防大タイムズNo.165

2014年09月10日

課外講演で伝統芸能(能)鑑賞会を実施

防衛大学校では平成26年2月5日、本科学生、研究科学生及び教職員を対象に伝統芸能(能)鑑賞会を実施しました。今回は観世流能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の坂井音重師ほか、特定非営利活動法人白翔會の能楽師の皆様をお招きし、「能と武士道」及び「能の基礎知識」について講演・講義していただいた後、仕舞地謡、演舞を披露していただきました。また、講演の最後に学生の実技体験も行われました。

古典芸能鑑賞会

防衛大学校では、平成26年3月5日(水)に平成25年度古典芸能鑑賞会を開催しました。この鑑賞会は、防衛大学校学術・教育振興会の御支援を得て校友会学生委員が主催しており、全学生に対して我が国の伝統芸能に触れる機会を提供し、日本文化に対する理解を深め、幹部自衛官として必要な教養を養わせることを目的としています。

今回は、「忠三郎狂言会」にお願いし、「附子(ぶす)」、「千鳥(ちどり)」、「神鳴(かみなり)」の演目を披露して頂き、狂言のもつ独特な発声、コミカルな動作等に会場は大いに盛り上がりました。また、この日は国際士官候補生会議が開催されており、多くの外国士官候補生が来校しており、彼らにとっても日本の古典芸能「狂言」に触れる絶好の機会となりました。

平成26年度第1回産学交流セミナー開催 

平成26年5月23日、横須賀市産業交流プラザ(横須賀市本町)において、本校応用科学科 西宏二准教授による「機能材料としてのゼオライト・多孔質物質」と題した産学交流セミナー(主催 横須賀市産業振興財団)が開催されました。講義では活性炭やシリカゲル、ゼオライトなど古くから生活に用いられてきた多孔質物質について、専門的な説明をわかりやすく解説し、聴講者の関心を引きつけました。

G8&G20ユースサミットジャパン学生研修団、日米学生会議日本側参加学生研修団、相次いで防衛大学校を訪問

G8&G20ユースサミットジャパン学生研修団(写真上)は平成26年5月28日、日米学生会議日本側参加学生研修団(写真下)は平成26年6月6日、防衛大学校を訪問しました。両研修団とも防衛大学校教官による講話を受講し安全保障に関する理解を深めてもらうとともに、討議や懇親会では本科学生との交流を行いました。両研修団の訪問は本科学生にとっても視野の拡大、人的交流促進の面で役立っていると思われます。

宇宙飛行士、山崎直子氏が防衛大学校を訪問

宇宙飛行士で内閣府宇宙政策委員会委員の山崎直子氏が平成26年6月12日、防衛大学校を訪問されました。山崎氏は本科学生、研究科学生及び教職員を対象に「宇宙、人、夢をつなぐ」と題して講演を行われました。また、訪問の最後には國分良成学校長らと懇談されました。

ハーバード大学アカペラ男性合唱団、防衛大学校でコンサートを開催

ハーバード大学アカペラ男性合唱団「クロコディロス」は平成26年6月19日、記念講堂でコンサートを行いました。同合唱団は毎年夏休みに行う11週間のワールドツアーを初め、年間200回以上の公演をこなしています。今回の防衛大学校訪問では校友会が中心となり、英会話部が訪問者のエスコートを、音楽部、紅太鼓はコンサートでセッションを行いました。コンサート後の交流会には約100名の本科学生が参加し交流を深めました。

第31回防大フォーラムを開催 防衛監察監がコンプライアンスについて講演

防衛大学校は「教育の質の向上」を目的として、校内の教職員及び学生を対象とした「防大フォーラム」を開催しています。本年度は平成26年6月24日、梶木壽 防衛省防衛監察監を講師として招へいし、「コンプライアンスについて」と題して、記念講堂において実施いたしました。

梶木防衛監察監は平成23年8月、広島高等検察庁検事長をもって退官され、同年9月、現職に着任されました。防衛監察監に就任後は、これまでの幅広い経験と知見をもって、防衛省内各機関への防衛監察に対するフォローアップに務められるとともに、防衛省内のコンプライアンスの確立に尽力されています。

今回の講演では、コンプライアンスの必要性及び重要性について、事例を挙げ具体的に説明されるとともに、防衛監察を通じて職員の職務遂行の適正を確保し、国民の信頼を維持することが大切であるとお話しされました。聴講した教職員及び学生にとっては、コンプライアンスとは「法令遵守」のみならず、「国民の常識・社会のルールから逸脱しない」取組であることを再認識できた、有意義な講演でした。

第19回国際防衛学セミナーを開催

防衛大学校は平成26年6月30日から7月4日までの間、第19回国際防衛学セミナーを開催しました。本セミナーは「防衛大学校における防衛学について、各国の士官学校等の代表者との発表・討議を通じて防衛学の充実・発展を図るとともに、各国と我が国との安全保障に係わる相互理解を促進し、相互啓発に寄与する。」ことを目的として、1996年から毎年実施しています。今回は、『多様な環境下の任務を遂行する素地を与える士官候補生教育』をテーマとし、各国から多数の有識者等の参加を得て開催しました。

当初、マーチン・ヴァン・クレフェルト氏(イスラエル)(ヘブライ大学名誉教授)の基調講演「The Training of Officers - Japan」を行い、じ後、2コセッションに区分して発表・討議を実施しました。まず、サイバー攻撃が行われた場合に継続して任務を遂行するため、次いで、対テロ等厳しい状況下においても様々な任務を遂行するため、士官候補生にどのような教育が必要かについて、現情勢を踏まえ各種状況を予期し各国の国情に応じた発表が実施されるとともに、活発な意見交換がなされ、今後の各国の士官候補生の教育の充実に寄与することができました。

また、防衛大学校学生の校友会活動、特に柔道、居合道等の武道を紹介するとともに、茶道及び座禅体験を通じ、日本文化の一端に触れる場を提供し、国外参加者に日本文化への親しみと深い印象を与え、相互理解の醸成の一助とすることができました。

世界社会学会議出席者、防衛大学校を訪問

世界社会学会議に出席した国内外の研究者は平成26年7月18日、防衛大学校を訪問しました。本会議は国際社会学会が4年に1度開催する研究報告大会で、社会学会の最大の学術イベントです。防衛大学校への訪問には約15か国から35名が参加し、校内見学をした後、防衛学教育学群 山口昇教授らによる講演を受講、懇親会では防衛大学校出席者らと交流を深めました。

平成26年度第2回産学交流セミナーを開催

平成26年7月25日、横須賀市産業交流プラザ(横須賀市本町)において、防衛大学校宇宙工学科 井星正氣教授により「救命救急とヘリコプタ~人命救急におけるヘリコプタの役割とは~」と題して、第2回産学交流セミナー(主催 横須賀市産業振興財団)が開催されました。講義では、ヘリコプタを用いた救命救急システムの成り立ち、ヘリコプタの特徴や有用性を分かり易く映像を交えて解説し、聴講者からの好評を得ました。 

マイヤーズ元米国統合参謀本部議長、防衛大学校を訪問

リチャード・マイヤーズ元米統合参謀本部議長(退役空軍大将、現ノースロップ・グラマン取締役)は平成26年7月31日、防衛大学校を訪問され、本科学生、研究科学生及び教職員を対象に講演を行われました。マイヤーズ氏は、在日米軍司令官、太平洋空軍司令官等を経て、第15代統合参謀本部議長を最後に2005年、退役されました。講演では、東アジアの安全保障環境や日米同盟の重要性について、自身の日本勤務の経験も交えながらお話されました。

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