安全守則

トップページ>>INDEX>>サト吉28

 艦艇には必ず船体のあちらこちらに金属のプレートに赤字で注意書きがあります。
これが安全守則と言うもので、様々な機器の操作、作業について、それに関する注意事項を守らないと怪我や事故が
発生するから注意せよ。という事で設置されています。一度航海に出ますと、いくら衛生員が乗っているといっても
怪我をしたら応急処置しかできません。(手術出来る設備はありますが基本的に衛生員は医師では無く、
看護師ですので医師のような専門的な手術は難しいです。ちなみに長期航海の場合は医師が乗艦します。)
まだ陸地が近ければいいですが、遠くまで出てしまったら帰れないので、怪我人はほったらかし・・・と言ったことが起きないように
乗員は人一倍安全に気をつけております。なので、目に付くところや至る所に安全守則は設置されております。

一例として・・・

    「総員離艦安全守則」        
                          
1 あわてるな

2 衣服を着用せよ。              
                          
3 救命胴衣を着用せよ。           
                          
4 早く艦から遠ざかれ。          
                          
5 集団を作れ。               
                          
6 無理な泳ぎをするな。          

7 水中爆発及びサメに注意せよ。  

 もし艦艇に不幸にも沈没の危機が迫った場合、艦長から「総員離艦」の指示が下された時に注意すべき安全守則です。
海に飛び込んで簡易式の救助艇に乗り込み、僚艦(仲間の船)の救助を待つのですが、
助かるための項目が7つあります。読んでみて大体理解できるとは思いますが、疑問に思う項目は多分4番だと思います。
6番で無理な泳ぎをするな。と言ってるにも関わらず、早く艦から遠ざかれとは意味不明な文だと思います。(。-(ェ)-。)・・・?

 それは、なぜ貴重な体力を消費してまで早く艦から遠ざからなければならないのか。
沈む時に乗員が引き込まれる危険性があるので、急いで離れなければならないという意味です。
それ以外に7番にある燃料・弾薬に引火した場合の水中爆発や海面での火災等の危険を回避するためでもあります。

※海が職場という関係上、教育隊での水泳は“もしも”の時に自分の命を守るために実施されております。
赤帽訓練(水泳測定級外用訓練)が何故あるのか、入隊前に泳げなかった人間がなぜ泳げるようになるまで
厳しいカリキュラムを組んで訓練するのか分かっていただけると思います。(`・ω・´)

 安全守則は他にも武器・弾薬の取り扱いや消火器、電気機材、物資輸送、燃料搭載、格納庫シャッターなどなど・・・
多種多様に富んだ物が艦艇の至る所にありますので、艦艇広報の際には沢山見つけて、そこに書いてある言葉の
意味を考えてみるのも面白いかもしれません。
乗員を捕まえて質問攻めしてみるのも一興かと((⊂(∇`*)⊃))





総員離艦は何も緊急時のみに限ったことではなく、毎日夕方に行われる。
訓練に熱心な乗員達は仕事が終わったなら総員離艦安全守則4番目を遵守し、
そそくさと早く艦から遠ざかる。
世間一般的には帰宅と言うがツッコミを入れるのは厳禁である。
支度が遅い後輩に先輩から「早く艦から遠ざかれ」と言われる事がある。
勤務に対する労いの言葉でもある。