Web新聞

高等工科学校記念行事に参加した保護者からの手紙

吹奏楽部ではユーフォニアムを担当

創立記念行事での演奏(2列目)

この度、9月30日と10月1日に開催された陸上自衛隊 高等工科学校創立68周年記念行事に参加してまいりました。

令和5年春、私の息子は、15年間過ごした故郷「岩手」を離れ、幼いころからの目標だった高等工科学校に入校しました。入校したとはいえ、我が家には自衛隊関係の親族もなく、学校生活を知る手段は、テレビ番組の特集や地方協力本部の広報担当者からのお話、そして息子からの電話などに限られておりました。入校するまでにある程度の理解はしていたものの、入校後に知った高等工科学校の様子は、見ること聞くことすべてが初めての様に感じました。しかしそれも、きっと私の想像でしかなく、そんな中で、唯一、学校生活をのぞくことができる機会が、この創立記念行事であり、当日は、妻とともに、長男に会える期待と少々の興奮を感じつつ駐屯地の門をくぐりました。

以前はコロナ禍により、中止もしくは規模を縮小して開催されたとのことでしたが、今回は5類への移行に伴い、従来の形に近づいた開催になったそうです。イベントの中には、生徒たちの日々の文化活動成果を様々な形で披露・展示する機会として、ドリル演技や吹奏楽部の演奏、和太鼓演奏など、多くの催しが企画されていましたが、規律ある中にユーモアを交えた素晴らしい演技の披露に、生徒の親として高等工科学校の教育に、ますますの理解を深めることができました。そして、式典などで見た彼らの真剣なまなざしは、未来の日本を背負ってゆく頼もしい姿勢が強く感じられ、これも生徒の親として、また、一人の日本人として心強く思いました。

私も、これからは多くの隊員への支援活動に力を注ぎたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


陸上自衛隊高等工科学校第69期生 千葉彰人 父 千葉文彰


即応予備自衛官雇用企業研修実施

真剣な表情で説明を聴く隊員

企業で働く即応予備自衛官と懇談する隊員

岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、11月22日、即応予備自衛官雇用企業研修を実施しました。

本研修は、岩手県北上市にある株式会社木戸口工務店(代表取締役 木戸口隆志)の協力のもと、岩手駐屯地に所属する任期満了等退職予定隊員8名に対し、再就職と即応予備自衛官の両立に対する不安感の除去を目的としたものです。

研修では、代表取締役専務木戸口幸弘氏より建設業の概要、勤務環境等について、説明を受けました。

特に仕事のやりがいについて「自分達が作った道路などが、地図に残り結果が見える。建設業は自然相手の仕事なので、時として東日本大震災のように、自分の想像を超える事態が起きる。しかし、その後の復旧においてガレキの撤去など社会貢献ができた事で多くの人との絆が生まれた。」との、貴重な体験談や、今後の進路選択に繫がる内容に隊員たちは、真剣に聞き入っていました。

その後、実際に勤務している即応予備自衛官の杉山弦即応予備2等陸曹との懇談を実施。

参加した隊員からは、「実際に即応予備自衛官の方から出頭時の勤務調整、訓練内容を聞き、年間30日出頭するのは難しいと感じていたが、企業の協力によりできると感じた。訓練内容もイメージでき、再就職した際は、志願について考えたい。」との即応予備自衛官志願への前向きな感想が聞かれました。

岩手地本は、引き続き部隊等と連携し、退職予定隊員の即応予備自衛官への志願を積極的に支援していきます。


雇用企業主等に対し理解の向上を図る
(戦車体験搭乗・装備品見学)

戦車体験搭乗

装備品見学

岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)は、11月11日、岩手駐屯地において、駐屯地及び所在部隊の支援を受け、令和5年度企業主等に対する就職援護広報及び募集対象者等に対する募集広報(体験搭乗・装備品見学)を実施しました。

当日は、前日の荒天が嘘のような冬晴れのもと、退職自衛官雇用企業主、募集対象者等、約50名が参加し、74式戦車体験搭乗や所在部隊保有の装備品等の見学を行いました。特に74式戦車は、今年度で退役するため最後の搭乗機会と知り、名残惜しそうに乗車・撮影をしていました。装備品見学では所在部隊から155ミリりゅう弾砲をはじめとする各種装備品が展示され、参加者から隊員に積極的に質問する場面も見受けられました。

参加者からは、「74式戦車のエンジン音の迫力が凄かった」「様々な装備品等の説明を隊員から直接聞くことができ、より自衛隊に対して興味が湧いた」等の感想がありました。

本事業は、参加者が、装備品を間近で見て触れるとともに、隊員に接することができる貴重な体験となり、参加者の自衛隊に対する理解・親近感の向上を図る良い機会となりました。


成長を日々共有できる喜び
~育児休業制度を活用して~
岩手地本 防衛事務官 加藤 大雅

育児休業期間の加藤事務官(1)

育児休業期間の加藤事務官(2)

育児休業期間の加藤事務官(3)

私は、長男の誕生を機に、10月下旬から11月中旬までの約2週間、自衛隊の育児休業制度を活用し、育児休業を取得しました。

育児休業の取得にあたっては、一定期間仕事から離れることへの不安や同僚に負担をかけてしまうのではないかという気持ちもありましたが、上司や同僚に相談し、積極的に制度を活用する事としました。

この育児休業の期間、妻と共に日々のケアに励みました。初めてのミルクの用意や寝かしつけ、ベビーグッズの購入や泣き声に戸惑いながらのおむつ替えなど。それは決して簡単なことではありませんでしたが、日々少しずつ成長していく息子の笑顔と毎日対面できる喜びは何物にも代えがたい幸せでした。

そして、大切な気づきもありました。それは、夫婦がお互いの役割や悩みを共有し、協力して乗り越えていく大切さです。

そのおかげで、家庭におけるより強い絆を作ることができ、育児は、ただ子どもを育てるだけでなく、自分たちにも多くの成長と学びをもたらしてくれるものだと感じることができました。

この育児休業制度の利用に当たっては、なにより職場の理解が不可欠です。岩手地本の上司・同僚は、その点とても温かく、理解と協力をいただき大変嬉しかったです。同僚たちからの励ましや祝福が、新たな父親としての自信に繋がりました。

今回とても強く感じたのは、男性が積極的に育児に参加することで、職場全体が温かく支え合う雰囲気が生まれ、仕事へのモチベーションも向上するということです。

最後に、将来私が育児に携わる隊員の上司や同僚となった際は、サポートする側となり、職場全体が、育児休業等の制度を利用しやすい職場環境を作るようにしていきたいと思います。


還暦を迎え決意新たに
~予備自衛官として全うしたい~
岩手地本 予備准陸尉 道下 明彦

道下予備准陸尉

道下予備准陸尉

私は、平成29年8月、54歳の誕生日に定年を迎え、9月に予備自衛官に任用していただき、今年で6年が過ぎました。

この間、毎年欠かさず5日間招集訓練に参加できたのも再就職先の「株式会社こずかたサービス」の上司、先輩、同僚のご理解のおかげだと感謝しております。また、岩手地本及び訓練担任部隊の皆様にも、訓練に参加するたびに、ご支援、ご協力を賜り、大変ありがとうございます。

私は、今年8月に無事に還暦を迎え、これからは健康管理を第一に考えて仕事と訓練の両立を図り、最大限、社会に貢献したいと考えています。

現在私は、駐車場係として、主に駐車場で車両を車室へ案内する仕事をしています。特に安全第一をモットーに駐車場内での事故を絶対に起こさせないように細心の注意を払い、思いやりをもって車両案内をしています。それから、今の職場では、私を含めて平均64歳の7人の侍(自衛隊OB)が活躍し、その内の2人は、予備自衛官として、招集訓練に参加しています。

還暦を迎えて、体力的には少々衰えを感じてきましたが、精神的には益々気力が充実してきました。

私は、予備自衛官の任期満了まで、あと3年になりましたが、これまでどおり、訓練参加前には毎回「15kg減量」、「体脂肪率20%以下」、「1500m急歩6分以内」の目標を課し、それを達成した上で招集訓練に参加しています。

今後も招集訓練に出頭できないことがないよう健康管理をしっかり実施して、病気やケガ等でリタイアすることなく、最後まで予備自衛官としての任務を完遂したいと思います。


岩手地本オリジナルカレンダー作製!
~予備自衛官等制度普及に期待~

オリジナルカレンダーと担当者

オリジナルカレンダーを掲示する担当者

岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)は、2024年オリジナルカレンダーを作製しました。

このオリジナルカレンダーは、予備自衛官等制度広報に特化したものであり、岩手地本として初の試みとなります。

表紙を飾るのは、悠々とそびえる岩手山を正面に捉え、警戒しながら前進する即応予備自衛官の雄姿。

そして、月々を彩る風景のほとんどは、岩手地本の即応予備自衛官業務担当者の神馬事務官が、第38普通科連隊の協力を得て、自ら招集訓練が行われている現地に赴き取材し、撮影した写真を採用しました。

企画した神馬事務官は、「即応予備自衛官の招集訓練に臨む真摯な姿を多くの方々に見てもらいたいという思いで企画しました。いろいろなところにおいていただき、1年を通じて予備自衛官等制度の一助となればうれしいです。」と語りました。

このカレンダーは、主に岩手県内の予備自衛官等雇用企業、予備自衛官等及び訓練担任部隊などへ配布します。

 また、作製した紙媒体のカレンダーだけには収まりきらなかった写真は、岩手地本のSNS等で、順次デジタル配信する予定です。

ぜひ、岩手地本のSNS等をフォローしてほしいです。


初となる予備自衛官による即応予備自衛官招集訓練見学

第38普通科連隊重迫撃砲中隊訓練見学

後方支援隊補給大隊訓練見学

後方支援隊弾薬中隊による訓練内容説明

岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)は、10月27日、多賀城駐屯地、王城寺原演習場において、岩手地本として初となる予備自衛官に対する即応予備自衛官招集訓練見学を実施しました。本訓練見学には、岩手地本所属の岡澤慶樹予備2等陸尉と山口はるか予備陸士長の2名が参加し、第38普通科連隊重迫撃砲中隊による、銃の基本操作訓練、後方支援隊補給大隊第1補給中隊、第2補給中隊による、燃料供給、入浴支援等を見学しました。また、第301弾薬中隊による即応予備自衛官の訓練内容説明を受けました。

現場の訓練担当者から部隊の役割や詳しい訓練内容の説明を受け、見学者は疑問点や志願への不安点などについて積極的に質問を行っていました。

即応予備自衛官招集訓練見学を終えた岡澤予備2尉と山口予備士長からは、「実際の訓練を見学できたことで、不安がなくなった。」「魅力的な訓練がたくさんあり、部隊の特色、訓練内容等をわかりやすく説明していただき、どこの部隊を希望するか迷う。」といった志願への前向きな感想が聞かれました。それぞれが、即応予備自衛官として、訓練や災害派遣等で実際何ができるのか真剣に考えている姿が印象的でした。

また、今回、初の試みとして、予備自衛官への即応予備自衛官招集訓練見学を企画した岩手地本の即応予備自衛官業務担当者は、「担当者として、実際の訓練を見ることで、制度広報や志願者獲得のため、よりリアルで詳しい説明できるスキルを身に着ける良い機会となった。訓練見学を快諾して下さった各部隊の皆様の真摯なご協力により、いろいろな学びを得ることができた。継続的にこのような企画を実施していきたい。」と決意を新たにした。

岩手地本は、今後も部隊と連携し、即応予備自衛官の制度広報に邁進します。


「故郷を守る」という誇り~予備自補から予備自になって~
岩手地本 予備3等陸曹 高橋 修

予備3等陸曹 高橋 修

いわて花巻空港スカイフェスタでの記念写真

予備自衛官招集訓練終了後の記念写真(後方右から二人目)

私が自衛隊に関心を持つようになったのは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で、懸命に災害派遣活動に従事する自衛官の姿を見た時からでした。

この未曾有の災害で、自衛隊の任務は、決して国防だけではない事を私は初めて知りました。

そして私は、震災からの復興に際し、「ブルーインパルスの展示飛行を花巻の空で実現させたい」という大きな夢を抱くようになりました。それはとてもハードルの高い夢でした。それでも、岩手地本をはじめ、自衛隊OBの皆さんが、誘致実現のため、最後まで支えて下さったおかげで、平成26年、いわて花巻空港スカイフェスタにブルーインパルスが来てくれることとなりました。このブルーインパルスの展示飛行は岩手県内初。そして全国初の地方空港上空での展示飛行となるものでした。

ブルーインパルスが、多くの人々に夢と感動を与える雄姿を目の当たりにして、私は、自衛官という仕事に憧れを抱くようになりました。ところが時すでに遅し。40歳半ばでは自衛官になれるはずもなく、諦めるしかありませんでした。

ところが、調べていくうち、予備自衛官制度を活用すれば、私でも自衛官になり、災害派遣等で故郷のために奉仕できる事を知りました。

私は、51歳で国家資格を取り、ついに技能公募で予備自衛官補となりました。予備自衛官補の招集訓練に参加して一番感銘を受けたのは、訓練内容に個人差があっても、チーム一丸となってあらゆる困難を乗り切ろうという、担当教官の訓練に対する姿勢でした。この姿勢は、民間企業でも学ぶべきだと感じました。

 その後、令和5年2月に晴れて予備自衛官となり、初めて参加した予備自衛官招集訓練で、改めて、自然災害が頻発する昨今において、消防力だけで市民の生命と財産を守る事は極めて困難だと痛感しました。災害等から国と国民を守るため、家族を守るため、予備自衛官制度を1人でも多くの皆さんに知っていただきたいと思います。

私は、予備自衛官の一員となり、国民の1人として、微力でも国のため、故郷岩手のために奉仕できる事を誇りに思っています。


「予備自衛官としても二人三脚で」
~予備自衛官招集訓練(1日間)インタビュー~
岩手地本 2等陸曹 吉田 善胤

予備自衛官招集訓練(1日間)に参加した小森夫妻

幸せいっぱいの小森夫妻とお子様

幸せいっぱいの小森夫妻とお子様

岩手地本(本部長 佐藤1陸佐)が実施した第1次予備自衛官招集訓練(1日間)に6月から予備自衛官となった小森悠摩予備3等陸曹と小森幸予備陸士長が参加した。お二人にお話を伺ったところ、自衛隊を退職後、ご夫婦で予備自衛官に志願したそうです。

そんな小森夫妻に自衛官になったきっかけやご夫婦で予備自衛官を志願した決意、夫婦円満の秘訣などを聞いてみました。

「まずは、お二人の出会いからお伺いします。」

「私たち夫婦の交際のきっかけは、夫の一目惚れです。」そう幸さんは笑って即答。「同じ部隊で、お互い自衛隊に入隊した理由も同じということで、意気投合して、交際がスタートし、夫婦になりました。」

「自衛官になろうと思ったきっかけはなんですか?」

「東日本大震災で自衛官が災害派遣活動している献身的な姿に心を奪われ、入隊しました。」と、悠摩さんは当時を思いだすように語ってくれました。

小森夫妻は、自衛官として勤務していたが、幸さんの実家の会社を継ぐために退職した。それでも、入隊時の思いは変わらず、なにか人の役に立ちたいと予備自衛官を志願しました。

「私たち夫婦は、予備自衛官として、これからも自衛隊で培った経験や知識を活かし、自分達の力を社会に還元したいと思っています。」と、悠摩さん。その言葉をうけ、幸さんから自衛隊を退職し、新しい道に進む隊員に向けて、「これから退職する隊員の皆様も第2の人生に不安があるかと思いますが、自分自身の成長や新たなキャリアを積み、充実した人生を送れるように思い切っていろんなことに挑戦してみて下さい。」とメッセージをいただきました。

