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北関東防衛局は「防衛省」の地方支分部局で、東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、新潟県、長野県の1都7県を管轄しています。

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 北関東防衛局広報第86号(平成27年12月発行)

特集!陸上自衛隊武器学校

~土浦駐屯地 茨城県稲敷郡阿見町~

武器学校庁舎(土浦駐屯地)

目次

1 特集!陸上自衛隊武器学校 ~茨城県稲敷郡阿見町~
2 第34回防衛問題セミナー ~栃木県宇都宮市~
3 小学生絵画展表彰式 ~陸上自衛隊高田駐屯地~
4 在日米軍従業員永年勤続者表彰式
5 防衛施設地方審議会 ~陸上自衛隊下志津駐屯地~


特集!陸上自衛隊武器学校 ~茨城県稲敷郡阿見町~

 陸上自衛隊土浦駐屯地

 予科練記念館等歴史的な施設が所在

 武器学校がある陸上自衛隊土浦駐屯地は、霞ヶ浦に面する茨城県稲敷郡阿見町に、大正10年、「海軍臨時航空術講習部水上班」という名称で海軍水上機の発着場として開設されました。翌年には霞ヶ浦航空隊水上班となり、昭和15年には土浦海軍航空隊と改称されました。また、昭和14年から終戦まで、旧帝国海軍のパイロットを育成するため、海軍飛行予科練習生、通称「予科練」の教育訓練を行っていた歴史ある駐屯地です。

 駐屯地内には今でも旧軍・予科練時代の施設が多く残っており、昭和41年には予科練の碑「予科練二人像」が、昭和43年には予科練記念館「雄翔館」が建立されました。「雄翔館」には約1000点の遺品等が展示されており、毎年多くの方が見学に訪れています。平成22年2月には、土浦駐屯地隣地に「予科練平和記念館」が新たに建設されました。「雄翔館」や予科練の碑がある「雄翔園」は予科練平和記念館から駐屯地への通用路を通って自由に見学することができます。予科練の碑及び予科練記念館は地元阿見町の名所百選にも選定されています。

見学については土浦駐屯地広報援護班にお問合せください。
電話 029-887-1171(内線233) 
              ※写真提供:武器学校

 武器学校とは?    

 武器科職種の隊員を育成する陸上自衛隊の教育機関

 現在、土浦駐屯地は陸上自衛隊武器学校が使用しており、後方支援部隊などの指揮官、幕僚を養成する兵站・運用教育、陸上自衛隊の各種装備品の整備員を養成する整備及び専門技術の教育や不発弾処理などの教育を実施しており、全国から毎年約800名の隊員を受入れています。

 武器学校の組織は、学校の業務計画の作成等を行う企画室、駐屯地司令及び駐屯地業務隊が実施する業務を行う総務部、後方支援を担任する兵站部隊の指揮官及び幕僚を養成する教育を行う第1教育部、陸上自衛隊のほとんど全ての装備品の整備を担任する専門技術者や不発弾処理技術者を養成する基本教育を行う第2教育部、武器科職種の教育訓練に関する研究、武器科職種の運用及び装備に関する基礎研究、武器科装備品の補給整備に関する調査研究等を行う研究部、武器学校の実施する教育訓練支援及び調査研究支援を行う武器教導隊から成り、約120名が所属しています。

 武器学校は、目標に向かって一歩一歩落ち着いて前進し、先行性と業務の完遂を期することを意味する「進取着実」と、技術者に必要な精神要素として理論的、体系的及び合理的な考え方を実践し、あらゆる困難を克服することを意味する「科学精神」を校風としており、ここで最新の知識と技術を身に付けた隊員は全国の後方支援部隊などで活躍しています。

武器科:火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理等を行います。職種き章は火炎弾とスパナがモチーフです。

 第2教育部 装備品整備等のエキスパートを養成    

 各種装備品の整備等を教育

 第2教育部は、弾薬(誘導弾を除く。)を発射させる小銃・戦車砲・機関砲等の整備を学ぶ火器科、各種車両の整備及び機械工作・鍛造溶接技術を学ぶ車両工作科、対地・対空・対艦誘導武器の整備を学ぶ誘導武器科、武器で使用する弾薬の補給・整備等を学ぶ弾薬科及び教務課で編成されています。戦車の整備を一例にすると車体部分は車両工作科が、砲弾を発射する部分は火器科が、それぞれの整備教育を担当しています。また、不発弾の処理を行うための教育は弾薬科で行います。

 陸上自衛隊が導入する装備品の中で、火器、車両、誘導武器及び弾薬に関しては、第2教育部が全国の部隊から集まった隊員に対して整備等の教育を行います。陸上自衛隊が平成26年度に参考品として取得し、導入が決定した水陸両用車(AAV7)や、現在開発中の機動戦闘車(MCV)についても、来年度以降から逐次、武器学校において整備教育が開始される予定です。




