霧中航行

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読んで字の如く、霧の中での航行になります。(○^ω^)_旦~~♪

 海上の霧は、陸上でよく発生する霧とは比較にならないくらい濃く、航行に重大な危険をもたらす可能性のある結構怖い自然現象です。(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
下が海だけに湿度が高いので、出港するとちょくちょく霧に出くわし、船乗りは必ず体験すると言っても過言では無いくらい
ポピュラー(?)な存在だと思います。
 
 霧中航行が発令されると、不測の事態に備えて乗員はワッチ(航海直:乗員を3組に分けて決められた時間ごとに順番で勤務する)に
就いていない非番直も、持ち場に就いて霧の海域を抜けるまで総員配置の体制になります。霧が濃い状況下ではレーダーも利きにくく、
周囲を通りかかる船を把握するのも困難になります。

 そこで汽笛の出番になります。音が自艦の存在を知らせる一番の方法と共に、「今はここを航行中だから近づいたら
衝突の危険がありますよ〜」といった警告でもあります。これは自衛艦のみならず他の船でも鳴らしますので、
霧で見えない向こう側から「ブォォォォー・・・」と他の船の汽笛が聞こえてきます。
汽笛は霧を抜けて安全が確認できるまで鳴らし続けます。

 そんな中「現視界50m(今見える範囲が50mまで)」と艦内マイクが流れている時に、ちょっとした作業で甲板に出る機会がありました。
初めて海上での霧を目にしたのですが、本当に一面真っ白で艦の真ん中に居たのですが船首が見えないくらいでした。
波の音と汽笛だけが聞こえる状況の中、簡単な作業をするにも細心の注意を払ってしていたのを覚えています。

 時間が経ち、真っ白の海を突っ切って行くと段々霧が薄まっていき、艦内マイクで視界の距離が50m・100m・500mと伸びて
「現視界(霧が無い状態)」とマイクが入ると霧の海域から抜けた合図になり、総員配置を解除して通常航海直(その時間帯の
航海直が就いて非番直は解散)に移行します。(★・ω・)ノ゛


海洋状況は変化に富み、同じ表情は1つとしてありません。様々な海洋状況に柔軟に対応する即応性がいつも試されます。(9 ̄^ ̄)9

メガネを掛けてラーメンを食べる・風呂に入る等をして曇らせると霧中航行の疑似体験が出来る。

曇ったメガネで「霧中航行用意ー!」とウケを狙って叫んでも、船乗りとしては使い古された
ベタなギャグである。ごく稀に新人にはウケるが、大概は白い目で見られるため素人には
あまりお勧めできない。