防大かわら版VOL.74

2016年09月09日

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中期学生隊学生長としての抱負

4学年 神作 友陽 学習院高等科(東京都出身)

中期学生隊学生長を務めさせていただく神作友陽学生です。昨年度から防衛大学校は大きな変革を遂げており、学生間指導の方針が他律から自律を重視するものへと移行しました。こうした流れの中に身を置く私達には、防衛大学校学生としてあるべき姿を追求していく姿勢が求められていると考えます。そこで私の勤務目標を「流汗悟道」としました。これは禅の教義に基づく言葉で、「真実を掴むには自らが額に汗して行動する必要がある」という意味です。防衛大学校をより良き士官学校にするためには、先ず上級生から範をしめさなければなりません。前期学生隊学生長 工藤学生の下で定めた年間目標である「背筋を伸ばせ」を常に意識し、学生一人ひとりが易きに流されず、背中で見せることのできる凛とした士官候補生を目指して、日々の勉学・訓練に励んでいく所存です。私事ではありますが、私は三学年時に米国海軍兵学校に約半年間留学する機会を与えられました。米国の優秀な士官候補生や恵まれた教育・訓練環境に圧倒されることもありましたが、留学を通じて日本人の美徳である勤勉さや規律の正しさといった国民性を改めて認識することができました。防衛大学校も私達学生の意識の持ちよう如何によっては世界一の士官学校になり得る潜在力を秘めているように思います。貴重な経験をさせて頂いた恩に報いるためにも、学生隊学生長として学生隊を率いていくと同時に、将来の幹部自衛官としての基礎を確立し国民のご期待に応えることができるよう学生一丸となって努力して参る所存です。

                  米国派遣時(左端が本人)

    学生舎前にて(右が本人)

遠泳訓練参加の所感

1学年 秋山 翔吾 長野県立松本深志高等学校(長野県出身)

防衛大学校1学年としての大きな試練とされる遠泳訓練。「組長として、長年やっている水泳の経験を生かし組を引っ張っていく。」この思いのもと訓練に参加した。海面訓練という名の事前訓練の初日、私は自然の恐ろしさを思い知った。プールと海とでは大きく違うのだ。波や潮の流れ、水温やクラゲの存在など、ただ泳いでいるだけでは完泳できないかもしれないと感じた。潮の流れによって泳いでも進まなくなったこともあった。これらの対処法や組のモチベーションの維持などを模索する日々であった。こうして迎えた本番。8kmという長丁場であったが、今までの訓練の成果もあり組全員で泳ぎきることができた。1人1人泳力も体力も違い、入校時には5mしか泳げない者もいた。その中で誰1人脱落することなく完泳できたのは各人の努力はもちろん、指導教官をはじめとする方々の支え、同期間での協力によるものだと思う。支えてくださった方々に感謝すると同時に、これからの生活でも同期と助け合いながら立派な幹部自衛官を目指し日々精進していく所存である。

                      海面訓練にて

                          海面訓練にて

1学年 瀬ノ口 雛代 新潟県立直江津中等教育学校(新潟県出身)

7月初旬から夏季定期訓練が始まり、その中でも一番の山場が遠泳訓練だ。訓練は約1か月間行われ、海で8kmを泳ぎ切る能力を身に付ける。私は4月に計測をした時は10mしか泳ぐことが出来なかったため、8km完泳出来るのか、当初はとても不安に思っていた。最初のプールでの訓練では何も問題なく泳ぐことが出来ていたが、海面訓練が始まった頃から潮の流れの影響で突然スピードについていけなくなり、中心の列にいたのに隊列から外れ、遅れたことで焦ってしまい、パニックになってバディーをはじめ多くの人に迷惑をかけてしまったことも多々あった。しかし、指導教官の方々や同期が本番前日まで私に多くのアドバイスや励ましをしてくださったおかげで、本番では隊列から外れてしまったり、遅れることなく無事泳ぎ切ることが出来た。泳ぎ切った時最初は信じられなかったが、達成感はとても大きかった。今回、無事8kmを泳ぎ切ることが出来たのは多くの指導教官の方々や同期の支えがあったからだ。もし、一人で泳ぐということになったらとても泳ぎ切ることは難しいだろう。この遠泳訓練を通じて、同期との団結を深めることが出来たうえ、一人では厳しいことでも仲間と励まし合っていけば乗り越えられるということを改めて実感した。今回学んだことを生かして、これからも勉学や訓練に励んでいこうと思う。

