冬季定期訓練(3学年硫黄島研修)

     
 平成14年12月9日から13日の1週間にかけて3学年に対
し冬季定期訓練が実施された。

  本定期訓練では校内外において各要員訓練も実施されるが、重
点は1泊2日で行われる硫黄島研修である。周知のとおり硫黄島
は大東亜戦争において日米両軍が死闘を演じた地である。補給等
の支援が見込めない絶海の孤島において栗林兵団長の卓越した戦
闘指導により、侵攻した米軍に対し死傷者約2万9千名(うち戦
死者6千8百名)の大打撃を与え、日本軍守備隊約2万名が壮絶
な戦死を遂げたことは現在も語り継がれている。

  3学年は事前に硫黄島に関する戦史の講義を受講し、硫黄島守
備隊が物心両面にわたりいかに厳しい状況で戦いを強いられたか
ということを理解して研修に臨んだわけだが、実際に硫黄島に降
り立ち戦跡を研修すると、自己の想像をはるかに超える厳しい環
境に学生はショックを受けている様子であった。

 学生は絶望的な環境の中、守備隊将兵2万名を組織として崩壊
することなく率いた栗林中将の統率を肌で感じ、そして愛する郷
土や家族を守るため進んで死中に身を投じた将兵の思いを噛み締
め、硫黄島を後にした。

        硫黄島研修グラフィティー







天山慰霊碑に献花する
学校長








大阪山砲台を研修する
学生
  







日本軍守備隊兵士が、
必死となって求めた
銀明水(蒸気が冷やさ
れ岩肌に沁みだした水)
の研修
  







飛行機を利用した
トーチカ跡付近の研修