最後に、小森夫妻に夫婦円満の秘訣を聞きました。

「思ったことは率直に話し合い、意見がぶつかることもありますが、最後は子供が笑顔になる方を選びます。子供の笑顔が円満の秘訣ですね。」と、話す幸さんの笑顔が印象的でした。

育児と仕事を両立し、来年度からは、予備自衛官招集訓練(5日間)にご夫婦そろって二人三脚での訓練出頭されることを心待ちにしています。


釜石ラグビッグドリーム RWC メモリアル 
~地域振興に貢献~

警察、消防、自衛隊の3機関による車両展示

岩手地方協力本部(釜石地域事務所長・中津山2陸尉)は、10月8日、鵜住居復興スタジアム(釜石市)にて開催された「釜石ラグビッグドリームRWC(ラグビー・ワールド・カップ)メモリアル」(釜石市主催)において、岩手駐屯地の東北方面特科連隊、第9高射特科大隊及び第9戦車大隊からの支援を受け広報活動を実施しました。

本行事では、ラグビーワールドカップを記念したラグビー親善試合の実施に併せ多くの震災復興支援に感謝の気持ちを伝える場として「震災復興支援働く自動車展」が開かれ、自衛隊のほか、警察、消防から震災復興の際に活躍した車両等が展示され、地域住民との絆を一層深める機会となりました。

自衛隊からは、偵察用オートバイ、82式指揮通信車、軽装甲機動車及び81式短距離地対空誘導弾の車両展示を行った。展示車両のハンドルを握った男児は「映画の主人公になった気分。やっぱり自衛隊の車両は格好いい。」と目を輝かせていました。

また、釜石市スポーツ推進課代表からは、「自衛隊のおかげで釜石のスポーツイベントが盛況の内に終わりました。いつもご支援有難うございます。」と、感謝の言葉を頂戴しました。

岩手地方協力本部は、各部隊等との連携の下、今後も様々な機会を通じて自衛隊の魅力を広く発信し、自衛官募集活動の更なる促進を図っていきます。


わかりきった答えが正しいことはほとんどない。
~第1回マネジメント研修に参加して~
岩手地本 防衛事務官 佐藤伸昭

熱く語る佐藤事務官

研修成果を紹介する佐藤事務官

9月8から29日までの間、防衛省主催による「第1回マネジメント研修」が防衛省の管理職員等を対象に、部外講師によるeラーニング形式で実施され、岩手地本(本部長 佐藤1佐)からは、援護課長と私(予備自衛官等班長)が参加した。

私が、「マネジメント」と聞いて真っ先に思い浮かべたのは、十数年前に話題となった「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら)」というスポーツ青春小説だ。

「マネジメント」は日本語で「管理」と訳されることから、確かに防衛省の管理職員に必要なスキルではありそうな気はするものの、「『管理』する立場になったとしても、国家公務員に「企業のように顧客の満足を第一に考え、業績を上げる。」という意味での『マネジメント』スキルは必要なのだろうか?というどこか他人事な気持ちで聴講し始めたものの、その考えはすぐに間違いだったと気づかされた。

ドラッガーはその著書『マネジメント』の中で「自らの事業は何かを知ることほど、簡単でわかりきったことはないと思われるかもしれない。しかし、わかりきった答えが正しいことはほとんどない。『われわれの事業は何か』を問うことこそ、トップマネジメントの責任である。」と断言している。本研修における「組織マネジメント概説」でもその考えがクローズアップされていた。

本研修の対象者は管理職員等に限定されたものであったが、大変有意義な内容であったことから、岩手地本で、月に1回全部員が参加して実施している「服務の日」において、「自分の役割とは何か。」という具体的な例をあげ、KJ法を活用した業務分析の方法について紹介した。

この際、実際に付箋紙にそれぞれ思う「自分の役割とは何か。」 の答えを記入してみると、「わかりきった(と思われていた)答え」が複数あることがわかり、次にその答えをグルーピングし、そのグループにタイトルをつけ、さらにそのタイトルをグルーピングし…を繰り返すことで「答え」が深化していき、「わかりきった答え」の奥にある真の「自分の役割とは何か。」が見えてくることを紹介し、成果の共有を図った。

最後に、このような貴重な研修に参加させていただいたことに感謝するとともに、今後の自分の業務について深く考えるためのコンパスにしていきたいと思う。


VR体験で未来のパイロットを
~スカイフェスタ2023に参加~

列をなすVR体験コーナー

家族全員でVR体験

楽しみに順番を待つ参加者

Pitts S-2Cによるアクロバット飛行

岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、9月23日、いわて花巻空港空の日記念事業運営委員会事務局主催により開催された「スカイフェスタ2023」において、自衛隊広報ブースを展開しました。

本イベントは空の日(9月20日)及び旬間(~9月30日)にあわせ、平成6年から毎年「いわて花巻空港空の日記念事業」として開催されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により令和元年度以来、4年ぶりの開催となりました。航空機材展示やデモフライト、消防体験コーナー、管制塔・気象室見学など、空港制限区域の一部を開放し、来場者を楽しませていました。

自衛隊広報ブースでは、戦闘機VR体験、航空自衛隊ポストカードの配布等を実施したところ、人気となり、閉園時間いっぱいまでVR体験の列が途切れる事がありませんでした。VR体験者の中には「空を飛ぶ感覚を体験することができ、わくわくした。」と満足げに感想を述べる方もいらっしゃいました。

また、主催者側より早くも来年度の実施について依頼がありました。

岩手地本は、引き続き、自治体はじめ地域と協力し、各種イベントでの広報活動を実施して、自衛隊に対する理解促進に努めていきます。


中学生の社会体験学習事業
~自衛隊を見て、聞いて、体験して~

基本教練

装備品展示「74式戦車」

体験喫食

掩体の構築

岩手地方協力本部一関出張所(所長・皆川1陸尉)は、多賀城駐屯地及び岩手駐屯地の協力を受け、 9月4日から8日の間、一関市立一関中学校2年生5名の社会体験学習を支援しました。

社会体験学習は、一関市が学校教育行政の重点項目として取り組んでいる事業であり、特に近年は本事業における自衛隊の支援に対する教職員からの高い評価を背景に支援依頼が増加しています。

体験学習では、「団結」「規律」「士気」について、楽しみながら体験できる内容構成とし、「掩体構築」「装備品展示」「基本教練」を実施しました。

参加者は、広報官による丁寧な説明や時にはその重要性に対する力説を受け、学習意欲を高めながら、一つの事を皆でやり遂げることの大切さや充実感、隊員相互の連携や信頼関係の重要性、規律心等について学習しました。

また、体験学習を通じて、働く自衛官に接した事が大きな刺激となり、自衛官という職業について理解を深めるよい契機となったようです。

岩手地方協力本部は、引き続き部隊と連携して、学習の支援等を通じて地域の発展等に協力していきます。


「夢をあきらめずチャレンジ!~自衛隊で培ったスキルを活かして起業~」
自衛隊岩手地方協力本部 予備3等陸曹 中村 茜

中村予備3曹

大会出場時の中村予備3曹

勤務中の中村予備3曹

私は、物心ついた頃から指導者になることに憧れていました。自衛隊に入隊してからは、新隊員の班長になることが夢となりました。その夢を叶えるため、昇任を目指して勉強し、陸曹試験に合格。総務陸曹として勤務し、その間、アナウンサー教育や岩手地本募集課での臨時勤務を経験し、成功体験を積み重ねたことで自信がつきました。

もっと自信をつけたいと体調管理を兼ねて始めたのが、整体師の資格取得でした。

自衛官として仕事を続けながら、2児の子育てをし、整体の資格を2つ取得。仕事と育児と勉強の両立は大変でしたが、「もっと実力を試したい」と好奇心が膨らみ、勤続10年目に自衛隊を退職、開業する決意をしました。

開業準備中、社会で活躍する女性を発掘する「BeautyJapan」という大会からスカウトを受け、2022年東北大会に出場することになりました。大会では、「キャリアに悩んでいる人を勇気づけたい」とスピーチ。結果、準グランプリを受賞。その後、日本大会に出場することで活動の幅が広がり「これを機に女性自衛官のことをさらに知って欲しい」と情報発信を始めました。

 その後、片頭痛に悩んでいた経験を活かし、頭痛に特化した整体技術を追求するため、岩手県外にも学びに行き、遂に整体サロンをオープンすることができました。

そして、自衛官として培ったスキルを活かし、夢だった「指導者」としての活動を始めました。「美彫骨整体」という技術の認定講師として、経営やマインドを含め、これまで6人の生徒を指導しています。

まだまだ夢の途中ですが、今は、個人の成長を応援すること、技術で人の役に立てることにやりがいを感じています。自衛隊を退職し、初めて挑戦した「起業」。この1年で自衛隊という組織から離れることの心細さと責任の重さを改めて感じました。

今後、ますます襟を正し、活躍する女性自衛官のためにも、経営者として、また、予備自衛官として、楽しく前向きに、夢をあきらめずチャレンジしていきたいと思います。


菊池予備陸曹長、人命救助で感謝状~職場で心肺停止の同僚を救う~

社長と菊池予備陸曹長(右)

菊池予備陸曹長

勤務中の菊池予備陸曹長

勤務中の菊池予備陸曹長

9月1日、岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)所属の菊池勝幸予備陸曹長は、職場において、心肺停止状態の同僚を人命救助したとして、岩手県遠野市消防本部長から、感謝状を授与されました。

菊池予備陸曹長は、6月23日、勤務先(岩手県遠野市 雪ッ子食品)の加工場で、同僚の男性従業員が、心肺停止状態で倒れているとの連絡をうけ、急いで現場へ駆けつけた。その後、速やかに脈拍を測り、気道確保や胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う等の救命処置を救急隊員が到着するまで継続して行いました。その甲斐あって、同僚男性の心拍が再開、救急隊員によって自発呼吸が確認されました。

今回の人命救助について、菊池予備陸曹長は、「同僚の命を救うことができて本当によかった。予備自衛官として招集訓練に参加し、救急法や野外衛生の教育を受けていたおかげで、冷静かつ迅速に人命救助の対応ができた。普段の仕事や生活の中で、これまで培ってきた技能が役に立つことがある。改めて訓練の重要性を実感した。今後も、地域と自衛隊のかけ橋として頑張っていきたい。」と、力強く語りました。


岩手地本サテライトブース~女性限定説明会~

広報員による概要説明

懇談の様子

懇談の様子

制服試着し撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、8月3日、盛岡市大通商店街に開設したサテライトブースで女性限定説明会を開催した。

 本説明会は、対象者を女性に限定して、自衛官の活躍を周知するとともに、志願者の入隊後のイメージアップにつなげることを目的として実施し、県内の女性20名が参加しました。

 説明会には、陸海空自の臨時勤務者及びリクルータ6名の支援を得て、現役女性自衛官による各職種の説明、懇談を実施したほか、参加者各々が気に入った制服を試着して、自衛隊限定デザインのプリクラでの記念撮影等を行ないました。

 特に、女性に関心の高い出産や育児に関する制度について女性自衛官自らの経験も踏まえ丁寧に制度説明することにより、多くの参加者の理解につなげることができました。

 参加者からは、「初めて話を聞きましたが、身近に感じました」、「直接話を聞くことで受験意欲が高まりました」、「たくさんの制度があることを知り、分からなかったことや疑問に思っていたことが解消でき、ホッとしました」等の感想が聞かれました。

 岩手地方協力本部は、各部隊等との連携の下、今後も様々な機会を通じて自衛隊の魅力を広く発信していきます。


「初めての職場体験学習」

広報班長の岩手駐屯地概要説明を熱心に聞く参加者

職場体験学習(応急救護体験)初めての応急救護体験に熱心…

隊員食堂で初めての体験喫食

装備品の説明を熱心に聞く参加者

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は7月30日、陸上自衛隊岩手駐屯地において、駐屯地所在部隊の協力の下、岩手県内の中学生を対象とした職場体験学習の支援を実施しました。

 中学生15名、保護者16名の参加者は、はじめに岩手駐屯地司令業務室広報班長から岩手駐屯地の概要説明に続き、岩手地本募集班長による高等工科学校の制度説明を受けた後、2個グループに別れて、応急救護と基本教練を体験しました。

 その後、体験喫食、装備品展示、戦車体験搭乗を体験したが、普段見ることができない装備品等を目の当たりにし、熱心に説明を聞いていた。 参加者からは、「今回の説明を受け、より自衛隊のことがわかり、かなり興味がわいた。」、「とても良い経験ができ、自衛隊に興味がわいたので受験したい。」等の感想が寄せられました。

 岩手地本は、岩手県内に所在する自衛隊の機関として、引き続き地域の方の学習等に協力していきます。


予備自衛官部隊が街を彩る
~盛岡さんさ踊りに予備自衛官部隊が参加~

予備自衛官部隊集合写真

制度をPRする予備自衛官部隊

岩手駐屯地隊員によるさんさ踊りパレード

 8月4日、岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)所属の予備自衛官とその家族9名は、盛岡さんさ踊りパレードに予備自衛官部隊として参加しました。

 今年で46年目となる盛岡さんさ踊りパレードは、8月1日から4日までの4日間、盛岡市中央通りをメイン会場とし”魅せる祭り”と”参加する祭り”のコラボレーションを展開する東北を代表する夏の風物詩で4年ぶりに通常規模での開催となりました。

 パレードの大トリをつとめた岩手駐屯地さんさ踊り部約260名による自衛官ならではの見事に息の合った大規模なさんさ踊りパレード。今回、この自衛隊のさんさ踊りに初参加となる予備自衛官部隊は、常備自衛官とともに練習を重ねました。

 パレード当日は、迫力ある自衛隊のさんさ踊りを思い出に残そうと撮影する人や、「自衛隊さん頑張って~!」と手を振り声援を送る人などに、岩手駐屯地の隊員や、予備自衛官部隊は笑顔で応え、盛岡の祭りを大いに盛り上げました。

 参加した予備自衛官は、「現職時代以来、久々にさんさ踊りに参加した。常備自衛官と一緒に踊れて楽しかった。」「予備自衛官として、このような形で地域貢献ができたのはよかった。」と充実感あふれる表情で話してくれました。

 今回、盛岡さんさ踊りパレードに初めて予備自衛官部隊として参加し、常備自衛官と招集訓練以外での交流ができ、仲間意識の高揚及び帰属意識の向上を図ることができた。また、地域の祭りに積極的に参加することにより、地元、岩手における予備自衛官等制度の理解促進、協力態勢の強化につながっていくことを期待しています。


いかなる任務にも対応するために
~今年度初の予備自衛官招集訓練(5日間)~

東北方面総監顕彰状受賞記念撮影

地本長による訓示

永年勤続者表彰

招集訓練着隊式での予備自衛官

 岩手地本(本部長・佐藤1陸佐)は、8月3日から7日までの間、岩手駐屯地において、東北方面特科連隊が担任する今年度初となる予備自衛官招集訓練(5日間)を支援しました。

 本訓練において、地本長より、長年にわたり勤務した予備自衛官に対し、表彰するとともに、東北方面総監からの顕彰状の伝達を行ないました。

 永年勤続5年により地本長表彰を受賞した予備自衛官からは「自衛隊を退官し、予備自衛官に志願してから、あっという間の5年間でした。この間、新型コロナ感染症対策に万全を期しながらの訓練や今回の猛暑など、今までに経験したことないような環境下での訓練にも参加し、担任する部隊や支援する地方協力本部のみなさんは、大変なご苦労だったと思います。感謝の気持ちを忘れず訓練に励みます。」 「これからも招集訓練に引き続き応じ、予備自衛官としての任期を最後まで全うしたいと思います。」と、今後の予備自衛官としての意気込みを語りました。

 地本長は、長年にわたる、予備自衛官招集訓練への参加に対する感謝と。予備自衛官の役割が益々重要となっている状況を踏まえ、引き続き、いかなる任務にも対応できる能力と練度の維持・向上に努めるよう訓示しました。


