予備自衛官とは

多くの国では、普段から、いざという時に必要となる防衛力を急速かつ計画的に確保するため予備役制度を整備しています。
 我が国においては、これに相当するものとして即応予備自衛官制度、予備自衛官制度、予備自衛官補制度という3つの制度(以下、「予備自衛官等制度」)を設けています。
 いずれも、普段は社会人や学生としてそれぞれの職業に従事しながら、一方では自衛官として必要とされる練度を維持するために訓練に応じるものです。そして、予備自衛官と即応予備自衛官は、防衛招集や災害招集などに応じて出頭し、自衛官として活動します。

予備自衛官ニュース


JICAで活躍中の予備自衛官

予備2等陸尉 西山猛郎(にしやま たけお)さんは、海上の幹部自衛官として約8年間勤務された後、平成13年9月陸上自衛隊の予備自衛官に志願され、現在JICA(国際協力事業団)でご活躍中です。
 今年も予備自衛官として、福岡駐屯地でおこなわれた予備自衛官招集訓練に出頭(平成20年10月24日〜28日)され、無事訓練を修了されました。
この度、西山氏のご協力を得、海外でのご活躍の状況をお知らせすることが出来ましたのでご紹介します。
なお、予備自衛官制度は、陸上自衛隊発足(昭和29年)と同時に国家の緊急事態に対応するため補完防衛力として創設されたものであり、平成9年度には常備自衛官に準じた任務を有する即応予備自衛官制度が、平成13年度には、自衛隊員の経験がなくても予備自衛官になれる予備自衛官補制度が導入されております。


「カサブランカでの雑感」 予備2等陸尉 西山猛郎

北アフリカ、モロッコ王国でJICAの派遣により、合気道の指導を開始して通算4年の月日が経過した。
 現在、カサブランカに居を構えてモロッコ全土の巡回指導を行っている。
当国の合気道人口は約8,0000人、道場の数も200以上となり、私が直接、手を取り指導した生徒数も述べ20,000人を超えた。
モロッコはイスラム圏で一番の武道人口を持つ国なのである。
日本から西へ約12,000キロメートル離れたイスラム圏のモロッコでなぜ武道が盛んなのか?
第一の理由を極端に言えば、「武道の精神的側面に対して共鳴」と言えるだろう。
そう、武士道とイスラムに共通項が多く存在するのである。
簡潔で、清らで、無駄がなく、正直で、己を無にして他に尽くす心。
私はよく生徒に「なぜ、武道が好きなのか?」と尋ねることがある、当然、十人十色の返事が返ってくる。
一般によくある答えが「今より強くなりたい」、「更に健康になりたい」等、他のスポーツでも代用できる様な答えである。
しかし、こと上級クラス(黒帯)に関して言えば、私の経験から約五割強の生徒が「武道が好きな理由」として次のような深遠な答えをする。
 「神(アッラー)への祈りを終えた後の心の静寂と、稽古を終えた後の心の静寂に共通のものを感じるからです」、更に「身体的、精神的ストレスの解消と発散は多くのスポーツで可能ですが、心の静寂と平安は得ることは出来ません。
しかし、武道では其れが出来るのです」と。  武道の精神的側面とその深さにおいて人間の一普遍的な価値観に到達しているが故に宗教、文化、人種を超越して受け入れられているのである。
 戦後、本来の目的であった精神修養として武道が影を潜めて、スポーツとしての武道、競技としての武道が主流の日本にあって、我々日本人は、この12,〇〇〇キロメートル離れた武道家達になにを提示できるだろうか。
本家本元の武道国、日本でその普遍的精神性が希薄になり、脆弱になっている。
スポーツと武道の違いすら知らない多くの日本人は、その価値を知らず、学ぶこともない。
しかし、地球の反対側でその価値を知り、学ぶ者たちが多数存在するのである。
 戦後、物質的繁栄の陰で捨て去ったもの、忘れ去ってきたもの、否定してきたものの中に実は我々を支える精神の根幹があるのではないか。遠い異国の地でこのことを今更ながら痛感するのである。