           (左が本人)

                                訓練風景

1学年 髙橋 陽弥 青森県立青森高等学校(青森県出身)

1学年の夏季定期訓練の目玉といえば、その最後に行われる8キロ遠泳だ。私が完泳してから早1か月が経とうとしているが、改めて振り返ってみると数々の思い出とともに、今でも当日と同じような達成感がこみ上げてくる。訓練は困難の連続だった。大波や海水の冷たさ、クラゲなど多くのものを克服した私たちの前に、最後に立ち塞がったのは潮流の存在である。これはプール訓練の時には無かったもので、海に慣れない私たちを翻弄し続けた。海面訓練でのことだ。スタート間もないところで泳いでいたのだが、かけども蹴れども周りの風景が進んでいないことに気が付いた。いや、寧ろ後退している。そのとき私たちは逆潮流の中にあった。これは私たちを精神的にも体力的にも厳しい状況に追い込み、隊列間には泳力差によってすでに大きな差が開いていた。ここは一息で越えなければならない。皆がそう痛感していたはずだ。そして遠泳当日、いつものように潮は容赦なく私たちを押し戻そうとしてきた。しかし、私たちはいつもと違った。自然発生的に互いを励ましあう声が起こったのだ。「がんばれ、もっと強く、ファイトだ・・・。」遅れそうな者には他の組員が付いて両脇から励まし続け、組長、副組長も皆を鼓舞しようと進んでエールを送った。自分が前進するだけで精一杯のはずだった私たちはいつの間にか一つの組として団結し、互いを思いやるようになっていたのだ。それは、度重なる訓練を共にした仲間と必ず完泳するという皆の強い意志の表れに違いなかった。この遠泳を通じて何を学んだかと問われれば、私は「団結」と答える。一つ難関を越えたといってもそれは序盤でのことにすぎない。もちろんその後にも長い長い続きがあり、困難も数多くあった。自分に負けてしまいそうなこともあった。しかし、その度に最初のように励まされ、ときには自分も励まし、ひとかき、ひと蹴り、ひと呼吸を同期と共に進んだ。きっと一人ではなし得なかったことだろう。今まで他人から与えられていただけの「団結」という言葉が私の中で実感を伴った意味ある言葉として強く生き始めた8キロだった。この先も長い間同期と、そしてこれからの仲間と共に強く歩んでいきたい。

                      海面訓練開始前

                      海面訓練の様子

1学年 工藤 慎一朗 熊本県立八代高等学校(熊本県出身)

夏季定期訓練において、私が最も印象に残っているのは、8km遠泳です。私は42組長として、44中隊、43中隊の1学年を牽引する気持ちでこの訓練に臨みました。「完遂」をテーマに、1人の脱落者も出さずに8km完泳することができました。もともと水泳補備者(泳力の低い者)の同期がいたとは本当に信じられませんでした。これが団結する力なのだと心から実感しました。ある程度泳力のある私自身でさえも、たった一人ではまず達成できなかったと感じるほど過酷な訓練であったと思いました。同期には本当に感謝したいです。私はこの訓練を通じて、訓練に向き合うのは自分自身ただ一人ではなく実際は、同期同士の励まし合いや、副組長の協力、上級生の方々からの激励及び地域の方々の協力など、多くの支えがあってこそ成り立つものであることに気づきました。遠泳の最中は同期で声を出し合うことで、モチベーションを維持することができました。遠泳前日は上級生の方々から多くの差し入れを頂き、出発の際には「頑張れよ」と声援を頂き、気分が前向きになりました。辛かった8km遠泳を達成し、とても有り難い体験をさせて頂いていることに、感謝しています。

                  訓練開始前の様子

                 開始直後の訓練風景

夏季訓練参加の所感(1学年共通)

1学年 栗原 朋子 私立桐朋女子高等学校(神奈川県出身)

