第46代西部航空方面隊司令官
稲月 秀正
(INATSUKI Hidetada)
防大35期
埼玉県出身
令和5年3月 現職に就任
みなさんこんにちは。
本日もホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
9月になりましたが、各地では残暑厳しい初秋を迎えていることと存じます。
ここ福岡でも秋の到来はもう少し先ではないかと思わせる猛暑が継続しており、屋外活動では暫く日
焼け対策と熱中症対策が欠かせません。
さて、7月下旬、宮崎県に所在する新田原基地ではフランス航空宇宙軍を迎えて、日仏共同訓練を実施しました。
フランス航空宇宙軍は「ペガース23」と呼ぶ国外展開ミッションを通じて、太平洋地域の安定のために関与しています。なぜならば、フランスは太平洋地域に海外領土を有しているため、航行の自由や公共領域へのアクセス確保に貢献するとともにパートナー国との共同対処能力を高めるための交流や協力を増やしているからです。
1911年、日本で初めての飛行場が埼玉県所沢市に設置された際に飛行した航空機がフランス製の
「アンリ・ファルマン機」であったこと。1919年にはフランスから航空教育集団が訪日して、日本各地で航空技術の指導にあたったこと。すなわち日本の航空技術の発展では、創世記にフランスが深く関わってきたという歴史があります。
今回の共同訓練の一環として、7月28日、所沢航空記念公園では、晴天の下に日仏の関係者が多数集まる中、両国空軍機による展示飛行が行われました。100年以上の時を経て、両国の航空史に新たな1ページを刻んだ本展示飛行には、西部航空方面隊所属のF−15戦闘機とF−2戦闘機が参加しました。
西部航空方面隊は、我が国が進める国際社会の安定化にも積極的に寄与するため、今後もパートナー国空軍との交流や共同訓練を通じて、諸外国との連携を図っていきます。
ホームページをご覧の皆様におかれましては、引き続き航空自衛隊及び西部航空方面隊へのご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
令和5年9月1日西部航空方面隊司令官
空将 稲月 秀正