No.158

2013年3月25日

 

 

防衛大学校は内閣総理大臣ご臨席の下で平成24年度卒業式典を挙行

本科424名、研究科89名の学生が卒業

 

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防衛大学校は、平成25年3月17日(日)、本科第57期学生、理工学研究科前期課程第50期学生、同後期課程第10期学生、総合安全保障研究科前期課程第15期学生及び同後期課程第2期学生の卒業式を挙行いたしました。

國分 良成 学校長は、本科424名(留学生11名を含む)及び研究科89名(留学生8名を含む)の卒業生全員に卒業証書を授与し、野上 智行 大学評価学位授与機構長は代表学生に学位記を伝達いたしました。

続いて、國分 良成 学校長から式辞、安倍 晋三 内閣総理大臣及び小野寺 五典 防衛大臣から訓示、山内 昌之 来賓代表から祝辞が述べられ、その後、本科卒業生代表の久保 翔平 学生が答辞を述べました。

 

 

第29回防大フォーラムを開催

斎藤 秀俊 長岡技術科学大学副学長、 「我が国の技術者教育の中核」と題して講演

 

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防衛大学校は、平成25年1月29日(火)、長岡技術科学大学副学長 斎藤 秀俊 氏を講師として招へいし、「我が国の技術者教育の中核」と題して、記念講堂において実施いたしました。

斎藤講師は、東京工業高等専門学校を昭和58年に卒業、長岡技術科学大学工学部に編入され昭和62年に電子機器工学専攻修士課程、平成2年にエネルギー・環境工学専攻博士課程を経て平成8年長岡技術科学大学助教授、平成15年から教授として勤務されています。平成18年から技術開発センター長を兼務し、平成21年から副学長として活躍されております。

今回の講演では、「高等専門学校からの三年次編入生の実情」、「高専出身者の知られざる特徴」、「各高専の状況」、「グローバリゼーションとイノベーションのバランスの重要性」の順に「高専生の現在から未来」、「技術者教育の重要性」などについて語られました。

今後、本校として多様な人材の確保に関して検討していく上で、大変参考となる貴重な防大フォーラムとなりました。

 

 

平成24年度山崎賞は宮田 喜壽 教授(建設環境工学科)、

山崎奨励賞は北沢 准教授、別府 准教授、永岑 准教授へ贈呈

 

財団法人防衛大学校学術・教育振興会は、平成25年3月8日(金)、顕著な業績を上げた防衛大学校研究者に平成24年度「山崎賞」各賞を贈り業績を称えました。

 

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このたびは平成24年度山崎賞をいただき、たいへん光栄に感じております。防衛大学校学術・教育振興会の皆様、推薦していただいた建設環境学科 山口学科長、選考に関わられた関連各位の皆様に心よりお礼申し上げます。私の専門は土木学で、土・地盤に関して研究を行っています。土木学会初代会長 古市公威先生は、明治中期以降、専門学会が工学会から次々と独立し、学術が細分化していく過程をみながら、深く専門分野に通ずるだけでなく、広い視野に立って科学、技術を学ぶ重要性を指摘されました。2年前の東日本大震災を経て、文理を問わず様々な知識を総合・統合化して社会問題の解決を図る重要性が改めて認識されました。百年前の古市先生の指摘を思い起こし、研究を通じて自らをたかめ、伸展性のある幹部自衛官の育成に尽力させていただきたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。

 

【寄稿:システム工学群建設環境工学科 教 授 宮田 喜壽】

 

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この度は、栄誉ある山崎奨励賞を受賞することとなり、大変感激しております。防衛大学校学術・教育振興会の皆様、山崎賞等選考委員の皆様、ならびに関係各位に深く御礼申し上げます。防衛大学校は、いうまでもなく自衛隊の幹部となるべき者を養成する、明確な使命を持った教育訓練機関であります。しかしながら同時に、教育と研究を通じて、国内はもとより国際社会に貢献する人材を育成する点においては、あまた存在する高等教育機関と何ら相違ありません。従って、我々防衛大学校に所属する教官は、それぞれの学術研究分野において常に自己研鑽を積んでいくことが求められています。 山崎賞等の募集要項によりますと、奨励賞は将来の伸展性が期待できる若手研究者に授けられる賞とあります。小職の研究分野である自己組織化プロセスを利用したナノ構造形成は、自然界からの問いかけに虚心坦懐に向きあいながら、本科学生と共に進められる研究分野であります。本賞の受賞を励みに、今後さらに教育研究活動に邁進して研究を伸展させ、優れた人材を自衛隊に送り出す所存であります。 この度は、どうも有り難うございました。

