2016年08月01日
防衛大学校は、平成２８年７月３日から７月６日までの間、第２１回国際防衛学セミナーを開催しました。本セミナーは、各国の士官学校等の代表者との発表・討議を通じて、防衛学の充実・発展を図るとともに、各国と我が国との安全保障に係る相互理解を促進して相互啓発に寄与することを目的として、１９９６年から毎年実施しています。今回は、「国家のサイバーセキュリティに寄与する士官学校（軍）の教育・研究」をテーマとし、１０カ国１２名の参加を得て開催しました。
セミナーの冒頭に、田中達浩氏（富士通システム統合研究所 サイバー担当主席研究員）及び名和利男氏（株式会社サイバーディフェンス研究所 専務理事・上級分析官）による基調講演を行い、じ後、２つのセッションに区分して、発表・討議を実施しました。
第１セッションでは、「国家のサイバーセキュリティに寄与する研究の現状と将来」、第２セッションでは「サイバーセキュリティに関する士官学校(軍)の人材育成の現状と課題」について、各国の国情に応じた発表が実施されるとともに、活発な意見交換がなされました。
防衛大学校は、平成２８年７月２３日及び２４日、オープンキャンパスを開催しました。オープンキャンパスは、防衛大学校の教育・訓練の内容や、学生生活及び卒業後の進路等の情報のみならず、実際の防大の雰囲気を知り、防大生と交流することもできる場として、平成９年より実施されてきました。当日は、学校長ウェルカムスピーチに始まり、防大概要説明、個別（入試）相談、模擬授業、学科及び教育室紹介、実験室の公開、訓練説明、校友会紹介、学生との懇談等、さまざまなプログラムが実施されました。来場者数は昨年を上回り約２,４００人にのぼり、オープンキャンパスは盛況のうちに幕を閉じました。
防衛大学校では、学生の教養を高め、社会一般に関する視野を広めることを目的とし、年２回、様々な分野の有識者を招へいし、課外講演を実施しています。本年度第１回目の課外講演は、平成２８年６月３０日、日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏を講師としてお招きし実施いたしました。
講師は本科学生、研究科学生及び教職員を対象に「夢があるから強くなる～常に世界をめざして～」と題し、日本のサッカーが世界で通用するために同協会が継続して掲げてきた目標と、必要なスキル等について解説されるとともに、基本の徹底が最も重要であることについてお話しされました。
講師は防大生に対し、「防衛大学校を卒業し日本のために活躍される学生の皆さんには、誇りと責任をもって頑張ってほしい」と講演を結ばれました。