即応予備自衛官雇用企業主等訓練研修
~猛暑に負けない訓練~

即応予備自衛官と企業主との集合写真

訓練展示

即応予備自衛官に拍手を送る企業主等

防衛館館長の説明を聞く研修参加者

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月29日、八戸駐屯地において、即応予備自衛官雇用企業主等(6社12名)を対象とした研修を第38普通科連隊の支援のもと実施しました。

 本研修の目的は、即応予備自衛官の訓練出頭環境の整備及び即応予備自衛官制度の理解促進を図るもので、装備品展示、体験喫食、体験搭乗、訓練展示及び防衛館見学を行ないました。

 訓練展示においては、即応予備自衛官による銃の基本操作及び分隊の戦術行動等、気力、体力、知力、の3拍子が揃った、力強い訓練を実施しました。

 訓練展示終了時には、企業主等から感嘆と激励の拍手が送られました。

 研修に参加した企業主等からは、「訓練を実際に目で見て、耳で聞き体感すると写真や文字だけでは分からない大変さやありがたみを感じることが出来た。」「各隊員の姿勢には頭が下がる思いだ。」「我々企業側も一体となって制度に取り組む必要性を感じた。」との感想をいただきました。

 岩手地方協力本部は、引き続き雇用企業との連携、即応予備自衛官の採用及び制度の理解促進を図っていきます。


令和5年度岩手県合同企業説明会
~再就職に向けて~

企業様より「さすが規律正しい!」

説明受・質問する参加隊員

説明会状況を視察する東北方面総監

READY RESERVE展にて御社員の訓練状況に感動する企業担当者様

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月27日、盛岡グランドホテル(盛岡市)において自衛隊援護協会仙台支部が主催する「令和5年度岩手県任期制隊員合同企業説明会」を実施しました。

 本事業は、岩手県内に再就職を希望する任期満了退職予定隊員14名と企業51社との面談を通じて、職業選択の容易化と円滑な再就職準備を目的として実施したもの。 説明会は、午前・午後で参加企業を入れ替える2部制で実施し、参加隊員は、希望する業種・職種企業との面談を各3回、本人の適性等を考慮し地方協力本部が指定する企業との面談を各1回の計8回実施しました。

 また、会場に予備自衛官等相談コーナーを開設するとともに「READY RESERVE展」を初展開し、即応予備自衛官等の訓練の様子を写真パネルにより紹介し、予備自衛官制度の普及の推進を図りました。

 参加隊員は、「直接面談することで、業務を詳しく知ることができた。」、「様々な企業の方へ質問する機会があり理解が深まった。」、「職業選択の参考となり大変有意義だった。」等の感想が聞かれるなど好評であり、参加企業からも、「規律正しく、再就職に対する意気込みを感じた。是非採用したい。」との声をいただきました。

 岩手地本は、引き続き隊員が後顧の憂いなく、勤務することができるよう再就職支援に取り組んでいきます。


予備自衛官として決意を新たに
~令和5年度第2次予備自衛官招集訓練(1日間)~

服務の宣誓をする予備自衛官

第3中大長の説明を興味深く聴く参加者

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月23日、盛岡合同庁舎において、「令和5年度第2次予備自衛官招集訓練(1日間)」を実施しました。

 予備自衛官招集訓練(1日間)は、自衛官を任期満了等により退官して1年未満で予備自衛官に採用された場合、その初年度に行う招集訓練です。

 招集に応じた予備自衛官14名が訓練開始にあたり、服務の宣誓を行った後、本部長が、各種事態における予備自衛官の役割の重要性、必要な練度の維持・向上への期待等について訓示しました。

その後の制度説明には、特別講師として、即応予備自衛官招集訓練を担任する第38普通科連隊第3中隊長(川内3陸佐)から、即応予備自衛官制度について説明を行うとともに、招集訓練担当者として予備自衛官等の生の声を直接届け、即応予備自衛官の魅力を伝えました。

 訓練参加者からは「即応予備自衛官の魅力や招集訓練の概要などが詳しくわかって興味が湧いた」「日頃訓練を担任している中隊長のリアルなお話が聴ける機会は貴重」との声が聞かれました。

今後も様々な企画を実施し、招集訓練の魅力化を図っていきます。


岩手地本サテライトブース
~今年も盛岡市大通商店街に開設~

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月14日、盛岡市大通商店街の入口付近にサテライトブースを開設し、自衛隊を広く紹介する広報活動を展開します。

 本ブースは、地域の方々と直接触れ合うことができる場を設けることで、自衛隊をもっとよく知ってもらい、より身近な存在として感じてもらうべく、盛岡市街地の中心部に約一ヶ月間限定で開設します。

 まず、ブース入口では、F-2ジュニア(青森県立三沢航空科学館所有)、大型モニターに映し出されたPR動画が来場者を出迎えます。

 中に進むと、陸海空3自衛隊それそれの展示コーナーがあり、紹介動画、制服、ヘルメットやリュック等の陸自装具や偵察用バイク、海自砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷、空自アクロバット飛行部隊ブルーインパルスパイロットの装具一式など、普段なかなか目にするができない貴重な展示物を見学することができます。

 この他、制服等の試着、VR飛行体験が楽しめるほか、アンケートに協力して頂いた方にはガチャポンを回して出たグッズをプレゼントする。7月27日からは、自衛隊限定デザインのプリクラも設置することから、制服を試着して記念撮影をするなど、来場者が楽しみながら自衛隊を体験・理解できる空間が広がっています。

 また、期間限定イベントとして、7月16日、23日及び30日の各日曜日は、陸自や空自の装備品を展示するほか、7月22日、29日、8月3日、5日及び6日には各種説明会を開催するなど、注目のイベントが目白押しです。

 開設期間は8月6日まで。

 岩手地本は皆さんのご来場を心からお待ちしています。


予備自に「ほの字」
~予備自衛官補辞令書交付式~

出席者による記念撮影

宣誓をする予備自衛官補1

宣誓をする予備自衛官補2

 自衛隊岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月1日、令和5年度予備自衛官補辞令書交付式を挙行しました。予備自衛官補は、主に一般の社会人や学生といった自衛官未経験者が、所定の訓練を修了後に予備自衛官になる制度。岩手地本では、予備自衛官補(一般)8名、(技能)8名が任命されました。交付式では、予備自衛官補に任命された氏家修さんによる初めての「敬礼」「直れ」の号令の下、緊張した面持ちで本部長より辞令書を受け取っていました。

 交付式に出席した予備自衛官補からは、「国民の生命や国の平和を守る自衛隊に興味を持ち、一般の社会人でも所定の訓練をクリアすれば予備自衛官になれる予備自衛官補という制度があることを知り、受験しました。」「憧れの自衛隊の方々とこれから訓練ができると思うと楽しみでいっぱいです。」といった思いが語られ、皆、目を輝かせ、期待に胸を膨らませていたのが印象的でした。彼らは、今後、予備自衛官を目指して訓練に励むことになります。


第38普通科連隊 即応予備3等陸曹 大巻 昌樹
より多くの人のために~令和4年度第38普通科連隊優秀隊員を受賞して~

表彰された大巻即応予備3曹

即応予備自衛官招集訓練(火力要求)風景(筆者:左)

即応予備自衛官招集訓練(ドウランを塗って)風景

 私は、第9戦車大隊で約7年間勤務した後退職し、現在、株式会社アルゴスで整備士として勤務しています。

 自衛官を退職してから6年ほど経過して、即応予備自衛官になりました。この間に、結婚して子供が生まれ、家族が増え、家族の為に何か出来ることはないかと日々模索するようになりました。そんな中、結婚してすぐの年に発生した東日本大震災のことを思い出しました。

 あの時は、家族のために自分の出来ることを精一杯やっていましたが、被災した方々の姿を見るたびに、より多くの人のために自衛官として培った経験を生かし、何かできることはないかという気持ちでいっぱいになりました。その思いから、私は即応予備自衛官に志願しました。採用された平成27年当初は、機甲科から普通科へ職種が変わったことで訓練に不安がありましたが、訓練を通じて知り合った仲間に、さまざまな企業、職種、年齢の方がいたおかげで、日々の生活や訓練について、自分にはない考えを色々助言してもらうことができました。

 みな仲間思いで、団結力がとても強いので、不安はすぐに払拭され、現在までの7年間、出頭率100%を達成しています。

 私は、即応予備自衛官として心掛けていることがあります。それは、自分に限界を決めず、日々の生活、訓練等、自ら率先して行動していけるよう、頑張るということです。そして、まだまだ認知度が低い即応予備自衛官制度をより多くの人に理解が広がるよう努力していきたいと思っています。(今の企業は面接の際、制度を説明し、理解してもらい採用となりました。)

 私は、昨年度、所属する第38普通科連隊で優秀隊員に選ばれ表彰していただきました。受賞できたのは、自分の努力だけではなく、家族、企業主、中隊の仲間などさまざまな方々のご協力とご指導があったからこそだと思っています。

 受賞した事を自分の糧として、これからもより多くの人のために何ができるかを考え、日々頑張っていきたいと思っています。


「採用広報の日」大好評!
~岩手駐屯地創立66周年記念行事~

大人気の戦車体験搭乗

参加者に説明をする地域事務所長

制服を試着し装備品の前で撮影

カプセルトイで賑わう広報ブース

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は6月18日、岩手駐屯地創立66周年記念行事において、岩手駐屯地と連携した「採用広報の日」を設定し、広報活動を実施しました。

 当日は、天候にも恵まれ、4年ぶりの一般公開になったことから多数の来場者が訪れました。

 広報官に引率されて来場した参加者は、各種見学及び体験を実施したが、退役を迎える74式戦車が今年度で最後のお披露目ということもあり戦車体験搭乗が特に人気でした。また、装備品展示においては、駐屯地隊員の説明等に皆真剣な眼差しで聞き入っていました。

 さらに、岩手地方協力本部の広報ブースでは、SNS登録等でカプセルトイを引くことができるイベントを催しました。空くじなしということもあり、老若男女問わず大いに盛り上がりました。

 参加者からは「自衛隊の装備品の種類の豊富さに驚きました」、「訓練展示は想像を遥かに超えた音と迫力でした」、「74式戦車が一番、戦車らしくて好きでした。なくなるのは残念です」、「自衛隊に対する興味が湧いてきました」などの感想が聞かれました。

 岩手地方協力本部は、各部隊等との連携の下、今後も様々な機会を通じて自衛隊の魅力を広く発信していきます。


“映え ”スポット大盛況
~岩手駐屯地記念行事で予備自衛官等制度広報ブース開設~

大人気で行列を作るブース

大人気で行列を作るブース

予備自ブースでの記念撮影

予備自ブースでの記念撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、6月18日、新緑の岩手山を望む岩手駐屯地第66周年記念行事において、「予備自衛官等制度広報ブース」を開設しました。

 本広報ブースは、「予備自衛官部隊野外指揮所」をテーマに、山中での指揮所をイメージし開設したものです。入口には土のうを設置し、全体を偽装網で覆う徹底ぶり。来訪者が偽装網をくぐり中に入ると、野外机があり、その周りを予備自衛官の戦闘員に扮した地本勤務員が待ち構える。来訪者は指揮官になり切り記念撮影ができるというものです。「指揮官入られます。」「指揮官に敬礼!」の号令の下、「ハイ、ヨビジ!」の合図で記念撮影。

 指揮官を体験した来訪者からは「かっこいい!映える写真が撮れました。」「将来は自衛隊に入って本物の指揮官になりたい。」と終始大盛り上がりでした。

 本広報ブースは、駐屯地の“映え ”スポットとして行列ができるほどの大盛況となり、来訪者約2,300名に対して、予備自衛官等制度の認知度の向上を図ることができました。


つかの間の空の旅を満喫
~航空自衛隊C‐2輸送機体験搭乗~

窓から望む津軽海峡

千歳基地にて搭乗してきたC-2と共に

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、5月23日、航空自衛隊三沢基地において、航空自衛隊第三航空団の協力の下、定期便を活用したC-2輸送機体験搭乗を実施しました。

 本体験搭乗は、航空自衛隊が輸送機により部品、隊員等の輸送のために日々実施している定期便に搭乗したものです。

 今回は三沢基地を発着地とする千歳基地経由の往復に、北上地域事務所管内の募集相談員を中心とした5名の募集協力者が搭乗しました。

 三沢基地ターミナルでの搭乗手続き及びブリーフィングを終え、いざ搭乗。

 離陸する際には、全員が緊張した面持ちをしていたが、上空にて機体が安定しシートベルトの取り外しが許可されると、参加者は一様に窓から見える津軽海峡等の景色に釘付けになっていました。

 片道飛行時間約40分、千歳基地滞在時間約30分と、つかの間の空の旅ではあったが、体験搭乗を終えた参加者は「とても貴重な体験に、胸の高鳴りがまだ収まらない。今後の募集活動への協力意識がより高まった。」などと、興奮を隠しきれない様子で話していました。

 岩手地本は、今後も部隊と連携して体験搭乗等を実施し、自衛隊の活動への理解と協力を得るとともに志願者の獲得に努めます。


自衛隊岩手地方協力本部 予備3等陸曹 芳本 治香
とても贅沢な5日間~令和5年度予備自衛官中央訓練に参加して~

岩手地本 芳本予備3曹

訓練の合間に(芳本予備3曹:前列左端)

 私は、令和5年5月26日から30日までの間、朝霞駐屯地で行われた令和5年度予備自衛官中央訓練に参加しました。

 訓練初日は、受付や健康診断、着隊式を実施後、担任部隊の32普連5中隊長による精神教育を受け、特に「任務分析をすることが普段の生活や仕事においても役に立ち、状況の特質を理解して分析していくと、やるべき事(目標)が明確になる」ということを学びました。

 2日目は、富士総合火力演習研修でした。迫力ある戦車の射撃やヘリ飛行を間近で感じることができ、気持ちが高ぶりました。研修後は、法務教育を受け、その後、ガンハンドリングの訓練を実施しました。限られた時間での教育ではありましたが、しっかり理解することができました。

 3日目は、警備訓練を実施しました。初めて交戦訓練装置(バトラー)を装着し、空包を用いての訓練はとても身が引き締まる経験でした。検問・直接警戒・巡察の三コ組に分かれ警備しましたが、私は巡察組として無線機を傍受しながら巡察する任務を付与され、バトラーを装着しながらの巡察行動を通じて、日頃の運動不足を痛感しました。そんな中でも、小隊の隊員全員が高い意識で取り組み、不審者に対応し、任務達成できたことはとても良い経験でした。また、訓練における作戦行動において、ヘリに搭乗して空中機動する訓練も組み込まれており、初めてCH-47Jに搭乗できたことと、訓練規模の大きさに感動しました。

 4日目は、市ヶ谷駐屯地へ行き陸上幕僚長の訓示と永年勤続者表彰を受け、市ヶ谷記念館の見学を行いました。陸上幕僚長からの訓示において、「国際情勢が厳しく、災害もいつ起きてもおかしくない中、予備自衛官への期待は高まっており、普段は別の仕事をしながらも、予備自衛官として訓練に参加していることに敬意を表する」旨の激励のお言葉をいただき、改めて予備自衛官としての立場を誇りに思いました。

 最終日には、離隊式を実施し5日間の訓練を修了しました。

 今回の中央訓練は、どの訓練も貴重な体験ばかりで、現役の自衛官でさえ経験することが少ない内容ばかりのとても贅沢な5日間でした。また、各都道府県から予備自衛官が集まり、様々な志を持った方々と触れ合えたことがとても大きな収穫でした。特に、予備自衛官補から予備自衛官に任官した方の参加が想像以上に多かったことに驚きました。語学、医療、通信など自分の技能を生かして人の助けになりたいという強い意志を持った方々と関わり感化されるものがありました。