7月2日から29日の夏季定期訓練では、たくさんの新しい経験をした。1学年は、各自衛隊の研修、富士登山、8km遠泳などを行った。私がこの定期訓練を通して考えたことをまとめると、大きく次の2つになる。1つ目は、得意・不得意は人それぞれである、ということだ。私はこの1か月、様々な場面でこのことを実感した。例えば富士登山である。体力のある同期が高山病で辛そうにしている中、高山病にかからなかった私は、余裕を持って登ることができた。普段は助けてもらう機会ばかりが多かったが、私も助けられてばかりではいけない、ということに気付いた。それぞれ得意・不得意がある人間が集まっているからこそ、互いに補い合う気持ちを常に持たなければならない。これからは積極的に周りを見て、集団として訓練の目的が達成できるように、広い視野と余裕を持って訓練に臨みたいと思う。2つ目は、周囲への感謝である。夏季定期訓練では、指導教官だけでなく、部隊から来て下さった助教の方々にご指導して頂いた。研修先では、部隊で働く自衛官の方々にわかりやすい説明や案内をして頂いた。富士登山や遠泳では、地元の方々や協力会の方々、防大の教職員の方々、保護者の方々が応援して下さった。さらに、いつも励まして下さる上級生、そして同期に感謝したい。支えて下さる方々がいるからこそ、私たちは充実した訓練を行うことができるのだと実感した。感謝の気持ちと、私たちに掛けられている期待の大きさを忘れず、立派に成長して恩返しをしたい。

                       部隊研修にて

                           富士登山訓練風景

夏季訓練参加の所感(1学年共通)

1学年 赤木 里江 私立延岡学園高等学校(宮崎県出身)

私が夏季定期訓練を通して感じたことは以下の2つである。1つ目は、同期の大切さである。基礎訓練、富士登山、戦闘訓練及び8キロ遠泳があり、体力的にきつい場面が幾度とあった。しかし、そんなとき励みになったのが同期の存在である。きついときに班の皆が一生懸命取り組む姿を見ると、自分も頑張ろうという気持ちになり訓練を乗り越えることができた。約1か月間の訓練で、互いに助け合うだけでなく、切磋琢磨できるような関係が築けたと思う。2つ目は、訓練に対し真摯に取り組むことである。私たちは将来幹部として働くわけであるが「大学という短い期間では多くの経験を積むことができない」「自分以上の部下は育たない」と助教からうかがった。だからこそ、訓練では教官の方々の話をしっかりと聞き、教えられたことをしっかりと自分のものにしていかなくてはならないと思った。今回の訓練で教官、助教の方々に教わったことや自分が感じたことを忘れず、今後の教育訓練、学生舎生活に生かしたいと思う。

            富士登山にて(一番左が本人)

       戦闘訓練にて(右から四番目が本人)

夏季訓練参加の所感(1学年共通)

1学年 松原 雄之 私立長崎南山高等学校(長崎県出身)

7月の夏季定期訓練において私はたくさんのことを学んだ。陸海空自衛隊の研修では特に航空自衛隊浜松基地がとても印象に残っている。高射部隊の研修ではテレビでよく見るPAC-3の装備品について詳しく聞くことができ、飛行部隊ではT-4のコックピットにも座ることができた。航空自衛官となり国防の任務を遂行したいと改めて強く感じた。富士山は以前から行ってみたかったこともあり、この訓練期間中に富士山山頂にたどり着くことができ感激した。前半は体力的にも精神的にも余裕があったものの、次第に余裕がなくなり心が折れそうなこともあったが周りの同期の声と助けもあり無事山頂にたどり着くことができた。長い道には山あり谷ありだが辛い事でも仲間がいればやり遂げられると改めて感じた。今後もこの富士登山の経験を糧にして、仲間と苦難を乗り越えていきたい。夏季定期訓練においては、自分の成長を感じることができた。8キロ遠泳を完泳できたことが一番大きな成長だと思う。その次に成長を感じたのが200メートル射撃である。前期に実施した25メートル射撃ではわずか3点であったが、その後の射撃予習において肩付けや呼吸法を意識することで200メートル射撃では34点と大きく点数を伸ばすことができ自らの成長を感じた。今回の定期訓練で学んだこと感じたことを忘れずこれからも努力を続け、成長していきたい。

       富士山にて(右から二番目が本人)

             浜松エアパークにて(左が本人)

夏季定期訓練参加の所感(2学年航空)

2学年 戸島 淳 宮城県立石巻高等学校(宮城県出身)

