防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(8月放送内容)



 

テ−マ:政策広報・日米交流事業について

 
 

パーソナリティー:
 本日も、東北防衛局長にお話を伺います。深澤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。
 今日は、自衛隊や在日米軍について広く皆さんに知っていただくための当局の施策についてお話をしたいと思います。

パーソナリティー:
 よろしくお願いします。

局長:
 はい、東北防衛局では、防衛省・自衛隊がその任務を円滑かつ効果的に遂行するためには、地方公共団体や地域住民の理解と協力の確保が重要であるとの観点から、色々な施策を実施しています。例えば、地方公共団体への防衛白書の説明や自衛隊の行事等を利用した広報活動、更には防衛セミナーなどです。

パーソナリティー:
 防衛白書の説明とは、どのようなことをするのでしょうか。

局長:
 はい、防衛白書は、毎年刊行しており、ここ1年間に発生した事象や取りまとめた政策などを中心に記述してるものです。この防衛白書を使って、県知事や市町村長に我が国の防衛政策への理解を深めていただくため、東北防衛局や地方協力本部等の職員が、直接出向いて説明を行っています。
 東北防衛局管内では、約260ヶ所の自治体等に説明を実施しています。

パーソナリティー:
 そんなに多くの自治体等に直接、説明を実施しているのですね。
 「自衛隊の行事等を利用した広報活動」とは、どのようなことですか。

局長:
 はい、駐屯地記念行事等が行われる際に、東北防衛局のブースを設けまして、防衛省・自衛隊の活動を紹介するパンフレットや防衛白書のダイジェスト版などの各種資料を配布しています。また、防衛白書に関するクイズも実施しており、全問正解した方には、缶バッチなどのオリジナルグッズをプレゼントしています。
 今年度は、これまでに、宮城県に所在する船岡駐屯地や仙台駐屯地、山形県に所在する神町駐屯地、岩手県に所在する岩手駐屯地で広報活動を行いました。
 今後も、各地の駐屯地記念行事等で広報活動を行う予定ですので、東北防衛局のブースにも是非お立ち寄りいただきたいと思います。

パーソナリティー:
 オリジナルグッズがもらえるというのは、嬉しいですね。皆さん、全問正解を目指して頑張ってくださいね。
 防衛セミナーは、以前お話を伺った際に、東北地方各県で開催し、開催数も30回を超えているとのことでしたよね。

局長:
 はい、先月、第34回目の防衛セミナーを青森県つがる市で開催しました。「日本を巡る安全保障を考える 弾道ミサイルへの対応」をテーマに、防衛本省防衛政策課の企画官から「北朝鮮情勢と弾道ミサイル防衛について」話をしていただき、内閣官房副長官補付内閣参事官から「Jアラートによる弾道ミサイル情報の伝達について」講演をしていただきました。また、地元つがる市に所在する航空自衛隊車力分屯基地司令には、車力における日米連携について講演をいただきました。

パーソナリティー:
  今、皆さんがとても関心を持っていることをテーマに開催されたのですね。
 「日米連携」というお話がありましたが、防衛セミナー以外にも在日米軍について皆さんに知っていただくための施策は、なにかありますか。

局長:
 はい、日米交流事業という在日米軍に対する理解を地域住民の方々に深めていただくための施策がありまして、東北防衛局では、青森県に所在する三沢基地と車力通信所で実施しています。

パーソナリティー:
 どのような交流をしているのですか。
 
局長:
 はい、平成20年度から、雪合戦大会、英語音楽劇、食文化交流会などを行い、米軍人やその家族と米軍施設周辺地域の住民の方々との交流を深めてきました。
 最近は、毎年、三沢基地周辺の自治体である三沢市で「アイスホッキー」というスポーツ交流を行っていますし、東北町では「ひな祭り」で文化交流を行っています。また、今年度は、新たに車力通信所が所在するつがる市においても「かかし作り」を通じた日米交流を行いました。

パーソナリティー:
 事業の名前を聞くと面白そうな感じがしますね。

局長:
 はい、アイスホッキーは、子供達が長靴やトレーニングシューズを履き、ニンニクの形をしたヘルメットをかぶり、長芋を模したスティックを持ち、ホッキ貝を模したパックを使用し、点数を競うアイスホッケーのことで、いずれの道具も三沢市の特産物を象徴するものです。
 ひな祭りでは、子供達は、万華鏡を作り、保護者の方々は、ひな寿司作りに挑戦し、また、地元東北町の特産品である長芋や人参を使った料理も作りました。昼食時には、琴の演奏を楽しみながら、保護者の方々が作った料理に舌鼓を打ち、昼食後には、餅つきも体験しました。

パーソナリティー:
 つがる市で実施している「かかし作り」は、今年度が初めてとのことですが、どのような交流が行われたんでしょうか。

局長:
 はい、田畑の守り神である「かかし」も最近では見かけることが少なくなったと思いますけれども、その「かかし」を、地元の小学生と米軍人の混合チームが、それぞれ創意工夫を凝らして制作をし、出来映えを競い合うというものです。各チームが制作したオリジナルの「かかし」は、つがる市内に展示をし、市民の方々にも投票という形で参加していただき、その結果で表彰を行うということで実施しました。
 先日、表彰式を開催し、私も皆さんが制作した「かかし」を見てきましたが、藁という同じ材料を使用しているのに、顔の大きさや手足の形などに各チームの個性が発揮されていました。また、イヤリングをつけた「かかし」や柔道着を着て金メダルを下げた「かかし」など様々な「かかし」があり、皆さんの豊かな発想に驚かされました。


パーソナリティー:
 各チームの個性的な「かかし」を見てみたいですね。

局長:
 コンテストを終えた「かかし」は、10月1日までつがる市内各所に展示していますので、お近くにお越しの際は、各チームの力作をご覧いただければと思います。

パーソナリティー:
 はい、分かりました。ありがとうございます。本日は、東北防衛局の深澤局長から、お話をお伺いいたしました。どうも、ありがとうございました。

局長:

 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。

 
   
  
 
このペ−ジのTOPに戻る
 
   


日本の防衛Q&ATOPページ