 このような機会に参加できたことに感謝し、今後も予備自衛官として常備自衛官とともに、国を衛る一員となれれば幸いです。


第38普通科連隊 即応予備3等陸曹 浜田 憲弥
即応予備自衛官としての災害派遣~東日本大震災を忘れない~

招集訓練に挑む浜田即応予備3曹

 私は、自衛隊を退職後、即応予備自衛官となり、現在は日本通運株式会社で勤務しています。東日本大震災から12年が経過し、即応予備自衛官として災害派遣活動に参加した経験をお話しすることで、自分自身にとってもこの経験を風化させないよう今回投稿させていただきました。

 震災発生時は、仕事が休みで自宅にいました。テレビからは聞いたことも、体験したこともない地鳴り、またよくある地震かと思った矢先、立っているのがやっとなほど大きく揺れました。ガスを止めブレーカーを落とし、外へ飛び出て車へ乗り込む、道路には、ハザードランプがついた車が多く停車、大きく波打つ電線、はねるように揺れる車の中で、感じたことのない恐怖を覚えました。

 ライフラインは止まり、コンビニやスーパー、ガソリンスタンドも正常に機能しない中、生活用品の不足に混乱する毎日が始まりました。私は自衛隊での経験から食料等のストックもあり必要最小限の生活を送ることができましたが、実家等と連絡がつかず不安な日々が続きました。職場にも連絡がつきませんでしたが、翌日出社し、車両から電源をとりパソコンを起動させると、震災前に入っていた仕事の現場に向かう準備が出来ていました。物流を止めるわけにはいかないので、連絡もつかないお客様の元へ受け入れ・引き取り可能か不明のままお伺いし、震災翌日から引越作業をしました。

 数日たつと、携帯電話が使えるようになり、自衛隊岩手地方協力本部に連絡をしました。その後間もなく、即応予備自衛官に初めての災害派遣招集がかかりました。職場には快く送り出してもらい4月末より1週間従事しました。当時婚約者であった妻をアパートに一人残していくことが唯一心残りでした。

 私の任務は、陸前高田市にある学校の体育館での捜索活動でした。遠野市のスキー場を拠点とし、車両で被災地と拠点を往復する毎日が始まりました。道なき道を進む車両に揺られ、着いた先は瓦礫が大量に集まった体育館、水のたまったタンス、高い所にある冷蔵庫、天井に引っかかったランドセル、言葉に出来ない感情、開いた口が塞がらない、体力面ではなくメンタルを保つのに日々必死でした。

 災害派遣に出動し、一番は備えることの大切さ、防ぎきれない天災の恐ろしさ、そのような中でも行動できる組織の重要性を知りました。そこで力になることができたことを誇りに日々の訓練に励んでいます。また、有事の際、即応できる物身両面の準備が毎日の心にゆとりをもたらしてくれると思いました。


UH―1J体験搭乗を岩手駐屯地で実施
~雄大な岩手山を眼下に望む~

機内から手を振る搭乗者

笑顔で降機してきた参加者

緊張しながら乗り込む参加者

岩手地本オリジナルドッグタグ(表)

岩手地本オリジナルドッグタグ(裏)

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、6月3日、岩手駐屯地において、陸上自衛隊東北方面航空隊ヘリコプター隊の支援を受けて、今年度初めての航空機(UH―1J)体験搭乗を行いました。

 台風2号や前線の影響により全国的に不安定な天候のなか、前日まで実施が危ぶまれていましたが、当日は天候が安定し、計画どおり実施することができました。

 本体験搭乗には、募集対象者、募集・援護協力者等61名が参加した。参加者は、搭乗前教育を受けた後、グループ毎に、岩手駐屯地(岩手県滝沢市)を離陸後、眼下に広がる岩手山を眺めながら盛岡市上空で折り返す約10分間の空中散歩を満喫しました。

 やや緊張した面持ちで乗り込んだ参加者も着陸後は皆満面の笑みに変わり満足した様子で降機してくる姿が印象的でした。

 また、今回初の試みとして、岩手地本オリジナルのドッグタグを作成し参加者に搭乗記念としてプレゼントしたところ、予想以上の好評と感謝の言葉をいただきました。

 岩手地本は、今後も部隊と連携して体験搭乗などを実施し、自衛隊の活動への理解と協力を得るとともに志願者の獲得に努めます。


宮古市教育委員会
校長会議に宮古地域事務所が出席

校長会議において説明する丸山所長1

校長会議において説明する丸山所長2

 自衛隊岩手地方協力本部宮古地域事務所(所長・丸山1空尉)は、5月16日(火)、宮古市教育委員会主催による管内24の小中学校長が参加する宮古市校長会議に参加し、各学校が実施している総合的な学習の時間に対する岩手地本からの支援内容について説明するとともにその活用について理解を求めました。

 宮古地域事務所は、総合的な学習における防災学習や職場体験学習等を通じた支援を実施しており、支援に際しては、学校のニーズや生徒等への向き合い方を踏まえた一校一校丁寧な対応に努め、良好な関係を築いてきました。このような中、高校進学時における進路の一つとして陸上自衛隊高等工科学校の説明の依頼も受けています。

 宮古市校長会議への自衛隊の参加は、これまで宮古地域事務所が築いてきた良好な関係を背景に、昨年度はじめて参加が実現し、今回は二回目の参加となりました。本会議終了後、早速、総合的な学習支援や高等工科学校の説明に関する依頼や調整を受けて、所員は確実な手ごたえを感じています。

 自衛隊岩手地方協力本部宮古地域事務所は、地域に積極的に関わっていくことを通じて、多くの地域の方々に日頃から自衛隊を身近に感じて頂けるよう、引き続き鋭意、努力していきます。


【朝雲への投稿記事】
岩手地本 佐藤伸昭 防衛事務官 50
ハンナ・アレント著・牧野雅彦訳「人間の条件」(講談社学術文庫)

岩手地本 防衛事務官 佐藤伸昭

 みなさんは、「ワークライフバランス」という言葉のニュアンスはなんとなく知っていて、個人の充実をもっと重要視するべきで、仕事人間ではもう古いということを理解しているつもりでいる。だが、「仕事」とは?「個人」とは?「公的領域」と「私的領域」の区分とは本来どのように定義されていたのだろう?こんな問いに対し、明確に言語化して説明できる人は少ないだろう。

 そこで、今回ご紹介したいのが、1958年に女性政治哲学者ハンナ・アレントが、人間の活動を「労働(labor)」「仕事(work)」「活動(行為)(action)」3要素から説いた現代政治哲学の名著「人間の条件」の新訳版である。

 既刊(ちくま学芸文庫)の志水速雄訳が、長年親しまれてきたが、今年3月に満を持して講談社学術文庫より新訳が出た。

 旧訳は、ドイツ語から英語へ翻訳したものをさらに日本語に翻訳しているが、今回の新訳版はドイツ語原文から日本語に訳しおり、さらに旧訳より半世紀の時を経ての新たな翻訳であるため、表現も平易でとても読みやすい。

 本書が提示する「労働(labor)」「仕事(work)」「活動(行為)(action)」を要約すると、「労働」は「生命維持のため、今あるものを活用すること」、「仕事」は「クリエイティブな制作をすること」、「活動(行為)」は「直接、人と人との間で行われる唯一の活動」といえるだろう。

 新訳版「人間の条件」を読んであらためて感じることは、現代では、「労働」(生命維持)と「仕事」(クリエイティブな活動)が混同され曖昧になり、どちらかというと「労働」に重点が置かれるようになってはいないだろうか。「労働」で生み出されたものはすぐさま消費され、消費のために労働する。そんな生き方での満足感を得るための「ワークライフバランス」になってはいないだろうかということである。

 また、AIの技術が日進月歩、いや、秒単位で発達し、シンギュラリティ(人間と人工知能の技術的臨界点)が明日にでも起こるかもしれない現代において、人間の人間たる条件とは何かということも再発見できるかもしれない。と、ここまでハンナ・アレント「人間の条件」についてご紹介したが、ここで新訳の装丁のすばらしさにも触れておこうと思う。

 本書は、「1957年、人間の手になる地球生まれの物体が宇宙に向けて発射された。」というプロローグから始まる。それに装丁が呼応していて、衛星打ち上げの写真が使われていて、手に取った時のわくわく感が増す。

 帯のひと言「これぞ新訳。」もまさに!といった感じ。

 みなさんには、書店に足を運び、実際に本を手に取って、その重さやページをめくる手触りをぜひ体験していただきたい。


哨戒機「P-3C」滑走の迫力に興奮
~海上自衛隊八戸航空基地~

広報資料館見学

記念撮影

大型化学消防車の見学

搭乗時の様子

 岩手地方協力本部(本部長 佐藤1陸佐)は、令和5年5月20日、海上自衛隊八戸航空基地において、高校生等23名に対し、哨戒機「P-3C」の体験搭乗を実施しました。

 当日はあいにくの曇り模様により飛行中止となったものの、地上滑走による体験搭乗を実施した。参加者は初めて搭乗する航空機に驚きと興奮を隠せない様子で搭乗を楽しんでいました。

 体験搭乗では、実際に飛び立つかのような迫力あるスピードやGを体感し、驚きながらも機内の器材等について搭乗員から説明を受けた際には、積極的に質問するなど、航空機に対する理解を深めていました。

 体験搭乗後は、広報資料館、化学消防車や航空管制棟の見学を行い、自衛隊の幅広い業務内容について理解を深めながら、それぞれが自衛隊で勤務する将来像について思いを巡らせている様子が伺えました。

 参加者からは「地上滑走のみではあったが、迫力のあるスピードを体感できて楽しかった。」、「パイロットが操縦する姿を初めて間近で見たがとても格好良かった。」「色々な職種があることを知ることができ、とても勉強になった。」など、多数の感想が寄せられました。

 岩手地本は、今後も部隊と連携しながら、多くの方に自衛隊の活動を知っていただく機会を設定できるよう努めていきます。


練習艦「かしま」「はたかぜ」特別公開
~海上自衛隊への理解深める~

大湊基地へ寄港した
「はたかぜ(右)」と「かしま(左)」

ようこそ「はたかぜ」へ

装備品等見学

気分は艦長

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、4月12日、海上自衛隊大湊基地で練習艦隊(司令官・今野海将補)が実施する練習艦「かしま」「はたかぜ」の特別公開に参加しました。

 今回の寄港は、海上自衛隊幹部候補生学校を卒業した実習幹部166名が近海での練習航海で大湊基地を訪れたもので、母港の江田島を出航後、日本周辺、各地に寄港及び航海しながら、日本海経由で大湊基地へ寄港しました。

 近海での練習航海では、実習幹部は約2か月にわたって艦内で生活し、操艦技術等の習得や艦上生活への慣熟に励みつつ、寄港地の歴史や文化及び各基地の役割や任務を学んでいきます。

 参加者は、練習艦「はたかぜ」の艦上の装備品や艦橋、上甲板等を見学し、装備品等の役割や能力の説明を受け、海上自衛隊への理解を深めました。

参加した募集相談員からは、「艦艇の大きさに圧倒されました。実習中の幹部の方々の親切で丁寧な対応にも感激しました。これから日本を背負っていく方々にお会いでき光栄でした。」と感想をいただきました。

 岩手地本は、今後も部隊等と連携しながら、多くの方に自衛隊を知っていただく機会を設定できるよう努めていきます。


予備自衛官として初の出頭
~令和5年度第1次予備自衛官招集訓練(1日間)~

服務の宣誓をする予備自衛官

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、4月16日、盛岡合同庁舎において、「令和5年度第1次予備自衛官招集訓練(1日間)」を実施しました。

 予備自衛官招集訓練(1日間)は、自衛官を任期満了等により退官して1年未満で予備自衛官に採用された場合、その初年度に行う招集訓練です。

 招集に応じた予備自衛官11名が訓練開始にあたり、服務の宣誓を行った後、本部長が、各種事態における予備自衛官の役割の重要性、必要な練度の維持・向上への期待等について訓示しました。

 訓練参加者にとって、今回の招集訓練は、予備自衛官として初の出頭となるため、当初は少し緊張した面持ちだったが、気心の知れた仲間と久しぶりに再会し、すぐに打ち解けた様子で訓練に励んでいました。


令和5年度の広報イベント開始
~ショッピングセンター前で一般広報~

自衛隊の説明に興味津々の高校生

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤一陸佐)は、令和5年4月1日・2日の両日、盛岡市中心部に所在するMOSSビル(商業施設)前において、本部・盛岡募集案内所・各所新任広報官が一丸となって令和5年度最初の広報イベントを実施しました。

 本イベントでは、装備品展示(軽装甲機動車、偵察用バイク)制服試着並びに缶バッジの作成配布のほか、広報ブースでは、計画中のイベント情報の紹介を行いました。

 広報ブースに訪れた女子高校生は、「初めて自衛官とお話しましたが、親しみやすく、そして女性自衛官が輝いていて、興味が湧きました。いろいろなイベントがあることを知り、時間を作って参加したいと思います。」と目を輝かせていた。

 また、缶バッジに興味をもった子供達が、「自衛隊の缶バッジ、カッコイイ!」と、装備品が描写されている缶バッジや自分の顔写真入りの缶バッジを手にして喜んでいました。

岩手地本は、本イベントを皮切りに岩手県内各地において、積極的に広報活動を実施して、自衛隊に対する親近感の醸成に努めるとともに、次世代を担う若者に対する自衛隊の認知度の向上につなげていきます。


令和4年度東日本大震災津波~岩手県・釜石市合同追悼式~

献花

式辞をのべる知事

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、東日本大震災から12年となる令和5年3月11日、釜石市民ホールTETTO(釜石市)にて開催された、東日本大震災津波 岩手県・釜石市合同追悼式に釜石所長とともに参列しました。

 渡辺復興大臣をはじめ、ご遺族、釜石市民及び来賓約250名が参列し震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を捧げました。

 はじめに、発災時刻の午後2時46分にあわせて全員で黙とうを捧げた後、岩手県知事による式辞が述べられました。ご遺族代表者による追悼のことはでは「あの震災から12年の月日が流れ、教訓を伝える重みは増しています。未来の命を守るために備える、逃げる、戻らない、そして語り継ぐを継承していきます」と強い決意が述べられました。

 岩手地本は、引き続き被災地及び被災者に寄り添いつつ、地域の防災訓練支援や防災講話などを通じて、次世代を担う若者に対し、防災意識の向上に繋がる普及活動を継続していきます。


小学校にて防災教育の授業を実施~東日本大震災あの日を忘れない~

講話中、広報官の質問に
積極的に挙手する児童

ロープワーク

患者搬送

人命救助セットの説明

震災当時のパネル見学

 岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、第9高射特科大隊の協力の下、3月9日、遠野市立宮守小学校(教員15名、児童83名)において行われた「防災教育の授業」を所員6名により支援を実施しました。

 本事業は、岩手県教育委員会が企画する学校防災アドバイザー派遣事業の一環として実施され、学校側から「東日本大震災から12年経ち、震災当時の状況・教訓事項の説明を受け、児童の防災意識を高めたい。」との要望を受けて実施したものです。

 初めに、広報官の八重樫2陸曹による防災講話を4~6年生には対面方式、1~3年生には各教室での中継方式により実施し、東日本大震災当時の活動状況や、災害に対する心構え及び備えの大切さについて伝えました。次に、1~3年生は体育館に掲示した震災当時の写真パネルを見学、4~6年生に対しては患者搬送、ロープワークの体験及び人命救助セットの展示説明を実施しました。

 参加した児童から「今日教わったことを忘れず、いざという時に役立てたい。」との感想の他、学校長から「貴重な体験をさせていただきありがたい。震災当時を知らない児童へ素晴らしい伝承となりました。」と、感謝の言葉をいただきました。

