防大かわら版VOL.75

2016年10月04日

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水泳競技参加の所感

4学年 渡邊 裕二 愛知県立岡崎高等学校(愛知県出身)

いよいよやってきた水泳競技会当日。集合時間が近付き、水着に着替えてプールへ向かった。「失格にだけはならないようにしよう」集まったリレーチームのメンバー15人にそう話した。失格にさえならなければとにかく得点は入る、そんな消極的な考えから出た言葉だ。今までも水泳競技会に出場したことはあるが、出場した種目で勝ったことはない。今年も似たような結果で終わるだろう。そう考えていた。レースがスタートした。第1泳者が一斉に飛び込む。なんと大幅なリードを奪い、1位で第2泳者に引き継いだ。そのまま追い抜かれることなくレースは進んでいく。高まる緊張感。自分は最終泳者だった。とうとう終盤、「これは勝てますよ。後は頼みます。」メンバーたちから声を掛けられ、背中を押されるように飛び込み台へ向かう。僅差ながら未だ1位、ここまで頑張ってくれた皆のために、これはもう勝つしかないと思った。バシャン、と音をたてて飛び込んだ。周囲を気にする余裕はなく、一心不乱に泳ぐ。名前を呼ぶ声に、ゴールが近いことだけが分かった。力を振り絞り、壁に手をついた瞬間、すぐに左右を見回したが誰もいなかった。プールから上がった途端、メンバーたちと飛び上がって喜んだ。種目優勝だ。閉会式、まさか自分がもらえるとは思っていなかった金メダルには、16人分の重みがあった。

             優勝を記念した1大隊集合写真

                            チームで円陣

4学年 城山 連史朗 私立市原中央高校(千葉県出身)

私は2年続けて水泳競技会に水球のメンバーとして参加した。2大隊は、私が在校中、一度も水球で優勝しておらず、あと一歩のところで優勝を逃してきた。昨年は3学年以下で構成されたBチームで参加をして3位、Aチームは決勝で惜しくも1大隊に負けてしまい準優勝という結果であった。今年は雪辱を果たそうと、勝てるチーム作りをしてきた。昨年水球に参加していた学生を中心にして、泳力のある学生や肩の強い学生でチームを編成した。パスやシュート等基礎的なことを徹底するとともに、早い段階でルールを理解させることによって練習の質を格段に上げた。プールで練習をできない時や空き時間を用いてミーティングを何度も開き、試合で徹底する事項、戦術及びディフェンスのやり方などの確認をしたり、他大隊の練習の偵察をして戦い方などを話し合ったりした。競技会当日、初戦は開始早々に得点を決め、そのまま自分たちの流れのまま試合運びをすることができ、難なく勝つことができた。続いて準決勝では思いがけず連戦することになってしまった。疲れが残る中でも先制点を決め、再び流れを引き寄せることができるかと思った途端、ディフェンスがうまくはまらずに2失点をし、拮抗した試合の末何とか勝つことができた。次は同じミスをしないようディフェンスを中心にすぐに修正をして決勝に挑んだが、うまく攻めることができず、失点を重ね惨敗した。今回の経験で学んだことは、初心者が多い中早期に戦力化する難しさ、準備に完成というものはないということである。私は今後も様々な競技会、校友会を通じて幹部自衛官となるための資質の向上により一層努めていきたいと思う。

                      (1番右が本人)

                      (前列1番右が本人)

4学年 大石 健太 私立浜松日体高等学校(静岡県出身)

昨年度、惜しくも2位という結果を噛みしめ、今年の水泳競技会大隊責任者になった。去年、失格者を出して減点され優勝を逃したため「失格者を出さないことが優勝への第一歩である」と確信し、そこに重点においてスタッフ、水泳部と共に練習のスケジュールを立てた。練習では、水泳部と協力し各個人が最も速い状態で本番を迎えられるよう、泳法の基本から飛び込み、ターンまでを余すことなく反復練習した。また、各個人の努力が3大隊の得点に結びつくため、泳ぐ時間と距離をより長く確保できるように練習環境を整える努力をした。結果として大隊順位は第3位であり、優勝争いに入れなかったことが最も悔しかった。しかし、失格者を出さないことについては概ね達成できたことは非常に嬉しかった。これは、スタッフが水泳競技のルールをしっかりと把握し、メンバー全員に理解させ、練習することが出来たからだと考える。また、去年から、学校長にお褒めのことばを頂いている第3大隊の応援は、今年も3大隊のみんなの協力のおかげで全学生が一丸となって選手全員を鼓舞し、自己満足のようなものにならない防大生らしい応援が出来たと思う。ありがとう。今回の水泳競技会は自分が初めて大隊全員を指揮した行事であった。最初はどうすればいいのかが全くわからなかったが、そんな時に支えてくれたのが責任者付(責任者の補佐)と各スタッフであった。自分個人としての成長だけでなく、大隊の水泳競技会の伝統の継承にもつながったと思う。この経験をこれからの学生生活及び自衛官生活に活かし、協力して任務を遂行する力をつけていきたいと思っている。来年こそは、次の責任者久古学生の指揮のもと優勝を掴んでくれると信じている。

      競技終了後プールサイドにて(大隊集合写真)

エキシビションに出場(本人)

4学年 長屋 翔紀 岐阜県立岐阜北高等学校(岐阜県出身)

9月2日、夏の日差しが煌々と照らしつけるこの小原台で最も夏らしいイベント、水泳競技会が開催されました。水泳競技会とは、数ある防衛大学校の競技会の中で一番参加者が多い(全体のおよそ8割)競技会であり、各大隊が文字通り全力を挙げて優勝を目指すため、大隊の真の実力が試される場です。私自身は、水球のメンバーとして競技会に参加しました。水球は競技会全体から見ても配点が高く、水球で勝てるかどうかで大隊優勝ができるかどうかが大きく左右されるような重要な種目です。そのため毎年白熱した試合が繰り広げられます。水球の練習は、6月には既に始まっていました。前述したように重要な種目であることと水球という競技自体のハードさもあり、練習も相当なものでした。そして迎えた競技会本番、私のチームは善戦し3位決定戦までもつれ込みました。この3位決定戦の結果次第で大隊優勝に近づける重要な局面だったため、多くの4大隊学生が応援していました。結果は見事勝利。皆が勝利を喜びあって、まさしく4大隊がひとつになったと強く感じた瞬間でした。このことは自分の中に印象深く残り、今後忘れることはないと思います。このような素晴らしい経験をさせてくれた防衛大学校と同期をはじめとした4大隊の仲間たちへの心からの感謝の気持ちを大切にしつつ、残り少ない在学期間、そして将来の任官に向けて日々精進していきます。

  水泳競技会練習中の様子(中央黄色い帽子が本人)

      水泳競技会練習中の様子

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