自 衛 隊 百 科
3月放送内容)


テ-マ:政策広報について



パーソナリティー:

 本日は東北防衛局長の伊藤茂樹局長からお話を伺います。伊藤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。 今回は、政策広報についてお話したいと思います。 政策広報といいますのは、自衛隊や在日米軍の活動が円滑かつ効果的に実施されるためには、地方自治体や地域住民の方々のご理解とご協力が極めて重要です。 そこで、東北防衛局では、防衛省・自衛隊の各種防衛施策についてご理解をいただくために様々な活動を行っております。 例えば、毎年夏に発表される防衛白書の説明ですとか、防衛セミナーの開催や日米交流事業の開催などがありまして、このラジオ放送もその一環となっております。

パーソナリティー:
 はい、では色々とあるようですので、少し詳しく教えていただけますか。

局長:
 はい、まず、「防衛白書の説明」ですが、これは、防衛省の各種政策について地方自治体の方々に理解を深めていただくとともに、防衛省・自衛隊と地方自治体との連携強化を図ることを目的に、都道府県知事、市町村長等に対しまして、直接、こちらから出向いて防衛白書の内容を説明しています。30年度は、10月から12月にかけて、自衛隊の地方協力本部等と協力し、東北6県内の261の地方自治体等に説明を行いました。 知事さんや市町村長さんからは、我が国を取り巻く安全保障環境について、自衛隊の災害派遣について、自衛官の募集状況などについて、多くのコメントを直接いただきました。

パーソナリティー:
自治体の皆さんと直接対話できるいい機会になっているのですね。では、「防衛セミナー」は、どのようなものでしょうか。


局長:
 はい、「防衛セミナー」とは、防衛政策や自衛隊の活動について広くご理解を頂くため、地域住民の方々を対象として開催しています。 30年度は、昨年7月に、青森県弘前市で行ったのと、この3月7日にここ山形県山形市での開催となりました。 弘前市では「日本を巡る安全保障を考える」をテーマに、朝鮮半島情勢と弘前駐屯地と地域との関わりについて、また、山形市では「我が国を取り巻く安全保障環境」と「神町駐屯地と地域との関わり」について、それぞれ専門家や部隊指揮官などを講師にお招きし開催しました。 また、防衛セミナーの規模を小さくしたミニセミナーというものも実施しております。これは、参加された方との意見交換の場を設けることで、より防衛政策等への理解や親しみを持っていただくことを目的にしております。 ミニセミナーは、今年度は、岩手県滝沢市と青森県三沢市の職員の方々を対象に防衛白書の説明会を実施しました。 来年度の防衛セミナー等の開催予定につきましては、決定次第、随時、東北防衛局のホームページに掲載いたします。 また、セミナー開催後には、東北防衛局のホームページにおいて会場の様子などを公開しておりますので、そちらもご覧いただければと思います。

パーソナリティー:
 先ほど、「日米交流事業」というお話がありましたが、詳しく教えていただけますか。

局長:
 はい。日米交流事業とは、在日米軍と地域住民の方々との良好な関係を構築することを目的として実施しています。 30年度は、青森県のつがる市、三沢市、東北町の3ヶ所で実施しました。 つがる市におきましては、地元の小学生と車力通信所の米軍人の混合チームで、それぞれ創意工夫を凝らして「かかし」を制作し、出来映えを競い合いました。各チームが制作したオリジナルの「かかし」は、つがる市内に展示をし、市民の方々にも見ていただいて、良かったものに投票していただくという形で参加してもらって、その結果をもとに表彰式を行うという文化交流を実施しました。 また、三沢市におきましては、アイスホッケーをもじった「アイスホッキー」というゲームをしております。これは、地元の小学生と三沢基地の子供たちとで三沢市の特産物である「にんにく」、「長芋」、「ホッキ貝」を模擬した道具を使用して、長靴を履いて、アイスリンクで点数を競い合うアイスホッケーに準じたものです。 東北町におきましては、地元の小学生の親子と三沢基地の親子で「ひな祭り」という文化交流を実施しました。こちらは、親子でひな祭りにちなんだ工作や料理を体験し、餅つきや琴の演奏を楽しむというものです。

パーソナリティー:
 どのイベントも楽しそうですね。

局長:
 はい、参加者の皆さんからは、「外国の人と仲良くできて楽しかった」や「また、参加したい」などの感想を多く頂戴しております。

パーソナリティー:
他には、どのような広報活動をされているのですか。

局長:
 はい。駐屯地や航空基地の各種行事を利用した広報活動ですとか、学校等の教育機関や各種団体への講師の派遣、更には、広報紙やマスメディア等の媒体の活用など、様々な機会を積極的に利用し、防衛政策や自衛隊の活動等に対する地域住民の方々のご理解を深めていただけるよう活動を行っています。  来年度の予定ですが、4月から9月にかけて、宮城県に所在する船岡駐屯地や仙台駐屯地、山形県に所在する神町駐屯地の創立記念行事や桜祭りなどにおきまして、東北防衛局の政策広報ブースを設けまして、広報誌やパンフレットなどをお配りしたり、防衛省・自衛隊の各種取り組みをパネル展示しまして、それをヒントとしたクイズも実施する予定です。

パーソナリティー:
 クイズですか、面白そうですね。駐屯地などでの政策広報はどのような様子なんでしょうか?

局長:
  どのイベント会場でも多くの方にお立ち寄りいただき、クイズに全問正解された方には、戦車やブルーインパルスのポストカードや缶バッジなどのオリジナルグッズをプレゼントし、小さなお子様から大人の方まで大変ご好評をいただいています。


パーソナリティー:
とても楽しい取り組みですね。それでは、政策広報の今後の予定を教えていただけますか。

局長:
 来年度も、自衛隊の創立記念日や航空祭など、機会あるごとに政策広報を実施することとしております。日程が決まりましたら、随時、東北防衛局のホームページに掲載いたしますので、そちらの方をご覧頂きたいと思います。  自衛隊や在日米軍が円滑かつ効果的に活動するためには、地方自治体や地域住民の方々のご理解とご協力が極めて重要であると考えています。  東北防衛局といたしましては、これからも様々な機会をとらえて、創意工夫を凝らし、防衛政策や自衛隊の活動等に対する理解を深めて頂くための施策を実施していきたいと考えております。  是非、お近くで防衛セミナーや自衛隊のイベントなどが開催される場合には、足をお運びいただければと思います。

パーソナリティー:
 本日は、政策広報について、東北防衛局の伊藤茂樹局長からお話を伺いました。伊藤局長ありがとうございました。

局長:
  こちらこそ、どうもありがとうございました。





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