美保管制隊  

　　

部隊紹介

　　

美保管制隊は、航空機の安全かつ効率的な運航を支援する部隊です。美保管制隊の特徴は、大きく２つあります。我々が航空管制を担当するのは美保基地を離発着する自衛隊機だけではありません。美保基地に隣接し同じ滑走路を使用している米子空港を利用する民間機（国際線も含みます。）に対しても管制業務を提供していること、そして山陰地方にある空港の中で唯一、レーダーを使用した管制業務を実施していることです。隊のレーダー管制業務は美保基地／米子空港を使用する航空機は勿論のこと、担当空域（鳥取県中西部、島根県中東部及びその周辺）内 に所在する出雲空港（島根県）を利用する航空機に対してもレーダーによる誘導等を実施しています。米子、出雲空港を利用される皆様のために管制官だけでなく、無線、レーダーや電源の整備員も２４時間体制で勤務しています。

隊員の訓練風景

　　

美保管制隊ホームページをご覧の皆さま、こんにちは。
今回は、一人前の航空管制員を目指し、日々訓練に励んでいる隊員を紹介します。
彼は、愛知県小牧市に所在する小牧基地において、航空管制員の基礎を学び、今年の７月に航空管制員の卵として、美保管制隊に配属されました。
美保管制隊は、美保飛行場と共用されている米子空港だけではなく、出雲空港を離発着する官民すべての航空機に対して管制業務を行っています。また、美保管制隊が管轄する空域では、ドクターヘリの運航や送電線の点検のほか空撮なども行われているため、小型機から大型機、低速機から高速機といった多種多様な航空機が飛行しています。そのため、航空法などの関連法規や航空機の飛行特性といった幅広い知識と操縦士の気持ちに立った安全かつ効率的な運航に寄与できる技能が求められます。現在は、教官の監督指導の下、昼夜を問わず、訓練に取り組み、着実にステップアップしているところです。
安全で快適な空の旅を地上から支えられる航空管制員となる日をご期待ください。我々も一人前の管制員に育ててまいります。

トピックス

全日本空輸米子空港職員等による美保管制隊見学

秋冷の候、秋も深まり肌寒くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
美保管制隊は、９月と１０月の５日間にわたり、全日本空輸米子空港職員(以下｢空港職員｣という。)の見学を受け入れました。
多くの方は、管制隊の見学が初めてという事もあったため、先ず、美保管制隊の任務や保有器材等の概要について簡単に説明しました。その後、普段は入ることのできない管制塔及びラプコンを案内し、最後に相互に意見交換会をしました。
管制塔では、管制官が自分の｢目｣で航空機を見ながら管制業務を実施しているところや離発着する航空機との無線交信を聞いていただきました。
また、レーダーを使用して管制業務を行うラプコンでは、美保飛行場から離発着する航空機のみならず、管轄する空域を通過する航空機、さらには出雲空港や隠岐空港から離発着する航空機に対しても管制業務を実施しているところを見ていただきました。
空港職員の方々は、飛行場を走行する車両も管制業務に含まれていることや、多くの航空機が米子空港の周辺上空を飛行していることについて大変驚かれていました。最後の意見交換会は活発に行われ、空港職員からは冬季の管制業務に関する質問を多く受けました。また、我々からも民間機の運航に関する質問をし、相互に理解を深める良い機会となりました。
今後も空港職員に限らず、関係部署等とこのような場を設けることで、航空機を安全に運航するために良好な関係を構築していきたいと思います。