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仙台市危機管理室参事 吉川勝元氏を招いて防災講演会を開催
~東日本大震災の経験を踏まえ職員の防災意識を高揚~
   
 平成28年4月12日、仙台市危機管理室参事である吉川勝元氏を招き、「東日本大震災における仙台市の経験とその後の取り組み」と題した講演会を開催し、齋藤雅一局長以下約90人の職員が聴講しました。

 今回の講演会は、東日本大震災から5年が経過し、その教訓を風化させることなく、職員の防災意識を更に高揚させていくことが、大規模震災等から、まずは職員及び家族を守り、いざというときに皆様のために活動できる東北防衛局にするため重要であるとの認識のもとに、本年度からはじめた職員の防災意識高揚施策の一環として行われました。

 講演会において、吉川氏は自身が東日本大震災に携わった経験を踏まえ、仙台市対策本部の主要なメンバーとして苦労したことなどを織り交ぜながら、当時の被害状況、仙台市の活動状況、自衛隊との連携状況等を説明するとともに、「東日本大震災は、これまでの被害想定をはるかに超えた災害で、行政側にはマンパワーをはじめ、さまざまな面で限界があり、市民、地域団体と行政が連携することの重要性を再認識しました。これまで公助が中心であった地域防災計画を「自助・共助」の取り組みが促進されるようにしなければなりません」と東日本大震災の教訓を総括され、そのうえで、東日本大震災の経験を踏まえた仙台市の取り組みとして、「自助・共助と公助の協働による全市民一丸となった災害対策を107万市民の総合力によって目指すとした基本理念をもとに、地域防災計画の見直し、広域連携を推進してきました。この際、住民及び地域団体が自らを守るために普段から継続的にできる減災対策、備蓄、防災に関する啓発・教育を実施することにより、防災・減災意識の向上や地域の自主防災活動の活性化を図ることが必要となります」と訴えられました。

 最後に、「災害は発生しなければそれにこしたことはないが、発生するものだと思って事前に準備していくことで被害を減じることができると信じている。東日本大震災での経験を踏まえ、大規模災害では一自治体で対応できることは非常に限られているが、今後も基礎自治体として皆様のご支援を頂きながら、確実に防災、減災の対策を推進していきます。」と力強く語られました。

 東北防衛局としても、今後、地域防災訓練に参加する等、積極的に防災意識高揚施策を推進していきます。
 
吉川氏による講演の様子
   
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