予備自衛官補(一般)隊員の声

予備自衛官補(一般)隊員、山田 愛由さん

平成30年の6月に起きた「大阪府北部地震」で、友人が被災しました。幸い友人に怪我はありませんでしたが、身近に起きた今回の地震に、自分の無力さを実感するきっかけとなりました。それというのも、友人が被災しているにも関わらず、自分は何の行動も起こせなかったからです。自分にできる事がなかったのではなく、何かしらできる事があったはずなのに、行動を起こす勇気がなかったのです。

そんな不甲斐ない自分に落ち込んでいる時に、目に飛び込んだのが予備自衛官等制度でした。自衛隊で鍛錬を重ねれば、いざというときに自ら行動できる大人になれるのではないかと思い、迷わず予備自衛官補の試験を受ける決断をしました。

受験後、晴れて予備自衛官補に合格採用され、7月1日に執り行われました「予備自衛官補辞令書交付式」に参加しました。当日「辞令書交付式」では、小川康祐1等空佐(自衛隊石川地方協力本部長)及び、予てより憧れておりました予備自衛官の先輩である白井果奈陸士長からの激励をいただき、おおいに勇気づけられたと同時に「これからは自分が官と民とを繋ぐ架け橋となるのだ。」という想いを熱く胸に抱いた事を覚えております。特に本部長の訓示では、先日の新潟・山形沖地震の発生直後、地元の報道でもほとんど取り上げられていませんでしたが、県内の航空自衛隊小松基地・同輪島基地、陸上自衛隊金沢駐屯地から速やかに出動し、情報収集等の活動を行っていたことに触れ、災害派遣活動における組織全体の意識の高さに感銘を受けました。これから踏み込む自衛隊という新しい世界。期待と不安が入り混じる中でこの日受けた激励がどれほど大きな力となった事でしょうか。自分も自衛隊という大きな組織の一員なのだと改めて実感し、身の引き締まる思いでした。

さて、今年から始まる教育訓練。辛くて逃げ出したくなる事も沢山あるかと身構えています。ですが、私の目標は“行動できる大人になること”です。やる前から怖じ気づいていては前に進めません。困っている人に同情するだけではなく、今度からはその人の前に立って手を差し伸べられるように、精一杯頑張って参ります!