 教官にお話を伺いました   

 教育において心がけていること 学生に望むこと

 第2教育部では、年間43個課程の教育を実施しており、約400人から500人の隊員を受け入れています。課程によって1回に教育できる隊員の人数が異なり、多い課程で25名程度、少ない課程で数名程度です。

 火器科教官は、「もっとたくさんの人数を受け入れたいのですが、例えば戦車の整備教育において、砲塔には少人数しか入れないため人数を増やしてしまうと教育効果が下がってしまいます。また、教官の人数も限られているため、より効果的に教育するために、ある程度の人数に限られてしまいます。」とのことでした。 弾薬科教官に隊員への教育について伺ったところ、「武器学校には陸士から陸曹に階級が上がる過程で入校する隊員が多く、修学意欲が非常に旺盛であるため、それに応えるために教官も必死に勉強しています。」と話してくれました。

 また、誘導武器科教官は「ここでは最新式の装備品の整備教育も行いますが、10年前の装備品と比較すると、特に電子部品などは飛躍的に進歩しているため、基礎となる古い装備品の原理から理解していないと教育できません。学生である隊員たちには、古い装備品との比較もさせつつ、整備のイメージを強く持たせるために、「印象教育」を行うように心がけています。」とのことでした。
 
 最後に教官は、「第2教育部の学生は、整備等の技術のみならず、整備等に必要な使命感や責任感等もしっかりと学び、日本の防衛を技術で支えているという自負と誇りをもって欲しい。」と話してくれました。

第34回防衛問題セミナー ~栃木県宇都宮市~

 工場見学と講演の2部構成で実施

 11月4日(水)栃木県宇都宮市において、北関東防衛局は、自衛隊栃木地方協力本部の共催、陸上自衛隊航空学校宇都宮校の後援により、第34回防衛問題セミナーを開催しました。

 今回のセミナーは2部で構成されており、まず第1部として、自衛隊や海上保安庁等の航空機・ヘリコプターの製造や整備を行っている富士重工業株式会社航空宇宙カンパニーの協力の下、同社の工場見学を行い、約130名が参加しました。参加者は、戦前は中島飛行機として「疾風」等の航空機を製造していた同社の歴史等の説明を受けた後、海上自衛隊固定翼哨戒機P-1、航空自衛隊次期輸送機C-2等の大型航空機の主翼の組立工程や各種ヘリコプターの定期整備工程等を見学し、大きな翼や分解されたヘリコプター等を興味深く視察していました。

 第2部は、栃木県青年会館コンセーレ大ホールにおいて、2人の講師による講演が行われ、約220名が聴講しました。また、会場入口付近には9月の関東・東北豪雨等における自衛隊の災害派遣活動記録が展示され、参加者は熱心に見入っていました。


 航空学校宇都宮校と防衛産業の現状について講演

 第2部では、小柳北関東防衛局長及び小林栃木地方協力本部長からの挨拶に続いて、陸上自衛隊航空学校宇都宮分校長の荒関和人1等陸佐、防衛ジャーナリストの桜林美佐氏が講演を行いました。

 荒関1佐は「陸上自衛隊航空学校宇都宮校の役割と活動」と題して、陸上自衛隊飛行部隊の概要、パイロットの養成課程等を紹介され、最後に「我々が養成しようとしているパイロットは、どんな過酷な環境においても任務を完遂できる強い心と高い知識、技能、体力を兼ね備えた『強靱な航空戦士』です。そのために日々努力しています。」と力強く語りました。

 桜林氏は「わが国の防衛装備品取得をめぐる課題」と題して「日本の防衛費は多いのか、少ないのか」「防衛産業は儲かっているのか」等のよく聞かれる質問を基に、防衛装備品の生産に関わる企業の厳しい現状や契約制度の問題点等を紹介されました。「防衛費は人件・糧食費の比率が高く防衛装備品の国内調達が減少していること、構造的に利益率やその上限が決まっていることなどにより、防衛産業は元々儲かる仕組みにはなっていない」などと説明され、「企業は『自衛隊のために』という気持ちで防衛装備品を供給するために頑張っておられる。企業としても『自分たちが日本の防衛を担っていて、それでもこんなに厳しい状況です』ということを発信されてもよい」と締めくくられました。