 

【寄稿:電気情報学群機能材料工学科 准教授 北沢 信章】

 

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このたびは、山崎奨励賞を受賞し、大変名誉に感じております。防衛大学校学術・教育振興会の関係各位、ならびに選考委員の皆様に厚くお礼申し上げます。受賞の対象となった研究テーマは、「防護構造物の耐衝撃設計法」というものです。具体的には、花火工場の爆発など爆破災害に起因して発生する爆風圧や破片等の高速度衝突、あるいは自然現象に起因して発生する土石流、落石などの衝撃荷重に対する構造物の設計法に関する研究です。特に、爆発や高速衝突問題に関する研究は10年前に始めましたが、防衛大学校の特別研究等のご支援によって研究環境を整えていただいたことが、研究成果に結びついたと感じており、関係各位に心から感謝いたします。今後は、本受賞を励みにさらに研究を発展させ、本研究テーマが防衛大学校独自の研究分野となるように精進していく所存です。また、卒業研究等を通じて学生を育成し、一人でも良い人材を自衛隊へ輩出するよう努力していきたいと思います。

 

【寄稿:システム工学群建設環境工学科 准教授 別府 万寿博】

 

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この度は、「山崎奨励賞」を頂戴いたしまして、大変光栄に存じます。防衛大学校学術・教育振興会の方々、選考委員の先生方並びに関係各位に心より感謝申し上げます。受賞の対象となりました研究テーマは、トラウマやストレスに由来する不快な出来事の記憶がどのように形成されるかを明らかにするための基礎的な研究です。特に、その不快な記憶が、自分自身で制御不可能なほど強烈な記憶として想起される症状が作られていくプロセスを、心理生理学的実験手法を用いて明らかにすることを目指しています。 今回の受賞を励みに、本研究のテーマを追求するとともに、教育活動に一層精進してまいります。

 

【寄稿:人文社会科学群人間文化学科 准教授 永岑 光恵

 

 

本科第4学年 田村 巴 学生(機械工学科)、

「第44回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム」において学生優秀発表賞を受賞

 

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平成25年1月22日(火)に日本非破壊検査協会主催の「第44回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム」が機械振興会館で開催されました。そこで、機械工学科強度設計講座4年の田村 巴 学生(写真中央)が「応力発光に及ぼす材料強度とひずみ速度の影響」という題目で発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。

このシンポジウムは応力・ひずみ測定と強度評価における実験的手法に関する研究分野の技術水準を再確認し、今後の発展の基礎を構築するために、毎年1月に開催されています。その中で、若い人に学会発表を経験し、この分野への関心を高めて貰うことを目的として「学生セッション」が設置されています。対象は大学4年生相当以下で、大学学部生、工業高等専門学校の学生が対象です。今回のシンポジウムでは10件の発表があり、田村学生が卒業研究の一端を発表し、見事に受賞しました。

私たちの研究室では卒業研究の一環として学会発表経験を必須としています。その中で、発表練習、質疑応答を学生間で行い、本科学生、研究科学生、指導教官全員の協力によって、各自が最高の学会発表をできるように努めております。今回のシンポジウムでは、研究室の中で田村学生1人だけの発表でしたが、前日夜の自習時間に全学生が自主的に集まり、最後まで発表練習と質疑応答の対策をしていました。この光景は一般大学でもなかなか見られない素晴らしいものであり、指導教官として感慨無量でした。

学生は学会発表を通じて、物事を説明すること、考えること、学ぶことの大切さと難しさを経験します。この経験を自信に変えて、防大卒業後、幹部自衛官として頑張って欲しいと思います。

 

【寄稿:システム工学群機械工学科 教授 小笠原 永久、講師 山田 浩之

 

 

 

 

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