防大タイムズNo.238

2022年12月05日

掲載内容一覧
・令和4年度 防衛大学校創立70周年記念行事を開催
・国際観艦式2022 横須賀パレードへ防衛大学校儀仗隊、吹奏楽部がそれぞれ参加
・防衛医科大学校長、防衛大学校を訪問
・防衛大学校、マンスフィールド研修を受け入れ

令和4年度 防衛大学校創立70周年記念行事を開催

小野田 防衛大臣政務官訓示

巡 閲

久保 学校長式辞

棒倒し競技会

除幕式

記念講演

講演会

記念コンサート

『令和4年』。防衛大学校は創立70周年を記念する行事として、毎年開催されている開校記念祭(以下、「開校祭」という。)の開催時期に併せ、様々な記念行事を開催しました。(現在も継続中)
 主な事業としてはまず、創立以来ここ小原台の地に根をはり、数多くの若者を将来の幹部自衛官として輩出してきた本校に対する周辺地域住民の皆様方をはじめとした横須賀市民のご理解、そしてご支援に対し、改めて同市との強い絆を確認すべく、それを示す新たな展示物を前に除幕式を11月4日(金)に執り行わせていただきました。以降、世界大会16連覇 元女子レスリング日本代表 吉田 沙保里氏による記念講演を同月18日(金)に、平成28年に新設されたグローバルセキュリティーセンターでは学際研究や統合先端研究の面白さを紹介する講演会が同月28日(月)に開かれ、翌29日(火)には日本フィルハーモニー交響楽団をお招きしての記念コンサートがそれぞれ開催されました、さらに今月21日(水)には元陸上自衛隊西部方面総監 番匠 幸一郎氏に母校へお越しいただき、将来の幹部自衛官を目指す学生達に対しリーダーシップ教育を実施いただく予定としております。
 これらの創立記念にふさわしい様々な行事と併せ、毎年恒例の開校祭は11月12日(土)、13日(日)の両日開催され、学生達による普段の訓練成果を発揮する場として披露される訓練展示や志半ばにして殉職された卒業生に対する顕彰碑献花式、本校の伝統的な競技会でもある棒倒しは1日目の実施となり、今年度は初めてドローンによるライブ動画配信を試みました。連覇を目指す第3大隊は予選で敗退し、第2大隊と第4大隊による決勝戦。互いに戦略を練った攻防戦となりましたが、第2大隊が一挙に畳みかけ、今年度の優勝旗を手に入れました。
 開校祭2日目の記念式典・観閲式では、小野田防衛大臣政務官が観閲官となり、学生隊学生長の指揮の下、厳粛かつ華やかに執り行われ、陸上・海上・航空自衛隊の航空機による祝賀飛行、防衛大学校儀仗隊によるファンシードリルがそれぞれ来場者の目を惹きつけました。その他にも、様々なイベントが校内各所で開催されるなど、新型コロナウイルス感染防止対策により、未だ入場に制限がかかる中での開催となりましたが、防衛大学校の更なる発展を期待しつつ、学生そして教職員がこれまでの歴史を後世へ繋ぐ事業としてふさわしいものとなりました。

国際観艦式2022 横須賀パレードへ防衛大学校儀仗隊、吹奏楽部がそれぞれ参加

儀仗隊

吹奏楽部

防衛大学校儀仗隊及び吹奏楽部は、令和4年11月3日(木)、海上自衛隊横須賀地方総監部が主催する「海上自衛隊創設70周年記念 国際観艦式2022 横須賀パレード」に参加しました。(共催:横須賀市)
 当該パレードは、今年度、海上自衛隊が創設70周年を迎え、10月29日(土)から11月13日(日)までの間を「フリートウィーク」と称し、国際観艦式を盛り上げるためのイベントのひとつとして位置付けられており、防衛大学校儀仗隊・吹奏楽部のほか、全国の海上自衛隊音楽隊や海外からの観艦式参加艦艇乗員、市内高校吹奏楽部など多くの団体が横須賀中央大通り周辺で演奏を披露しました。
 当日は天候にも恵まれ、日本のマーチングバンド発祥の地である横須賀市で多くの観客の目を惹きつける素晴らしいパレードとなりました。

防衛医科大学校長、防衛大学校を訪問

懇談風景

チャレンジコイン

令和4年11月16日(水)、四ノ宮防衛医科大学校長らが防衛大学校を訪問されました。医師である幹部自衛官となるべき者を養成する事を目的とした防衛医科大学校は活動分野が限定的とはいえ本校と同じく将来の幹部自衛官を育成する防衛省の施設等教育機関であり、当日、四ノ宮学校長ら訪問団は久保学校長以下学校高官との懇談の後、記念講堂や学生浴場、学生食堂並びに学生舎などといった教育関係施設や生活環境施設をそれぞれご見学され、防衛大学校を後にされました。

防衛大学校、マンスフィールド研修を受け入れ

懇談風景

シャノン・リン・グランビル研修員

令和4年11月21日(月)、マンスフィールド研修員としてシャノン・リン・グランビル氏(米陸軍戦史研究所所属)が来校、同月25日(金)には久保学校長へ表敬されました。
 マンスフィールド研修は、親日家で知られた故マイク・マンスフィールド元駐日大使による日米関係における多大な功績にちなんで立ち上げられた研修プログラムであり、日本の行政システムに詳しい米国の若手政府職員を育成するため、日本政府内において研修の機会を与えることを目的としており、米国政府関係者の対日理解促進及び当該研修を通じて日米両国間の人的ネットワークの拡充が期待されます。
 防衛大学校での研修期間は令和4年12月9日(金)までの3週間。歴史への関心が高いグランビル氏に対し、期間中は戦史を中心としたカリキュラムのほか、現地研修(硫黄島)などが組まれています。

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