防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(7月放送内容)



テ−マ:江渡 聡徳防衛副大臣へのインタビュー


パ−ソナリティ−:

防衛省東北防衛局が送る、日本の防衛Q&A。このコーナーでは、防衛省、自衛隊や日本の防衛について、詳しく、分かりやすくお話をいただきます。本日は、東北のご出身で、平成24年12月に、防衛副大臣に就任されました、江渡聡徳副大臣への、中村吉利東北防衛局長によるインタビューの模様をお送りします。


中村局長:

本日は、江渡防衛副大臣から、副大臣にご就任しての抱負ですとか、東北地方への想いなどをおうかがいしたいと思います。副大臣、本日は、よろしくお願いいたします。


江渡副大臣:

 こちらこそ、よろしくお願いしたいと思います。


中村局長:

はい。副大臣のご出身地であります青森県は、陸海空自衛隊の非常に重要な部隊に加えまして、在日米軍の重要な基地も所在しているという、全国でも唯一の県であると認識しています。副大臣がおっしゃいました通り、昨今の防衛問題ではどうしても南西地域にクローズアップが当てられるということが多くなってきておりますけれども、我が国の防衛におけます青森県東北地方の重要性について、副大臣のお考えをうかがいたいと思います。


江渡副大臣:

はい。青森県というのは、日本全国他の県に比べまして、非常に、安全保障上においては、私は、重要な地域ではないのかなと思ってますし、また、それだけではなくて、東北全体においても重要な地点だというふうに考えております。特に、青森県のほうで言わせていただくならば、陸海空の自衛隊、そして、三沢のほうには米軍の基地があるということで、ある意味、日本の国の安全保障のことを考えるうえにおいては、縮図的な形になるのではないのかなというふうにも思ってます。そんな流れの中において、特に、私の選挙区、青森県の2区だけでいっても、陸海空の自衛隊に三沢の基地という形で。ですから、そういうような観点で考えるならば、これらの基地、それなりにしっかりと対応させていただいて、日本の国の国民の方々の安全・安心を守るために、汗を流していると。特に、その中において、北朝鮮の問題なんかで言うならば、日本で最初にXバンドレーダーが配備されたのは、青森県のつがる市の車力という所なんですけれども。そのような観点で、まさに、安全保障上、重要な位置を占めているのではないのかなぁと思っています。それと同時に、将来的においてなんですけれども、北極海のほうの、北極海航路というようなものが出来上がった場合においては、やはり、北の守りというのは、格段に重要性が増してくると。今、現在では、西南地域、南西地域というほうが大事なんですけれども、やはり、国全体ということを考えながら、しっかりとした、防衛力の整備、あるいは、安全保障体制というのを築いていかなければいけないんだろうなと、そんなふうに思っております。


中村局長:

はい。副大臣おっしゃる通り、北の守りというのは、今後とも、非常に重要だと思います。一方で、東北地方におきましては、ご承知の通り、東日本大震災における、自衛隊の活動によりまして、自衛隊に対する期待というのは、非常に大きいものがあると思っております。地元の事情に精通しておられる副大臣として、自衛隊による今後の災害救援活動について、どのような点を、さらに、発展させるべきとお考えでしょうか。


江渡副大臣:

はい。3.11、未曾有の大震災があったわけであります。その時においては、当時、防衛省自衛隊というのは、最大で10万人の体制で、とにかく、この地震・津波に対して、まずは、いの一番に人命救助をきちんとやらなきゃいけない。と同時に、被災された方々、その方々の生活支援もきちんとやらなきゃいけない。あるいは、福島の原発事故の対応ということも、あったわけであります。ですからこそ、そういう、いざという災害の時にきちんと対応できる。そのための、私は、整備というもの、あるいは、準備というものを、きちんとやっていかなければならないなぁというふうに考えているところであります。ですからこそ、今年の予算においてもそうなんですけれども、まずは、災害があったときのしっかりとした拠点を築かなきゃいけないと。そのためには、自衛隊の駐屯地や基地等の耐震化というのを、きちんとやっていかなきゃいけませんし、また、いざという時に、速やかに被災された方々、あるいは、救助を求める方々、この方々の安全を守るための装備というもの、例えば、ヘリコプターはじめ、いろんな装備品があるわけですけれども、そういうものをきちんと整備していく。と同時に、東北だけではなくて、全国の自治体の方々ともきちんとした連携をとっていて、防災訓練なんかもちゃんとやっていくということが、私は、大事になってくるのではないのかなぁと思っています。ですからこそ、われわれは、この首都直下地震のことを想定したりとか、あるいは、南海トラフの巨大地震も、これから起こるかもしれない。そのようなことを想定しながら、より良い形の対処計画というのもきちんと作り上げ、そして、それらに対して対応できるような、装備品等の準備も進めるということで、今、鋭意努力しているところです。


中村局長:

まさに、副大臣おっしゃられる通り、非常に評価の高い活動をしたからといって、それで、良しとするわけではないと思います。やはり、予算をつけて、然るべき装備を充実して、ソフト面でも、また、自治体の連携等やっていかなければいけないということは、まだまだ多いというように感じています。大変、ご示唆のあるお話をいただけたと思います。最後になりますが、ラジオをお聴きの東北地方の皆様へのメッセージを、副大臣からお願いいたします。


江渡副大臣:

私から、特に、私が生まれ育った、この東北の地域の皆様方に、とにかく訴えたいということは、まずは、国の安全保障、防衛ということが、いかに大事であるかということをご理解していただければありがたいなということであります。そして、防衛省自衛隊の方々は、皆さん、日々、職務に専念しながら、どうやって、国民の方々の安心と安全を、きちんと作り上げることができるかということで、努力しているんだと、そのことをご理解いただければありがたいなと思っていますし、また、理解いただくために、私をはじめ、多くの政治家の方々が、しっかりと、皆さん方にそのことをご理解いただけるように、鋭意、説明責任を尽くしていく。このことに尽きるのではないのかなぁというふうに思っております。ですからこそ、私自身、これからも、職務に一生懸命専念しながら、とにかく、私の心自身、皆さん方とともに歩んでいくんだと。そして、ともに、より良い国を作っていくんだという、その想いで一杯だということを理解していただきたいと思います。最後になりますけれども、私が今属しております、この自民党、そして、安部内閣、本当に一生懸命復興にも取り組んでいきたいと思ってますし、日本をもっともっと元気にしていきたい。そのためにも、まずは、私自身は、自分の出身地域である、この東北を元気にしていきたい。そう思って、これからも希望を持って、前進していきたいと思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。


中村局長:

はい。たいへん、元気をいただくようなコメント、ありがとうございました。副大臣、今日は、本当にお忙しいところ、ありがとうございました。


江渡副大臣:

 すいません、ありがとうございます。


パ−ソナリティ−:

本日は、東北のご出身で、防衛副大臣に就任されました、江渡聡徳副大臣への、中村吉利東北防衛局長によるインタビューの模様をお送りしました。

ここで、東北防衛局からのお知らせです。東北防衛局では、人事院が行う、平成25年度国家公務員採用一般職大卒程度試験の第一次試験合格者の方を対象に、7月12日金曜日から官庁訪問を開催いたします。また、官庁訪問の申し込み方法や詳細の日程につきましては、東北防衛局のホームページでご確認ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

 防衛省東北防衛局が送る、日本の防衛Q&A、このコーナーは、東北コミュニティー放送協議会加盟23局でお送りしました。


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