遠洋航海ちょこっと話③

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グアムでの日焼けも治り、これまた蒸し暑い国ベトナムに入港しました。

艦内はクーラーが効いているのですが、いたる所で結露するぐらい湿気が高かったことを覚えています。

ベトナムは今まで入港した国とは勝手が違い、大きな川(サイゴン川)を逆上して入港するものでした。同じ水の上を走るなら艦はどこへでもいけますが、ここで私に関わる仕事に1つの弊害が起こります。それは日本から苦楽を共にしてきた(?)艦の外やパイプに生息しているカラス貝などです。この貝などはもちろん海水で生きておりましたので、川を上る際は真水になります。そうなると貝は死んで剥がれてこし網に詰まります。幸い整備したての艦だったので、その時は貝の付着は少なく被害が少なかったのですが、代わりに川を流れてくるゴミが詰まることが多かった・・・かな?w

ベトナムで印象に残ってるのが燃料搭載です。基本的に入港したら即搭載なのですが、お国柄なのか?機材がないのか?その両方か分かりませんが、燃料搭載が非常にのんびりゆったり・・・(汗

グアムの時も搭載はしましたが、米軍基地内ということもありスムーズに2~3時間で搭載完了しましたが、ここは予想の斜め上を行っておりました。

通常は船で燃料を運んでくるのですが、来たのは小さいタンクローリー・・・。
それが何台か来て順々に積んでいくのですが、1台5000ℓ(だったかな?)空になるのが約1時間。欲しい燃料は600kℓ(60万ℓ)単純計算で120時間以上かかりますね?なんじゃそりゃ!?とw

ベトナムの燃料会社と調整してようやく燃料を船で運んできてくれたんですが、(しかも夜7時)量はあるけどこれまた送油速度が遅すぎる・・・。なんやかんやで終わったのが日付が変わった真夜中でした(涙)

この先こんなことなど他の国では日常茶飯事だと思わされることになるとは、この時知る由もなかったですねw

 燃料の方も無事終わり、やっと上陸になりました。ここでもこれまた先輩に連れ(拉致)られて市街を観光し、夜は飲み屋へ行きました。お酒の苦手な私はアルコールの弱いお酒を頼んだはずなのですが、出されたお酒はフルーティーなカクテルでして「お?飲みやすい♪」と、グイグイいける甘めのテイストでいつの間にか何個か空けるうちに気付いた頃には世界が回っていました。言葉の壁は厚かったようで、店員さんに「アルコールの弱い」のニュアンスが上手く伝わらなかったようで、「飲み口のやさしい」アルコールの強いものが出てきたようです。人生初の酔い潰れで、その後はトイレとお友達に(^^;)

 唯一のいい思い出はフルーツが南国らしく安くて美味しかったことぐらいですw

 ドラゴンフルーツという外が赤くて、果肉が赤と白の2種類ある果物で味はキウイを甘くまろやかにした感じです。日本で買うと1個1000円(大きさにより)ぐらいするのですが、ベトナムだと当時100円ぐらいで買えました。他にも果物の女王マンゴスチンなども売られて好きな人にはたまらない国だと思います。物価も安いのでお勧めの観光地です。

 そしていつの間にやら長いようで短い航海も訓練も終えて日本に入港し、夏のせいでかび臭くなった部屋にお土産を携え意気揚々と帰るのでした。