防大タイムズNo.241

2023年03月14日

掲載内容一覧
・インドネシア国軍士官学校長、防衛大学校を訪問
・令和4年度 留学生日本語研修生による日本語スピーチ発表会を開催
・令和4年度 第26回 国際士官候補生会議(ICC)を開催
・令和4年度 古典芸能鑑賞会を開催


インドネシア国軍士官学校長、防衛大学校を訪問

令和5年2月14日(火)、インドネシア共和国(以下、「インドネシア」)よりテグッフ・アリエフ・インドラトモコ国軍士官学校長以下10名の方々が防衛大学校を訪問されました。本校とインドネシアとの交流は平成10年(1998年)以降、70名近くの留学生をこれまで受け入れてきており、直近5年間においても国防大学校長やその他主要な高官が定期的に来校されるなど、良好な関係を維持・構築しています。
 当日は学校高官との懇談や校内施設の見学、そして日々の教育訓練に励む同国からの留学生に対する激励など、限られた時間の中で改めて本校の教育訓練制度に対する理解を深められました。

令和4年度 留学生日本語研修生による日本語スピーチ発表会を開催

令和5年2月24日(金) 防衛大学校において、令和4年度 留学生日本語研修生(以下、「研修生」)による日本語スピーチ発表会が開催されました。
 こちらは、来日してから約1年もの間、校内において日本語を学んできた研修生が、これまでの日本語教育の集大成として普段の学習の成果を存分に発揮する発表会であり、今年は10ヵ国から計21名の研修生が教職員や学生、そして留学生協力家庭の方々が聴講する中、それぞれ自分達が設定したテーマについて日本語で堂々と発表しました。今春、研修生は本科学生の1学年として日本人学生とともに4年間の教育・訓練をスタートさせます。

令和4年度 第26回 国際士官候補生会議(ICC)を開催

令和5年3月1日(水)から同月3日(金)までの3日間、防衛大学校ではインド太平洋地域及び欧州地域をはじめとした14カ国より33名の士官候補生を招へいし、第26回 国際士官候補生会議(略称は「ICC:International Cadet’s Conference」)を昨年と同様に、オンラインで開催しました。
 ICCは本科学生と諸外国の士官候補生との国際情勢、安全保障及びリーダーシップに関する討議等を通じて各国と我が国の将来の安全保障につながる相互理解と信頼関係をより促進、そして発展させることを目的とする平成10年より本校が主催している国際会議です。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から昨年度に引き続き、今年度もオンラインでの開催となりましたが、討議以外にも諸外国の士官候補生との交流を深めるべく学生達は様々な行事を事前に用意するなど万全な体制で挑みました。
 今年度のテーマは「変容する安全保障の諸側面」。学生達は大隊ごとに分科会を自ら立ち上げ、諸外国の士官候補生を交えた形で国際情勢並びに安全保障に関する活発な議論を展開するなど、国際感覚の醸成のみならず、幅広い視野、さらには国を超えた同世代間の交流が生まれるなど、将来に繋がる貴重な財産が得られ、最後は各分科会による討議成果発表、そしてすべての参加国より所感が述べられ、3日間に亘る今年度のICCが幕を閉じました。

令和4年度 古典芸能鑑賞会を開催

令和5年3月7日(火)、防衛大学校において2年ぶりに古典芸能鑑賞会が開催されました。防衛大学校学術・教育振興会の支援を得て開催される古典芸能鑑賞会は、校友会学生委員が主催しており、我が国の伝統芸能に触れる事は、将来の幹部自衛官としての教養をさらに高めるものへと繋がります。
 今年度は、落語家 柳家さん喬氏が平成26年度及び令和2年度に続き3回目のご登壇となり、コロナ禍における様々な制約の中で卒業する4学年のためにお弟子さん達とともに来校いただきました。
 あえて演目を明かさない形で実施される事で聞き手側は様々な情景を個々に描き、また1人で複数の役柄をこなす表現力豊かなその姿は、笑いと共感を生み出し、会場内は大いに盛り上がるなど、学生達にとって日本固有の文化に対する理解を改めて深める絶好の機会となりました。


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