ホーム米空軍グローバル・ホークの三沢飛行場への一時展開について>グローバル・ホークに関する一問一答


グローバル・ホークに関する一問一答

グローバル・ホークに関する一問一答を掲載しております。

Q グローバル・ホークはどういう航空機ですか。
A 情報収集、警戒監視、偵察を任務とする高高度滞空型無人偵察機です。
Q なぜグローバル・ホークが三沢飛行場に一時展開することになったのですか。
A 現在、グアム島のアンダ−セン米空軍基地を拠点に運用されている米空軍のグローバル・ホークの夏季における活動は、台風等悪天候の影響により制約を受けており、米空軍は、夏季における安定的な運用が可能な基地を必要としていました。このような中、米空軍において、米国本土及びアジア太平洋地域にある米太平洋空軍の各基地が検討され、夏季における天候の影響やグローバル・ホークの運用に必要な施設・設備等、様々な観点から総合的に検討した結果、三沢飛行場が選定され、平成26年より同飛行場への同機の展開が開始されています。なお、本展開は、毎年行われる計画です。
Q 三沢飛行場への一時展開とはどのような内容ですか。
A 平成27年は、グアム島のアンダ−セン米空軍基地を拠点に運用しているグローバル・ホーク4機(ブロック30型とブロック40型の各2機)が三沢飛行場に一時展開される予定です。展開期間は、2機については7月上旬頃から11月頃まで、残る2機については、7月上旬頃から12月下旬頃までとなる予定ですが、天候等の影響により変更される可能性があります。また、パイロットや整備士等約70名程度の人員が同飛行場に一時展開し、必要な機材も一時的に配置されることになります。
 なお、パイロットや整備士等は三沢飛行場内の施設に滞在する予定です。
Q なぜ、平成27年は一時展開する機数が4機なのですか。
A 昨年夏季における三沢飛行場への一時展開の実績を踏まえ、台風等の天候の影響を受けずに安定的・効率的なグローバル・ホークの運用を引き続き最大限確保し、もって実効的なISR(情報収集、警戒監視及び偵察)活動を継続的に行う観点から、本年の展開計画が策定されました。
Q ブロック30型とブロック40型は何が違うのですか。
A ブロック30型とブロック40型で異なる点は、搭載機器のみ(異なる機能を有する情報収集用機器を搭載)であり、エンジンを含め、機体構造は同じで、安全性や騒音に違いはありません。
Q グローバル・ホークはグアム島から三沢飛行場へどのようにして移動してくるのですか。
A グローバル・ホークは、グアム島から直接飛行し、三沢飛行場に着陸する予定です。
Q グローバル・ホークは無人機ですが、どういう方法で操縦されるのですか。
A パイロットは航空機に搭乗せず、地上の操縦装置から遠隔で操縦します。
 離着陸時は、三沢飛行場内に設置される設備から、また、離陸後の上昇により十分な高度に至った後は米国にある施設(カリフォルニア州ビール空軍基地とノースダコタ州グランドフォーク空軍基地)から、それぞれ米空軍のパイロットが操縦します。
Q グローバル・ホークを操縦するパイロットはどのような人ですか。
A 米空軍の無人機操作の基礎課程を修了した者及び一般的な操縦資格を与えられたパイロットのうち、グローバル・ホークに関する特別訓練を受け、無人機操縦の資格を得た人が操縦します。
Q グローバル・ホークは安全に運用されるのですか。
A グローバル・ホークは、有人の航空機と同じく管制の指示に従って航行する機能等を備えており、また、我が国における運用に際して、飛行場の使用や運用の安全性確保の観点から調整を要する事項等について、日米関係当局で協議の上、手続き等を定めています。
 また、実際に既に米国、欧州等を始めとする他の国・地域においても安全に運用されています。
 さらに、原子力関連施設の上空を回避する飛行経路の設定や民間航空機への影響を最小限とするよう必要な調整が行われています。
 そのほか、他の航空機同様、人口密集地に配慮した飛行経路で運用されます。
 さらに離陸後、速やかに太平洋上の自衛隊訓練空域に向かい、そこで高度を上げ、着陸時には同じ訓練空域内で高度を下げることになるため、飛行場周辺の上空を飛ぶ時間は、短くなると考えられます。
Q グローバル・ホークは無人機ですが、他の航空機と衝突を避けるため、どのような対策が取られているのですか。
A グローバル・ホークの運用に際し、飛行場の使用や運用の安全性確保の観点から調整を要する事項等については、日米関係当局で協議の上、手続き等を定めています。グローバル・ホークは、これらに従い、基本的には通常の航空機が航行しない5万フィート以上の高高度を航行するとともに、有人機の航空機と同様、管制の指示に従って航行します。
 また、離着陸のための上昇下降時等、他の航空機が飛行する高度と同じ高度を飛行する際は、管制の指示に従った運航をすることに加えて、有視界飛行方式で飛行する他の航空機に対して、その時間と場所等の必要な情報が提供されるため、他の航空機との衝突といった事態は適切に回避・防止されます。
 さらに、国土交通省航空局においては、グローバル・ホークの運用に伴い、三沢飛行場周辺の空域において飛行する民間航空機の運航の安全等を図るため、同空域でグローバル・ホークの飛行が行われることや、飛行する民間航空機が安全を確保するための必要な対応措置について、航空事業者等に対して確実に実施するよう周知するとともに、航空路誌(AIP)に掲載しています。
※航空路誌(AIP):国が発行する出版物で航空機の運航のために必要な恒久的情報を収録したもの。(印刷物・インターネット等で提供)
Q 三沢の場合、「やませ」でガスに覆われた際には、全く視界がなくなりますが、そのような場合でも問題なく三沢飛行場に着陸できるのですか。
A グローバル・ホークは、三沢飛行場の他の航空機と同様、気象条件等の状況を適切に分析した上で運用が行われますが、離陸時を含めて、事前にプログラミングされた航路を飛行することが基本であるため、同機はパイロットによる目視に頼らず運航することが可能です。
Q グローバル・ホークの音は、うるさくないのですか。
A 例えば、現在、三沢飛行場で運用されている米空軍のF−16戦闘機と比較して、極めて小さい音です。機体から距離約300m地点での離陸時の騒音は、F−16戦闘機が107dBなのに対し、グローバル・ホークは76dBとなっています。これは走行中の地下鉄の電車内やバスの車内よりも小さい音です。
 なお、ブロック30型とブロック40型はエンジンを含め、機体構造が同じであり、騒音についても違いはありません。

トップページに戻る