 岩手地本は今後も防災意識の向上に協力するとともに、防災教育等を通じ地域との絆を深めていきます。


「令和4年度合格者等駐屯地・基地見学」 ~入隊後の自分を思い描いて~

海上自衛隊大湊基地護衛艦すずなみの艦内を研修する参加者

陸上自衛隊岩手駐屯地初めての戦車搭乗に緊張気味の参加者

陸上自衛隊多賀城駐屯地教育概要説明を熱心に聞く参加者

航空自衛隊松島基地ブルーインパルスの説明を熱心に聞く参加者

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、海上自衛隊大湊基地(12月3~4日)、陸上自衛隊岩手駐屯地(12月17日)、陸上自衛隊多賀城駐屯地(1月28日)及び航空自衛隊松島基地(2月8日)において、一般曹候補生、自衛官候補生の合格者及び保護者を対象とした「令和4年度合格者等駐屯地・基地見学」を実施しました。

 陸・海・空自衛隊それぞれの駐屯地・基地所在部隊の支援を得て、各職種・職域の紹介及び生活居住区等の見学を行い、合格者入隊に向けた不安の払拭及び保護者の理解の促進を図りました。

 参加者からは、「入隊後の自分をイメージすることができた。分からないことや不安もあったが、解消することができ、今後は安心して入隊準備を進めていくことができそう。」といった入隊意欲に満ちた感想が聞かれました。

 また、保護者からは、「自衛官が具体的にどのような勤務をしているのかを知り、安心することができた。」といった安堵の言葉も聞かれました。

 岩手地本は、入隊予定者が準備を整え、安心して入隊することができるよう、引き続き丁寧なフォローに努めていきます。


料理研究家 小野寺惠先生とのコラボ企画「ツワモノ飯(めし)」 ~岩手地本広報動画制作~

2023年01月19日

撮影前の打ち合わせ

自衛官募集の迷彩エプロンも

似合う小野寺先生

和やかに行われた調理撮影

完成した広報動画

「ツワモノ飯(めし)」

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、料理研究家 小野寺惠先生とのコラボ企画として、「ツワモノ飯(めし)」と題した広報動画を制作しました。

 本企画は、屈強な自衛官の肉体を作る駐屯地食堂メニューから着想を得て、県産食材を活用したレシピを考案し、レシピと調理法をSNS等で公開し、多くの人に食で元気を与えるものとなっています。

 制作にあたっては、岩手県食のプロフェッショナルチームアドバイザーとしても活躍する小野寺先生に、今回は、矢巾町の県産米を使用した「迷彩おにぎり、砲弾メンチカツ&メンチコロッケ、たっぷりきのこのミルク白だしスープ」など元気の出るメニューにし、12月23日に公開しました。

 撮影は、普段よりテレビやラジオに出演している小野寺先生が、助手の地本広報係と会話をしながら手際よく料理を作り、終始和やかに進んだ。試食した広報係から、出来栄えの美しさと美味しさに歓声が上がりました。

 今後も、「ツワモノ飯」を通じて、郷土岩手県を発信するとともに、多くの人に元気を与えていきたいと思います。


「ツワモノ飯」広報動画はこちらから


もっと知りたい即自のこと

取材中の神馬事務官

訓練風景

 私は、自衛隊岩手地方協力本部援護課予備自衛官等企画係の神馬事務官です。昨年4月から即応予備自衛官の担当として勤務しています。

 即応予備自衛官制度について、日々の業務を通じて理解しているつもりでしたが、実際に訓練を見たことも即応予備自衛官の方にお話しを聞いたこともありませんでした。そこで、即応予備自衛官のことをもっと知りたいと思い、昨年11月10日、岩手駐屯地において第38普通科連隊第3中隊が実施する即応予備自衛官招集訓練を取材することにしました。

 その日は、市街地での戦闘能力、変化する状況への判断能力を養う訓練が行われており、教本に書いてある基本の動きは何のために必要なのかという意味を考え、場面に応じた最適な動きについて話し合っていました。

 取材にあたり即応予備自衛官の方が、「一緒に訓練している仲間は背中を預けられる」と仰っていて熱い気持ちを感じました。また、志願した理由、やりがいなどを聞くことができ、自衛官を退官し会社に勤めながら、崇高な使命感を持って国防のために訓練に励んでいる即応予備自衛官の皆さんの姿を見て尊敬の念を抱きました。

 今回の取材を通じ、即応予備自衛官の方の出頭環境をより良くするために私にはどのようなことができるかを考えるよい機会となりました。

 私は、今後も自分の知識を深め、即応予備自衛官制度について周知するために、ぜひ、「即応予備自衛官招集訓練30日間密着取材!」をやってみたいと思っています。

 取材OKの部隊がありましたらご一報ください。


花巻市大迫町自衛隊家族会松島基地研修 ~ブルーインパルス演目披露~

2022年11月30日

パイロットに手を振る参加者達

隊員による熱のこもった実況

大輪の「サクラ」

一糸乱れぬ飛行

花巻市大迫町自衛隊家族会参加者

 岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、11月30日、花巻市大迫町自衛隊家族会による航空自衛隊松島基地研修を支援しました。

 花巻市大迫町自衛隊家族会は、自衛隊への理解と認知度の向上を目的として、これまで、岩手・八戸駐屯地、三沢・八戸航空基地での基地研修を実施しており、今回、3年ぶりに研修を実施しました。

 ブルーインパルスの曲技飛行見学では、第11飛行隊の隊員による、航空祭さながらの臨場感溢れる実況の中、スモークを使用した演目が披露された。さらに見学席が、航空祭よりも機体との距離が近く、参加者は「手を振るパイロットの姿も観ることができた。」と感激した様子でした。

 演目の目玉の一つ「サクラ」では、6機の飛行により、基地上空に大輪の桜が描かれ、拍手と歓声が沸き上がった。

 また、2機による「ハート」の演目の際には、上空に描かれた大きなハートマークをカメラに収めようとする姿が多く見受けられた。中には「スマートフォンの待ち受けにしたい。」と嬉しそうに話す参加者もいました。

 研修の終了にあたり、松島基地及び北上地域事務所に対し、花巻市大迫町自衛隊家族会会長(伊藤伸氏)から、コロナ禍においても、素晴らしい研修を実施できたことへの感謝の意が伝えられました。


「高校生しごとメッセin宮古2022」 ~発見、仕事と企業の魅力~

2022年11月25日

グッズを配布すする広報官

説明終了後、個別に質問する生徒

説明に聞き入る生徒

説明に聞き入る生徒

 自衛隊岩手地方協力本部 宮古地域事務所(所長・丸山1空尉)は、11月25日、宮古市民総合体育館(シーアリーナ)において、宮古地域雇用対策協議会が主催する「高校生しごとメッセ in 宮古2022」に参加しました。

 本イベントは、宮古管内の高校1年生が早期に職業意識を形成し、仕事、地元産業及び企業に対する理解を深め、宮古地域における就職の促進を図ることを目的としており、開催は3年ぶりとなりました。

 イベントには、企業等14団体が参加し、来場した生徒が希望する業種のブースを訪問する形式で行われました。

 自衛隊ブースへは、参加者約420名のところ約120名が訪れ、自衛隊の任務、陸海空自衛隊の特性、職種、勤務環境や福利厚生のほか自衛官になった後のイメージアップにつながるエピソード等について説明を受けました。

 説明終了後も個別に、陸海空自衛隊の広報用パンフレット等を求めたり質問に来たりする生徒がいる等、限られた時間でしたが、将来の就職先の選択肢のひとつとしての自衛隊の魅力を伝えることができるとともに、印象づけることができました。


第17回洋野町文化祭に参加

2022年11月03~07日

特別展示

記念撮影をする来場者

記念撮影をする来場者

洋野町出身広報官のPR

 岩手地方協力本部二戸地域事務所(所長・上村2陸尉)は、11月3日から7日の間、洋野町で行われた第17回洋野町文化祭において、広報活動を実施しました。

 本行事は、町民の年間における芸術文化活動の成果の発表と鑑賞の場を設けることで、町民の芸術文化に対する意識の高揚と情操豊かな町民の育成を図ることを目的としており、今年は「~洋野の空に 彩る芸術 文化の風が舞う~」をテーマに、町民の方々が制作した芸術文化作品が多数展示されました。

 11月5日から6日には、洋野町文化会館において特別展示として、広報ブースを開設し、装備品等のパネル展示及び自衛官の制服や戦闘服を試着した記念撮影を実施し、来場者の思い出となるよう撮影した写真をその場で配布する等、地域住民との交流の深化を図りました。

 また、二戸地域事務所及び釜石地域事務所に所属する洋野町出身の広報官5名が積極的に活動し交流を図りました。

 来場者からは、「自衛隊のイメージが変わり、もっと詳しく知ってみたくなった。」等の多数の好意的な感想をいただく等、自衛隊に対する親近感の醸成及び認知度の向上を図る良い機会となりました。


【岩手地本 予備自衛官】 64歳の予備自衛官 予備1等陸曹 岩﨑 雅彦

岩﨑予備1曹

勤務中の岩崎予備1曹

予備自の仲間との思いで(右:岩崎予備1曹)

令和元年5月、予備自衛官招集訓練も今年で最後と感慨に浸りながら出頭すると、地本の方から「現職自衛官の定年延長に伴い、予備自衛官も最終任期の更新年齢が61歳になったので、岩﨑さん、あと3年、64歳までよろしくお願いします!」と言われました。

 今回の招集訓練で最後だと思っていたところ、新しい制度の下、あと1任期、もしかして最終任期満了64歳の予備自衛官第一期生?

 そんな私も今年で64歳、これまでの予備自衛官人生の思い出を書いてみたいと思います。

 私は、昭和61年12月31日付で、お世話になった第308基地通信中隊を最後に退官し、翌62年2月より予備自衛官になりました。

 岩手駐屯地での招集訓練に初めて参加した時は、全く知らない方ばかりでしたが、年を重ねるたび、数えきれないほどのいろいろなご縁で仲間が増え、毎年の招集訓練が私にとってかけがえのないものとなっていきました。何より、予備自衛官として同じ釜の飯を食った同志は、深い絆で結ばれていると感じました。

 特に、現職自衛官時代に第2特科群所属で同じ日米合同演習に参加していたという方と出会い、懐かしい話に花が咲いたことを思い出します。

 予備自衛官の役割の重要性を強く感じた出来事は、平成23年3月に発生した東日本大震災で即応予備自衛官及び予備自衛官が初めて招集された時です。

 予備自衛官招集訓練時、宿泊場所が体育館という時があり、みんなで体育館に雑魚寝をしました。震災の時、長期にわたり体育館を避難所として生活された被災者の方々のご苦労とは比べものになりませんが、その大変な気持ちを少しでも理解できた気がしました。

 またある年の招集訓練時、夕食が隊員食堂での喫食ではなく、部隊での配食ということがありました。配膳時、プラスチック製の食器をポリ袋に入れ、その上から盛り付け、食後はポリ袋を捨てるというキッチン用ポリ袋の利用法には目から鱗で、大変便利な使い方だと感心しました。

 これまで、仕事が忙しく招集訓練に参加できない年もありましたが、予備自衛官として、人生でとても貴重な時間を過ごすことができました。

 最後に、皆様に支えられながら予備自衛官最終任期満了の64歳を無事迎えることができ、感謝に絶えません。この場を借りて厚く御礼申し上げます。


岩手県内初のC―130H地上展示

2022年10月28日

飛来したC-130H輸送機

装備品等見学の様子

デッキから声援を送る児童

C-130Hを背景にクルーと記念撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、10月28日、いわて花巻空港で第1輸送航空隊(司令・渡部空将補)の支援を受け、岩手県内では初となる航空機見学(C―130H)を実施しました。

 当日は気持ちいい秋晴れのもと、事前に応募いただいた見学者約40名が待ち受けるなか、遥か上空を旋回しながら独特なエンジン音を響かせC―130Hが飛来した。大きな機体が滑走路にゆっくりアプローチする雄大な姿は圧巻で、見学者からは口々に「想像以上に大きい」などと感激した様子でスマートフォン等を取り出し撮影をする姿がみられました。

 着陸後、荷室やコックピット等における搭乗員からの説明がされると皆聞き入っていました。

 また、一般開放されている展望デッキから見学していた児童からは「自衛隊さん頑張れ~」といった可愛らしい声援が送られました。

 見学を終え母基地へ帰投するため離陸したC―130Hは、お別れの挨拶をするように上空でくるりと旋回し、空港上空を航過すると、見学者は空を仰ぎながらその姿が見えなくなるまで名残り惜しそうに手を振り続けていました。


ちゃぶ台返し世界チャンピオン! 予備1等陸尉 堀 香乃子

表彰を受ける堀さん

ちゃぶ台返し世界チャンピオンとなった堀さん

ちゃぶ台返しに使用したちゃぶ台

 私は、救急救命士の資格を持つ看護師です。

 平成20年9月に予備自衛官補技能(衛生)から、予備自衛官となりました。今年度制度化された「看護師予備自衛官の幹部化」により、予備1等陸曹から昇進し、予備1等陸尉を命ぜられました。

 今年4月に両親の介護のために、横浜市から岩手県に引っ越して来ました。3月までは総合病院の救急外来で勤務をしておりましたが、転居後は警備会社の医療オペレータの仕事をしながら両親の介護をする日々です。とは言っても、休日は、登山や温泉、美味いもの巡りをするなど、岩手県を満喫する事も忘れていません。

 そんな、ある休日の朝、ラジオを何げなく聞いていると岩手県紫波郡矢巾町で『ちゃぶ台返し世界大会』という面白そうなイベントがあることを知り、参加人数が先着15名でしかも、今日がそのイベント当日とのことだったので、慌てて駆けつけてエントリーをしました。

 『ちゃぶ台返し世界大会』は、おもちゃのサンマが乗った〝ちゃぶ台〟を思いっきりひっくり返し、〝サンマ〟の飛距離を競うもので、練習なしのぶっつけ本番だったのですが、サンマは4m77㎝も飛んで、見事『ちゃぶ台返し世界チャンピオン』の座に輝きました!

