2020年01月21日
掲載内容一覧
國分 良成 学校長
タイ王国 プラチョーン陸軍少将
防衛省の「防衛大学校等を卒業した留学生のネットワーク化を図り、防衛協力・交流の強化の一助とする」という施策を具現化する取組として、防衛大学校は、令和元年１１月２９日、防衛大学校本科卒業留学生等交流会を初めて開催し、タイ王国、シンガポール共和国、マレーシア、フィリピン共和国、インドネシア共和国、モンゴル国、ベトナム社会主義共和国、大韓民国、カンボジア王国、東ティモール民主共和国、ラオス人民民主共和国の１１カ国４６名の本科卒業留学生を招へいしました。
まず本校教職員による歓迎セレモニーが行われ、國分 良成 学校長から本交流会への歓迎の挨拶があり、訪問者全員に卒業記念徽章（バッチ）が授与されました。また参加国代表としてタイ王国 プラチョーン陸軍少将から、本交流会への招待の謝辞と「防衛大学校で学んだことは財産であり、自国の安全保障のみならず世界平和を構築できるように全力を尽す」と挨拶がありました。その後、第２種パレード訓練の見学ののち学生舎、学生会館、資料館及び総合情報図書館の各施設のほか、日本語留学生の授業を見学され、在校留学生との懇談が行われました。卒業後に初めて訪問される方も多くおり、在校当時とは違った勉学及び生活環境の変化に驚かれていました。最後は、防衛大学校長主催のレセプションが横須賀市内で実施され、防衛大学校教職員及び卒業留学生が友好を深めることができました。
防衛大学校 儀仗隊は、令和元年１１月３０日及び１２月１日に「自衛隊音楽まつり」に参加しました。自衛隊音楽まつりは、自衛隊記念日行事の一環として、毎年１１月頃、開催される自衛隊最大の音楽イベントです。会場では、防衛大学校 儀仗隊のほか、 陸・海・空音楽隊によるドリル演奏や自衛太鼓、在日米陸軍軍楽隊、米海兵隊第３海浜機動展開部隊音楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊、ベトナム軍軍楽隊による迫力ある演奏を披露し、来場した観客を楽しませました。
令和元年１２月３日、ニャマー・エンフボルド モンゴル国防大臣ほか４名が、防衛大学校を訪問されました。モンゴル国防大臣一行は國分 良成 学校長を表敬されたのち、防衛大学校の概要説明を受けられました。その後、日本語留学生の授業、給水塔屋上からの眺望及び記念講堂を見学されました。また、その後、行われた産土祭（会食）にてモンゴル国防大臣は「今回の訪問をうれしく思う。多くのことを学び、世界平和のために頑張ってほしい。」と防大生の前でスピーチされ、モンゴル国からの留学生と会食及び懇談を通じて、防衛大学校への理解を深められました。
戦略教育室 橋田 和浩 教授
国際関係学科 佐々木 智弘 准教授
令和元年１２月５日、ホテルグランドヒル市ヶ谷（東京都新宿区）において、戦略教育室 橋田 和浩 教授（１等空佐）、国際関係学科 佐々木 智弘 准教授が講師となり、第２６回 現代の安全保障講座（主催 全国防衛協会連合会）が開催されました。本年は、橋田 教授が『多次元統合防衛力と将来戦』、佐々木 准教授が『第２期習近平政権の中間検証―政治・外交動向を中心に』と題して、それぞれ講演を行いました。両講演とも聴講者の関心が非常に高く、質疑応答も活発に行なわれました。
令和元年１２月７日、横須賀市産業交流プラザ（横須賀市本町）において、本校 航空宇宙工学科 田中 宏明 教授による「宇宙開発の基礎と宇宙ゴミの脅威」と題した、令和元年度第３回産学交流セミナー（主催（公財）横須賀市産業振興財団）が開催されました。セミナーでは、宇宙開発の基礎知識及び最新情報や、宇宙ゴミを低減するための国内各機関及び本校での取り組みについて分かりやすく説明されました。また聴講者も中学生から９０歳代まで幅広く、普段あまり見聞する機会のない内容に聴講者の関心も高く、時間を超過するほどの活発な質疑応答も行われました。
政府は、令和元年秋の叙勲について１１月１日の閣議で受章者を決定し、１１月３日に発表しました。防衛大学校関係の受章者は３名で、井上 成美 名誉教授、深谷 庄一 名誉教授が瑞宝中綬章を、蓮江 和夫 元教授が瑞宝小綬章を、それぞれ受章されました。１２月１７日、河野 防衛大臣による叙勲勲章伝達式が防衛省講堂で行われました。
