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自衛隊インビテ−ション
(4月放送内容)



テ−マ:東日本大震災における東北防衛局の活動

パ−ソナリティ−:

 みなさんこんにちは。今日は久しぶりに東北防衛局の増田局長にお越しいただいております。局長、今日はよろしくお願いいたします。


増田局長:

 よろしくお願いいたします。
まずは、今度の大震災で多くの方が亡くなられましたけれども、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた方々の一日も早い復興をお祈り申し上げます。


パ−ソナリティ−:

 ところで局長、今日は防災服姿ですが、今回の大震災以降、かなりお忙しかったのではないでしょうか。

増田局長:
 そうですね。地震、津波、原子力災害と「未曾有」の大震災に対しまして、菅総理から、自衛隊10万人態勢の指示が出まして、その対処で対応してきましたけれども、私自身もですね、東北防衛局というシビリアン組織の長として、3月11日のマグニチュード9.0の地震発生の後、直ちに局内に対策本部を立ち上げて、今日まで一日も休まずに職員とともに頑張ってまいりました。

パ−ソナリティ−:
 防衛局の活動というのはなかなか市民の方々の目にふれることが少ないと思うのですが、見えないところで黙々と活動されていたわけですね。

増田局長:
 そうですね。マスコミで毎日のように報道されている自衛隊統合任務部隊の活動に比べれば、地味でマイナーな活動ではありますが、シビリアンならではの活動をしてまいりました。その際に、東北防衛局だけでなく、本省や他の地方防衛局からの応援の職員も加えて、対応してまいりました。

パ−ソナリティ−:
 防衛局としてはどのような活動をしてこられたのでしょうか。


増田局長:

 はい。まず、我々の組織には、土木、建築、設備などの有資格者、こういった人を含んで専門技術者集団を擁しておりますので、被災後直ちに、被害にあった部隊の基地・駐屯地にこれらの専門家を派遣して、応急の復旧に当たらせました。被災地にある自衛隊の基地・駐屯地は、救援活動の拠点となりますので、急いでここの復旧をしないと、始まらない。救援活動に支障をきたすことになりますので、ここを急いでやった次第です。


パ−ソナリティ−:

 基地・駐屯地などの復旧活動の状況について、具体的に教えて頂けますか。

増田局長:
 例えばですね。飛行場のある航空自衛隊の松島基地ですけれども、海の近くに所在していたので津波をもろに受けてしまいました。滑走路、格納庫、隊舎とか電源施設に至るまで大きな打撃を受けたわけであります。他方で、陸上交通路は、随所で寸断されましたし、港は壊滅的被害を受け、また仙台空港も大きな被害を受けたわけです。こうなりますとですね、被災地への救援物資の搬入とか救援隊の到着のためには、松島基地の飛行場を一刻も早く使用できるようにしなければならない訳です。そこで、東北防衛局の専門家集団、技術者集団は、水が引いた後、直ちにですね、松島飛行場の滑走路、給油施設、航空灯火などの復旧に全力をあげました。その結果、震災4日後の3月15日には緊急援助物資を満載した救援機が着陸して、以後どんどん航空機が飛来して、救援物資とか人員を輸送することができた訳です。


パ−ソナリティ−:

 そのほかにはどのような活動をしてこられましたか。


増田局長:

 そうですね。そのほかの活動としては、宮城県知事からの要請を受けまして、遺体安置所のお手伝いなどもいたしました。今回の震災で、多数の方がお亡くなりになられたことは、本当に心が痛むところでございます。


パ−ソナリティ−:

 本当に心が痛む悲しいことですが、 今回の震災では外国からもたくさんの支援をいただいていますね。


増田局長:

 そうですね。いろいろな国から緊急援助隊が来てですね、私たちを助けてくれました。また、同盟関係にある米軍ですね、本当によくやってくれています。大々的な捜索・救難活動はもちろんのことですけれども、そのほかにも学校や駅の瓦礫撤去とか、シャワーによる入浴支援をしてくれたり、あるいは演奏会までやってくれています。今回の震災ほど、同盟国である米国を頼りに思ったことはないですね。
東北防衛局をはじめとした地方防衛局、あるいは本省には、語学を専門とする職員の集団を擁しております。これらの語学専門職員を、米軍による支援活動に同行させて、その支援活動が円滑になるように私ども努めてまいりました。単に通訳だけにとどまらず、例えば、学校での瓦礫撤去を米軍と一緒になって手伝ったりもしています。


パ−ソナリティ−:
 いろいろな活動をされてきたんですね。他には何か。

増田局長:
 他にもいろいろあるんですけれども、ここでは省略させていただきますが、興味のある方は、東北防衛局のホームページを見ていただければと思います。
いずれにしましてもですね、東北防衛局といたしましては、被災からの一刻も早い復興を願って、今後とも頑張ってまいりたいと思っております。

パ−ソナリティ−:
 局長今日は本当にお忙しい中、ありがとうございました。

増田局長:
  どうもありがとうございました。
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