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2018.10.2
みなさん、こんにちは。
先日、東京地本において、「予備自衛官補」に採用された3名の方への辞令書交付を行いました。
「予備自衛官補」とは、自衛隊経験の無い方でも
「予備自衛官」になることができる制度として平成13年に創設されました。
いきなり「予備自衛官補」についてお話ししましたが、そもそもの「予備自衛官とは?」
ということについて触れなければいけないですね。
予備自衛官制度は昭和29年に、自衛隊創設とほぼ時を同じくして定められた重要な制度です。
我が国の防衛などの国家の緊急事態の際には大きな防衛力が必要になりますが、
我々のように普段から自衛隊に勤務する常備自衛官だけでは、
「いざ!」という時に勢力的に不足する可能性があります。
また、このような大きな防衛力を日頃から保持することは国家全体の経済活動など他の諸活動のことを考えると必ずしも効率的とはいえません。
このため、平素は常備自衛官を中心とした防衛力を備え、必要な時に迅速に予備の防衛力を集めるシステムが必要となります。
これは我が国だけの話ではなく、諸外国も同様であり、古くから考えられ、国家が保持してきたシステムともいえるのです。
我が国においては、常備自衛官と同じ任務を有し、即応性を高めた予備自衛官である「即応予備自衛官」、
常備防衛力を支える補完防衛力という位置付けで最も伝統ある「予備自衛官」、
それから冒頭に紹介した「予備自衛官補」の3つの制度からなります。近年の大規模な災害派遣では、
「即応予備自衛官」や「予備自衛官」が実際に招集され、国民の皆様の安全・安心の確保に大きく貢献し、
立派にその役割を果たしています。役割と言えば、予備自衛官等の皆さんはもう一つ大きな役割を果たしているのです。
それは「国民の皆さんとの架け橋」です。年間の定められた訓練に参加する男性・女性の予備自衛官等の皆さんは、
普段はお仕事や学業、家庭生活等に勤しむ日常の中で、
自衛官以外の方々と自然に接しつつ自衛隊等へのご理解に一役買ってもらっている、
という目に見えない大きな役割を果たしているのです。また、
予備自衛官等を雇用していただいている企業等の皆様も我が国の安全保障に大きな役割を果たしていることも忘れてはなりません。
このような、志高く、予備自衛官等になるということや、予備自衛官等を雇用するということについて詳しく知りたいという方は、
是非、東京地本にご連絡下さい。お待ちしております。
自衛隊東京地方協力本部長 荒井 正芳
予備自衛官補辞令書交付式防災訓練
地方協力本部長認定協力事業所表示証
東京地方協力本部 予備自衛官課 電 話: 03-3235-5560