夏季定期訓練では、まさに今、防衛の最前線にある基地を研修し、グライダーを実際に飛ばし、模擬航空団の運営に関わる訓練ができた。私は今回、愛知県にある小牧基地を研修した。そこで、実際に勤務されている隊員の方々のお話を聞き、小牧基地の任務の重要性並びに隊員の方々の任務への想い、そして誇りについて身をもって感じることができた。今回の研修で得た経験、そして感動を糧とし、より一層の精進する所存である。グライダー訓練では、基幹要員役である4学年である基幹隊員の運用の下で私たち新隊員を早期に戦力化するという任務を達成するため尽力した。小牧基地研修の際、お話しすることができた第5術科学校長の大浦空将補は、このグライダー訓練に対して「とてもいい訓練だと思う。私たちの頃はなかったからね。」とおっしゃっていた。私は、とても恵まれた環境で訓練できているということを感じた。グライダー訓練では、実際の部隊と同様に司令部、飛行群、整備補給群及び基地業務群に分かれて活動しており、各群に配属されることで航空自衛隊の運用の概要について学ぶことができた。2学年にとってグライダー訓練は今後の自衛官生活に大いに役立つと考える。私は今回の夏季定期訓練を通じて、主に航空自衛隊の運用の概要を大いに学ぶことができ、航空要員として、また将来幹部自衛官となる者として大きく成長できたと考える。

           訓練風景(左から三番目が本人)

          余暇時間の様子(右から二番目が本人)

夏季定期訓練参加の所感(2学年海上)

2学年 小崎 史織 熊本県立八代高等学校(熊本県出身)

私が海上要員として、春季定期訓練に次いでを含め2度目となる定期訓練に臨んだ。今回の夏季定期訓練においては、幹部候補生学校等の研修、海技訓練場での合宿及び乗艦実習など、海上要員として本格的な訓練を数多く経験することができた。幹部候補生学校の研修において、候補生は学生館での生活を艦艇生活に模倣するとともに躾を遵守・実践していた。具体的には、どこで漏水しているかがすぐ発見できるように、洗面台を使用した後は必ず水気を拭き取ることをはじめ、常に乗艦していることを意識した生活を送っていることが分かった。また、護衛艦「やまぎり」では、約8日間の乗艦実習を行った。実習では、操艦訓練、洋上補給の見学、航海当直及び艦内生活を通して多くの訓練をこの目で見ただけではなく、機器の操作を体験して学び取ることができた。「やまぎり」艦長大谷美穂二等海佐がおっしゃっていた「責任は伴うけれど、自分の指示で艦全体を動かすことができるのは指揮官としての醍醐味だよ。」という言葉がとても強く印象に残っている。同じ女性として、活躍されている姿にとても感銘を受け、将来の理想像に向かって今後自分がどのように努力すべきなのかを具体的に考える機会となった。その他にも、部隊研修や手旗・旗りゅうの受信訓練などを通して海上要員として必要な知識を深めることができ、大変実りのある訓練期間を過ごすことができた。

                 護衛艦実習(奥がやまぎり)

        遠漕訓練出前の様子(↓が本人)

夏季定期訓練参加の所感(2学年陸上)

2学年 蓮田 知佳 宮崎県立宮崎南高等学校(宮崎県出身)

陸上要員は泥まみれになる。炎天下でも、雨の中でも走る。どんな状況でも訓練をし、同期と共に汗を流す。私にとってこの1か月間は、凄まじく、そして素晴らしい経験をさせてもらった期間であった。楽な訓練、楽しい訓練はない。正直、辛いと思うことは多々あった。しかし、横を見れば、歯を食いしばり頑張る同期がいた。「頑張れ」と声をかけてくれる同期がいた。この「頑張れ」という一言の力に何度も助けられた。普段は、学科も所属中隊も違う同期だが、訓練期間を通して、互いを知り、強い絆が生まれた。訓練の後の時間には、お腹を抱えて笑うほどリラックスした時間も一緒に過ごすことができた。要員が決定し、初めての長期訓練は、一人一人が様々な想いを抱きながらのスタートだったと思う。私も不安で仕方がなかった。しかし、振り返ってみれば、毎日が本当に充実し、刺激的だった。辛いこと、大変なことはもちろん沢山あったが、それ以上の達成感が訓練最終日には待っていた。陸上自衛隊について身をもって学んだ。陸上要員として夏季訓練を乗り越えたことに自信を持ち、これからの訓練や学校生活にも活かしたい。そして、もっと陸上自衛隊を好きになれたらと思う。1か月間、尊敬する指導教官と優秀な助教、そして、素晴らしい同期と共に過ごすことができて幸せだった。心から感謝したい。

              支援助教見送り(右端が本人)

                  戦闘訓練後(右端が本人)

夏季定期訓練参加の所感(3学年航空)

3学年 田中 智士 群馬県立高崎高等学校(群馬県出身)

