防大タイムズNo.192

2017年07月03日

 タイ王国空軍司令官 ジョム・ルンサワン空軍大将が母校の防衛大学校を訪問


タイ王国空軍司令官 ジョム・ルンサワン空軍大将が平成29年6月1日、防衛大学校を訪問されました。ジョム司令官は、防衛大学校第26期生(昭和57年3月卒業)、防大在学中は電気工学を専攻、校友会はバスケットボール部に所属されていました。
 ジョム司令官は、國分良成学校長を表敬されたのち、記念講堂において全学生による記念式典、資料館や学生舎の施設見学のほか、学生との歓迎会食、防大生による茶会にて日本文化に触れられた後、タイ王国本科留学生を激励されました。記念式典では学校長より「ジョム司令官は、大変律儀で約束を必ず守る有言実行であり、いろいろなことに真摯に取り組む学生であった。」と紹介され、互いに記念の盾を贈り、しっかり手を握り合いました。また、資料館では防衛大学校同窓会から記念品である銘板の紹介が行なわれ、学生時代の写真を前にして、学校長に思い出を懐かしそうに話されておりました。

平成29年度第1回課外講演開催

防衛大学校では、学生の教養を高め、社会一般に関する視野を広めることを目的とし、年2回、様々な分野の有識者を招へいし、課外講演を実施しています。
 本年度1回目の課外講演は、平成29年5月11日、ハチソンワンポアジャパンCEO(香港華僑日本支社)他の遠藤 滋氏、日本フィルハーモニー交響楽団理事長の平井 俊邦氏、北海道医療大学理事長の東郷 重興氏及び元セントラル硝子社長の中村 禎良氏の計4名を講師としてお招きし、実施しました。講師の方々は、本科学生、研究科学生及び教職員を対象に「わが人生を顧みて -成功と失敗の教訓-」と題して、パネルディスカッションによる討論を行い、学校長も司会者兼討論者として参加しました。
 各講師の方々による様々な人生経験に基づいた成功と失敗の教訓をお話しいただき、聴講者は熱心に耳を傾けていました。
 また、討論後に実施した質疑応答では、大勢の本科学生から質問があり、将来の幹部自衛官に向けた多くのアドバイスをいただき、大変貴重な経験となりました。

平成29年春の叙勲

 政府は、平成29年春の叙勲について4月21日の閣議で受章者を決定し、4月29日に発表しました。全受章者4,080名中、防衛大学校関係の受章者は3名で、井上 悳 名誉教授が瑞宝中綬章を、松下 修己 名誉教授、猿渡 正俊 元教授が瑞宝小綬章を、それぞれ受章されました。5月12日、若宮健嗣防衛副大臣による叙勲勲章伝達式が防衛省講堂で行われました。

平成29年度名誉教授称号伝達式を実施

 防衛大学校は、平成29年5月31日、4月1日付で防衛大臣から名誉教授の称号を授与された4名の元教授に対し、名誉教授称号伝達式を実施しました。本式典は、防衛大学校における対象者の長年の功績を称え、名誉教授の称号を伝達するものです。本年度は、元応用物理学科 尾高 一彦氏、元応用物理学科 田中 弘和氏、元地球海洋学科 遠峰 菊郎氏、元電気電子工学科 柳 繁氏の計4名に対し、名誉教授の称号が授与されました。

G7&G20ユースサミット日本代表研修団及び日米学生会議日本側参加学生研修団、防衛大学校を訪問

G7&G20ユースサミット日本代表研修団(写真上段)は平成29年5月16日、日米学生会議日本側参加学生研修団(写真下段)は平成29年6月5日・6日、それぞれ防衛大学校を訪問しました。両研修団とも防衛大学校教官による特別講義を受講し、安全保障等の分野に関する理解を深めるとともに、討議や意見交換会を通じ本科学生との交流を行いました。両研修団の訪問は、本科学生にとっても、見識を深め、人的交流等の面でも大きな刺激となりました。

第34回防大フォーラム開催

防衛大学校では、毎年「教育の質の向上」を目的とし、校内の教職員を対象とした「防大フォーラム」を開催しています。本年度は、平成29年6月12日、元内閣危機管理監 東京大学客員教授 伊藤哲朗氏を講師としてお招きし、「我が国の危機管理体制と防衛大の学生諸君に期待するもの~国家の危機と危機管理の心構え~」と題して、講演を実施いたしました。
 伊藤氏は、約1時間にわたり、当面する国家の危機、我が国の備えや危機の想定の重要性、指揮官としての心構えや幹部自衛官に期待する事柄、さらには幹部自衛官の心構えとして、国民、国家にとっての最善策を迅速に判断し、決断することの重要性について講演されました。
 伊藤氏の講演は、防衛大学校の教職員及び全学生が、国家の危機管理の重要性と防衛大学校の在り方を考える上で、貴重な機会となりました。

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