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北関東防衛局は「防衛省」の地方支分部局で、東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、新潟県、長野県の1都7県を管轄しています。

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 北関東防衛局広報第82号(平成27年3月発行)

特集!陸上自衛隊施設学校

~施設科職種のメッカ!茨城県ひたちなか市~

平成25年3月に建設された施設学校庁舎(勝田駐屯地)

目次

1 特集!陸上自衛隊施設学校 ~茨城県ひたちなか市~
2 日米交流イベント ~東京都福生市ほか~
3 米軍航空機事故図上訓練 ~在日米軍横田基地~
4 在日米軍横田基地の活動に関する動画配信のお知らせ
5 第31回防衛問題セミナー開催のお知らせ


特集!陸上自衛隊施設学校 ~茨城県ひたちなか市~

 施設科職種とは?

国際平和協力活動の主力として活躍

 陸上自衛隊は、普通科、機甲科、野戦特科等の16種類の職種から構成されており、施設科は、主として、陣地の構築、地雷等の障害構成・処理及び道路や橋等の破壊・構築・修復等を行って、他の部隊を支援する職種で、旧軍や海外では「工兵」といわれています。

 また、施設科部隊は、任務の特性上、多くの建設機械を保有しているため、災害派遣や国際平和協力活動等での活躍が期待されています。

 特に国際平和協力活動については、これまでの陸上自衛隊の全派遣人員の約3割(約5千人)が施設科隊員であり、施設科職種は、陸上自衛隊における国際平和協力活動等の主力であると考えられています。

 具体的な活動については、陸上自衛隊として初めて本格的な海外派遣となった国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)を始め、国連東ティモール支援団(UNMISET)、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)、国連南スーダンミッション(UNMISS)に施設科部隊が基幹部隊として派遣され、施設の建設、道路の整備、橋の補修等を行いました。




 施設科部隊の能力は?

特殊な装備品及び専門的な技能を保有

 施設科部隊は、任務を遂行するために特殊な装備品を保有しており、ドーザ、トラック・クレーン、油圧ショベル等については、最新の市販品が導入されています。

 一方、市販品では代替できない障害構成・処理や渡河・架橋等については、陸上自衛隊独自の要求により開発された装備品が導入されており、例えば、「施設作業車」は、優れた防護性と機動性をもって第一線部隊の機動を支援し、一部自動制御化された揚重・ショベル機能により、崖などの各種地形障害を迅速に処理することが可能です。

 「07式機動支援橋」は、軽量で高強度の組立スライド式橋梁であり、河川等に迅速に架設し、人員・車両、戦車等を通過させることが出来ます。

 また、施設科の隊員は、建築士、電気工事士、土木施工管理技士、ボイラー技士、測量士補、ディーゼル整備士等の施設作業に必要な公的資格を保有しています。

 施設科部隊は、最新の装備品や隊員の専門的な技能を駆使して、作戦における施設作業、災害派遣、国際平和協力活動等の様々な任務を行っており、その能力は国際的にも高い評価を受けています。




 施設学校とは?

施設科隊員を育成する唯一の教育機関

 施設学校は、茨城県ひたちなか市の勝田駐屯地に所在し、施設科隊員を育成する唯一の教育機関です。

 その組織は、企画室、総務部、教育部、研究部、施設教導隊(隷属)で編成されており、定員は約800名。年間26個課程の教育を行っており、平成26年度の学生数は、海自、空自等からの参加者約20名を含め約900名です。

 26個課程の教育中17個課程の教育において、建築士、電気工事士、土木施工管理技士、ボイラー技士、測量士補等の公的資格を取得するとともに、その他の課程において公的資格の取得を奨励しています。

 現在、施設学校は、国連PKOにおける道路構築等の施設分野に関する人材育成を目的として、カンボジア王国軍及びモンゴル軍に対し、「能力構築支援事業」を行っています。

 具体的には、施設学校の教官をカンボジアやモンゴルに派遣し教育を行ったり、逆に、支援対象国の教官要員を施設学校に招へいして教育を行う等、支援対象国自身の知識、技能の向上に努めています。

 この事業によって、国際的な安全保障環境が改善され、支援国との関係の強化及び我が国の信頼性が向上等の効果が得られると考えられています。





 施設学校の驚くべき教育方法とは?

学生がコンクリート2階建の施設を建設

 施設学校教育部建設技術教官室の佐々木教官に、具体的な教育内容について聞いたところ、施設学校では新たな教育として、実際に学生自身が駐屯地内にコンクリート2階建の「戦史教育施設」を約2年かけて建設するという実習教育を行っているそうです。

 佐々木教官にこの実習教育で苦労している点について聞いたところ、「実際に、この様な本格的な施設を建設するのは初めての学生が多いため、どうしても計画どおりに進みません。そのため学生達は土日や夜も作業していますので体調管理に非常に気を使います。天候が悪い時には出来るだけ休ませるようにしています。」とのこと。

 また、佐々木教官は、「教育している時、学生の目を見ていると理解しているのか否かが分かります。学生が理解していないと感じた時には、何のためにやっているのか等、改めて目的や目標を明確にして教育を行っています。学生達には、困った時には施設学校で学んだことや苦労したことを思い出して国内外で活躍して欲しい。」と熱心に話してくれました。




