防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(10月放送内容)



 

テ−マ:防衛白書について

 
 

パーソナリティー:
 本日も東北防衛局長にお話を伺います。深澤局長、よろしくお願いします。

局長:
 はい。よろしくお願いします。

パーソナリティー:
 本日は、防衛白書についてのお話を伺いたいと思います。

局長:
 はい。防衛白書とは、我が国の防衛政策への理解の促進を図るために、毎年夏頃に刊行しており、前回の刊行から概ね1年間に発生した事象や取りまとめた政策などを中心に記述しています。平成28年版は、刊行42回目になります。

パーソナリティー:
 42回目にもなるのですね。

局長:
 はい。平成28年版は、3部で構成され、主に次のことについて記述しています。
 まず、第T部では、北朝鮮による核・弾道ミサイル開発の更なる進展や中国による積極的な海洋進出など、一層厳しさを増すアジア太平洋地域における安全保障環境のほか、ISILなどの国際テロ組織の活動の活発化・拡散、ロシアや中国による現状変更の動きといった、グローバルな安全保障環境上の課題などについて記述しています。
 第U部では、平成28年度の防衛力整備や人的基盤の整備、平和安全法制の意義や概要、新ガイドライン、沖縄の負担軽減などを含めた日米同盟の強化などについて記述しています。
 第V部では、各種事態に対する実効的な抑止及び対処、各国との防衛協力・交流などの安全保障協力の積極的な推進、プロジェクト管理への取組や防衛装備・技術協力について記述しています。

パーソナリティー:
平成28年版の特徴は何かありますか。

局長:
 はい、我が国の防衛政策や防衛省・自衛隊の活動を国民に分かりやすく理解してもらうという防衛白書の特性を踏まえ、新たに巻頭特集で「日本の防衛この一年」と題して、直近一年間の我が国の防衛に係る主要な出来事を、写真と解説を交えて分かりやすくまとめた記事を掲載し、また、巻末特集として、防衛省・自衛隊をより身近に感じてもらえるよう、防衛省・自衛隊の制服や装備品等といった基礎知識や施設・イベント情報などを掲載しています。また、隊員等の声を通じて防衛省・自衛隊の取り組みをより身近なものとして捉えてもらうため、昨年版より大幅にコラムを増加させています。

パーソナリティー:
 今年の防衛白書は、平和安全法制成立後、初の白書となりますが、この点についてはいかがでしょうか。

局長:
 はい、平和安全法制については、章立てし、法制の意義や国際社会からの強い支持・評価を記述するとともに、法制の概要について、詳しく記述しています。
 また、国会審議等における議論も踏まえ、法制に関し国民の関心が高い論点などについては、コラムで詳しく解説し、分かりやすい説明に努めています。

パーソナリティー:
 東北防衛局に関係している記述もあるのですか。

局長:
 はい、あります。第U部第4章「日米同盟の強化」では、日米安全保障体制の意義、ガイドライン見直しの概要、同盟強化の基盤となる取組、在日米軍の駐留について記述されていますが、在日米軍の駐留には、米軍施設周辺の住民の理解と協力が欠かせません。防衛省では、米軍施設周辺の住民と在日米軍関係者やその家族がスポーツなどを通じて交流する「日米交流事業」を毎年開催し、日米の相互理解を深める取り組みを進めています。
 東北防衛局では、例えば、三沢基地が所在する青森県三沢市において、「MISAWAアイスホッキー」を開催しています。「MISAWAアイスホッキー」とは、三沢市の特産物であるにんにくをモチーフとしたヘルメット、長芋をモチーフとしたスティック、ホッキ貝をモチーフとしたパックを使い、日米の子供達がアイスホッケーのような形式で得点を競い合い、交流を深めるユニークな日米交流事業ですが、この交流事業が紹介されています。

パーソナリティー:
 東北防衛局主催の事業が掲載されているのですね。他にも東北防衛局が関係している箇所はありますか。

局長
 はい、あります。在日米軍の駐留は、地域住民の生活環境に影響を与えることから、負担軽減の努力が必要となります。負担軽減に関する取り組みの1つとして、「航空機の移転訓練」があります。これは、日米間の相互運用性を向上させるとともに、在日米軍飛行場の周辺地域における訓練活動の影響を軽減することを目的として、自衛隊施設で共同訓練を行うというものです。この移転訓練は、航空自衛隊三沢基地を始めとして全国で実施されていますが、訓練実施に当たっては、周辺住民の皆さまの安心・安全のため、各地方防衛局が現地対策本部を設置し、米軍や関係機関との連絡調整、速やかな情報提供、飛行場周辺の騒音対策などに努めていることが紹介されています。

パーソナリティー:
 色々とお話をお聴きして、私も防衛白書を読んでみたくなりました。どのようにすれば、読めるのでしょうか。

局長
 はい、防衛省のホームページで閲覧や電子書籍のダウンロードが可能なほか、書店でも販売されていますので、是非、皆さん、ご覧になってみてください。

パーソナリティー:
 局長、今日はありがとうございました。本日は、東北防衛局の深澤局長から、お話を伺いました。どうもありがとうございました。

局長:
 はい、こちらこそ、どうもありがとうございました。



 
   
  
 
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