自衛隊を知りたい

自衛隊知ってる?(高等工科学校編)

自衛隊に対する様々な疑問・質問が寄せられています。皆様の声にお応えして新コーナー「自衛隊知ってる」を始めました。今回は、陸上自衛隊の唯一の学校「陸上自衛隊 高等工科学校」を紹介します。
一般高校にはない魅力があふれる、陸上自衛隊高等工科学校。歴史と伝統を受け継ぎながら知・徳・体を学び、未来の陸上自衛官としての活躍を目指します。

高等工科学校とは?

将来陸上自衛隊において、高機能化・システム化された装備品を駆使・運用するとともに、国際社会においても自信を持って対応できる自衛官となる者を養成するために、中学校卒業者等を対象に採用する制度です。
教育内容は3年間を通じ普通高校と同様の教育を行う「一般教育」、工業高校の様な専門的技術の教育を行う「専門教育」、陸曹候補者として必要な防衛教養や各種訓練を「防衛基礎学」を主な教育として実施します。

学校全景及び施設

一般教育

高等工科学校では、将来自衛官を目指す生徒に対し、必要な知識。教養等を習得させるため、県内の普通高校と同等の教育(一般教育)を行います。
3学年終了時には提携校である神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)の卒業資格が得られます。

授業風景

音 楽

美 術

化 学

英語(オーラル・コミュニケーション)

   

情 報

   

世界史

ALTによる教育

英語教育では、一般高校と同様に、外国人講師を招いて授業を行い、英語コミュニケーション能力を身に付けます。

校外学習

校外学習では、自己の能力・適正、興味・関心に応じて県内の史跡等の研修や様々な社会での勤労体験をします。
学校で学んだ知識をより深化させると共に、物の見方、考え方、感性等を伸ばしながら、自分自身の生き方についても探究していきます。

コース別教育(3学年)

1,2学年は各学年に設定された必修科目を学びますが、3学年になると、生徒はそれぞれの特性・興味・関心に応じて、「教養専修コース」、「理数専修コース」、「国際専修コース」の3つのコースから1つを選択して、必修科目に加えて各コースに設定された科目を学びます。
特に、後期から始まる「総合演習」では、生徒それぞれが自由にテーマを設定して、学習で培った知識や教養を活かし、研究活動を行います。教官は”サポーター”としてテーマごとに生徒の学習を支援します。
研究した内容・成果は、レポートやプレゼンテーション等にまとめます。これらの活動を通じ、それぞれの生徒の探究心や考察力を養うとともに、他者に伝える能力も磨きます。

教養専修コース
●教養専修コースとは?

幅広い知識や教養を身に付け、問題の本質を理解する能力、研究分析する能力を育成します。
教養専修コースを選択した生徒は、文系・理系の枠にとらわれず、3年間で一般高校の生徒と同等以上の内容を学習します。

●重点教育科目
  • 国語表現
  • 専門演習(社会)
  • 数学Ⅲ
  • 理科教養
  • ライティング
総合演習

教科に関わらず自由にテーマを設定し、これまでの学習で培った知識や教養を活かして、研究活動を行います
研究した内容については、公開討論会を開き、各自が論文にまとめて研究を完成させます。

理数専修コース
●理数専修コースとは?

科学的に探究する能力及び態度を育て、課題を自ら化学的に解決していく力を養成します。
理数専修コースを選択した生徒は、3年間で一般高校の理系生徒と同等以上の数学・理科の内容を学習します。

●重点教育科目
  • 数学Ⅲ
  • 数学C
  • 物理学特論
  • 化学特論
総合演習

数学や理科に関する研究テーマを自ら設定し、化学的に調査・考察をすすめます。
研究した内容については、各自がレポートにまとめるとともに、プレゼンテーションで発表します。

国際専修コース
●国際専修コースとは?

将来の国際人として必要な語学力、コミュニケーション能力、論理的思考力の基礎を身に付けるとともに、諸外国の文化を理解し尊重する態度の育成を目指します。
国際国際専修コースを選択した生徒は、3年間で一般高校の文系生徒と同等以上の英語・社会の内容を学習します。

●重点教育科目
  • 英語表現
  • 時事英語
  • リーディング
  • ライテイング
総合演習

国際情勢や異文化理解に関する研究テーマを自ら設定、論理的に考察します。
研究した内容については、各自がプレゼンテーションで発表を行います。

専門教育

陸上自衛隊では、高機能・システム化された多くの車両、通信電子機器、火器及び航空機等を装備してあらゆる任務を遂行します。これからの装備品の能力を発揮させるためには、専門的知識や技能が必要とされており、この能力が生徒に求められています。
このための教育は、高等工科学校での教育と卒業後におこなわれる教育にわけられ、3学年時に将来の技術的スペシャリストとしての基礎を身に付けるための教育を実施しています。

電子機械(メカトロ)工学

ハイテク化された、装備品に使われている基本的な技術、特に電気に関する技術の基礎、電気通信・電子回路の基礎、機械技術及び電子機械(メカトロ)に関する基礎的な知識と技術を総合的に学ぶための科目です。
知識を覚えるだけでなく、理解し、自ら判断する力を身に付けるために、事象(結果)から原理(理論)を学ぶ、実証型教育」を行います。