 このニュースが地元テレビで放送され、新聞にも掲載されたことから、職場や横浜の知人からも驚きの連絡が届きました。そして岩手駐屯地での5日間招集訓練に参加した時も、地本の方から「堀さん、ちゃぶ台返しの世界チャンピオンですよね、スゴイ!」と声をかけられて驚きましたが、お陰で初めての岩手での招集訓練という緊張も解れました。

 ちゃぶ台返し世界チャンピオンといっても、普段の私は「ちゃぶ台返し」するほど〝怒りっぽく〟ありませんので、予備自衛官として訓練招集に応じ、少しでも皆さまのお役に立てるよう頑張りたいと思います。


コロナ禍、花巻市商店街を元気に! ~「どで びっくり市in花巻」に参加~

2022年10月02日

北上地域事務所所員と写真を撮る子供

アンケート記入に応じる来場者

背のう体験を楽しむ子供

装備品の前で制服試着体験を楽しむ子供たち

 岩手地方協力本部(北上所長・稲葉1陸尉)は、10月2日、花巻市上町商店街において、花巻市商工会議所主催により開催された「どで びっくり市in花巻」に参加しました。「どで」とは、花巻の方言で「びっくり」を意味します。

 本イベントは、毎年春と秋2回ずつ行われている地域イベントであり、県内から約40店舗以上が出店し、旬の海産物や山菜といった食料品のほか、衣料品等を販売しています。当日は、多くの来場者でにぎわったほか、ダンスパフォーマンスが会場を盛り上げました。

 北上地域事務所は、自衛隊広報ブースを開設し、車両展示のほか、制服の試着体験及び装備品缶バッジを配布する等、訪れた多くの地域住民との交流を通じて自衛隊の認知・理解の促進に加え、募集基盤の拡充を図りました。

 自衛隊の制服や迷彩服を試着したわが子を見た来場者から、「貴重な体験ができて良かった。」、試着した子供から「(ドラマの)テッパチ見てたよ。自衛隊かっこいいね。」などの言葉がありました。

 岩手地本北上地域事務所は、引き続き、自治体及び関係地域と連携し、各種イベントでの広報活動等を通じて、自衛隊の理解促進に努めていきます。


絆マッチ~釜石シーウェイブスと船岡自衛隊チームが対戦~

2022年09月25日

限られた時間の中で広報活動する船岡自衛隊ワイルドボアーズの選手たち

ラグビーや食、車両展示など多彩な催しの会場

 岩手地方協力本部(釜石地域事務所長・中津山2陸尉)は、9月25日、鵜住居復興スタジアム(釜石市)にて開催された、「釜石絆の日2022」(釜石市主催)において広報活動を実施しました。

 「釜石絆の日」は、ラグビーワールドカップ2019日本大会釜石開催における大きなレガシー遺産として、毎年9月25日に開催されている行事であり、今年は、釜石シーウェイブスと船岡自衛隊ワイルドボアーズとのラグビー親善試合(絆マッチ)が行われるとともに、「震災復興支援働く自動車展」が開かれ、自衛隊のほか、警察、消防、海上保安庁から震災の際に活躍した車両等が展示され、地域住民との絆を一層深める機会となりました。

 絆マッチでは、ワイルドボアーズが釜石シーウェイブスと熱戦を繰り広げ会場を沸かせました。

 自衛隊からの展示では、偵察用オートバイ、1/2tトラックの車両展示のほか、荷物の入った背嚢等の展示を行った。実際に背嚢を背負った男性からは「こんなに重いものを背負って活動するのですか?」と驚きの声があがった。また、ワイルドボアーズのメンバーも広報ブースに加わり、試合同様活気あるパワフルな広報活動を展開しました。

 さらに、航空自衛隊三沢基地第3航空団整備補給群検査隊からリクルータとして参加した沼﨑1空士も、来場者に対し積極的に説明するなど、自衛隊の認知度向上のため活躍しました。


漫画家の青木俊直先生がイラストに協力 ~岩手地本オリジナルポスター作製~

2022年08月30日

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、陸・海・空自衛官募集、予備自衛官等制度広報オリジナルポスターを作製しました。

 作製にあたって、岩手県にゆかりのある漫画家の青木俊直先生にイラストを依頼。

 青木先生は、岩手県をはじめ東北を舞台にした漫画やキャラクターデザインを多数手がけているほか、航空自衛隊岐阜基地を舞台にした樋口真嗣総監督によるアニメ「ひそねとまそたん」のキャラクター原案を担当するなど岩手県と自衛隊との関わりも深く、この度の依頼に対し、「岩手県の自衛官募集等広報のお役に立てるなら」と快諾、今回のコラボが実現しました。

 ポスターイラストは、明るく爽やかな隊員を描くことをコンセプトに陸・海・空自衛隊に様々な職種があることを表現したものとなっています。

 このオリジナルポスターは、県内各地に掲示され、明るく爽やかなイメージを与えるイラストは、若年層をはじめ、幅広い世代に親しみやすいと好評です。


「東水沢中学校防災教育に尽力」 ~災害から家族を守るために~

2022年08月23日

真剣な眼差しでエンジンカッターの説明を聞く生徒ら

南極氷の音に耳を澄ます生徒ら

基本教練、敬礼!!

もやい結び説明を聞き入る生徒ら

防災の準備の大切さを学んだ防災講話

防災教育終了後の集合写真

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、8月23日、奥州市立東水沢中学校において、2学年復興学習遠足事前学習及び職業体験学習を実施しました。

 本学習は、防災及び進路学習を目的として同校から岩手地本一関出張所に依頼があったものであり、一関出張所長はじめ所員が教官等となり、中学2年生120名、教職員等6名らに対し、体験実習及び防災講話を実施しました。

 体験実習では、災害派遣時に使用される人命救助セットの見学、海上自衛隊砕氷艦「しらせ」の活動の説明及び南極から「しらせ」が持ち帰った氷の見学、自衛隊の基本教練、応急担架の作成及びロープワークなどを行いました。

 防災講話では、東日本大震災の状況及び自衛隊の災害派遣活動の映像を交えながら、災害に備える事前の準備の大切さを説明し、防災への理解を深めました。

 参加した生徒からは、「防災の準備をすることで助かる命がたくさんあることを知りました。」、「自衛隊は、人命救助だけでなく、食事、入浴、音楽演奏などの支援をしていて、いろいろな活動をしていることを知りました。」また、教職員からは、「災害はいつ発生するかわかりませんが、発生時に備えて日々訓練する自衛隊に感謝しています。」と感想をいただく等、防災意識の向上及び自衛隊に対する理解度の向上が感じられました。

 岩手地本は、引き続き、学校及び地域と密接な連携を図りつつ、あらゆる機会を活用し、地域の安定に寄与するとともに、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


東北方面音楽隊久慈市演奏会 3年ぶりに久慈市で開催

2022年08月21日

陸上自衛地東北方面音楽隊

サクスフォーンソロを演奏した久慈市出身の久慈2陸曹へ花束贈呈

アンケートに答える募集対象者

演奏に聴き入る来場者

 岩手地方協力本部二戸地域事務所(所長・上村2陸尉)は、8月21日、久慈市アンバーホールにおいて開催された陸上自衛隊東北方面音楽隊(隊長・澤野2陸佐)による演奏会を支援した。演奏会当日は、3年ぶりの演奏会を心待ちにしていた多くの来場者が開場前から列を作っていました。

 演奏会は、隊長澤野2陸佐と音楽班長舩越2陸尉の指揮者2名による2部構成となっており、第1部は行進曲「威風堂々」やアイルランド民謡、第2部ではもののけ姫やアメイジンググレイスを演奏、連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマを久慈市出身の音楽隊員「久慈明広(くじあきひろ)2陸曹」がサクスフォーンによりソロ演奏し、会場を大いに沸かせました。

 来場者からは「毎回自衛隊の音楽演奏会を楽しみにしています。久慈市出身の音楽隊員がいたことを知り、とても嬉しく思いながら演奏会を楽しむことができました。」と感想が寄せられました。また、エントランスホールには、募集広報ブースを設置し、学生のみならず訪れた幅広い世代の方々に、自衛隊の魅力を発信しました。

 岩手地本は、今後も演奏会など様々なイベントを通じて、地域住民の自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


護衛艦「まきなみ」を特別公開 ~海上自衛隊の理解深める~

2022年08月06日

宮古港に入港する「まきなみ」

ようこそ「まきなみ」へ

装備品等見学の様子

海図の説明を行う艦長

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、8月6日(土)、宮古港藤原埠頭で護衛艦「まきなみ」(艦長・野瀬2海佐)の支援を受け、特別公開を実施した。岩手県内での艦艇公開は3年ぶり。

 前日の入港歓迎式典では、宮古市長より記念品の大漁旗、「まきなみ」艦長からは記念の盾が贈られ、入港に花を添えました。

 式典に続き、装備品等見学が実施され、参加者は、艦橋、上甲板、飛行甲板及び格納庫などを見学し、装備品等の役割や能力の説明を受け理解を深めました。

 艦艇への桟橋前では、岩手地本が募集広報ブースで、南極の氷の展示、砕氷艦「しらせ」のDVD放映および制服試着などを実施しました。

 岩手地本は、今後も艦艇広報を積極的に行い、海上自衛隊を知ってもらう機会とし、艦艇公開を最大限に活用し、志願者の獲得に努めます。



「こだわりの対面懇談で受験意欲を向上」 ~#2県南地区公務員合同ガイダンス開催~

2022年07月29日、08月01日

コロナ感染対策の確行(一関市)

受験意欲向上の成果が大きかった対面懇談1(一関市)

臨時勤務岩舘海3曹(右側)を交えての懇談(一関市)

全般説明及び流れ説明(奥州市)

DVD映像を活用するリクルータ吉田空士長(右側)(奥州市)

受験意欲向上の成果が大きかった対面懇談2(奥州市)

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、7月29日、一関市なのはなプラザ、8月1日、奥州市水沢メイプルにおいて、大学生、専門学生及び高校生を対象とした「#2県南地区公務員合同ガイダンス」を開催しました。

 本事業は、今年春に続き、一関出張所が主催し実施したものであり、公務員受験者増加及び公務員求職動向の情報共有を目的に、同所の他、管轄内にある市役所、警察、消防からの参加を得て計7団体が参加し、各組織の魅力をPRしました。

 ガイダンスでは、参加団体の担当者がPR映像及び自社の募集パンフレット等を交えながら職業紹介等を説明し、採用試験の受験を呼び掛けました。

 一関出張所においては、臨時勤務要員及びリクルータ隊員の協力を得て、実施場所を更に4~5個に区分し、映像資料の活用及びマンツーマンでの懇談を追求し、14名の受験者獲得を得る成果を収めました。

 また、参加者からは、「各団体から、丁寧に説明してくれて、進路選択の参考になった。これからも合同ガイダンスを継続してほしい。」、「消防を希望していたが、自衛隊の消防にも魅力を感じた。自衛隊受験も検討してみます。」、「参加者に寄り添った対面懇談の時間が楽しかった。」等、自衛隊に対する理解度の向上が感じられました。

 岩手地本は、引き続き、協力団体及び地域と密接な連携を図りつつ、あらゆる機会を通じ、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努め、受験者獲得に努めていきます。


「受験予定者駐屯地・基地研修」 ~自衛隊の魅力、こんなところにも~

2022年07月25日~27日

基本教練を体験(多賀城駐屯地)

背のうの重さに負けず徒歩行進を体験(多賀城駐屯地)

美味しいと評判だった体験喫食(多賀城駐屯地)

操縦席に乗りこむ研修者(松島航空基地)

天候(快晴)に恵まれた訓練飛行(松島航空基地)

ブルーインパルスをバックに記念撮影(松島航空基地)

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、7月25日から27日、多賀城駐屯地及び松島基地において、所在部隊の協力を得て各種自衛官採用試験受験予定者に対する駐屯地・基地研修を実施しました。

 本研修では、多賀城駐屯地において、駐屯地の施設・装備品見学、職場(会計隊)見学及び体験実習(基本教練、徒歩行進、体験喫食)を、松島基地では、基地の施設・装備品見学、職場(消防隊、衛生隊)見学、ブルーインパルス訓練飛行見学及び体験喫食を実施し、3日間で計25名が参加しました。

 参加者から、積極的に質問をして自衛隊の勤務環境、仕事内容、隊員の課業外及び休日の過ごし方等を聞き、「職場見学で会計隊の職場をみて、印象が変わりました。」、「勤務環境や衣食住等の生活環境が充実していて、生活しやすいことを知り、不安が少なくなりました。」、「航空自衛隊に興味があったので、ブルーインパルスの機体の操縦席に座ることができ嬉しかったです。自衛隊を第1希望に考えているので、受験に向け勉強を頑張ります。」等の発言がありました。

 岩手地方協力本部一関出張所は、今後も関係部隊及び各関係協力団体等と連携しつつ、受験者確保に努めていきます。


サテライトブースで岩手駐屯地装備品が注目を集める

2022年07月17日~18日

ブース前での装備品展示

装備品展示の様子

ブース展示を楽しむ親子

陸・海・空が揃った制服試着

指揮通信車に足が止まる

短SAMを見上げる

陸・海・空の体験が出来るVR動画

陸自の天幕を説明する広報官

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は市街地における募集広報の強化、自衛隊の認知度の向上及び募集対象者の志願意欲の向上を目的に、7月14日~8月7日の間、盛岡市大通商店街にサテライトブースを開設しました。

 サテライトブースは、昨年度に続いて2回目の開設であり、これまでの成果を踏まえ、来場者が自衛隊を体験・理解できる空間とすべく、ブースでは、募集採用に係わる説明会のほか、制服試着、VR体験、広報用DVDの放映、空挺隊員の落下傘装着体験コーナー及び6人用天幕を展張して実際に野外ベッド、寝袋等を体験できるコーナーなどを設営しました。多くの来場者が天幕内に入ったり個人装備品を装着したりと体験する姿が見られました。

 7月17日(日)、18日(月)には岩手駐屯地の支援を受け、歩行者天国となったサテライトブース前の路上に装輪装甲車、近距離地対空誘導弾、指揮通信車、短距離地対空誘導弾を展示しました。

 周囲にはカメラを向ける人が大勢集まり、大通りに来ていた多くの若者や家族連れがブースに来場しました。

 岩手地方協力本部は引き続きサテライトブースを積極的に活用し、自衛隊の活動を広めていきます。


永年にわたる予備自衛官としての勤務に感謝 ~令和4年度第2次予備自衛官招集訓練(5日間)支援及び予備自衛官永年勤続者等表彰~

2022年07月29日~08月02日

東北方面総監顕彰上状受賞者との記念撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月29日から8月2日までの間、岩手駐屯地において、「令和4年度第2次予備自衛官招集訓練(5日間)」の支援及び「予備自衛官永年勤続者等表彰」(7月31日)を実施しました。

 予備自衛官等制度は、普段は社会人として企業などに勤務しながら、年間で定められた日数の訓練に参加し、有事においては招集され、自衛官となり、国防や災害派遣などの任務に就く制度です。

 今回の予備自衛官招集訓練(5日間)は、東北方面特科連隊が訓練を担任し、体育訓練、警備訓練、射撃検定等を実施しました。

 また、本訓練の機会を捉えて、永年の予備自衛官としての勤務を称え、永年勤続者に対する表彰及び東北方面総監顕彰状の伝達を行いました。

 本部長からの訓示において、長年の予備自衛官としての勤めとそれぞれの職場における勤務を両立されている労に対する敬意と予備自衛官としていかなる任務にも対応できる能力と練度の維持・向上への要望が示され、受賞者はじめ訓練参加者は、お互いの労を労うとともに予備自衛官としての役割を果たしていく気持ちをあらたにしていました。


>予備自衛官として初の出頭 ~令和4年度第2次予備自衛官招集訓練(1日間)~

2022年07月24日

服務の宣誓をする予備自衛官

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月24日、盛岡合同庁舎において、「令和4年度第2次予備自衛官招集訓練(1日間)」を実施しました。

 予備自衛官招集訓練(1日間)は、自衛官を任期満了等により退官して1年未満で予備自衛官に採用された場合にその初年度に行う招集訓練です。

 招集に応じた予備自衛官10名が参加し、訓練開始にあたって、予備自衛官全員で服務の宣誓を行った後、本部長より予備自衛官に対し、各種事態における予備自衛官の役割の重要性、必要な練度の維持・向上への期待等について訓示しました。

 訓練参加者にとって、今回の招集訓練は、予備自衛官として初の出頭となるため、当初は少し緊張した面持ちだったが、気心の知れた仲間と久しぶりに再会し、すぐに打ち解けた様子で訓練に励んでいました。


即応予備自衛官雇用企業主等訓練研修 ~普段とは違う姿に感動~

2022年07月23日

背のうを背負う研修参加者

訓練展示

即応予備自衛官と企業の方との集合写真

 岩手地方協力本部は、7月23日(土)、岩手駐屯地において、即応予備自衛官雇用企業主等を対象とした研修を実施し、4社7名に参加いただきました。

 本研修の目的は、即応予備自衛官の訓練出頭環境の整備及び即応予備自衛官制度の理解促進を図るもので、第38普通科連隊の支援を受け、装備品展示、訓練展示、体験搭乗及び体験喫食を行いました。

 特に、訓練展示では空包を使用して、小部隊戦術行動(各種地形の通過要領、対敵行動、第一線救護)を行ったが、その練度の高さに研修参加者は感動した様子でした。

 研修に参加した企業主等からは「貴重な体験をさせていただきました。」「暑い中での訓練お疲れ様でした。弊社の職員の普段とは違う姿を見て感動いたしました。安全に生活できる今をありがとうございます。」との感謝、慰労の言葉をいただきました。

