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農林漁業用施設に係る施策の効果向上等に係る研修会
                          ~周辺環境整備課~
   
  平成28年7月13日(水)~15日(金)の3日間、東北防衛局及び管内において、『農林漁業用施設の施策の効果向上等に係る研修会』が開催されました。

  この研修会は、防衛本省及び各地方防衛局、支局の周辺環境整備課担当職員を対象に、農林漁業の6次産業化(※)に関する有識者の講話、また、地方公共団体等における農林漁業振興等に係る発表、講演や6次産業化に取り組んでいる企業及び施設の先進地研修を行い、防衛施設周辺の民生安定事業に係る農林漁業施設の施策効果の向上や既存施設の有効活用、活性化を図るための資を得ることを目的として、平成23年度から実施されており、現地研修について当局は、北海道、中国四国、九州防衛局に次ぐ4局目の開催となります。

  今回の研修会には、総勢約30名が参加し、研修初日は、仙台第三合同庁舎において、東北農政局地域連携課 長尾課長より「6次産業化の推進について」、三沢市経済部水産振興課 古田課長補佐より「A-FIVEを活用した防衛省と三沢市漁協の取組について」の講演、研修2日目からは、山形県、宮城県内において6次産業化に取り組んでいる企業、法人での先進地研修のほか、東日本大震災での津波により壊滅的な被害から復興を成し遂げた施設(石巻魚市場)での研修が実施されました。
 
【参考】
6次産業化とは、農業を1次産業としてだけではなく、加工などの2次産業、さらにはサービスや販売などの3次産業まで含め、1次から3次まで一体化した産業として農業の可能性を広げようとするもの。 
出典:「文部科学省認定済教科書(高等学校農業科用)農業経営」(実教出版) 注:平成26年度から使用
 1次(生産)×2次(加工)×3次(販売)=6次産業化
   
研修会の様子  
研修会の様子 〈演題〉6次産業化の推進について
講師:農林水産省 東北農政局 経営・事業支援部
                 地域連携課長 長尾 良弘 氏
 内容:
 ・農林漁業の6次産業化とは
 ・総合化事業計画(※)の構想段階から実施までの流れ
 ・総合化事業計画の認定状況及び事業例
 ・農林漁業成長産業化支援機構(略称 A-FIVE)について
※総合化事業計画とは・・・
 農林漁業者が、農林水産物等の生産及びその加工又は販売を一体的に行う事業活動に関する計画を策定し、農林大臣が認定するもの
→認定されることにより、融資(無利子)や施設整備に対する補助などの支援を受けられる。

研修会の様子 〈演題〉A-FIVEを活用した防衛省と三沢市漁協の取組について
講師:三沢市 経済部 水産振興課 課長補佐 古田 輝祈 氏
内容:
 ・三沢市漁業の現状について
 ・東日本大震災での漁業施設の罹災と復興状況
 ・三沢市漁業協同組合の特徴及び課題
 ・A-FIVE(農林漁業成長産業化支援機構)を活用した
  漁業振興への取組について
~三沢市漁協の今後の取組~
 A-FIVEのプランナーからの継続支援を受けつつ、更なる漁業者の意識高揚や商品開発、販路拡大とともに、荷捌施設等の高度衛生化を推進し、衛生環境、市場の信頼性を向上させることにより、漁業者への所得向上(魚価の向上)を目指す。

研修会の様子 セゾンファクトリー

手作業で瓶詰め加工する工程を見学
~会社概要~
 名在称:株式会社セゾンファクトリー
 代表者:代表取締役 齋藤雅一
 所在地:山形県東置賜郡高畠町大字元和田1566
 設在立:1989年4月
 加工品:ジャム、ドリンク、ドレッシングほか
~どんな会社?~
 旬の素材にこだわり、自社農園を展開するなど1次産業にも力を入れているほか、収穫した素材はその日のうちに1つ1つ手作業で自社工場内で加工するなど、品質最優先の会社。
 全国の大手百貨店にショップを展開しドレッシングやジャムなどの販売を行っているほか、最近ではインターネットによる販売も充実している。

研修会の様子 やまがたさくらんぼファーム
~会社概要~
 名在称:株式会社やまがたさくらんぼファーム
 代表者:矢萩美智
 所在地:山形県天童市大字川原子1303
 設在立:1969年 創業 1986年 法人化
 加工品:スイーツ、ドリンクほか

6次産業化の取組について説明を受ける参加者
~どんな会社?~
 山形県内最大級の観光果樹園として果樹の生産を行いさくらんぼを主力商品として、直売所やインターネットによる通信販売などを展開。また、新社屋のカフェでは、果物100%ジュースやソフトクリームなどオリジナル商品も販売しており、生産、販売、加工、観光、飲食の5本柱により安定した農業経営を目指している。

研修会の様子 石巻魚市場

震災からの復興の軌跡をビデオで視聴
~会社概要~
 名在称:石巻魚市場株式会社
 開設者:石巻市
 所在地:宮城県石巻市魚町2-14
 設在立:昭和25年9月1日
~どんな会社?~
 世界三大漁場の一つである金華山沖漁場等で漁獲した魚介類の水揚げや取引などを行っている。
 平成23年3月11日の東日本大震災で施設は壊滅的な被害を受けたが、平成27年8月に現在の施設が完成し、岸壁延長約880mと国内最大規模となった。また、国際的な食品衛生管理方式「HACCP(ハサップ)」に対応した最新の衛生管理システムを導入しており、国際的な販路拡大も目指している。

 
研修会の様子 アグリードなるせ~NOBICO~
~会社概要~
 名在称:有限会社アグリードなるせ
 代表者:代表取締役 安部俊郎
 所在地:宮城県東松島市野蒜字神吉5-1
 設在立:平成18年2月2日
 加工品:バウムクーヘン、野蒜納豆、米粉、野菜パウダーほか

~農産物処理加工施設 NOBICO~
 小麦粉や米粉のほか、バウムクーヘンの製造を行う加工施設
~どんな会社?~
 東日本大震災の津波により被災した農地の除塩作業に取り組み、圃場の復興を成し遂げ1等米の生産を実現。米や麦、大豆などの生産のほか、農産物処理加工施設「NOBICO=ノビコ」を設立し6次産業化にも取り組んでいる。
 自社製の小麦粉や米粉を使用したバウムクーヘンも好調。最近では、「JR東日本」「菓匠三全」とのコラボレーションによる「仙台きなこ」シリーズの商品開発、展開にも力を入れている。
 地域農村コミュニティの再生を目指し“のびる村”として農村復興に取り組んでいる。
   
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