中央訓練に参加して   予備3等陸曹 梅木 実

   私は昭和62年3月に入隊し軽火器の教育を受け、第4師団第19普通科連隊本部管理中隊に配属され2任期を満了し除隊致しました。  平成18年1月15日予備自衛官に採用され今回、中央訓練に参加を命ぜられ、自分が予備自福岡代表で選ばれたかと思うと大変名誉な事であり、その反面、絶対に失敗できないと思いました。
  8 月28日 訓練前日の夜に朝霞駐屯地に着き、被服等を受領し、階級章を縫い付けて就寝しました。8 月29日 身体検査を終え、制服に着替え、市ヶ谷へ赴き、在日米軍ブランコ中佐より予備役の説明を受け、自衛隊予備自と米軍予備役に対する考え方の違いに驚き、退役ポイントを獲得し満了すると、日本での年金に似た保証が受けられるとの説明がありました。その後、懇親会に出席し、日本各地から集まった予備自の方々との交流を深め、陸上幕僚長やブランコ中佐との記念撮影をしました。8 月30日 は朝霞室内射場にて射撃訓練を実施し、検定射撃43点で無事に合格する事ができました。
  8 月31日 さて今回の目玉、の中央訓練東京都総合防災訓練参加ですが、本当に貴重な体験をさせて頂きました。地下鉄大江戸線の始点車両清掃場から終点の車両清掃場まで三両を貸切り、車両清掃場到着後、真上に位置する公園へ集結し、石原都知事へ、編成完結の報告を終え、すぐさまブリーフィングの為、大型トラックに乗り込み、ゴミ処理施設へ行きました。ゴミ処理施設は24時間稼働し、敷地面積も広く各省庁の車両を駐車できる為、ゴミ処理施設が集結場所に指定されているとの事でした。しかし、一番印象に残っているのは、我々全ての隊員が迷彩服を着ていた事もあり、各駅通過の際、安全の為、徐行運転するのですが、電車待ちしている一般の方々の驚いた顔が特に印象に残りました。
  9 月1日は午前中に体力検定を実施し、全員怪我も無く無事終了し、午後は職種訓練で救急法や防護服の講習を受けました。
  9 月2日最終日になり、あっという間の5日間であり、とても有意義な5日間でした。表彰式、朝霞広報センター見学、離隊式、被服返納を終え、営内でお世話になった方々との再会を約束し、後ろ髪を引かれながら朝霞駐屯地をあとにしました。今年度、中央訓練に参加し、大変貴重な体験ができた事を深く感謝しつつ、福岡地方協力本部長様、 福岡地方協力副本部長様、ご指導、御支援下さいました福岡地方協力本部予備自担当の皆様方、現地でお世話になりました第34普通科連隊の皆様へ、厚く御礼申し上げます。 ありがとうございました。

平成20年度予備自衛官補辞令書交付式

予備自衛官補辞令書交付式

平成20年度、採用予備自衛官補の辞令書を同年7月6日(日)
福岡駐屯地にて地本本部長より交付されました。


『新予備自衛官補からのコメント』

長島 舞子さん

城後 豪徳さん
《長島 舞子さん》
《城後 豪徳さん》

私が予備自衛官補を目指したのは、自衛官とは、 どんな訓練をしていて、どんな仕事をしているか興味を持ったからです。 これからは教育訓練と学生生活を両立させ、 常備自衛官も目指そうと考えています。教育訓練を通じて、 自衛官にふさわしい社会人になれるよう頑張ります。

私は就職活動で地本を訪問した際、幹部自衛官へのステップアップとして予備自衛官補の受験を勧められ受験しこの度採用に至りました。正式に自衛官に任官した後にも、予備自衛官補で得た経験を生かせるよう訓練に励みたいと思います。


公募予備自衛官ご家族からの投稿

松村 五月 予備3等陸曹

(予備自衛官補(技能){採用区分:看護師}より予備自衛官に任用)

松村 五月 予備3等陸曹 =左側とご令嬢

射撃訓練中の松村 五月 予備3等陸曹

ご令嬢 松村 琴乃 様より

「自慢の母親」
母は自衛隊が好きで、航空祭や駐屯地記念日があるのをいつも楽しみにしています。普段は一緒にショッピングに行ったり、会話をしたりする仲良し親子です。その母が予備自衛官になると言ってから本当になるのには、そう時間はかかりませんでした。
はじめは見ているだけで満足していたのに、自分がなってしまうほど好きというのには多少あきれましたが、母が話しをしているのを見るとキラキラしていて、そんな母を他のどんな母親よりもかっこいいと思います。
母は「射撃の時にほめられた!!」と言って喜んでいました。母が予備自衛官として訓練している姿をまだ見たことがありませんが、たぶん一生懸命がんばっていると思います。
一般家庭で主婦が予備自衛官というのは珍しい事だと思うので、普段は主婦、時には予備自衛官という母の職業が私には自慢です。
これからも、自分の好きな道を進んでいってほしいと思います。

                         松 村 琴 乃


「福岡予備自の会」が発足しました

福岡公募予備の会
代表挨拶を述べる川野予備2佐
 

  福岡地本には、平成14年度予備自衛官補採用開始以来、現在60名が公募予備自衛官として所属しています。公募予備自衛官は、主として自衛官未経験者がほとんどのため、部隊及び現職とのつながりもなく、また、教育訓練(相浦)修了後の交流もほとんどないことから、同窓会的組織を立ち上げるに至りました。平成20年2月3日(日)福岡駐屯地において、訓練部隊長等である第118教育大隊長、第4特科連隊副連隊長をはじめとする御来賓参席のうえ『福岡公募予備自の会』発会行事を行いました。

会長挨拶の内容

 

 予備自衛官補制度が発足し、5年が経過し、従来、元自衛官のみで構成されていた予備自衛官制度に、民間からの公募という画期的な制度が導入されました。 今回、福岡地本の支援もあり、会員相互の親睦、情報交換、予備自制度の活性化に関する意見集約を目的とする、<福岡公募予備自の会>を発足させました。平成20年2月3日、福岡駐屯地にて、訓練招集部隊幹部、地本部長にも列席を賜り、発会式典、懇親会を実施しました。 今後も、国防の一躍をになうという本来の目的を忘れることなく、この会を発展させていきたいと思っています。