日米交流イベント ~東京都福生市ほか~

 日米交流音楽会in福生 ~東京都福生市~

 2月15日(日)、福生市民会館(東京都福生市)において、北関東防衛局の主催による「日米交流音楽会in福生~絆深まるハーモニー~」が開催されました。

 この音楽会は、米軍人、軍属及びその家族と米軍基地周辺の住民の方々との交流を目的とした交流事業の一つとして、平成21年から毎年開催しているものです。

 今回の音楽会は、これまで学校の児童や生徒の交流を中心としていたものから、大人同士の交流を中心に行われており、日本側からハイブリッド・ジャズ・オーケストラ、諏訪神社宮澤太鼓、米国側から米国空軍太平洋音楽隊-アジア“パシフィック・ショーケース”、横田サムライ太鼓の総勢82名が事前練習での交流を経て出演しました。

 当日は約480名が来場し、日本伝統の勇壮な和太鼓とアメリカの音楽様式であるジャズを中心に、息の合った合同演奏など3時間に及ぶ歌や演奏が披露され、最後には出演者全員がステージ上に揃い、盛大な拍手が送られました。




 日米文化交流会 ~東京都福生市・瑞穂町・昭島市~

 同じく2月には、日米交流事業の一つとして、北関東防衛局の主催により日米文化交流会が開催され、米軍横田基地内のジョン・ケイ・メンデル小学校の児童が、6日に福生第六小学校、13日に瑞穂第一小学校、24日に拝島第三小学校を訪問しました。

 この文化交流会では、じゃんけんゲーム、○×
クイズなどのレクリエーション、けん玉、折り紙、あやとりなどの日本の伝統的な遊びを始め、琴の体験演奏、昼食、掃除等を日米の子供たちがみんなで一緒に体験し交流を深めました。

 交流会終了後、参加した小学生は「最初は緊張したけど、最後には仲良くなることが出来た。」と嬉しそうに話していました。

 今回の日米交流事業を企画した地方協力基盤整備課の担当は「今回の日米交流事業をきっかけとして、日米相互の信頼が深まると共に、新たな交流が生まれていくことを願っています。」と述べていました。




米軍航空機事故図上訓練 ~在日米軍横田基地~

 より実践的なブラインド型の訓練を実施

 3月10日(火)、在日米軍横田基地において、「米軍航空機事故図上訓練」が開催されました。

 この訓練は、横田基地周辺において、米軍機の墜落事故が発生したという想定の下、初動対応、情報共有の在り方等を検討するもので、北関東防衛局、在日米軍第374空輸航空団、警視庁、東京消防庁及び横田基地周辺5市1町の幹事市である立川市が参加しました。

 最初に、北関東防衛局の伊藤管理部長及び第374空輸航空団司令官のデラマター大佐から挨拶があり、伊藤部長は「航空機事故はあってはならないことですが、万が一起きた場合を想定し、訓練を実施することによって備えを万全にしておくことは、大変重要であると考えております。」と訓練の意義について述べました。

 今回の訓練については、より実践的な訓練を行うため、訓練実施者には訓練の進行について事前に一切示されず、逐次、状況のみが付与される「ブラインド型」の訓練が行われました。 




 本番さながらの真剣な議論

 具体的には、事故発生から消火・救助活動終了までを4つのフェーズに分け、訓練実施者は逐次示される状況への対応を検討し、各フェーズ終了後にそれぞれの対応について発表する流れで進められました。

 訓練実施者は、中央に集合し、短い時間の中で本番さながらの真剣な議論を行って、それぞれの対応を速やかに決定していました。

 警視庁の担当者は、訓練後の講評の中で、「本訓練の一番の目的は、事故発生時の初動対応に当たり、日米関係機関が日米ガイドラインを相互に理解し確認しあうことです。そういった意味で、今回の訓練は非常に有意義だと思います。」と述べました。

 今回の訓練における訓練実施者の対応について、今後、各機関が検証を行う予定です。北関東防衛局としては、今後とも、事故の際に迅速かつ的確にガイドラインを実施するため、関係機関との連携を密にし、万全を期して行きたいと考えています。



INFORMATION

 在日米軍横田基地の活動に関する動画配信のお知らせ

 在日米軍横田基地第374空輸航空団広報部では、これまで同航空団が実施した人道支援活動について広く知ってもらうため、様々な動画を配信しています。本年2月には、「オペレーション・クリスマスドロップ2014」の動画(日本語版)が配信されましたので是非ご覧下さい。

オペレーション・クリスマスドロップ2014

 平成26年12月、在日米軍横田基地第374空輸航空団の輸送部隊等が「オペレーション・クリスマスドロップ2014」を実施し、ミクロネシア諸島の56の島々に日用品や食料品など約22トンの支援物資を届けました。


 この作戦は、63年前にアメリカの航空機搭乗員たちが、ミクロネシアのある島に慈善のギフトを投下したことに始まり、アメリカ国防総省で最も歴史ある人道支援作戦として知られています。           写真提供:第374空輸航空団広報部    
 

動画リンク先:https://www.youtube.com/watch?v=cvfZkZ8z_jA




 第31回防衛問題セミナー開催のお知らせ


テーマ:「忍びよる危機 海洋国ニッポンの今!」

開催日:平成27年6月3日(水)18:00~20:00

会 場:キッセイ文化ホール・中ホール
    (長野県松本文化会館)松本市水汲69-2
講 師:元海上幕僚長 古庄幸一氏    
    日本大学総合科学研究所
教授 勝股秀通氏
    (前 読売新聞調査研究本部
主任研究員) 

入 場:無料 定員400名(事前申し込み制)


問い合わせ先:北関東防衛局企画部地方協力基盤整備課 ☎048-600-1800(内線2265