 岩手地方協力本部は、引き続き雇用企業との連携、即応予備自衛官の採用及び制度の理解促進を図っていきます。


現場目線で国民を守りたい ~令和4年度予備自衛官補辞令書交付式~

2022年07月01日

服務の宣誓をする予備自衛官補

予備自衛官補記念撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月1日、盛岡合同庁舎において、「令和4年度予備自衛官補辞令書交付式」を実施しました。

 式には、同日付で採用された予備自衛官補17名のうち9名(一般5名・技能4名)が参加しました。

 交付式では、副本部長(倉部防衛事務官)が、予備自衛官補一人一人に対して辞令書を交付した後、予備自衛官補全員で服務の宣誓を行いました。

 副本部長からの訓示においては、「予備自衛官補への志願に感謝と敬意を表する。積極的に教育訓練に参加して、予備自衛官となった暁には、修得した知識及び技能を地域や社会へ還元するとともに、自衛隊の良き理解者として周りの方々に広めていってくれることを希望する。」と予備自衛官補への志願に対する感謝が伝えられるとともに今後、予備自衛官となる際の心構えが示されました。

 交付式終了後、教育訓練出頭への意欲の確認や不安事項等の払拭に努め、予備自衛官等制度の教育や教育訓練に関する説明を行うとともに教育開始の態勢を確立しました。

 参加した予備自衛官補からは、「常備自衛官を目指している」、「国民を守るという事を現場目線で体験したい」など、国防に対する意気込みが聞かれる等、志の高さを伺うことができました。

 今後、予備自衛官補一般は3年以内に50日間、技能は2年以内に10日間の教育訓練を経て、予備自衛官となります。


~自衛官受験にも挑戦を!公務員合同説明会、自衛隊志願者の獲得に向けて~

2022年7月18日

広報官による説明

ローテーションごとの消毒の徹底

市役所の説明ブース

各省庁は工夫しPR

 岩手地方協力本部(北上地域事務所・稲葉1陸尉)は、7月18日、北上市生涯学習センター「おでんせぐろーぶ」において、今年度2回目の北上地域事務所管内公務員合同説明会を開催しました。

 本説明会は、北上・花巻市役所、同消防、岩手県警、海上保安庁及び中部水道企業団が共催し2部構成で、各部先着30名に対して実施しました。

 説明会には、北上地域事務所管内に現住所のある大学生、専門学生、高校生及び社会人の最大8名の4グループが参加し、各ブースにおいて、ローテーション方式により実施しました。

 参加者からは、「興味を絞るのではなく、様々な職種にも挑戦してみようと思いました。」「色々な情報や魅力を知ることができ、自分の進路に役立てたいと思います。」等の声が多くありました。

 岩手地本北上地域事務所は、引き続き同管内官公庁等と、連携を図りつつ、自衛隊志願者の獲得に向け公務員合同説明会を実施していきます。


眼下に広がる景色に高揚 ~いわて花巻空港で航空機体験搭乗~

2022年7月2日

約20分の体験搭乗へ

離陸の様子を撮影しながら手を振る

興奮気味に降りてきた参加者

CH47Jを背景に記念撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、7月2日(土)、航空自衛隊三沢ヘリコプター空輸隊の支援を受け、募集対象者に対する航空機体験搭乗(CH―47J)を実施しました。

 参加者はヘリコプターの空中輸送員による安全教育後、認識票を受け取り、エプロンへ移動、ローターからの力強い風とエンジン音に圧倒されながらヘリコプターに搭乗しました。

 フライトは、空港から北上し盛岡市上空で折り返す約20分間のコースで、計3組38名が体験した。搭乗を終えた参加者は興奮気味に「空からの景色が非日常でワクワクが止まらなかった。自衛隊受験の意欲が強くなり、パイロットにも興味を持った。」などと笑顔で話していました。

 岩手地本は、今後も陸上・海上・航空自衛隊の各部隊と連携した体験搭乗等を通じて、多くの方に自衛隊への理解と興味を深めてもらい、志願者の獲得に努めていきます。


「音楽で魅力発信」 ~海上自衛隊大湊音楽隊演奏会開催~

2022年7月9日

第1部指揮者音楽隊副隊長野田1海尉による音楽演奏

自衛官募集相談員と協力しての募集案内

防災パネルを見学する来場者

アンケートに協力してくれる中学生及び保護者

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、7月9日、一関市文化センターにおいて「海上自衛隊大湊音楽隊演奏会」を支援しました。

 本演奏会は、「吹奏楽の生演奏を鑑賞する機会を提供し、音楽に親しみ、市民の生活の潤いを高める」ことを目的に一関市が主催し、岩手地方協力本部、岩手県隊友会支部、自衛官募集相談員が支援して実施したものであり、海上自衛隊大湊音楽隊隊長植田2海佐以下29名が美しい音色を響かせました。

 指揮者2人による2部構成で、1部では演奏会の幕開けにふさわしい輝かしい音色が印象的な「SEAPOWER FANFARE」、数々のハリウッド映画が思い浮かんでくる「ハリウッド・マイルストーンズ」等の計4曲が演奏され、2部では、歌手スティービー・ワンダーの名曲「Isn,t she lovely」、世界中で愛され続けているミュージカル映画「私のお気に入り」等5曲が演奏された。終了後、客席から「アンコール」の声が響き、手を振りながら音楽隊が再び舞台に登場し、行進曲「軍艦」を披露すると、会場いっぱいの惜しみない拍手が送られました。

 また、併設した広報ブースには、制度説明・職業紹介、自衛隊映像放映及び災害派遣パネル展示を実施し、自衛隊の魅力を発信しました。

 来場者からは、「美しい音色が心に響き、感動しました、明日も頑張れそうです。」、「アンコールの曲(軍艦)が最高でした。知人にも自衛隊の魅力を伝えます。」、「初めて来ましたが、本当に心から楽しめました、ドラマ(テッパチ)も引き続き、見ます。」等、自衛隊の認知度向上につながる言葉をいただきました。

 岩手地本は、引き続き自主的広報活動を継続し、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


「萩荘中学校・磐井中学校インターンシップ」~自衛隊を肌で感じる~

2022年7月2日~7日

航空自衛官の制服を試着

装輪装甲車体験搭乗

各ドーラン塗りと制服試着を体験

コンパスに興味津々

機動戦闘車をバックに記念撮影

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、7月2日~7日にかけて、一関出張所及び多賀城駐屯地において、一関市立萩荘中学校及び磐井中学校の2年生に対する2日間の体験学習を実施しました。

 本学習は、両校とも3年ぶりの実施であり、進路学習の一環として、「自己の適性の理解及び将来の進路幅の拡張」を目的として学校側から一関出張所に依頼があったものであり、計11名が参加しました。

 将来の進路の選択肢の一つにしてほしいと、現役隊員及び広報官が仕事の内容や自衛隊の魅力を伝えました。

 学習1日目は、一関出張所において、自衛隊の職業紹介講話、手旗信号、らっぱ吹奏、止血法、応急担架作成及びロープ結索法を実施した他、ドーラン塗り及び制服試着を体験しました。

 学習2日目は、多賀城駐屯地において、施設・装備品見学及び基本教練、ロープ結索法、体験喫食、背のう・装具装着及び装輪装甲車体験搭乗を体験しました。

 参加した生徒は、「装輪装甲車に乗れたことは、すごい体験でワクワクしました。」、「広報官や駐屯地の隊員が優しく接してくれ、憧れを感じます。」、「体験学習で自衛隊を選択して成功でした、今度は松島基地見学を希望します。」等との言葉のほか、教諭からも、体験学習への協力に対する感謝と自衛隊への理解が深まった旨の発言がありました。

 岩手地本は、引き続き、関係部隊及び学校と密接な連携を図りつつ、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


「陸上自衛隊東北方面音楽隊演奏会」~サウンドと笑顔を江刺から~

2022年7月2日~3日

第1部指揮者音楽隊副隊長野田1海尉による音楽演奏

陸上自衛隊東北方面音楽隊による演奏2

岩手県出身久慈2曹のサクソフォーンソロ

多彩な演出で盛り上げたTiktokメドレー

ブース来場者への広報官の制度説明

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、7月2日~3日、奥州市江刺体育文化会館ささらホールにおいて、「陸上自衛隊東北方面音楽隊演奏会」を支援しました。

 本事業は、地域の人口減少及び高齢化が進んでいる状況に音楽で勇気を与えようと同館長より要望を受け開催されました。

 音楽演奏会は、指揮者2名による2部構成で実施され、演奏会の幕開けにふさわしい荒波を乗り越えるイメージの「海のファンファーレ」から始まり、地元岩手県内出身の久慈2陸曹のサクソフォーン「シーガル」、ジブリ映画、千と千尋の神隠し「いつも何度でも」、多彩な演出を織り交ぜた「Tiktokメドレー」など幅広い楽曲が演奏され観客を魅了した。アンコールを含む全11曲の生演奏に、約640名が聴き入りました。

 また、併設した広報ブースには、制度説明及びイベント案内等を実施し、自衛隊の魅力を発信しました。

 来場者からは、「自衛隊の音楽演奏会に、10回以上参加していて、毎年楽しみにしています。来年もまた聞きたいです。」、「災害派遣等、自衛隊の皆さんには、いつも感謝してます。ありがとうございます。」、「久しぶりにホールで聞いて、生演奏はやはり迫力があり感動しました、音楽も自衛隊も必要です。」等との言葉をいただきました。

 岩手地本は、引き続き自主的広報活動を継続し、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます



出陣式でだるまに目入れ

2022年6月30日

だるまに目入れする本部長

出陣式の様子

地本部員一同での記念写真

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、6月30日、募集最盛期に望むにあたり、目標の必成を誓う「出陣式」を行いました。

 出陣式では、昨年度の目標達成の労をねぎらうとともに、本部長がだるまの右目に目入れし開眼させました。

 引き続き、令和4年度祈願だるまの左目に各所長、各課長等が年度の決意を表明後、墨を入れ、最後に本部長が左目を完成させ、今年度の業務遂行の無事と目標達成を祈願しました。

 その後、地本部員一同で記念撮影を行い、一連の行事を終了しました。

 岩手地本は、本年度も目標達成に向け部員一丸となって邁進する所存です。


航空自衛隊北部航空音楽隊演奏会 ~体育館に響く音色~

2022年6月27日

演奏を聴き入る児童たち

演奏の前に楽器の紹介

音楽隊員の音色を聴く児童

譜面を確認しながら指導を受ける児童

 岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、6月27日、黒沢尻北小学校において「航空自衛隊北部航空音楽隊演奏会」を支援しました。

 本演奏会は、二部構成にて実施され、児童教職員750名が北部航空音楽隊の演奏を楽しみました。

 演奏にあたっては、各楽器の紹介や、「聖者の行進」をパート毎に演奏する等、小学生のために趣向が凝らされていました。「YOASOBIヒットメドレー」では、「群青~怪物~夜に駆ける」と曲目が紹介されると、どの学年からも拍手と歓声が沸き上がりました。

 アンコールにおいて、同校の校歌が演奏されると音楽に合わせ、児童が校歌を斉唱しました。

 また、演奏会終了後は、吹奏楽部の児童に対して楽器指導が各パートに分かれ行われた。吹奏楽コンクールの大会も近いため、課題曲に対する指導を行うパートもあり、指導の様子を見学に来た保護者も熱心に聴き入っていました。

 指導を受けた児童たちは、「今年も絶対東北大会に行きます。今日は本当にありがとうございました。」と有意義な時間を過ごした様子でした。

 岩手地本は、引き続き演奏会等を通して自衛隊の認知度向上に努めていきます。


「北部航空音楽隊演奏会」 ~姫神ホールふれあいコンサート~

2022年6月26日

音楽演奏会第1部

音楽演奏会第2部

演奏会の司会をする女性隊員

派遣活動の様子を説明する所長

会場内は総立ちになり拍手の渦に包まれた

 岩手地方協力本部盛岡募集案内所(所長・鎌田3陸佐)は、6月26日、渋民文化会館姫神ホールにおいて、「航空自衛隊北部航空音楽隊演奏会」を支援しました。

 本事業は、優れた音楽の鑑賞により、市民の文化の高揚を図るとともに、自衛官募集に係る広報事業の一助とすることを目的として盛岡市文化振興事業団が主催、盛岡市共催により開催されました。

 音楽演奏会は、約540名もの多数の来場者があり、第1部は「日本の吹奏楽」と題し、親しみを感じやすく演奏会の幕開けにふさわしい「スター・パズル・マーチ」から始まり、NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の他3曲、第2部は、「ポップス・イン・ブラス」と題し、「ルパン三世のテーマ」、人気音楽ユニットの「YOASOBIヒットメドレー」など幅広い年代が楽しめる楽曲が演奏され来場者を魅了しました。

 全10曲終了後には、アンコールの拍手が鳴りやまず、音楽隊長がこれに応えると会場は拍手の渦に包まれました。

 また、併設した広報ブースには、災害派遣活動の写真に足を止め所長の説明に聞き入る高校生の姿もありました。

 近隣中学校の吹奏楽部教諭からは、「大迫力で圧倒されました。最高でした。来年ぜひわが校においても演奏指導をしていただきたいです。」等との言葉をいただきました。

 岩手地本は、引き続き自主的広報活動を継続し、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


「防災教育に関する意識付けを」 ~岩手地本盛岡募集案内所が小学校の体験学習を支援~

2022年6月24日

質疑応答時の様子

基本教練の体験

資料館にて説明を受ける生徒

全員での記念撮影

 岩手地方協力本部盛岡募集案内所(所長・鎌田3陸佐)は、6月24日、盛岡市立巻堀小学校が岩手駐屯地で実施した「総合的な学習の時間」を支援しました。

 本学習は、同校の要請により行われたものであり、3学年生徒13名、教諭2名が参加した。岩手駐屯地広報班による岩手駐屯地の紹介及び防災教育、資料館見学を行った後、体験学習の一環として基本教練を実施しました。

 防災教育では、過去に起きた災害の事例や被害の規模等を紹介した上で、自衛隊の災害派遣活動の概要を説明しました。終了後の質疑応答時には、派遣中の実情や、食事や入浴に関する隊員の生活面への質問が飛び交いました。

 また、初めて行う基本教練では、慣れない動きに戸惑いはあったものの、終盤では大きな声で号令を出し合いきびきびとした動作で行動できるまでになっていました。

 生徒からは「初めて駐屯地に入って、売店やトレーニングルームがある事に驚いた。今度は冬のスキー競技会を見てみたい。」との言葉が寄せられました。

 岩手地本は、引き続き、あらゆる機会を通じ、地域と密接な連携を図りつつ、自衛隊の認知度の向上に向けてまい進します。


記念行事で「採用広報の日」 ~岩手駐屯地創立65周年記念行事~

2022年6月19日

岩手地本招待者の受付

装備品について興味津々に質問

迫力の観閲行進を撮影

広報官の話に保護者も笑顔で安心

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は6月19日(日)、岩手駐屯地創立65周年記念行事において、岩手駐屯地と連携した「採用広報の日」を設定し、募集対象者等に対する採用広報を実施しました。

 参加者は、事前に各職種動画等を通じて各部隊に対するイメージアップを図った上で来場するとともに、「戦車体験搭乗、装備品展示」においては、駐屯地隊員の熱のこもった説明等に真剣な眼差しで聞き入っていました。

 また、岩手地方協力本部は、体育館前に広報ブースを開設し、多くの募集対象者等に対し、陸海空自衛隊の概要や募集種目を丁寧に説明し、自衛隊に対する興味や関心の高揚を図りました。

 参加者からは「自衛隊の装備品の種類の豊富さに驚きました」、「訓練展示は想像を遥かに超えた迫力でした」、「搭乗した戦車のスピード感に驚きました」、「自衛隊に対する興味が湧いてきました」などの感想が聞かれました。

