本部長の群馬紀行
第1回 吾妻山

 皆様、こんにちは。
 本部の周辺はすっかり春めいて桜が咲き誇り、あの2月の大雪はもう遠い過去のことのようです。
 自衛官等の募集採用関係では、現在、平成25年度試験合格者の採用(入隊)行事が各地で行われている一方、平成26年度試験の受付は一部で既に始まっています。大卒者等を対象とした自衛隊幹部候補生試験の受付期間は4月25日(金)までとなっておりますので、受験対象者の皆様は、是非とも一度ご検討の上、応募してください。
 さて、私ども自衛隊群馬地方協力本部は、群馬県内各地において、自衛隊の広報、自衛官等の募集、退職自衛官の再就職援護、予備自衛官等の管理などの各種業務を行っておりますが、これらの業務を円滑に行い、県民の皆様と自衛隊の橋渡し役を果たすためには、群馬県を良く知り、好きになり、身近に感じなければならないと考えております。このような観点から、私は、休日等には県内各地に出掛け、野山や名所旧跡等を散策するようにしています。
 今後、私が訪れたこれらの場所のうち、著名な観光名所以外の比較的地味で目立たない場所などについて、随時、皆様にご紹介していきたいと思います。


  初回は、桐生市にある吾妻山をご紹介します。
吾妻山へ登るには、その麓にある吾妻公園の駐車場を目指します。吾妻公園まで前橋市内(本部所在地又は前橋駅周辺をイメージして下さい。今後も同様です。)から約30km、車で約1時間の距離です。(休日等の移動には、利便性を考えて、公共交通機関ではなく私有車を利用しています。)

 



  吾妻公園は、静寂な植物公園で、園内には四季に咲く様々な花のほかに、世界の古今の先人たち15人の名句の標柱が掲げられた「哲学の小径」と呼ばれる約1kmの散策コースがあり、アップダウンがあるコースのため、ここを散策するだけでも小ハイキング気分が味わえます。

 


  吾妻山の登山口は、公園内を登った所に何箇所かありますが、やがて合流して一本になります。吾妻山は標高500mに満たない(481m)里山ですが、途中、岩場の急登が続くため、先を急いだり、低山だからといってなめてかかると息切れして苦しみます。ゆっくり登って、中ほどにある眺めの良い「トンビ岩」で小憩し、更に急斜面を登り、公園入り口から約50分で頂上に着きました。

 


  山頂は比較的広く、桐生市の町並が一望でき、よく晴れた日には、遠く富士山やスカイツリーを望むことができます。(参考図書等:「新・分県登山ガイド・群馬県の山(山と渓谷社)」及び吾妻公園パンフレット