自 衛 隊 百 科
5月放送内容)


テ-マ:防衛セミナーについて


パーソナリティー:
 本日は東北防衛局総務部長の北澤直樹部長からお話を伺います。北澤部長、よろしくお願いします。

部長:
 はい。よろしくお願いします。
 東北防衛局では、自衛隊の各部隊や地方協力本部などと連携しまして、防衛政策や自衛隊の活動などについて、地域の皆さまに、より一層のご理解をいただくために、このコミュニティFM放送のほか、毎年発表される防衛白書の地方公共団体等への説明、自衛隊の創立記念行事を活用した広報活動、防衛セミナーの開催や講師派遣などを行っております。
 今日は、この中から防衛セミナーについて、お話したいと思います。
 この防衛セミナーは、防衛省・自衛隊の各種政策や自衛隊の活動などについて、多くの国民の皆さまに対して、ご理解をいただくため、全国の8つの防衛局において、それぞれ開催しているもので、東北防衛局では、平成19年(2007年)に第1回目を宮城県仙台市で開催して以来、これまで38回開催しております。

パーソナリティー:
 10年以上、開催されているのですね。どのような内容のセミナーなのでしょうか。

部長:
 はい。講師として、防衛省・自衛隊などの関係者をお招きしまして、我が国の防衛政策、自衛隊による災害派遣活動、国際平和協力活動や海賊対処のほか、最近のテーマとしましては「我が国の安全保障」や「朝鮮半島情勢」などを取り上げております。
 また、セミナー開催地に所在する陸・海・空の各自衛隊の司令などにも講師をお願いしまして、各自衛隊の様々な活動や地元との関わりについて講演をいただいており、これまで東北各地において、セミナーを実施してきたところです。


パーソナリティー:
 昨年度も開催されたのでしょうか。

部長:
 はい。昨年7月に第37回目として、青森県弘前市で開催しましたセミナーでは、防衛研究所主任研究官の阿久津博康氏と陸上自衛隊弘前駐屯地司令の北島一1等陸佐から、それぞれ「最近の朝鮮半島情勢」と「陸上自衛隊の取り組み~弘前駐屯地と地域との関わり~」をテーマに講演いただきました。
 約150名の方々に聴講いただき、「北朝鮮問題についてわかりやすく説明していただけてよかった。」、「地元の駐屯地について知ることができた。」、「大変勉強になった。次回も参加したい。」などの感想が寄せられました。

パーソナリティー:
 今年の3月には、ここ山形市でも防衛セミナーが開催されましたよね。

部長:
 はい。今年の3月には、第38回目の防衛セミナーを山形国際交流プラザ・ビッグウィングで開催いたしました。
 こちらのセミナーでは、防衛事務次官などの防衛省の要職を歴任され、現在は内閣官房 国家安全保障参与の黒江哲郎氏と陸上自衛隊第6師団副師団長兼神町駐屯地司令の滝澤博文・陸将補をお招きして、それぞれ「我が国を取り巻く安全保障環境」と「陸上自衛隊の取り組み~神町駐屯地と地域との関わり~」をテーマに講演をしていただき、約230名の方々が聴講されました。

パーソナリティー:
 3月の防衛セミナーは、具体的にどのような内容だったのでしょうか。

部長:
 はい。具体的には、黒江氏からは、北朝鮮の動向、中国・ロシアの軍事活動の活発化など、我が国が置かれている国際環境や昨年12月に策定された新たな「防衛計画の大綱」について、ご自身の経験なども踏まえ、わかりやすく解説していただきました。
 また、滝澤陸将補からは、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域における能力の獲得・強化、我が国の弾道ミサイル防衛(BMD)、陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)などの「防衛計画の大綱」に係る説明や陸上自衛隊の役割の拡大、国民の期待の高まり、陸上防衛力の意義のほか、第6師団の災害対応や地域との関わりとして、各種行事への支援活動等について説明いただきました。
 講演を聴講された方々からは、「わが国を取り巻く国際情勢や安全保障環境について、とてもわかりやすく説明していただきよかった。」、「自衛隊の取組と地元の駐屯地について知ることができた。」、「今回初めて参加したが大変よかった。機会があればまた参加したい。」などの感想が寄せられました。

パーソナリティー:
 毎回、大勢の方々が聴講されているのですね。

部長:
 はい。多くの方に聴講していただき、大変感謝しておりますが、どうしても聴講者の数が多くなりますと、なかなか皆さまと意見交換をするというところまでは難しくなります。
 そこで、聴講者をある程度限定しまして、ミニセミナーというものも開催しております。これは意見交換の場を設けることによりまして、防衛省・自衛隊への関心、防衛政策や自衛隊の活動等への理解をより深めていただこうというもので、テーマもお聴きになる方の関心に沿ったものを設定するようにしております。

パーソナリティー:
 ミニセミナーは、どのような方を対象に開催されているのでしょうか。

部長:
 はい。過去には、宮城県内の県立高校において、公務員を目指している生徒を対象に「守りを支える事務官」をテーマとして、防衛省や東北防衛局の概要、防衛省における事務官の役割、自衛隊の災害派遣等について説明いたしました。
 参加された生徒からは、「防衛省には自衛官しかいないと思っていたが、事務官の方の話を聞き、興味をもった。」「災害派遣活動や広報活動を実施するなど、防衛省として様々な活動をされていることを知ることができた。」などの感想をいただきました。
 他にも、宮城県石巻市の職員の方を対象に「防衛省・自衛隊における災害対応について」というテーマで説明を実施しまして、その後、陸上自衛隊多賀城駐屯地の第22普通科連隊と航空自衛隊松島基地の第4航空団の担当者を交えた意見交換会も行いました。
 参加者からは、「災害派遣の実態がわかり、大変参考になった。」、「このような機会が初めてだったので、とてもよい経験や勉強になった。」、「自衛隊、防衛局と自治体の連携の重要性を改めて感じた。」などの感想をいただきました。

パーソナリティー:
 防衛セミナーだけでなく、ミニセミナーというものも開催されているのですね。それでは、今後のセミナーの開催予定について教えていただけますか。

部長:
 はい。今年度も防衛セミナーを3回程度、実施していきたいと考えておりますが、具体的な実施時期や開催地につきましては、現在調整中のため、決まりましたら、東北防衛局のホームページなどでお知らせしたいと思います。
 また、セミナー開催後は、ホームページで会場の様子などを紹介しておりますので、そちらもご覧いただければと思います。
 お近くで、防衛セミナーなどが開催される際には、事前の申し込みの必要もなく、どなたでも聴講いただけますので、ぜひお越しください。
  
パーソナリティー:
 本日は、防衛セミナーについて、東北防衛局の北澤直樹総務部長から、お話を伺いました。北澤総務部長ありがとうございました。

部長:
 こちらこそ、ありがとうございました。





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