我が国の代表として国連・多国籍軍の輸送支援をおこないました。
航空自衛隊は、クウェートを拠点にイラク国内の飛行場へ国連・多国籍軍の人員・物資を輸送し、イラクの復興に協力しました。
航空自衛隊は、日本からの人道復興支援関連の物資、国連や関係国の物資・人員などを輸送しました。(16.3.3~20.12.12の間計821回、輸送物資重量計約673トンの輸送を実施)
これらイラクの復興に取り組んでいる航空自衛隊の活動を可能な限り紹介するため、ホームページで輸送回数・輸送物資の重量などの情報を掲載しています。
(航空自衛隊ホームページURL:https://www.mod.go.jp/asdf/)
A 国連や多くの国がイラクの復興支援活動に取り組んでおり、物資や人員の輸送による自衛隊の空輸支援は国際社会による支援のいわば「血液」として、重要な役割を担っていました。
第11期イラク派遣輸送航空隊 樋口美登里 1等空尉
私は今、副操縦士として勤務していますが、管制官とのやりとりで、現地のなまりが独特の言い回しがあるので、多少苦労しています。初めてのフライトでは、イラクとクウェートの国境が見えることに驚きました。
安保理決議第1546号に基づき、バグダッド、エルビル等で政治支援、人道・復興・開発支援などの活動を実施
治安維持のほか、PRT(地域復興チーム)を展開して、地方政府の能力向上等の活動を実施
A 日々の安全に関する情報を踏まえ、ミサイルなどの射程外を飛行していました。
また、射程内に入る離着陸では、急上昇・急降下などにより通常より狭い範囲で飛行しました。
さらに、輸送機には広い視界を確保するバブル・ウィンドウやミサイルに対応するフレアなどを装備し、安全確保に万全を期すよう努力していました。
約2年半の間イラク・サマーワの地で顔の見える支援をおこないました。
陸上自衛隊は、イラク・サマーワの地で、医療、給水、公共施設の復旧・整備などの復興活動に取り組み、ムサンナー県が自ら復興するための基盤を整備しました。
陸上自衛隊とODAにより
県行政当局と各種調整を実施した結果
第10次イラク復興支援群長 山中敏弘 1等陸佐
イラクの子どもたちは非常に生き生きとし、目が輝いていてとてもかわいかったです。手を振って「ヤバニー シュクラン(日本人ありがとう)」といってくれたのが非常に印象に残っています。私たちの活動はこの子どもたちのために役立ったのではないかと思います。
平成18年6月 マーリキー首相(小泉総理との電話会談)
「イラク政府を代表して自衛隊の活動、日本のイラク全体に対する支援に深甚なる謝意を表明する。自衛隊の活動は、イラク国民に日本について良いイメージを与えるものであった。」
平成18年8月 アナン事務総長の書簡(抜粋)
「日本の支援は、国連イラク支援ミッションの活動地域における機動性を向上させるものであり、特に新たに開設されたエルビル地域事務所を支援するものです。私は、イラクにおける国連の活動に対する日本の継続的な支援に期待しています。」
(C)UN
Photo / E.Debebe 写真提供 国連広報センター