台風避泊

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皆さんは「台風避泊」という言葉を知っているでしょうか?
台風避泊と護衛艦乗員は切っても切れない関係にあります。おそらくこの言葉を
知らないと言う艦乗りはいないはずです。

 そもそも台風避泊と言うのは、港に停泊している護衛艦が台風の暴風や波浪などによって係留中の岸壁にぶつかって被害を受けないようにするために、台風が直撃する前に洋上に避難する出港のことを言います。避泊は母港のみならず寄港地でも下令されるため、長い航海の後にやっと「羽が伸ばせる」と意気揚々に上陸(外出)してお目当ての観光スポットに着くやいなや、避泊のせいで急きょ呼び出しを受けてトンボ返りしなければならない
カワイソウな隊員もたまに出ます。しかし艦へのお土産はちゃっかり買ってきます…w

 
台風の進路やスピードにもよりますが、上陸中の隊員に艦から電話がかかって
きて、乗員が集まりしだいすぐさま出港になります。大体その日と次の日は仕事になりますので当然予定が狂って家族・恋人・友人などに多大な迷惑をかけることになり、急いで帰艦してキャンセルの電話もできなかった隊員達が、避泊場所からもどってきて入港してから甲板上で携帯電話片手にドタキャンした相手への弁明に追われる姿がよく見られます。

 そのため台風シーズンはつねに避泊の可能性がありますのであまり遠出も
できないし、約束してた予定もドタキャンするハメになることが多いので、
身の回りにそうした海上自衛官がいる場合は彼らを責めないでやって下さい。
彼らも失意と悲しみにくれていますので…。大自然が相手なので仕方の無いことなのです。

 ちなみに台風避泊になると、若手はよく上官の「予定が狂って…」というグチを
聞かされます。

ということは色々な面で一番の被害者は海士なのかな?w