 参加者からは「パイロットの養成の現状や教育の実状、宇都宮校の役割が認識できた」「防衛装備品調達の基盤の大切さがよくわかった」などの感想が寄せられました。


小学生絵画展 ~新潟県上越市・妙高市~

 陸上自衛隊高田駐屯地で表彰式を開催

 11月14日(土)、新潟県上越市の陸上自衛隊高田駐屯地において、北関東防衛局主催の「小学生絵画展 (守りたいまちがある!わたしのまち絵画展)」の優秀作品の表彰式が行われました。

 この小学生絵画展は、防衛施設周辺地域の地方公共団体が行っている学校等の防音工事や公園、道路、コミュニティセンター等の整備などのまちづくりに、防衛省が防衛施設周辺対策事業によって支援していることや自衛隊の活動の内容を地域の方々に知っていただき、理解していただくため、平成20年度から毎年1回開催しているもので、今年で8回目となります。

 今回は、上越市の2校が「私のまち・みんな仲良し」、 妙高市の8校が「私のまち・いちばん大切なもの」をテーマに、それぞれ180点ずつの作品を応募していただき、その中から、各市で2点ずつ、当局で各市16点ずつの計36点が優秀作品がとして選考されました。

 表彰式には、優秀作品を描いた児童とその保護者の方をお招きし、後援者である上越市の村山市長、妙高市の市川副市長、協力者の陸上自衛隊高田駐屯地司令の大村1佐が出席され、児童一人一人に小柳北関東防衛局長から表彰状が、池田同局企画部長から記念品が授与されました。


 上越市と妙高市で各市の全応募作品を展示

 表彰状授与の後、高田駐屯地音楽隊の生演奏を聞いていただき、表彰式は和やかな雰囲気のうちに閉会しました。その後、軽装甲車などの自衛隊の装備品や郷土記念館の見学を行いましたが、児童は初めて間近で見る装備品に目を輝かせていました。

 表彰式終了後、応募された全作品は、11月20日(金)までの間、上越市は「リージョンプラザ上越」、妙高市は「妙高市文化ホール」に展示され、たくさんの方に鑑賞していただきました。
 また、自衛隊の活動写真や対策事業の写真も併せて展示されました。

 この絵画展を企画した当局企画部の担当者は、「今後も防衛施設の設置・運用について地域住民の皆様の理解と協力が得られるよう、自衛隊の活動や各地の防衛施設周辺対策事業を紹介する絵画展を開催していきたい」と話していました。
 今後、応募作品は作品集として編集され、北関東防衛局ホームページに掲載される予定です。
   

 在日米軍従業員永年勤続者表彰式
    

 在日米軍従業員253名を表彰

 我が国には、日米安全保障条約に基づき、在日米軍が駐留していますが、在日米軍の基地運営などに必要な労働力は、国(防衛省)が雇用し、在日米軍に提供しています。これらの在日米軍基地で勤務している方々は「在日米軍従業員」と呼ばれ、その業務は各種事務、輸送、整備、保安、消防、医療、福利厚生、生活関連施設における製造、販売など多岐にわたります。
 
 10月14日(水)、この「在日米軍従業員」の永年にわたる勤続の功労を称える「平成27年度在日米軍従業員永年勤続者表彰式」が、東京都羽村市生涯学習センター「ゆとろぎ」において行われ、253名が表彰されました。
 
 表彰式では、主催者である小柳北関東防衛局長をはじめ、在日米空軍、陸軍、海軍等の代表者の挨拶の後、各軍ごとに被表彰者全員の名前が読み上げられ、小柳局長等から、各軍の被表彰者代表に対し、表彰状及び記念品の授与が行われました。
 
 最後に被表彰者を代表し、横田基地所属の砂押明美さんが「この意義ある集いを心の糧として、長年にわたって培った知識や経験を生かし、これからも在日米軍施設の円滑な運営のため、従来にも増して職務に励み、日米両国の架け橋としての役割を果たしてまいります。」と答辞を述べました。


 第9回北関東防衛施設地方審議会

 陸上自衛隊下志津駐屯地で開催

 11月19日(木)、千葉県千葉市に所在する陸上自衛隊下志津駐屯地(高射学校)において、第9回北関東防衛施設地方審議会が開催されました。

 防衛施設地方審議会は、地方防衛局長の諮問に応じて自衛隊又は駐留軍の使用により不動産等に生じた損失の補償額等について調査審議し、必要と認める事項を地方防衛局長に建議するために地方防衛局に置かれる組織です。

 審議会には、山本貢平会長ほか6名の委員と、当局から小柳局長ほか担当職員が出席し、会長挨拶、局長挨拶等の後、当局の担当者から防衛施設用地の取得事案について、また高射学校企画副室長の太田2佐からは、下志津駐屯地及び高射部隊等について説明が行われました。

 その後、自衛隊の活動に対する理解をより一層深めていただくため、審議会委員による装備品見学等が行われました。