大分県の陸上自衛隊日出生台演習場において、米海兵隊による沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練が2月5日(月)から同月14日(水)までの間に実施されました。
これに伴いまして、米海兵隊員約150名、車両約50両、砲6門が、1月30日(火)から2月1日(木)にかけて同演習場に到着しました。
九州防衛局は、訓練の円滑な実施と地域住民の安心・安全の確保のため、1月28日(日)に日出生台演習場内において岩田和昭九州防衛局企画部長を本部長とする米海兵隊実弾射撃訓練現地対策本部を設置し、訓練部隊への支援や関係自治体などへの情報提供等を行いました。
本訓練は、平成8年の日米合同委員会において、沖縄県の負担軽減を図ることを目的として本土の5演習場で分散・実施することが合意され、九州防衛局管内においては日出生台演習場で行われることとなり、平成10年度に初めて実施されてから今回で13回目になります。
現地対策本部には、総括班、警備班、外出班、管理・建設班及び業務班を設置し、常時約40人態勢で業務にあたりました。各班の業務として、総括班は米軍及び自衛隊等との調整、関係自治体への情報提供、報道関係者の対応等、警備班は演習場周辺の巡回警備、警察及び自衛隊との警備に係る調整等、外出班は米兵外出に係る関係機関との連絡調整等、管理・建設班は現地対策本部の維持・管理や消耗品等の調達等、業務班は米軍のための物品及び役務の調達に関すること等を実施しました。
2月4日(日)には演習場内において、地元自治体や周辺住民の方々及び報道関係者に対し事前説明会を開催し、訓練を指揮する第12海兵連隊第3大隊長リロイ・バトラー中佐と岩田本部長が訓練の概況を説明しました。
また、2月7日(水)には訓練公開が行われ、地元自治体や周辺住民の方々及び報道関係者は、155mmりゅう弾砲の射撃訓練などを見学しました。
訓練は、予定の期間内ですべての日程を終了し、2月15日(木)には、九州電力八丁原地熱発電所、国立公園九重やまなみ牧場及び九重夢大吊橋等を見学、17日(土)には、地元の子どもたち約30名とバレーボールやバスケットボール等の地域交流を実施しました。
訓練部隊は、2月18日(日)から21日(水)にかけて、順次帰路につき、現地対策本部も21日(水)をもって閉所しました。
|