No.156
2012年11月30日
防衛大学校における防衛学履修の集大成として、
平成24年度「防衛学特論」論文の優秀作品発表会を開催
「防衛学特論」は、4学年次、防衛大学校における防衛学履修の集大成と位置づけ、「国防」「戦史」「戦略」「軍事技術」及び「統率」のいずれかの分野をより深く考察することによって、今後、広範囲にわたる国防・軍事に関する理解を深めていくための素地を与える科目として位置づけて教育しています。
また、防衛学各科目において修得した知識を基礎に、国防、戦史、戦略、軍事技術又は統率についてより深く研究することにより、じ後の国家安全保障・防衛に関わる諸問題の把握、分析、解決の手法の手がかりとなることを目的として実施しています。
本科目は、平成元年度「防衛学ゼミ」(選択科目)として開設され、国防一般、戦史、戦略、統率の4分類で開始されました。平成8年度「防衛学特論」と名称を変更し、国防、戦史、戦略、軍事技術及び統率の5分類に1分類が追加されました。「防衛学特論」論文は、平成20年度までは、各担当教官各々が必要により学生に対しレポートを作成させていましたが、同年度、その有効性から全学生に論文を作成させることになり、平成21年度から全学生が論文を作成し、優秀論文等を選考しています。平成22年度には、論文発表会及び表彰を実施し、平成23年度は、同窓会からの副賞をあわせ表彰を実施することになり、現在に至っています。
以下、平成24年度「防衛学特論」論文の優秀作品発表会の状況
平成24年度「防衛学特論」論文優秀作品(6名:発表順)
留学生
@ インドネシア陸軍の将来のゲリラ・コマンドウ対処
第342小隊 国際関係学科 陸上要員 グデ・チャドウ・ウィバワ
本科学生
A 新たな爆破機能の提案 放電砕破の可能性について
第221小隊 建設環境工学科 陸上要員 近藤 衛
B 明治政府にとっての西南戦争 ―クラウゼヴィッツの諸概念を用いた一考察―
第311小隊 国際関係学科 陸上要員 會田 初雄
C 日露戦争における満州軍総参謀長児玉源太郎の行動で見る指揮官と幕僚の関係
−現代の幕僚との違いはあるか−
第121小隊 機械システム工学科 陸上要員 原田 徹
D 日米同盟の今日的意義と今後の展望
―在沖縄米軍の存在意義と日米両国の東アジア安全保障戦略から―
第341小隊 国際関係学科 航空要員 星野
了俊
E 大東亜戦争における日本本土防空体制
―なぜ被害を局限できなかったか(行政・軍部の防空システムを中心に)―
第331小隊 国際関係学科 海上要員 宇生 航
本科第4学年 電気電子工学科学生、
「GPS/GNSSシンポジウム2012」において最優秀賞を受賞
10月24日〜27日の4日間、測位航法学会、日本航海学会GPS/GNSS研究会共催で、東京海洋大学越中島会館において、毎年恒例のGPS/GNSSシンポジウム2012が開催されました。 これは1996年より、国際会議を含め毎年開催されているもので、GPS/GNSS関連では国内最大規模のイベントの1つである。
測位航法学会 URL http://www.gnss-pnt.org/
GPS/GNSS研究会 URL http://gnss.j-navigation.org/
この中で初日の24日午後に開催されたポスターセッションにて、電気電子工学科第4学年の3学生が下記研究発表を行いました。
高杉 雄一:「スマートフォン屋内測位」(写真左)
坂本 憲紀:「IMESによる測位評価」(写真中)
佐藤 広迪:「準天頂衛星を利用した測位実証実験」(写真右)
17件の発表の中で高杉学生と坂本学生の研究発表が見事「最優秀ポスター発表賞」に輝き、シンポジウム内で表彰を受けました。
参考URL http://www.gnss-pnt.org/gpsgnss2012/program.html
GPS(Global Positioning System: 全地球測位システム)
米国防総省(DoD: Department of Defense) が管理・運用する約30機の地球周回人工衛星を使用した軍事用衛星測位(位置測定)システム。現在は広く民間にも無償で開放されており、カーナビゲーション、携帯電話等に普及している。元々軍事用システムのため、有事の際に、平時と同様の状況で継続して使用可能かどうか懸念が残る。
GNSS(Global Navigation Satellite
System: 全地球航法衛星システム)
米国のGPSをはじめ、ロシアのGLONASS(グロナス)、EUのGALILEO(ガリレオ)、中国の北斗(Beidou)、インドのGAGAN(ガガン)、日本のQZSS(準天頂衛星システム)等の各国が管理・運用する全衛星測位システムの総称。
【寄稿:電気情報学群電気電子工学科 講師 浪江 宏宗】
理工学研究科前期課程学生、
「2012アンテナ・伝播に関する国際会議」において最優秀賞を受賞
このたび、以下のとおり「2012アンテナ・伝播に関する国際会議」(アジア太平洋地域で開催されるアンテナ・伝播に関する国際会議)において受賞しましたので報告いたします。
受賞日:平成24年11月1日
所 属:理工学研究科前期課程第50期
氏 名:落山 啓太
受賞内容:最優秀学生論文賞
受賞日:平成24年11月1日
所 属:理工学研究科前期課程第50期
氏 名:篠原 純一
受賞内容:最優秀ポスター発表賞
【寄稿:電気情報学群電気電子工学科 講師 道下 尚文】
東ティモール国営ラジオ放送局記者、
防衛大学校を訪問し、同国留学生らへインタビュー取材
東ティモール国営ラジオ放送局記者 ドミンゴス・カエタノ・メンドンサ氏は、平成24年11月20日(火)、外務省大臣官房国際報道官室の外国報道関係者招へい事業によって来日された機会に防衛大学校を訪問し、東ティモール留学生らにインタビュー取材を実施いたしました。
メンドンサ氏は、東ティモール国営放送で予定されている日本特集の番組制作の一環として、言語、文化、習慣、学業等さまざまな面で困難を乗り越えている留学生を熱心に取材いたしました。
日本防衛学会、秋季研究大会を開催
日本防衛学会は、平成24年11月22日(木)と23日(金)、防衛大学校において秋季研究大会を開催いたしました。
1日目は、「世界のリーダーシップ交代と新たな戦略環境を考える」―アジア太平洋の安全保障構図―と題した講和独立60周年記念シンポジウム、「東ティモールPKO10周年」をテーマとした特別企画が開催され、2日目は、「防衛科学技術の現状と課題」、「日米の海洋安全保障政策」などをテーマとした部会が開催されました。
<防衛大学校風景百選>
C人文科学館北側に咲くさざんか(平成24年11月19日撮影)