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呉地方総監 挨拶

呉地方総監
海将 池 太郎(いけ たろう)

呉地方総監 海将 池 太郎
 呉地方隊のホームページに、ようこそいらっしゃいました。
呉地方総監の池です。

 平素は、海上自衛隊並びに呉地方隊の活動に対する深いご理解を賜り厚く御礼申し上げます。

 この度の平成30年7月豪雨(西日本豪雨災害)で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、復興作業に従事されています方々の安全を祈念しております。

 呉地方隊では、魚のすり身に野菜や一味唐辛子を混ぜ、パン粉をつけて揚げた呉の名物「がんす」と、「愚直たれ」を使用した「呉海自がんすバーガー」を隊員の給食メニューとして考案しました。隊員に大変好評なメニューとなっている「呉海自がんすバーガー」ですが、10月10日から呉市内の店舗でも随時提供していただけることとなりました。
 皆様には是非一度ご賞味いただき「がんす」と「愚直たれ」のコンビネーションを舌で感じ「愚直でがんす」と言っていただきたいと思うとともに、今後呉の名物となってくれればと思っております。
 また、11月18日(日)に係船堀地区において「2018呉海自カレーフェスタ」を大和のふるさと呉グルメキャンペーン実行委員会(主催)と共催で実施いたします。 昨年の呉海自カレーフェスタでは約9千人の方々に来場していただきました。本年はそれ以上の方々にご来場のうえ、楽しんでいただくとともに、呉市に元気を呼び込む手助けになればと思います。

 引き続き呉を舞台とした映画やテレビ番組等の撮影依頼が多数寄せられています。 海上自衛隊及び呉地方隊のPRはもちろん、呉市のPRにもなりますので、積極的に協力していきたいと考えております。

 11月1日(木)は自衛隊記念日であります。記念日を迎えるにあたり、改めて自衛隊の任務や皆様の期待を胸に刻み、今後も呉地方隊は、国民の皆様の負託に応えるべく、「愚直」に任務の完遂に努めて参りますので、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


※追 記 2018.10.29

 以下に平成30年度自衛隊記念日行事に際しての式辞を掲載します、是非ご一読ください。


 平成30年度自衛隊記念日記念式典に際しての式辞

 式辞を申し上げる前に、平成30年7月豪雨により被災された方々、そして、今なお厳しい生活を強いられている方々に心からお見舞いを申し上げます。今後の一刻も早い復興を心から祈念申し上げますと共に、海上自衛隊呉地方隊は、今までと変わらず全力で復興を支援させて頂く所存です。
 それでは式辞を述べさせていただきます。

 本日ここに、寺田稔衆議院議員、新原芳明呉市長、広島県防衛協会会長代理副会長 神津善三朗呉商工会議所会頭をはじめ、多数のご来賓のご臨席を賜り、平成30年度自衛隊記念日記念式典を執り行うことができますことは、隊員一同の深く喜びとするところであります。
 ご臨席の皆様には、平素から防衛省・自衛隊、とりわけ海上自衛隊に対し、深いご理解を賜りますとともに、私共の任務や業務の遂行、部隊運用や組織運営、あるいは自衛隊員の募集及び再就職などに対し、万事に亘(わた)るご支援、ご協力を賜っておりますことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増しています。本年6月には初の米朝首脳会談が開催されたものの、北朝鮮の核・ミサイルの廃棄に向けた具体的な動きは進展しておらず、北朝鮮の核・ミサイルが、我が国にとってこれまでになく重大かつ差し迫った脅威となっているとの認識に変わりはありません。
 また、中国は、軍事力を急速に強化し、世界規模でその活動を活発化させています。本年1月には、我が国尖閣諸島の接続水域に中国軍原子力潜水艦が潜没したまま入域するなど、我が国周辺の海空域において、活動を一方的にエスカレートさせており、我が国の安全保障上の大きな懸念となっています。
 ロシアも、北方領土への地対艦ミサイルや戦闘機の配備、去る9月には極東での冷戦後最大規模となる軍事演習を実施するなど、極東地域での活動を再び活発化させる傾向が見られます。
 今、我々は、これまでにない厳しい安全保障環境に置かれているとの現実を直視しなければならず、海上自衛隊の作戦及び後方支援の一大拠点である呉地区の重要性は、今後、益々増大していくものと認識しております。
 海上自衛隊は、66年前の昭和27年4月26日に、海上保安庁の一機関である海上警備隊として発足しました。海上警備隊の創設は敗戦後の厳しい環境の中、海軍再建のために秘(ひそ)かに研究作業を続けられた吉田英三(よしだ ひでみ)元海軍大佐をはじめ諸先輩方の強固な信念の賜物であり「国土と民族を防衛するためには、私的犠牲を顧みない、という崇高な精神を根源とすべきである」とするものでした。この信念は私共自衛隊員の服務の本旨に「事に臨んでは危険を顧みず」として顕示(けんじ)され、着実に継承されています。

