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本部長からの市ヶ谷レターvol.28

 職業選択としての自衛隊

 自衛隊東京地方協力本部は、コロナ禍の厳しい環境に適合し、感染対策と働き方改革を実行しつつ、 自治体等との連絡調整、将来の国防を担う人材の採用、退職自衛官の就職援護、予備自衛官の採用・管理、 広報業務に従事しています。

 着任して1年、様々な場面で学生たちと話をする中、自らの職業を振り返る機会が増えました。 私が入隊したのは昭和63年です。この34年間を振り返り、自衛官が大変やりがいのある職業だと断言できます。

 何がやりがいなのか。
 シリア・イスラエルでの国際平和協力活動、東日本大震災等での災害派遣など現場での任務遂行、 日米共同訓練や部隊での国土防衛のための各種訓練、防衛行政での実務、海外留学、国内での教育等、 様々な経験をすることができ、自らの成長とともに、国防の一端を担うやりがいやそれに対する誇りを実感できます。 厳しいときも時々ありますが、常に仲間がいて、お互い協力しながら支えあう組織です。

 残念に思ったこともあります。
 生徒2年生当時、演習場への移動の際に、部外の若者から税金泥棒と言われたことがあります。 同期と絶句し、深く傷つきました。また、自分の子供に職業図鑑を買ったときに、 職業の選択肢として、自衛官が載っていませんでした。 自分の職業を図鑑で子供に紹介できないのは辛いことです。

 今は大分変わりました。
 平成の30年を経て、国民の信頼される組織で上位に位置付けられ、 ここ数年は、1位、2位で推移しています。

令和に入り更に変化しています。「株式会社クラレ」2021年版小学1年生男子の「将来就きたい職業」では、 昨年に引き続き自衛官が18位に入っています。(1.4%)
https://www.kuraray.co.jp/enquete/2021/boys
 子供たちの将来の職業の選択肢に自衛官が入ってきたことを大変うれしく思います。

 国防を、自分事として、自らの問題として、自ら考え、自ら担う。
 我が国を取り巻く安全保障環境は大変厳しく、国の平和に影響を及ぼすリスクは存在しています。 その中でそれを自ら担う気持ちのある子供たちがいるということは、わが国の将来は明るいと思います。

 私自身の令和の目標は、少し高いですが、10位以内(3%)です。 自衛官を、将来を担う子供たちにとって、誇らしく魅力ある職業にするため、さらに頑張ります。

 今年、防衛省は、「はじめての防衛白書」を作成しています。
 これは、防衛白書の内容を小学校高学年以上のみなさんを対象としたもので、 わが国の安全保障環境や防衛省・自衛隊の取り組みについてとても分かりやすく説明しています。 ぜひ多くのみなさんに読んでいただきたいと思います。
はじめての防衛白書 ~まるわかり!日本の防衛~

 自衛隊東京地方協力本部は、私たちとともに将来の我が国の守りを支える志の高い仲間を募集しています。

令和3年9月2日

自衛隊東京地方協力本部長
陸将補  牧野 雄三