防大かわら版VOL.85

2017年10月10日

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第69回日米学生会議参加の所感

2学年 古賀 彩 福岡県立筑紫丘高校(福岡県出身)

私はこの夏、第69回日米学生会議に参加し、本当にかけがえのない経験をさせて頂いた。日米学生会議とは、柳条湖事件によって悪化した日米関係を修復するため、「世界の平和は太平洋にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである」という理念の下、1934年に発足した日本初の国際的な学生交流団体である。日米両国から36名ずつ参加し、寝食を共にしながら、3週間もの時間をかけて共通のトピックについて議論する。私は、テロリズムを議題とするグループであったため、特に安全保障について学ぶ機会が多かった。勿論全てが議論のための時間というわけではなく、日本各地(会議は日米隔年開催で今年は京都、愛媛、三重、東京で実施)を巡り、各業界の最先端を担う方々と会い、その土地の空気を肌で感じる時間も設けられた。米国大使館訪問及び伊勢神宮公式訪問等、日頃はまず行けない場所に行った経験は大きい。夜中に参加者同士で語り合う時間もまた特別なものであった。また、自らが防大生であることを名乗ると、参加者だけでなく、行く先々でお会いする方々が心から応援して下さったことも思い出に残っている。今自衛隊が如何に期待されているか、身をもって知ることができ、自分がその組織に所属していることに改めて誇りを持つことができた。日米学生会議は“life changing experience” と言われているが、この会議に参加できたことで、私の世界観は大きく変わったように思う。このような機会がより多くの防大生に与えられることを切に願っている。最後に、私が日米学生会議に参加できたのは、学校長を始め、多くの方々にご尽力頂いたからである。深く感謝し、今後、「成長」という形で恩返ししていきたい。

地方創生について愛媛県西予市の方々との懇談

最終発表の様子

水泳競技会所感

4学年 片桐 健斗 岐阜県立岐阜北高校(岐阜県出身)

人は誰しも「勝つ意欲」は持ち合わせているが、本当に勝つために必要なのは「準備する意欲」であると私は考える。私は、水泳競技会において第1大隊を勝利させるべく責任者として臨んだ。この際、明確な目標を掲げ、約400名の学生を指揮した。その中で組織全体としてその目標を達成することの難しさ、4連覇のために従来までの戦い方に捉われることなく常に研究し新たな戦術(選手の選考、割り振り等)を導き出すことなど様々な問題に直面した。第1大隊学生のモチベーションを維持しつつ他の大隊を圧倒するための練習を続けることは決して容易なものではなかった。特に泳ぎの苦手な学生にとって、朝・昼の厳しい練習は相当な苦労を伴うものであったと思う。しかしながら、1人でも多くの選手に声をかけ、ポジティブな意識を植え付け、勝利への執着心を持たせることで、「4連覇」を達成できる雰囲気作りに励んだ。日々の練習における「徹底したルール教育」と「練習参加率の高さ」から私にはいつしか勝利への自信が芽生え、それはやがて確信へと変化した。迎えた競技会当日、日程の変更に伴う選手変更もあり不安はあったが、選手1人1人が自信を持って闘い、ベストを尽くした。また悪天候の中、1大隊の全学生が応援に参加し、一丸となった盛り上がりを見せた。その結果、競泳部門では個人3種目、リレー3種目が優勝、水球部門ではAチーム準優勝・Bチーム3位と他の大隊を圧倒することが出来た。頑張りを讃えると共に、出場した選手には頭が下がる思いでいっぱいである。閉会式の後、1大隊学生の、輝き、晴れ晴れとした笑顔を朝礼台から見た瞬間、それまでの全てが報われたと感じた。あの光景は一生忘れることはないだろう。素晴らしい大隊学生と一緒に闘い、大隊責任者として前人未到の4連覇を成し遂げることが出来たことは私の一生の誇りである。最後に、私を信じてついてきてくれた選手、沢山の声援をくださった指導教官の方々、そして最も近くで支え続けてくれた補佐の学生たちに感謝の意を表したい。ありがとうございました。

閉会式後の朝礼台にて

大隊スタッフとともに(前列中央が本人)

勝利と敗北

4学年 岡田 光祐 兵庫県立姫路西高等学校(兵庫県出身)