 さて、隊員諸君、我が国を取り巻く安全保障環境が格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増す中、期待と信頼を重く受け止め、国民の負託に全力で応え、与えられた任務を全うするためには、隊員ひとりひとりが、各人に与えられた任務を「愚直に」完遂していくことが必須とされる。
 平成30年7月豪雨の発災直後から、呉地方隊は、道路の寸断による海上からの人命救助、呉市内の断水に伴う係船堀地区・からす小島地区での入浴、給水、洗濯支援、呉市川尻地区での入浴支援等、災害派遣活動に懸命に従事した。これら市民の心に寄添う活動は、呉に海上自衛隊が所在することを「呉市民であって良かった」とする率直な感想として、市民からの信頼を一層高めるものとなった。これは酷暑という厳しい環境の中にも拘わらず、自ら被災した隊員も現場では市民の気持ちを第一に考え、自己の任務に「愚直に」向き合った結果に他ならない。
 私は、今次災害派遣における諸君の献身的な活動を大いに誇りに思っている。
 「愚直さ」とは、海軍の伝統精神の真髄である「真の正直さ」である。また「愚直さ」は「心の強靭さの尺度」であると共に「精強性を示す指標」に相当する。そして「愚直であること」とは「非常の際には、己の生命の維持という強烈な自己保存本能にも打ち勝つ任務への献身」であり、我々自衛隊員の服務の本旨における「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえること」と同義(どうぎ)である。さらに「愚直さ」を具現化するための規範として「最後まで「あ」きらめない」、「物事を「あ」などらない」、「人を「あ」ざむかない」の三つの「あ」から始まる言葉の実践に努めることが緊要である。
 さらに、諸君は、任務を「愚直に」完遂するために、次の二つを統率上の心構えとして堅持してもらいたい。
 一つは、「現場の真実」について、焦ることなく、素直(すなお)に、複眼的に洞察し判断すること、すなわち「現場の真実を理解すること」である。
 二つは、部下に対し、仁愛(じんあい)の心、思いやり、を持ち接すること、すなわち「部下の痛みを理解すること」である。「部下の痛みを理解すること」は、部下にして、上司に対する「自律的な献身」と、組織に対する「主体的な貢献」を醸成させ、健全なフォロワーシップを発揮させるものと確信している。
 私は、この二つの統率上の心構えの下(もと)、三つの「あ」を規範とし、今後とも諸君と共に、真に戦える態勢の構築のため、呉地方隊に必要とされる「愚直さ」を追求していく所存である。

 結びに、本日ご臨席を賜りました皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしますとともに、自衛隊記念日に際しまして、海軍そして海上自衛隊の先輩方が築かれた良き伝統を継承し、新しい創造を積み上げ、更に充実させるべく努力してまいることを、隊員を代表してお誓い申し上げ、式辞といたします。

                                   平成30年10月27日
                                     呉地方総監  海 将  池  太 郎




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出      身
愛知県
前   配   置
教育航空集団司令官
 
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