防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
(5月放送内容)



テ−マ:小野寺五典防衛大臣へのインタビュー

パ−ソナリティ−:

防衛省東北防衛局が送る、日本の防衛Q&A。このコーナーでは、防衛省自衛隊や、日本の防衛について詳しく分かりやすくお話をいただきます。本日は、東北のご出身で平成24年12月に防衛大臣に就任されました小野寺五典大臣への、中村吉利東北防衛局長によるインタビューの模様をお送りします。


中村局長:

本日は、防衛省本省にお邪魔をいたしまして、小野寺大臣から、防衛大臣に就任しての抱負ですとか、東北地方への想いなどをおうかがいしていきたいと思います。大臣、本日はよろしくお願いいたします。


小野寺大臣:

 よろしくお願いします。


中村局長:

まず、防衛大臣に就任されて約半年となりましたが、その間の所感ですとか、また、重点的に取り組んでおられることをうかがいたいと思います。


小野寺大臣:

防衛大臣になったのは、正直、私自身も驚いておりました。今まで、震災対応で、ずいぶん自衛隊の皆さん防衛省にお世話になりましたが、自分がそこを指揮をするというのは、その当時は考えてもおりませんでした。就任して、まず、真っ先に対応すること、これは、日本の領土領海領空これをしっかり守るということだと思っています。暮れから年が明けて、ご案内の通り、さまざま、例えば南西海域尖閣をめぐる緊迫した情勢が何度かありましたし、また、北朝鮮の核実験ミサイル事案、そういうことも起きております。併せて、まだ、東日本震災の余韻でしょうか、時々大きな地震があり、それが東北地方だけじゃなくて、日本全国で起きておりますので、実は、こういうことに対しても、初動体制は防衛省自衛隊が行うということになっていますので、ずっと緊張が切れない、そういう日々を送らせていただいております。


中村局長:

ありがとうございます。確かに、緊張のなか大変な激務かと思っております。今、大臣のお話のなかで、南西地域の問題ですとか、北朝鮮の問題というご発言ございました。この間、大臣にご就任されて以降、防衛に関しては様々な事案が発生しておりますけれども、やはり、宮城県出身の大臣としては、東北地方の防衛に関しても、特別の想いがおありかと思います。そのあたりを、お聞かせいただければと思っております。


小野寺大臣:

東北地方、実は、特に宮城県中心に駐屯地がたくさんありますし、それから、優秀な隊員がたくさん出ている地域でもあります。そういう中、本当に、地元の皆さんは、おそらく、自衛隊に大変近い感情をお持ちいただいているのだと思います。全国様々、自衛隊、あるいは、米軍、そういう展開している地域がありますが、特に東北地方の皆さんには、たいへん自衛隊に対しては理解があり、そして、また、暖かい対応を地元でも行っていただいていること、すごく、頼もしく思っています。特に、私も宮城で感じましたが、例えば、今年の3月31日にブルーインパルスが松島基地に帰ってまいりました。これ、全国でも大きく採りあげられましたが、これは、やはり、震災復興の1つの励み、これにもなるんだと思って、大変歓迎をしていただきました。こういう意味で、人材の輩出、そして、また、様々な基地、そして、特に松島基地というのは、優秀なパイロットの養成地域でもありますので、こういう意味では、東北地方は日本の安全保障に果たしている役割、これは大変大きいんだと思っています。


中村局長:

はい。ありがとうございました。一方、大臣は東日本大震災からの復興問題にも従来から積極的に取り組んでこられました。また、安部内閣の閣僚は全員が復興担当大臣であると指示されているものと我々承知をしております。そこで、安部内閣の閣僚として、さらに、防衛大臣として、復興にかける想いをうかがいたいと思います。


小野寺大臣:

実は、入閣というのは、私自身も知らされたのが昨年12月26日、組閣の当日です。ですから、朝早く、どうも防衛大臣らしいという情報が新聞社から入りまして、大変驚きました。私自身は、希望は、被災地の復興、これを専門に政府でやりたいと思って希望を出していたんですが、今回は防衛ということになりました。官邸に呼ばれて、一番私が感動したのは、実は大臣になると、総理大臣から指示書というのを渡されます。どういう仕事をしてほしいということ。今回は、各大臣に2枚の指示書が渡されました。1枚目の私に対しての指示書は、防衛大臣として日本の安全保障をしっかりやってくれということ。もう1枚の指示書には、復興大臣のつもりでしっかり地域の復興をしてほしい。それが、書いてありました。総理の執務室に呼ばれて、この2枚の指示書を渡されて、さらに、安部総理からは口頭でしたが、小野寺さんは被災地出身でもあるので、特に震災復興にしっかり努力してくれと、それを言っていただきました。今は、防衛大臣として、国の安全を司る役割ですが、もう一つ、やはり、ふるさとの復興、これにも全力を挙げていきたいと思っております。


中村局長:

はい。ありがとうございます。まさに、防衛大臣として、また、復興に対して熱い想いを抱いておられる大臣として、東北地方の皆さんの期待というのは非常に大きいと思います。最後になりますが、ラジオをお聴きの東北地方の皆さまへのメッセージをお願いいたします。


小野寺大臣:

今、防衛大臣ということで、どうしても、東京中心になかなか本省を離れることができない状況にあります。緊張感を持って、日々対応しておりますが、北朝鮮や、あるいは、周辺国とのさまざまな問題もありますので、そういう意味では、この任期中はしっかりと対応させていただきたいと思っています。ちょっと、ふるさとに帰る回数が減るかもしれませんが、お許しいただきまして、その分、この仕事終わりましたら、また、しっかり地元を歩いて、被災地出身の議員として震災復興に全力を尽くしていきたいと思います。どうぞ、それまで、活躍、東京ですることをお許しいただければと思います。


中村局長:

はい。小野寺大臣、本日は、大変お忙しいなか、ありがとうございました。益々のご活躍を期待しております。


小野寺大臣:
 ありがとうございました。

パ−ソナリティ−:
 本日は、東北のご出身で平成24年12月に防衛大臣に就任されました、小野寺五典大臣への、中村吉利東北防衛局長によるインタビューの模様をお送りしました。
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