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北関東防衛局は「防衛省」の地方支分部局で、東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、新潟県、長野県の1都7県を管轄しています。

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 北関東防衛局広報第81号(平成27年1月発行)

特集!中央特殊武器防護隊

~自衛隊最大の化学科部隊がさいたま市に所在~

化学科部隊の最新鋭装備「NBC偵察車」

目次

1 特集!中央特殊武器防護隊 ~埼玉県さいたま市~
2 日米共同方面隊指揮所演習(YS-67)~東京都練馬区~
3 医学情報史料室「彰古館」 ~東京都世田谷区~
4 第30回防衛問題セミナー ~東京都稲城市~
5 日米交流音楽会in福生のお知らせ


特集!中央特殊武器防護隊

 化学科部隊の任務は?

核・生物・化学武器に対応する部隊

 化学科部隊は、陸上自衛官の職種の一つである「化学科」の隊員で編成された部隊であり、特殊武器いわゆる核・生物・化学武器により攻撃された場合や原子力災害などの特殊災害が発生した場合、被害状況の解明及び汚染を除去することを主な任務とし、その他、煙幕により敵の監視・観測を妨害する発煙や重要施設及び装備品等を火災から守る消火活動を行います。

 化学科部隊の主な特殊災害に関する災害派遣活動については、平成7年3月20日、東京都内各所で発生した「地下鉄サリン事件」の際、災害派遣命令を受け、第101化学防護隊等が、地下鉄駅構内及び地下鉄車両の除染を行いました。

 また、平成11年9月30日から10月4日の間、茨城県東海村において発生した核燃料施設の放射能漏れ事故に対し、第101化学防護隊が、水戸日本赤十字病院等3カ所に除染施設を開設しました。

 更に、平成23年3月11日から8月1日の間、東日本大震災に起因する福島第1及び福島第2原子力発電所の事故に際し、中央特殊武器防護隊等が日本初となる原子力災害派遣活動を行いました。




 化学科部隊の装備は?

化学科部隊特有の特殊な装備の数々

 化学科部隊は、任務を遂行するために特殊な装備品を保有しています。


①特殊武器に汚染された地域の偵察に使用される「NBC偵察車」は、有毒化学剤や生物剤の検知・識別・採取、放射線強度の測定及び局地気象の観測が可能で、これらの情報をリアルタイムで指揮所や関係部隊に送信することができる化学科部隊の最新鋭装備です。


②特殊武器により汚染された地域や施設及び部隊の大規模な除染に使用される「除染車」は、大型トラックの車体に除染装置を搭載したもので、除染対象に応じて、前方スプレー、スプレーガン及びシャワーパイプによって除染液を散布することが出来ます。


③防護マスクと併用して身体を完全に覆い、放射性物質や有毒化学剤等から隊員を防護する「化学防護衣」は、ゴム製で洗うことによって何度も使用することが可能ですが、とにかく暑く夏場は大変だそうです。




 中央特殊武器防護隊とは?

さいたま市に所在する自衛隊最大の化学科部隊

 中央特殊武器防護隊は、埼玉県さいたま市の陸上自衛隊大宮駐屯地に所在する自衛隊最大の化学科部隊で、中央即応集団の隷下に属しており、他の化学科部隊にはない最新の装備品や高度な対処機能をもって全国の部隊を支援する精鋭部隊です。


 この部隊の沿革については、昭和31年1月に「第301化学発煙中隊」として富士駐屯地(静岡県駿東郡小山町)に新編され、昭和32年10月に大宮駐屯地(当時:埼玉県大宮市)に移駐、昭和45年8月に「第101化学防護隊」、平成19年3月に「第101特殊武器防護隊」に改編し、平成20年3月に現在の「中央特殊武器防護隊」となりました。


 中央特殊武器防護隊は、日々各種事態を想定した訓練を行うとともに、陸・海・空自衛隊や米軍との共同訓練に参加して能力の維持・向上に努めています。また、自治体等が主催する防災訓練にも積極的に参加しており、災害発生時に迅速に対応できるように関係機関との連携の強化にも努めています。




 福島原発において災害派遣活動を実施

放射能に関する専門的知識があるので不安はありませんでした。

 東日本大震災における原子力災害派遣では、中央特殊武器防護隊に各師団・旅団等の化学科部隊及び航空自衛隊の大型破壊機救難消防車(空港用化学消防車)が配置され「増強中央特殊武器防護隊」として、核燃料プールへの放水冷却や周辺地域における放射線量のモニタリング等を行ったほか、自治体等と連携し県内各所に設けたスクリーニング会場に、除染に備えて「除染所」を開設しました。


 福島第1原子力発電所3号機へ冷却水を補充する任務を命ぜられた中央特殊武器防護隊の濱本詳丈2等陸尉に、当時の心境を聞いたところ、「私達は放射能に関する専門的な知識があり、何処までが安全で何処からが危険なのか正確に把握していたため、不安はありませんでした。」とのこと。

濱本2尉は、この時、車両で移動中に3号機の水素爆発に巻き込まれ、降ってきた建屋のコンクリートの破片で右太股を負傷したそうですが、「その時も冷静に対処しました。」と淡々と話してくれました。危険な地域において命がけで任務を遂行する中央特殊武器防護隊の隊員に頭が下がる思いです。




日米共同方面隊指揮所演習(YS-67)

 朝霞駐屯地でYS-67を実施
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 12月2日から15日までの間、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区)において、平成26年度日米共同方面隊指揮所演習(YAMASAKURA67)が行われました。


 この演習は、日本への武力攻撃事態等を想定したシナリオに基づき、陸上自衛隊と米陸軍等が、共同対処する場合の指揮幕僚活動をコンピュータ・シミュレーションにより訓練するもので、日米共同訓練として最大規模の指揮所訓練であり、日米の相互理解と意思疎通を深め、相互運用性を向上させるための最も重要な訓練です。

 なお、「YAMASAKURA」については、在日米陸軍のシンボルである富士山「YAMA」と陸上自衛隊のシンボルである桜「SAKURA」に由来しています。


 今回のYS-67には、日本側から東部方面隊を始め各方面隊、中央即応集団、通信団、海上自衛隊、航空自衛隊、北関東防衛局、南関東防衛局等の約4千5百名、米側から米太平洋陸軍司令部、第1軍団、在日米陸軍司令部、米海兵隊、米海軍、米空軍等の約2千名が参加しました。




 北関東防衛局もYSに参加!