今回の夏季定期訓練において、私は3学年航空要員として福岡県にある航空自衛隊築城基地を研修した。24時間のアラート態勢にある戦闘機部隊が所在するこの基地では、これまでに研修してきた航空自衛隊の基地とは違い、前線部隊ならではの緊張感が印象的であった。研修において各部隊の方々の話を聞き、改めて航空自衛隊における任務遂行のためには司令部、整備、補給、気象、管制など多くの職種部隊が緊密に連携しており、そして、そのために隊員の方々は自らの職種に誇りと責任を持って取り組んでいるのだと感じた。また、その戦力の核心となるのが飛行部隊であるが、今回の研修においてF-2戦闘機の体験搭乗をすることが出来た。パイロットになることが目標である私にとって、F-2戦闘機に搭乗したことは非常に貴重な経験であり、そこでの任務がいかに過酷なものであるかを、身をもって経験する事が出来た。振り返ってみると、約1か月という長いようで短い内務班での生活では、部隊の空曹士の方々との交流を深めることが出来た。また、防大の先輩でもある戦闘機のパイロットの方と私的に懇談して、パイロットを目指すにあたり不安に思うことなどの相談をする機会もあった。特に、「6年後、お前がここにくるのを楽しみに待っているからな。絶対来いよ。」と言われたことは、私にとって掛け替えのない言葉であった。私は今回、築城基地で得たこの貴重な経験を忘れずに、今後の防大生活をさらに有意義なものとし、自分が理想とする幹部自衛官に近付いていくとともに、目標とするパイロットになるという夢を実現するため日々邁進していきたいと考える。

        基地研修にて(前列右から2人目が本人)

                       研修したF-2戦闘機

夏季定期訓練参加の所感(3学年海上)

3学年 唐川 航輝 国立唐津海上技術学校(佐賀県出身)

今回の訓練は、航空実習や乗艦実習などの部隊での実習を中心とした非常に内容の濃いものであった。それぞれの部隊でP-3C哨戒機の搭乗や各種兵装の発射訓練、操艦などの任官後に繋がる貴重な訓練を実施した。これらの訓練により将来のイメージアップを図るとともに部隊における幹部の役割や果たすべき責任の一端を垣間見ることが出来た。しかしながら本訓練期間を通じて最も強く私の中に印象付けられたのは、自衛隊内外の人との出会いを通じて見えてくる「幹部としてのあるべき姿」や「国民の方々からの期待」といった何より大切なものであった。昨年以上にこれらのことを強く感じたのは訓練内容に変化があったからではなく自分自身の心持や行動に変化があったからであると私は強く感じる。例えば乗艦実習における航海中は不規則な訓練時間となる。そんななかで合間の時間に自ら艦橋や各職種の持ち場へと出向き、乗員の方と話し、見学や実技を積極的に行った。こうして本来の訓練に加えて様々な経験をしたことで定期訓練をより充実したものとすることが出来たのだ。
 「教育を待つだけの訓練では得られるものに限りがある。」そのことを改めて実感することが出来たことは今後の自衛官人生にとって大きな糧となることは間違いない。夏季定期訓練を終えた今、感じているこの思いを忘れることなく今後へと繋げていきたいと考える。

                 航空実習にて機体整備実習中

             航空実習にて搭乗したP-3Cの前で

夏季定期訓練参加の所感(3学年陸上)

3学年 氏名 眞木 亨 私立藤嶺学園藤沢高等学校(神奈川県出身)

私は3学年の夏季定期訓練として第13普通科連隊(松本駐屯地)にて部隊実習を実施した。約1か月間、部隊の方々と訓練・営内生活を共にすることによって数多くのことを学ぶことができた。特に部隊の一員として中隊検閲に参加できたことは自分にとって貴重な経験である。40キロの夜間行進に始まり、その後防御陣地を構築し防御戦闘を行う計4日間の検閲では、普段あまり経験することのない苦労をした。眠気や疲労が溜まっていく中で将来、もし今以上の厳しい状況に直面しても自分は幹部としての任務を全うできるかどうか自問するための良い機会であった。正直、今のままの自分は部隊の方々と比べれば様々な分野において不十分すぎると感じた。しかし、そのような自分の現状を知ることによってまだまだ成長しなければいけない、謙虚な姿勢を持たなければいけないと再認識することができた。自分に残された防大での生活はそう長くはない。卒業し少しでも成長した姿で任官するために、今後も毎日の生活を有意義なものとし精進していきたいと思う。

                検閲準備の様子

        訓練中の風景(左から三番目が本人)

夏季定期訓練参加の所感(4学年航空)

4学年 安藤 龍馬 宮崎県立高千穂高等学校(熊本県出身)