福岡公募予備自の会 会長 予備2等陸佐 川野 芳春


「西部方面予備自衛官訓練(19年10月)に参加して」

 私は、平成17年度の予備自衛官補(技能)試験に合格し、所定の行程を修了し平成18年8月に正式に公募予備自衛官(英語技能:三等陸曹)に任用されました。そのため、今回の訓練が公募予備自衛官として参加する初の訓練となりました。前回の訓練からすでに1年以上経過していたため、基本教練や射撃姿勢等にかなりの不安がありましたが、地本における担当者である綱田一曹から、事前に丸一日かけてそれらの指導をしていただいたため、なんとか訓練についていくことが出来ました。現地についてみると、技能公募予備自衛官は私ひとりだけである上に最年少で、同部屋には前即応予備自の方や元第一空挺団の方が多数いらっしゃり、恐縮のあまり帰りたくなりました。お会いする方お会いする方に、「前はどこの部隊にいたの?」と尋ねられるため、「私は予備自補から予備自になりました」と答えるのですが、ほとんどの方が公募予備自衛官の制度をご存知ではなかったため、初めは理解していただくのに苦労しました。しかし、その後は「彼は民間出身だから」と先輩方全員からバックアップを得て、五日間のハードな行程を完遂する事が出来ました。この訓練でお世話になった先輩方とは今も交流をさせていただいています。この訓練に参加できたことは私の誇りであり、予備自衛官のキャリアにおける一生の思い出になりました。


西部方面総監より感謝状 『第一警備保障 株式会社 様』

西部方面総監より感謝状(予備自功労)
を贈呈される宮原様
【平成19年10月14日】
陸上自衛隊西部方面総監部にて

 弊社は昭和41年創立の地場の警備会社としては九州で最も長い社歴と経験を持っており、機械警備、 施設常駐警備、交通誘導警備、現金輸送警備と、警備業務全般を総合的に行っております。 本社を北九州市戸畑区に置き、福岡県は6事業所、佐賀県に1事業所と北部九州の警備に特化するこ とで、より地域に密着した警備体制を目指し続けてきました。 おかげさまで約6,000のユーザー様を警備させて頂き、歴史と実績において信頼頂ける警備体制で お客様をお守りしています。 現場では先進技術をプラスしたより安全・安心な警備体制の充実に心がけていますが、何といっても実際 に警備業務に携わるのは人間です。 警備業界では「資質の向上」が永遠の課題となっています。 その点、自衛隊での厳しい規律を経験した皆さんは、体力、忍耐力だけでなく、礼儀、服装、言葉使いに 優れており、社会人としての必要条件を満たしておられます。 警備会社にとって警備員こそがお客様にとって形として目に見える商品となります。 「見(魅)せる警備」が必要なのです。自衛隊退職者はそういう面では最適であると言えます。 弊社では、警備業務の種別が多彩なため、各人の適性に応じた適材適所の配置を行っております。 また、当然のことながら本人のやる気次第で、営業職、技術職などの警備以外の職種への配置転換も、 さらには幹部職員への登用も可能となっております。多くの元自衛官が一線の警備員だけでなく、幹部職員としても在籍しています。即応予備自衛官の登録 者も3名在籍しており、定期的な招集訓練に出頭しています。弊社は退職後も、引き続き予備自衛官等と して国のために働きたいという方にとっては道が開かれています。 最後に、皆様のご健康とますますのご活躍をご祈念申し上げますとともに、弊社に対しまして今後さらな るご支援を賜りますようお願い申し上げます。


新予備自衛官紹介 手嶋 友紀 2等陸曹 (予備自補「技能」より任用)

一般曹候補生合格 3月から海上自衛隊へ入隊予定

勤務中の手嶋2曹

自衛隊は雲の上の存在だった。予備自補制度を知り、力試しで受験、合格した時はとても嬉しかった。実際訓練に参加して、どんなにきつくても粘り強く頑張る自衛官の姿や苦しい時は励まし合い、喜びは分かち合う和気藹々とした空気に触れて、将来絶対常備自衛官になりたいと思った。 訓練の中で、やはり身体鍛錬の重要性を実感し、体力向上のために仲間と走った。初めは走れなかった4kmを完走した時の達成感は、今でも覚えている。そして、今も継続して身体鍛錬に励んでいる。 普段は看護師として民間病院に勤務している。訓練終了後、将来自衛官になりたい一心で時間を見つけて勉強した。2交替勤務を活用して時間を有効に使った。試験まで期間が少なかったので、分厚い参考書を暗記するのではなく、自己流ミスノートを作り反復学習した。 合格発表後、海上自衛隊ということもあり、上達を目標に水泳を始めた。目標をたて、実現に向けて努力することで日々の生活が充実することに気付いた。入隊後も、向上心を持って頑張りたい。

【 予備自衛官頑張っています!(最新情報) 

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