防大タイムズNo.212

2019年07月16日

掲載内容一覧
令和元年春の叙勲
・第36回防大フォーラム開催
・新理工学館の竣工式を実施 
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令和元年春の叙勲

 政府は、令和元年春の叙勲について5月14日の閣議で受章者を決定し、5月21日に発表しました。防衛大学校関係の受章者は6名で、掛田 良雄 名誉教授、坂口 敏夫 名誉教授が瑞宝中綬章を、小池 亨 元教授、立山 良司 名誉教授、西村 繁樹 元教授、吉田 春男 元会計課長が瑞宝小綬章を、それぞれ受章されました。5月31日、鈴木 貴子 防衛大臣政務官による叙勲勲章伝達式が防衛省講堂で行われました。

第36回防大フォーラム開催

防衛大学校では、令和元年6月4日、株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長 岡田 武史 氏を講師としてお招きし、「チームマネージメント ~今治からの挑戦~」と題して、講演を行っていただきました。岡田 氏は、約1時間半にわたり、サッカー指導者や経営者としての経験を踏まえ、組織のモラル作りとフィロソフィーを掲げること、さらには様々な決断のために評価基準を持ち、志の高いリーダーになることについて講演されました。岡田 氏の講演は、防衛大学校の教職員及び全学生が、リーダーシップや組織形成の重要性と防衛大学校の在り方を考える上で、貴重な機会となりました。

新理工学館の竣工式を実施

理工学5号館(昭和30年建設)の老朽化に伴い建替えが進められていた新理工学館が、約5年の工事期間を経て完成しました。7月3日に行われた竣工式には、國分 良成 学校長、南関東防衛局、施工業者、及び新理工学館を使用するシステム工学群の学科長、研究科学生などが参加して完成を祝いました。新理工学館は、鉄筋コンクリート造の5階建てで、延床面積約19,700㎡、1階は主に教場、2階から5階に各教官の研究室及び実験室等が整備されています。
 國分 学校長は竣工式で「間もなく、ここ真新しい理工学館は、システム工学群の4学科の本科と研究科の学生たちで溢れ返り、意欲も新たに懸命に学習する学生たちの、はつらつとした様子が目に浮かぶようであります。防衛大学校では、『新たな高み』プロジェクトを成し遂げた今、創立100周年を見据え、世界一の士官学校を目指すべく教職員が一丸となって取り組み「すべては学生のために」学内の英知を結集する『さらなる高み』プロジェクトを始動させましたが、この新理工学館によってもたらされる恵まれた教育・研究環境が、必ずやその一翼を担うものと確信しております。」と式辞を述べました。式典に出席した研究科の白石学生は「新理工学館で心機一転、今まで以上に研究に取り組み、成果を残していきたいと思います。」と抱負を語りました。
 理工学館建替え事業は、現理工学館5棟と防衛学館のいずれも3階建ての計6棟を5階建ての4棟に高層集約化するものであり、その第1号事業が完成したものです。残りの事業の一日も早い完成が望まれます。

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