今回の4学年航空要員の訓練内容は主に滑空機訓練、警戒管制部隊実習であり一言で言うならば4年間の訓練の集大成であった。滑空機訓練は航空団を模擬したもので、それぞれのポストに4学年(指揮官)を配置し、2学年(部下)を指揮しながら運用するというものである。指揮官としての指揮能力、確実な知識、部下との信頼のいずれかが欠けていては航空団として安全な運用はできないことを学んだ。今は多くを失敗できるが、任官後であったら組織に大きな影響を及ぼしていたことを痛感し、幹部自衛官の重要性と責任の重さを実感した。警戒管制部隊ではシフト勤務を体験し対領空侵犯措置の様子を見学した。普段の生活では他国からの脅威対処に関した情報は、新聞やテレビでの報道でしか触れることが出来ない。しかし、部隊研修を通して今この瞬間を含め、24時間体制で必死に日本の空を守る我々の先輩がいることに感激し、誇りを持つことが出来た。約1か月の定期訓練を通じて、任官意志を強固にすることが出来たが、数か月後には幹部候補生学校へ入校し、将来の国防を担う幹部自衛官にならなければならないということを自覚し、再度勉学・校友会・学生舎生活において、今何をすべきかを自問自答しながら残りの学生生活を過ごしていきたい。

         滑空機訓練にて(前列右から二番目)

             訓練期間中校内にて(一番右が本人)

夏季定期訓練参加の所感(4学年陸上)

4学年 那須 信哉 私立錦城高等学校(東京都出身)

約3週間にわたる夏季定期訓練は、私にとって防衛大学校陸上要員の集大成であり、とても考えさせられる有意義なものとなった。私は訓練を通して、今後の自衛官人生に資するものを多く学んだ。特に、訓練最後の4夜5日に及ぶ総合訓練では徒歩行進及び分隊攻撃において、分隊長として勤務する機会を得た。徒歩行進においては全員が度重なる訓練で疲労が蓄積している中、目的地に到着するまで常に各人間隔を均等に保ちつつ、物品や銃口等の管理といった規律の維持に努めながら常に分隊員を掌握し、正確な地図判読を行った。そして、敵がいつ、どのように現れるのか、不測の事態を予測しながら分隊を指揮することで、指揮官としての強い責任感を自覚することができたと考える。また、分隊長として攻撃に際し、地点指示、砂盤構成、地図判読、命令下達、戦闘指導、戦闘予行、射撃前進指揮等のイメージを持つのと同時に、分隊員とのコミュニケーションをしっかり取り、適時適切な決心と的確な指揮を執った。このことにより、ライフルマンとして、小部隊の指揮法を概ね習得できたと思う。私は、「一つ一つ丁寧に」という目標を掲げ、同期と自分たちで自主的に統制を決めることで訓練に対する姿勢を強固なものとした。そして、団結して一人一人が役割を果たすことにより、リーダーシップとフォロワーシップを磨き、誰一人脱落者を出すことなく全員で乗り越えることができた。今回の訓練は、私の陸上要員の集大成訓練として、実りあるものになったと考える。

          総合訓練前(二列目中央が本人)

              総合訓練後(二列目中央が本人)

夏季定期訓練参加の所感(4学年海上)

4学年 佐藤 萌恵 私立白鴎大学足利高等学校(栃木県出身) 

夏季定期訓練において、護衛艦「こんごう」で乗艦実習を行い、多くの知識と経験を得ることができた。「こんごう」はイージス艦であり、第一線で活躍する護衛艦である。装備の充実は勿論、乗員一人一人の技術及び意識の高い部隊であった。乗艦実習中は様々な内容の訓練が行われたが、その中でも勉強になったのは戦術運動である。戦術運動において、護衛艦を自ら操艦することは困難であった。実際に操艦してみると、自分の思うように艦を占位させることができず、失敗してしまうこともあった。しかし、そのような状況下で、乗艦している幹部の方は艦が最終的に正しい位置に占位できるよう学生に的確なアドバイスをしていた。我々は将来任官し、それぞれの勤務に就く。そして、我々が今回の定期訓練で見た幹部の方と同等の仕事が要求される。その際、勤務が円滑に行えるよう学生のうちから努力を怠らず、勉学に励まなければならないと感じた。今回の経験を、今後の学生舎生活や訓練において活かしたいと思う。

               座学の様子(左最後尾が本人)

               信号受信訓練の様子(右が本人)

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