 北関東防衛局は、12月2日に、朝霞駐屯地内に現地対策本部を設置、また9日には、さいたま新都心の局庁舎内にレスポンスチームを編成し、期間中に約70名の職員が訓練に参加しました。


 YS-67開始に先立ち行われた「北関東防衛局YS-67編成完結式」では、渡邉一浩局長から、①作戦間における米軍行動関連措置法に基づき措置する防衛局の業務要領の明確化、②継戦能力の保持、③北関東防衛局職員としての誇りを持ち最大限の実力発揮との3点の指示が出されました。

 これを踏まえ地方防衛局の主要な役割である土地の提供、物品・役務の調達、更には地方公共団体との連絡調整業務等を、総合訓練の期間中、昼夜を問わず実施しました。


 今回の訓練で地方防衛局が担うべき役割は幅広く、主体的に解決すべき新たな課題も認識されたことから、今後、北関東防衛局として課題の検討を深化させ、大規模震災等の不測事態に対応するための措置等にも反映させるとともに、他の地方防衛局とも問題認識等を共有するように考えています。




医学情報史料室「彰古館」~東京都世田谷区~

 幕末期以降の軍事医療の史料を収集・展示

 「彰古館(しょうこかん)」は、陸上自衛隊三宿駐屯地(東京都世田谷区)に所在する陸上自衛隊衛生学校に設置されており、沿革については、昭和31年1月、陸上自衛隊衛生学校教育部教育課に設置された「参考品展示室」を母体として、かつて軍陣医学と呼ばれていた軍事医療の史料を収集・展示している全国でも珍しい医学情報史料施設です。


 主な収蔵品は、明治4年の海陸軍軍医療時代から、陸軍軍医学校に改編した明治19年以降の日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦など、各戦役の陸軍衛生史、各衛生機関、部隊の作成した報告書、陸軍医学会誌、その他教範類を所蔵しています。

 また、一般的な医学史料としては、明治初年以来の各国の様々な分野における史料や器材が多数収集されています。


 これらの史料は、自衛隊衛生科職種の医官、薬剤官、看護官、臨床検査技師、救急救命士などの他、各職種の自衛官の教育資料として整備されたものですが、その一部を一般公開しており、年間約700人の医療従事者、研究者、学生などが訪れています。




 歴史的価値の高い貴重な展示品の数々

 彰古館で、特に歴史的価値の高い貴重な展示品は、①明治4年当時、東京府に4台しかなかったという貴重な英国製の「顕微鏡」、②X線発見4年後の明治31年、芳賀軍医がドイツで私費購入し軍医学校に寄贈した「臨床用X線装置」、③明治39年、「両手を無くした負傷兵に煙草を吸わせてやりたい」と乃木希典陸軍大将自ら考案して自費で配布した「乃木式義手」、④日本最後の刀の戦争といわれる「神風連の乱刀創図」、⑤関東軍防疫給水部隊731部隊長の石井四郎が軍医学校防疫学教室長の時に開発した「医療用石井式濾水機」があります。





彰古館の開館は、平日の9:0016:00(土日、祭日を除く)です。見学希望の方は、2週間前までに陸上自衛隊衛生学校広報室(℡03-3411-0151内線2211)に連絡し予約して下さい。



第30回防衛問題セミナー

 テーマ「米軍の国際人道支援活動」

 1月30日(金)、「稲城市立iプラザホール」(東京都稲城市)において、米軍の国際人道支援活動をテーマとした「第30回防衛問題セミナー」が北関東防衛局の主催及び稲城市の後援で開催されました。


 セミナーは、最初に渡邉北関東防衛局長、髙橋稲城市長、第374空輸航空団副司令官ルークス大佐による挨拶が行われました。


 続いて、第1部として、横田基地の概要説明の後、米軍の国際人道支援活動について講演が行われ、横田基地の輸送機が、ミクロネシアの島々へ生活物資等を投下する「クリスマス・ドロップ作戦」及び「横田基地の災害救助訓練」について、スライドやビデオにより説明が行われました。


 第2部として、米国空軍太平洋音楽隊-アジアの「パシフィック・ショーケース」によるコンサートが行われ、会場は大いに盛り上がりセミナーは終了しました。




日米交流音楽会in福生のお知らせ

 北関東防衛局は、「日米交流音楽会 JAPAN-U.S.JOINT CONCERT in 福生」を以下のとおり開催します。


開催日時:平成27年2月15日(日)開演14:00(開場13:00)

開催場所:福生市民会館大ホール東京都福生市福生2455番地

出 演 者:日本側ハイブリッド ジャズ オーケストラ、諏訪神社 宮澤太鼓

            米国側米国空軍太平洋音楽隊-アジア“パシフィック・ショーケース”
           横田サムライ太鼓

 問い合わせ先:北関東防衛局企画部地方協力基盤整備課 ☎048-600-1800(内線2262