防大かわら版VOL.93

2018年04月20日

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◯掲示内容一覧
 ・前期学生隊学生長として
 ・前期第1大隊学生長としての決意、抱負
 ・前期第2大隊学生長としての決意
 ・前期第3大隊学生長としての決意
 ・前期第4大隊学生長としての抱負、決意
 ・断郊競技会を終えて(優勝大隊)

前期学生隊学生長として

4学年 笠原 豪 東京都立駒場高等学校(東京都出身)

平成30年度前期学生隊学生長を務める笠原学生です。平成29年度は「学校職員が主導した施策」が実施され、居室・寝室の整理整頓等、日常の学生の生活について大きく改善された。他律的な施策に学生からの不満は多かったが防衛大学校学生の修養の場にふさわしい最低レベルにようやく到達できたと考える。しかし、まだまだ注意を受ける学生も多く課題は多い。
 そこで今年度前期は昨年度の成果を踏まえ、学生の内面から働きかけることにより規則正しい生活の向上を目指し、中期・後期に発展できるための基盤作りをしたい。外面部分は昨年度に大きく改善できたが学生の内面部分の改善は十分でないと感じている。防衛大学校学生としての高い向上心を引き出し、学生相互に注意し合える雰囲気作りを目指したいと考える。また、この内面からの改善とともに勉学態勢を改善し自習時間の利用方法を見直すことで学生の勉学意欲向上へもつなげたいと考える。
 上記以外にも、多くの課題があるが、防衛大学校の今後の発展に寄与できる新たな取り組みを作り出せればと考える。また、諸先輩から引き継いだ良き伝統はさらに発展させ、後輩へ引き継いでいく。

2大隊隊舎前にて

前期第1大隊学生長としての決意、抱負

4学年 進 大和 宮崎県立高鍋高等学校(宮崎県出身)

みなさんこんにちは。前期第1大隊学生長の航空要員、応用化学科専攻、ラグビー部の進大和学生です。
 防衛大学校では、将来幹部自衛官として必要な識能及び資質を「学科教育・訓練」「学生舎生活」「校友会活動」を通じて育成している。その中の「学生舎生活」については、学生が自ら規律と服従を身につける場となっているが、自らを防衛大学校学生として求められるレベルにまで律することは、簡単なようで難しい。そのため大隊学生長として、大隊の学生にそれをどのように身に付させるのかが最大の課題であると認識している。規律と服従を身に付けるためには学生個々が自ら積極的に動き、周囲に働きかけることが重要であり、そこから幹部自衛官に必要な資質(リーダーシップ、フォロワーシップ等)を学ぶことができると考えている。
 第1大隊では、学生舎生活の基礎の確立と学生個人の充実の2点を大切にし、年間を通じて今の学生に何が足りないのか、何が必要かを学生自らが考え、自分たちの手で活気ある学生舎を作り上げていこうと考えている。そのため、前期はその前提・根底となる「基礎事項の徹底」を目標とし、大隊学生長として大隊のために尽力していく所存である。

     隊舎にて(本人)

前期第2大隊学生長としての決意

4学年 福島 敬介 福岡県立戸畑高等学校(福岡県出身)

防衛大学校は、國分良成学校長の掲げる「世界一の士官学校」を目指し日々精進している。「世界一の士官学校」に近づくべく第2大隊に所属する学生一丸となって何をどう成し遂げたら世界一になれるのか自問しながら行動していきたいと考える。
 本年度学生間で定めた第2大隊の年間方針を「誇りある第2大隊」とし、第2大隊に所属する学生一人一人が誇りと 自信に満ち溢れ、第2大隊で良かったと感じられるような環境づくりに取り組んでいこうと考える。
 そこで私の第2大隊学生長としての勤務方針を「矜持」とした。
 前期第2大隊学生長として防衛大学校学生としての立場、また第2大隊の学生の模範となる立場に恥じない誇りと自信を持った立ち振る舞いができるよう精進することをここに誓う。
先輩方が築き上げてきた伝統を継承し、さらなる発展を目指し勤務を全うする所存である。

学生舎入口にて(左端が本人)

前期第3大隊学生長としての決意

4学年 工藤 直人 大分県立竹田高等学校(大分県出身)

前年度私の所属する第3大隊は1つも競技会で勝つことができず、士気も低下し、活気も失い、「お祭り3大隊」と呼ばれていた頃の面影が薄れてしまっているように私は感じた。そこで、かつての輝きや活気を取り戻すという意味を込めて前・中・後期の大隊学生長予定者の3名で「改革」という年間方針を立てた。このため、改善すべき点を洗い出し、そこから変えていくことにより大隊を改善していく。
 前期は基礎・基盤を形成しなければならない1年を通して最も重要な期である。そのために、まずは大隊の全学生に「大隊として目指すべきこと」、「そのために第3大隊の学生としてやるべきこと」を明確に示し、意識を同じ方向に持っていき、大隊への「帰属意識」を向上させることが重要だと認識している。
 そこで前期の勤務方針を「和衷協同」とした。これは心を同じくして共に力を合わせて物事に取り組むという意味である。これは今の第3大隊に最も足りないことであると考えるため、この方針を掲げ1年を通して第3大隊が更なる向上を果たせるような堅固な基礎・基盤を形成し、「年度最優秀大隊」となるために中・後期の大隊学生長にバトンを渡せるように努めていく。

観閲式大隊指揮官(先頭が本人)

前期第4大隊学生長としての抱負、決意

4学年 大西 史晃 私立東海高等学校(三重県出身)

平成30年度前期第4大隊学生長の大西史晃です。今年は例年に比べ桜の開花が早く、すでに若葉が見られる状況の中、新進気鋭の66期生が着校し新たなスタートが切られました。そして66期生の防衛大学校への定着と65期生のカッター競技会での2連覇を目標として4大隊一丸となって取り組んでいる最中である。前期はその年度の大隊の方向性を確立させる重要な期間であり、進級したばかりの学生はやる気に満ち溢れている。この若さ溢れる学生のパワーを正しい方向へ向け、防衛大学校生のあるべき姿を追求させることが私の使命だと考える。大隊学生長として学生に進むべき方向を示し、学生の「自主自律」を図るだけでなく校友会や勉学にも全力で励み、立派な幹部自衛官となれるよう日々全力で勤務していく所存である。

本 人

断郊競技会を終えて(優勝大隊)

4学年 久保田 祥平 京都府立乙訓高校(京都府出身)

3学年の集大成とも言える「断郊競技会」において、大隊責任者として臨んだことは非常に大きな財産となった。大隊優勝という結果はもちろん、その過程が重要であったと振り返ってみて思う。
 当初から個々の走力は決して高いとは言えず、勝利するにはいかに大隊内の底上げを図るかが鍵であると考えた。となると、一部の者だけが努力をしても全体の勝利は為し得ず、全員の協力が必要である。しかし、当然のことながら全員のモチベーションが同じであった訳ではない。個々の意見が対立する中で「組織」を運営することは容易ではなく、様々な課題が浮き彫りとなった。
 それらの課題と向き合い、勝てる「組織」を作るため試行錯誤を繰り返し、スタッフや各役職間で多くの議論を交わしたことは自身にとって貴重な経験であった。大隊優勝を勝ち得たと共に、指揮能力や思考力、組織の運営等様々なことを学ぶことができ、非常に充実したものとなった。
最後に、各指導教官や多くの学生の支援により結果を残すことができた。この場を借りて感謝の意を伝えたい。

101分隊(前列中央が本人)

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