 岩手地方協力本部は、各部隊等との連携の下、今後も様々な機会を通じて自衛隊の魅力を広く発信し、自衛官募集活動の更なる促進を図っていきます。


北上市自衛隊募集相談員委嘱状交付式 ~「人財確保に向けて」~

2022年6月7日

北上市長より委嘱状を交付

募集相談員に挨拶をする北上市長

募集相談員に挨拶をする佐藤本部長

市長・本部長を中心に写真撮影

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、6月7日、北上市役所において、北上市長との連名により、令和4年度北上市自衛隊募集相談員委嘱状交付式を行いました。

 北上市は、9名の募集相談員に引き続き継続の同意を頂き、人財確保にご協力いただく事となりました。

 委嘱状交付式では、北上市長より委嘱状が交付され、「自衛隊には市と共同で災害対処や国の防衛に尽力していただいており、重要な役割を担っていただいております。募集相談員の皆さまには募集環境の拡充を図り、2年間健康で募集活動をお願いしたい。」とのご挨拶をいただいた。本部長からも、「募集環境は厳しい状況が続いています。募集相談員の皆様には豊富なご経験と幅広いご交流をもって、一人でも多くの志ある若者に入隊して頂けるようお力添えをよろしくお願いいたします。」と挨拶しました。

 岩手地方協力本部は、引き続き自治体、募集相談員と密接な連携を図りつつ、募集活動に邁進していきます。


今年度初、UH―1J体験搭乗を岩手駐屯地で実施

2022年6月4日

搭乗前の安全教育

緊張しながら乗り込む参加者

体験搭乗者に手を振る地上誘導員

整備員の誘導に従い移動

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、6月4日、岩手駐屯地において、陸上自衛隊東北方面航空隊ヘリコプター隊の支援を受けて、航空機(UH―1J)体験搭乗を行いました。

 本体験搭乗は、自衛隊への親近感の醸成を目的として実施され、小中高生、募集・援護協力者55名が参加した。

 参加者は、搭乗前教育を受けた後、グループ毎に、岩手駐屯地(岩手県滝沢市)から盛岡市上空で折り返す約10分間のフライトを楽しみました。

 緊張した表情で乗り込んだ参加者も着陸後は笑顔で「搭乗前教育で、上空の風が強いと聞いていましたが、景色が綺麗でもっと乗っていたかったです。」と楽しむことが出来た様子だった。また、「3月16日の宮城・福島沖地震の災害情報収集活動では、大変お疲れ様でした。」と感謝の言葉もいただきました。最後は、航空機を背景に記念撮影を行い体験搭乗を締めくくりました。

 岩手地本は、今後も部隊と連携して体験搭乗などを実施し、自衛隊の活動への理解と協力を得るとともに志願者の獲得に努めていきます。


コロナ禍、花巻市商店街を元気に! ~「どで びっくり市in花巻」に参加~

2022年5月22日

北上地域事務所所員と車両の前で写真を撮る子供達

アンケートに応じる来場者

リクルータ住吉士長との写真撮影

VR体験を楽しむ様子

 岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、5月22日、花巻市上町商店街において、花巻市商工会議所主催により開催された「どで

 びっくり市in花巻」に北上地域事務所から7名を参加させるとともにリクルータとして第22即応機動連隊第3中隊から住吉士長、装備品展示に第9高射特科大隊から1・1/2t救急車の支援を受け、自衛隊広報ブースを展開しました。

 本イベントは、春と秋の毎年2回ずつ行われる地域限定イベントであり、県内から約30店舗以上が出店し、海産物、山菜、食料品及び衣料品等を販売、紹介し地元を盛り上げていた。また自衛隊広報ブースでは、装備品展示、制服試着体験及び装備品の缶バッジを配布し、多くの方に足を運んでいただきました。

 来場者の中には、自衛隊の制服や迷彩服を試着した我が子を装備品車両の前で撮影し、喜ぶ姿に自然と笑顔になる様子が伺えました。

 主催者側からは、「自衛隊広報ブースは最初から最後まで来場者が途切れることなく大盛況で、来場者の喜んでいる姿を拝見できてよかったです。今後も引き続き参加をお願いしたい。」とのお言葉をいただきました。

 岩手地本北上地域事務所は、引き続き、自治体及び関係地域と協力し合い、各種イベントでの広報活動を通じて、自衛隊に対する理解促進に努めていきます。


海上自衛隊大湊音楽隊演奏会・演奏指導 ~演奏を通じて地域復興・情勢教育に尽力~

2022年5月21日~22日

演奏指導(高校生)

音楽演奏会(1)

音楽演奏会(2)

音楽演奏会(3)

装備品展示

支援中のリクルータ

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、5月21日~22日、奥州市文化会館Zホール及び水沢商業高校において、「海上自衛隊大湊音楽隊演奏会・演奏指導」を支援しました。

 本事業は、奥州市自衛隊協力会が自衛隊の認知度向上及び地域の復興を目的として主催し、音楽演奏会及び演奏指導の2大イベントを実現しました。

 音楽演奏会は、約1300名もの(中学生、高校生計約200名)があり、輝かしい音色で演奏会の幕開けにふさわしい「SEAPOWER FANFARE」から始まり、ジブリ作品で人気の高い映画「もののけ姫メドレー」、世界的名曲「We are the world」など幅広い年代が楽しめる楽曲が演奏され来場者を魅了しました。

 そして全11曲終了後のアンコールでは、「行進曲(軍艦)」が演奏され、万雷の拍手が会場を包みました。

 また、広報ブースを設置し、第9戦車大隊7名(リクルータ2名)の協力を得て、装備品展示、自衛隊動画放映、防災パネル展示及びVR戦闘機操縦体験等を実施し、自衛隊の魅力を発信しました。

 来場者からは、「最初から最後まで楽しめて最高でした。感染対策も万全で安心して楽しむことができました。」、「生のサウンドが心に響きました。自衛隊音楽隊のファンになりました。」、「演奏会のほかに様々なイベントを楽しむことができました、来年も来てください。」等との言葉をいただきました。

 水沢商業高校での演奏指導は、2部構成及びパート別で実施され、同市内の中学校2校、高校4校から計77名が参加した。生徒達は音楽隊員の演奏技術・表現を学ぶとともに、質問するなど、終始積極的に取り組んでいる様子を伺うことができた。参加者からは、「コンクール前に貴重な体験をありがとうございました。」と感謝の言葉が寄せられました。

 岩手地本は、引き続き自主的広報活動を継続し、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


リクルータによる母校訪問 ~後輩育成は自ら~

2022年5月2日

校長先生との懇談

当時お世話になった先生方との記念写真(1)

当時お世話になった先生方との記念写真(2)

リクルータの話に熱心に耳を傾ける後輩達

 岩手地方協力本部二戸地域事務所(所長・上村2陸尉)は、5月2日、令和元年度自衛官候補生で入隊した及川仁陸士長(第5普連科連隊)、日沢直紀(東北方面後方支援連隊第108直接支援隊)の母校である久慈東高校を訪問しました。

 訪問に際しては、佐々木寛校長をはじめ、進路指導教諭及び恩師の先生方が笑顔に快く迎えていただいた後、佐々木校長先生への在学間の御礼と、現在の近況についての報告及び懇談を実施した。両名のリクルータは、「人を守るという大変魅力を感じる仕事です。是非、後輩にも職業選択肢のひとつとして志願していただきたい。」旨を伝えると、佐々木校長より「それぞれの部隊でしっかり頑張っていることが非常に嬉しい。これからの日本の為に頑張って下さい。」と激励の言葉をいただきました。

 また、懇談後にはバドミントン部のクラブ活動に参加し、後輩達と一緒に汗を流した。最後の挨拶で、自衛隊での生活や社会人として必要なことに触れ、後輩達からは「キリッとしてかっこ良い。」「筋肉が凄い。」など、立ち振る舞いに驚くとともに、熱心に耳を傾けていました。

 岩手地本は、引き続き地域と密接な連携を図りつつ、自衛隊への関心や理解促進に努めていきます。


防災準備を一歩進めるきっかけに ~岩手地本盛岡募集案内所が中学生に体験型防災教育を支援~

2022年5月18日

AEDの取り扱いについて実習

様々な装備品の展示説明

真剣に防災講話を聴く生徒

初めての自衛隊での食事

 岩手地方協力本部盛岡募集案内所(所長・鎌田3陸佐)は、5月18日、岩手町立川口中学校に対し、岩手駐屯地で実施された「総合的な学習の時間」を支援しました。

 本学習は、同校の要請により行われたもので2学年生徒22名、副校長含め教諭4名が参加し、岩手駐屯地広報班による自衛隊の概要説明、装備品展示の後、盛岡募集案内所が、「体験喫食支援」、「防災講話」及び「体験学習」を実施しました。

 防災講話では、日本の地理的特性、自衛隊の災害派遣の概要、自分及び家族で出来る防災対策等について説明した。また岩手町防災マップを提示し、同校学区の立地状況を説明する等、土砂災害への警戒が必要との説明に対し、生徒からは「大雨時には常に土砂災害の危険性を頭に入れながら行動したい。」との所見が寄せられました。

 講話後、体験学習として、ロープワーク、救急法(AEDの取り扱い、応急担架の作成)及び基本教練体験を実施しました。

 教育修了後、生徒からは「災害はいつ起きても不思議ではなく、特に地震は突然発生するので、日頃から準備が必要だと感じました。今後、家族と一緒に家の中の安全確保と、避難するときに持って行く物の準備など確認して防災準備を一歩進めたい。」との言葉が寄せられました。

 岩手地本は、引き続き、あらゆる機会を通じ、地域と密接な連携を図りつつ、自衛隊の認知度の向上に向けてまい進します。



連休最終日に募集広報ブースを開設 ~盛岡市大通りの歩行者天国~

2022年5月8日

賑わう募集広報ブース

大人にも子供にも人気の偵察バイク

大きいタイヤが目を引く軽装甲機動車

アンケート記入を行う若者たち

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤1陸佐)は、5月8日、盛岡市大通りにおいて、募集広報ブースを開設しました。

 募集広報ブースにおいては、第9戦車大隊(岩手駐屯地)からの支援を受け、装備品展示(軽装甲機動車・偵察バイク)、制服試着、各種自衛隊グッズの配布及び7月に計画中のイベント紹介を行いました。

 当日は天候にも恵まれ、歩行者天国となった大通りには、多くの若者や家族連れが行き交っており、展示装備品が目を引き、制服を試着した子供たちが偵察バイクに乗車したり、軽装甲機動車に興味を示した中学生・高校生たちが自衛隊の仕事について確認する等展示をきっかけとして多くの方に理解を深めていただきました。

 広報ブースに訪れた来場者は「車両の説明や自衛官との方とお話しを通じて自衛官について、詳しく知ることが出来ました。夏のイベントにも行きます。」と笑顔で話していました。

 岩手地本は、今後も広報活動を通じて、自衛隊への理解度を深め、一層の信頼感の醸成を図っていきます。


「県南地区公務員合同ガイダンス開催」 ~生徒目線で丁寧に説明~

2022年5月1日

映像を交えた自衛隊の概要説明

生徒のニーズに沿った対面懇談1

生徒のニーズに沿った対面懇談2

 岩手地方協力本部一関出張所(所長・雪田1陸尉)は、5月1日、奥州市水沢メイプル(商業施設)において、奥州市役所、岩手県奥州警察署、奥州金ケ崎行政事務組合消防本部の協力を得て、「岩手県南地区公務員合同ガイダンス」を実施しました。

 本事業は、公務員の魅力を伝え、受験意欲の向上及び将来像のイメージアップを目的として行われたもので、参加団体による概要説明・懇談・質疑応答形式にて参加者31名に対して行いました。

 参加者からは、「多くの職種説明を一同に聞くことができ、大変良い機会を得られました。毎年実施してください。」、「自衛隊の活動が理解できました。自衛隊の受験も検討したいと思います。」、等の声が聞かれました。

 岩手地本は、引き続き、あらゆる機会を通じ、協力団体及び地域と密接な連携を図りつつ、自衛隊に対する認知度の向上及び理解促進に努めていきます。


令和4年度宮古市地域イベント開始 ~第10回「鍬ケ崎元気市」に参加~

2022年4月17日

自衛隊の説明を希望した一般男性

自衛隊に興味、関心のある中学生

大人気のネコの着ぐるみと一緒にジープの前で記念撮影

募集相談員によるミニ制服試着コーナーでの支援受

 自衛隊岩手地方協力本部宮古地域事務所(所長・丸山1空尉)は、4月17日、宮古市鍬ケ崎地区における「鍬ケ崎元気市」に、募集相談員・宮古市家族会のご支援・ご協力をいただき、募集広報を実施しました。

 本イベントは、震災で被害が大きかった鍬ケ崎地区を活性化するために、2020年から開催されているものであり、特に今年は10回目の節目を迎え、地域に密着し、親しまれている「市」における地域住民との触れ合いを大切にしたい思いを持って自衛隊としても参加しました。

 当日は、天候にも恵まれ、今年度最初の開催でもあったことから、約5千人の来場者がありました。

 自衛隊ブースでは、陸海空自衛隊の広報誌及び各種採用種目のパンフレットの配布、装備品展示(1/2tトラック)、ミニ制服試着、ネコの着ぐるみによる写真撮影により、多数の方にブースに足を運び喜んでいただいた。来場者の中には、「将来、自衛官になることを志します。」、「自衛官に興味、関心があり自衛隊のイベントに参加したい。」と将来に向けて頼もしい声を聞くことができました。

 岩手地本宮古地域事務所は、引き続き認知度向上に繋がる募集広報活動を実施していきます。


北上管内公務員合同説明会 ~自衛隊志願者の獲得に向けて~

2022年4月2日

女性広報官による説明

広報官の説明に聞き入る参加者

市役所説明ブース

各省庁工夫しPR

 岩手地方協力本部北上地域事務所(所長・稲葉1陸尉)は、4月2日、北上市生涯学習センター「おでんせぐろーぶ」において、今年度最初の北上管内公務員合同説明会を開催しました。

 本説明会は、北上・花巻市役所、北上・花巻消防、岩手県警、海上保安庁及び中部水道企業団の共催により実施したものであり、感染症対策として、2部構成、各部4グループでローテーション方式により実施した。参加者は県内外から多数の応募があり、大学生・専門学生が大半でした。

 参加者からは、「とても分かりやすい説明で、選択の幅を広げることができて良かった。」「志望以外の職種であっても理解を深めることができ興味を持ちました。」との声が多くありました。

 岩手地本北上地域事務所は、引き続き管内官公庁等と、密接な連携を図りつつ、自衛隊志願者の獲得に向け公務員合同説明会を実施していきます。


令和4年度の広報イベント開始 ショッピングセンター前で一般広報

2022年4月2日~3日

予備自衛官補制度の説明に興味津々の大学生

楽しげに制服を試着する高校生

VR体験を楽しむ親子

 岩手地方協力本部(本部長・佐藤一陸佐)は、4月2日・3日の両日、盛岡市中心部に所在するMOSSビル(商業施設)前において、令和4年度最初の広報イベントを実施しました。

 本イベントにおいては、本部と事務所が一丸となり、装備品展示(小型トラック、偵察バイク)、VR体験、制服試着並びに缶バッジの作成配布のほか、計画中のイベント情報の紹介を行いました。

 両日共、絶好の春日和に恵まれ、多くの方が街へ繰り出していました。自衛隊ブースに訪れた女子高校生は、「初めて自衛官とお話しましたが、親しみやすく、そして女性自衛官が輝いていて、興味が湧きました。いろいろなイベントがあることを知り、参加してみたくなりました。」と目を輝かせていました。

 また、映画鑑賞の帰りに訪れた大学生は、「制服試着がとても楽しかったです。予備自衛官補制度を初めて知り、今後、受験を検討してみたいです。」と真剣な表情で話していました。

 岩手地本は、引き続き、自衛隊への親近感の醸成に努めるとともに、次世代を担う若者に対する自衛隊の認知度の向上に繋がる広報活動を継続していきます。