防大タイムズNo.254

2024年03月08日

掲載内容一覧
・留学生日本語研修生による令和5年度 日本語スピーチ発表会を開催
・令和5年度 第27回 国際士官候補生会議(ICC)を開催
・モンゴル国防大臣、防衛大学校を訪問
・令和5年度 第47回 横須賀市市民大学特別講座が開催

留学生日本語研修生による令和5年度 日本語スピーチ発表会を開催

 令和6年2月21日(水) 防衛大学校において、令和5年度 留学生日本語研修生(以下、「研修生」)による日本語スピーチ発表会が開催されました。

 研修生として昨年4月に着校し、約1年間日本語を学んできた彼らが、これまでの日本語教育の集大成として普段の学習の成果を発揮する発表会であり、今年は7ヵ国から計19名の研修生が教職員や学生、そして留学生協力家庭など多くの方々が聴講する中、それぞれ自分達が設定したテーマについて日本語で堂々と発表し、最後は久保学校長による講評が述べられました。今春、研修生は本科学生の1学年として日本人学生とともに4年間の教育・訓練をスタートさせます。

令和5年度 第27回 国際士官候補生会議(ICC)を開催

令和6年2月28日(水)から3月1日(金)までの3日間、防衛大学校は北米、大洋州、アジア、そして欧州の計9ヵ国より16名の士官候補生を招へいし、第27回 国際士官候補生会議(略称は「ICC:International Cadet’s Conference」)を開催しました。

ICCは本科学生と諸外国の士官候補生との間において国際社会全体の更なる平和と安定及び繁栄の確保並びに信頼関係の構築に寄与することを目的とし、平成10年より本校が主催している国際会議であり、今回は5年ぶりの対面での開催となりました。

今年度の全体テーマは「変容する安全保障の諸側面」。安全保障上の脅威が複雑化の一途を辿り、各国が多様かつ広範な課題に直面する中において、本科学生と招へいした各国士官候補生が多角的な側面から意見を出し合い、その後組まれた各分科会で更に深い議論が繰り広げられました。

3日間にわたって実施された今年度のICCは、国際的視野の拡大並びに情勢認識の深化へと繋がり、またそれらを通じて得られた同世代間の交流は将来に繋がる貴重な財産となりました。

<学生実行委員長コメント>

今年の国際士官候補生会議は5年ぶりの対面開催となりました。今回の会議で得た教訓や経験が、これからのICCを更により良いものとする一助となれば、学生実行委員長としてこれ以上の喜びはありません。ご支援くださった職員の方々と学生の皆さん、本当にありがとうございました。

モンゴル国防大臣、防衛大学校を訪問

令和6年2月29日(木)、モンゴル国防省グルスド・サイハンバヤル国防大臣ほか6名が、防衛大学校を訪問されました。

国防大臣一行は、久保学校長を表敬されたのち、留学生との懇談や各種施設を見学されるなど本校に対する理解を深められました。

本校とモンゴル国との交流は平成11年度(1999年度)以降、これまで70名を超える留学生を受け入れており、防衛省・自衛隊が実施する能力構築支援事業では、現地にてモンゴル軍と陸上自衛隊との間で連絡幹部兼通訳として意思疎通の円滑化を図るなど、両国における相互理解の促進などにも寄与されています。

令和5年度 第47回 横須賀市市民大学特別講座が開催

令和6年3月2日(土)、横須賀市生涯学習財団が主催する令和5年度 第47回 横須賀市市民大学特別講座が生涯学習センター(まなびかん)で開催され、講師として防衛学教育学群 統率・戦史教育室 相澤 輝昭准教授が登壇しました。

当該講座は、郷土の歴史や文化、地域学など様々な分野において教養を高める場を設け、「学び」を通じた地域づくりを目指すことをテーマに掲げ開催されており、本校学校教官による登壇は平成23年度以来、約13年ぶりとなります。

演題は「エンタメ作品で描かれる自衛隊変遷史概論」。当日は100名近くの方々にご参加いただき、映画やテレビドラマ、コミック、ノベルスなどのエンタメ作品における自衛隊の描かれ方の変遷を通じて自衛隊史の大きな流れと国民意識の変化などについて解説がなされました。

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