国際観艦式

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 防衛大学校学生の遠洋練習航海に随伴艦として同行した時の話です。
日本を出港後、パールハーバー(アメリカ)、マンサニーヨ(メキシコ)、バルボア(パナマ)、ノーフォーク(アメリカ)を経ての4カ国目、場所はイギリスのポーツマスです。
そこでトラファルガー海戦200周年を記念する国際観艦式に参加しました。
参加した国は日本を含む35カ国160隻の艦船が集まり、実に盛大に執り行われました。

私達の艦艇は3日前に入港(沖に停泊)し、観艦式準備のための整備をしていました。
甲板に出て外壁にペンキを塗ったり、内火艇(艦載艇)のエンジン整備をしていると、続々と見た事も無い世界の艦船が入港してきて、
ポーツマス沖が船の博覧会のようになっていきます。見ているだけでも面白い光景でした。                                                                                                       
また、基本的に似たり寄ったりな海軍の制服も、よく見るとその国によって違いがあります。
世界中の色々な海軍の制服の違いが見られたのも楽しかったです。
他国の軍人もやはり他が珍しいのか、同じ様にキョロキョロと艦船や制服等を観察していました(´▽`)
ちなみにノリのいい隊員は、挨拶がてら他国の軍人に話しかけ、国とか関係無く仲良くなってましたw

 本番当日は、日本の観艦式同様に160隻の艦船が綺麗に整頓し、制服を着た乗員が甲板上に一列に並び待機します。
そこへ、イギリスのエリザベス女王陛下がご乗艦された英国観閲艦「エンデュランス」が艦の間を航行していきます。
エンデュランスが差しかかると、(自分の)艦のマイクで「エリザベス女王陛下に対し敬礼」と号令が入り、乗員が一斉に敬礼します。

 私もその時、答舷礼のために整列しておりまして、女王陛下を生で拝見できるとワクワクしておりました。
近づいてくるエンデュランス・・・(ワクワクo(^o^)o)・・・遠ざかるエンデュランス。( (′・ω・`)・・・・ )
見えるには見えました。多分青いドレスをお召しになられていたのでしょう。肉眼では青い点にしか見えない!
エンデュランスとの間が遠すぎてほとんど見えなかったです・・・ヽ(TдT)

 そんなこんなで国際観艦式も無事終わり、次の目的地ノルウェーのオスロへと向かうのでした。
 
※トラファルガー海戦は18051021日、ネルソン提督が指揮する英海軍がフランス・スペイン連合艦隊を撃破した戦いで、
以後、ナポレオンの英国上陸が不可能となった。
この海戦で活躍したイギリス海軍のホレーショ・ネルソン提督は世界三大提督の一人に数えられています。
(他の提督=ジョン・ポール・ジョーンズ提督:アメリカ、東郷平八郎:日本)

英国観閲艦「エンデュランス」に敬礼する「かしま」の乗員