情報工学

高機能化された単体の装備品は、システム化され、情報通信機器によってネットワークを構成してその能力を発揮します。
現代社会における必須の電子情報技術、ネットワーク技術及び情報セキュリティー等に関する基礎知識と技術を総合的に学び、簡単なネットワークを構成できるようになるための科目です。

ロボット制作を通じての教育

ラジオ等の電子機器の組み立て、ロボット制御及び自由命題研究等によって、基礎的な技術を学ぶだけでなく、技術者に必要なセンス(理論的な思考力・想像力、発想を実現化する実現力等)を身につけるための教育を行います。
将来の技術分野におけるエキスパートを目指すための教育です。

電子教材を使用した実習授業

総合実習(ライントレース)

総合実習(タッチラグビー)

防衛基礎学等

一般教育及び専門教育と並行して行われる陸上自衛官として必要な基礎的事項の教育です。
課目は、法令等を学ぶ「服務及び防衛教養」と野外における基礎的な行動を学ぶ「戦闘及び戦技訓練」があります。
この他、各学年ごと特色ある競技会を行って体力・気力・チームワークを養い、また、職種学校研修等を行って陸上自衛隊に関する理解と知識を深めるようにしています。

射撃訓練

集中訓練(駐屯地内)

野営訓練(東富士)

銃剣道大会

駅伝大会

職種学校研修

水泳訓練(競技会)

水泳訓練(遠泳)

ヘリ搭乗訓練

特別活動(クラブ活動)

体力、気力、自立心、チームワーク、情操等を養成するするとともに覚醒との適正を伸展させることを目的としています。各クラブとも活動は活発で特に体育クラブでは、神奈川県立横浜修悠館高校として高体連に加盟し、全日制高校または定時制高校の大会に出場して好成績を収めています。また、カヌー部については、日本代表として国際大会にも出場しています。

クラブ活動の一部

吹奏楽部

ドリル部

ロボット研究部

陸上部

カヌー部

ラグビー部

レスリング部

剣道部

野球部

特別活動(ボランティア活動等)

高等工科学校の生徒は、「高校生」という立場ありながら「特別職国家公務員」という身分になり、また近い将来「陸上自衛官」という崇高な使命を帯びることになります。まだ10代の生徒にそれらの事を強制的に教え込むのではなく、自立心に基づいて生徒会活動及びクラブ活動等あらゆる活動を通じて「献身・誠実」(奉仕する心)というものを育んでいます。

ボランティア活動

長浜海岸清掃

校内での献血協力

防衛医大病院での慰問コンサート

地域との交流

地域のイベント

街角コンサート

米軍基地高校生との交流

生徒舎生活

生徒は、入校と同時に全員校内の生徒舎で日課時限に従って規律正しい団体生活を送る事になります。
休日等は、クラブ活動や東京・横浜などに友達と一緒に外出し、思い思いにエンジョイしています。

区隊ごとに朝礼を行い、整列して教場へ行進します。

専門の栄養士が成長期の生徒を考慮した食事を作ります。

洗濯、靴磨き、アイロンがけ等、身の回りのことは自分で行います。

生活・修学サポート体制

「学習」や「生活」の相談に気軽に応じられるサポート体制を整えた環境の中で、節度ある生活、自主自立及び協調心を学びながら、自衛官としての基本を学びます。
まずは徐々に生活に慣れる事に配慮しながら、職員と生徒が一体となって健全な育成を図ります。

新入生(1年生)のサポート体制

ほとんどの新入生にとって団体生活は、初めての経験です。保護者の元を離れ、生活・学習の面での期待と不安の入り交じった生徒が、修学環境に円滑にとけ込めるようにサポート体制を整えています。

区隊員(自衛官)と学級担任(文官教諭)

日常生活や学習に関する指導、カウンセラーや医官等と連携した健康管理、生徒1人ひとりにきめ細かなケアを行います。

対番生徒(2学年)

新入生にとって最も身近な存在である2年生が入校当初からマンツーマンで生活全般の事を丁寧に教えます

模範生徒(3学年)

選抜された3年生が生徒舎で寝起きを共にし、日常生活の良きアドバイザー・相談役となります。

その他

心身の悩み等は、専門の心理幹部及びカウンセラーがサポートします。

卒業後の進路

高等工科学校を卒業後、生徒陸曹候補課程等を経て全国の各部隊へ配置されます。試験に合格した一部の生徒は、防衛大学、航空学生(海・空)等の道に進みます。また部隊配置後、受験資格を得て各種選抜試験に合格してあらゆる分野において幹部・陸曹として活躍しています。そのほか通信制。夜間の大学等に進学して教養を高めたり、また高等工科学校で学んだ知識を活かし、システムアーキテクト、1級建築士、第1級陸上無線技術士等の難度の高い国家試験に合格した卒業生もいます。

入校生のコメント

平成25年度入校生を紹介しています。

高等工科学校生徒募集中!

募集についてのお問い合わせは、お近くの地域事務所等にお問い合せ下さい。

高等工科学校のホームページ

>> 高等工科学校のホームページはこちら

ページトップへ