「勝利と敗北」。防大生活最後の水泳競技会で、私は22中隊水泳責任者及びフィンリレーのリーダーとして取り組み、2つの教訓を得た。勝利といえば、フィンリレーで連覇を達成したことである。泳ぎが得意でない者が多い中、3学年時から自主練習に励み、今年は2位以下に30秒差をつけて連覇を達成することができた。「泳ぎが速くなくてもみんなで努力すれば十分勝負できる」、「一緒に泳ぎたい最高の仲間がいる」これら要素は私がフィンリレーに取り組む原動力となり、この夏も一生懸命取り組めた。その一方で「敗北」の涙を流すことにもなった。第2大隊の順位が去年に引き続き4位だったことである。昨年度の結果を分析し、「大隊優勝」という目標を掲げ、昨年度の雪辱を晴らすべく私は中隊責任者となったが、結果は変わらなかった。 水泳競技会は学生の半分が選手、残りの学生は応援という形であり、この2つが一体になったとき、大隊として初めて最高のパフォーマンスを発揮できるのだが、この2つを一体化させる難しさを実感することができた。この夏、水泳競技会を通じて、努力の大切さ、リーダーシップ・フォロワーシップの重要性等について学ぶことができた。良い結果につながった点は引き続き努力し、失敗した点は次に活かせるようにする。これらを今後の防大生活だけでなく幹部自衛官となって必ず役に立てたい。最後に、第2大隊のために全力で泳ぎ、全力で応援してくれた学生、ありがとう。フィンリレーのみんな、金メダルは本棚に飾っておいてくれ!!

前列左から2番目が本人

前列左が本人

水泳競技会参加の所感

4学年 久古 由樹 私立成田高等学校(千葉県出身)

平成29年度水泳競技会は学生の泳力向上を目的に9月4日に行われ、事前訓練は6月1日より開始された。私は、第3大隊水泳競技会責任者として『隣に勝つ』をスローガンに掲げ、昨年度の反省事項を今年度に反映するため中隊の水泳競技会責任者やパート長と打ち合わせを重ね、大隊の部「優勝」を目指した。7月の夏季定期訓練と8月の夏季休暇により約1か月半は事前訓練を行うことができず、また、学生舎生活の忙しさや天候に恵まれなかったことから、6月と8月も事前練習の時間を十分に確保できたわけではなかった。しかし、選手及び競技会スタッフが一丸となれたことで、選手の成長は著しく、限られた練成時間の中で最大限の効果を上げることができた。本来競技会として予定されていた9月1日が台風のため延期となってしまったことは多少モチベーションを下げる要因になったが、4日の本番は水温22度という水中での活動限界に近い厳しい条件を忘れさせるような泳ぎを選手が見せ、事前訓練の成果を遺憾なく発揮してくれた。本年度より新しく追加された『学年階級別リレー』においては大隊のために学生と職員が一丸となって泳ぐことにより、今までにない盛り上がりが見られた。本競技会で培ったことは将来、自衛隊での勤務において一致団結のための基礎となることと確信できた。大隊の部「準優勝」という結果から、努力しなければならない点は普段の生活を含め多くあることを考えさせられた。最後に、水泳競技会のため訓練の計画及び実施に尽力して下さったすべての教職員の方々及び学生への謝意を表し本所感とする。

<参考>
水泳競技会:19種目の競技があり、大隊として約300名が選手として参加

練習風景

本 人

競技会参加の所感

4学年 古賀 耕介 福岡県立八幡高等学校(福岡県出身)

9月4日、小原台で最も夏らしいイベントが開催された。夏らしいイベントとはまさしく水泳競技会のことだ。水泳競技会は、数ある防衛大学校の競技会の中で最も選手としての参加者が多く(全体のおよそ7割)、文字通り総力を挙げて優勝を目指すため、大隊の真の実力が試される競技会である。私は、第4大隊水泳競技会責任者として、競技会の運営、選手の泳法指導及び各個人の種目決定等に携わった。短い練成期間の中、いかに効率よく練習し、いかに選手のタイムを伸ばすかを他の4大隊水泳競技会スタッフと試行錯誤した。今年度の水泳競技会における第4大隊は、一人一人の意気込みが違い、スタッフも優秀な人材ばかりで、何度も彼らの能力や意見に助けられた。練習においては、6月の寒いプールで「もう体が動かない」と言いながらもメニューをこなしていく選手の姿に大変励まされた。水泳競技会本番では、選手、スタッフ及び応援する者で4大隊が一つになったにも拘わらず大隊別総合順位は第3位であった。しかし、3学年以下の学生から「来年度のスタッフをやりたい」という声が多く上がってきた。今年度の水泳競技会での悔しさをバネに来年度こそは優勝しようという意気込みが感じられた。是非とも頑張ってほしい。水泳競技会での経験は自分の中に印象深く残り、今後忘れることはないと思う。このような素晴らしい経験をさせてくれた防衛大学校、同期をはじめとした4大隊の仲間たちへ心から感謝する。第4大隊学生として水泳競技会に参加した皆、お疲れ様でした。

練習の様子(壇上にいるのが本人)

水泳競技会の様子(後列左から5番目が本人)

◆平成29年度水泳競技会の様子はこちらからご覧いただけます。
 (水泳競技会の成績と写真がご覧いただけます。)

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