防大タイムズNo.169

2015年03月23日

第18回国際士官候補生会議(ICC)開催-各国士官候補生、防大に一堂に会す-

平成27年2月28日から3月7日までの間、アジア、アフリカ、欧州、オセアニア、北米及び南米の19か国から30名の士官候補生が防衛大学校に集まり、第18回国際士官候補生会議(略称は「ICC:International Cadet's Conference) 」)が開催されました。ICCは諸外国の士官候補生を招へいして国際情勢及び安全保障に関する討議等を行い、各国と我が国の将来の安全保障につながる相互理解と信頼関係を促進させることを目的として、平成10年より毎年、防衛大学校が主催している国際会議です。

今回からは複数年の統一テーマ「近未来~私たちが指揮官になるとき~」を設定し、第1回目は合同テーマ「我々を待ち受ける試練-将来のリーダーシップ」について全員で討議し、さらに「リーダーシップを取り巻く環境の変化:過去・現在・未来」、「軍隊におけるリーダーシップ 理論と実践(理想と現実)、「情報化された戦場とリーダーシップ」の三つのセッションに分かれて討議しました。また、討議に先立ち、防衛学教育学群長 引田淳 空将補が「将来求められるリーダーシップ」と題して基調講演を行いました。

参加した各国士官候補生は、討議以外にも文化研修として鎌倉や横浜を訪問し日本への理解を深めるとともに、最終日に行われたスポーツ大会では縄取りに参加するなど防衛大学校学生との交流を深めました。

また、3月2日には有識者や各国の在京駐在武官に開会式や基調講演を見学していただき、防衛大学校の国際交流への取り組みについて説明を行いました。

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