防大かわら版VOL.73

2016年07月19日

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入校所感

1学年 杉山 渉 私立藤枝明誠高等学校 静岡県出身

4月5日、64期防衛大学校学生となることができました。親元を離れての集団生活は正直不安でありましたが、実際に生活をしてみると一日一日が楽しいです。もちろん、点呼や清掃、課業、訓練、校友会など忙しい毎日ではあります。そんな中で大切になってきたのは同期であり、助け合うことでした。同期とはいつも一緒に行動し、休日も共に過ごす仲であり、私にとってなくてはならない存在です。また、全国から人が集まっているので、皆、十人十色で、私の視野を広げることができました。時には、意見の食い違いで衝突することもありますが、忙しい日々を一緒に生活している分、苦労や辛さを分かち合え、最高の関係になることができました。
 入校してから早2か月が過ぎ、7月から夏季定期訓練が始まります。この期間、1学年は遠泳訓練があり、8kmを泳ぎきるためにも同期間の絆を一層深めていきます。これから先、多くの苦しいことや辛いことがあり、挫折しそうな時もあると思いますが、そんな時こそ同期を頼って困難を乗り越えていきます。これからの生活も楽しみたいです。

左側が本人

1学年 佐藤 真琳 秋田県立秋田南高等学校 秋田県出身

防衛大学校が第一志望だった私は、どんな生活が待っているのだろうと期待に胸を膨らませ、4月1日に正門をくぐりました。しかし、着校から入校までの4日間は想像とは全く異なり、カルチャーショックの連続でした。そのときに、改めて自分が入った組織が将来国防の任を背負う者を育成する機関であると認識したことを強く覚えています。不安や戸惑いもありましたが、凜とした表情で入校式に臨む同期を見て、この小原台で学ぶ覚悟を決めました。防衛大学校の生活で一番苦労したことは、集団で行動することです。他の人を待たせない、自分のことが終わったら他の人の手伝いをするという、人として当たり前に思われることが難しいと感じました。しかし、入校して良かったと思えたことも多々あります。まずは、尊敬できる方々に出会えたことです。この人について行きたいと思わせるのはどういう人物なのかを背中で示す指導官・上級生の方々、目の前のことに真剣に取り組む同期の姿から、自分も成長したいという意欲が湧いてきました。そして何より、学生舎生活・訓練等、一般大学では味わえない経験が数多くできるということです。
 慣れるまでは時間がかかりましたが、今では防衛大学校を第一志望にした高校生の自分を褒めたいとさえ思っています。これからも、考査や遠泳などの試練は続きますが、仲間と一緒に、何ごとにも全力で向かっていきたいです。

休日の外出時

1学年 吉野 聡一朗 神奈川県立横須賀高等学校 神奈川県出身

防衛大学校に入校して早くも2か月以上が経ちました。防衛大学校での生活は今までにないほど忙しいものであると同時に、人生で最も刺激的かつ充実した日々でもあります。起床動作、点呼、課業行進、課業、ベッドメイキング、校友会、端正な容儀を保つことなどは、これまでただの高校生であった私にとって全てが新鮮です。防衛大学校で生活する上で最も大切だと感じたのは同期との団結です。これは指導官や上級生からの指導でもよく言われることです。例えば、先に挙げたベッドメイキングなどに関して、同じ1学年の中でも要領が良い者と習得に時間がかかる者がいます。要領が良い者はそうでない者を下に見るのではなく、助ける。助けられたものは甘えるばかりではなくそれに報いようと努力する。私は学生舎生活において、そんな団結ができる集団になることを最も意識しています。
 防衛大学校での生活はまだ始まったばかりで、この先いくつもの困難があると思いますが、辛いときこそ同期のことを気にかけ、団結して乗り越え、立派な幹部自衛官になれるよう努力していきます。

同期との外出(左から2番目が本人)

1学年 宇江城 有音 私立興南高等学校 沖縄県出身

防衛大学校に入校し、気がつけば2か月。生活の流れを体全体で覚え、1週間があっという間に終わるようになってきた。入校当初は様々な疑問や不安と共に生活していたが、それもほとんど無くなった。着校日初日、沖縄出身の私は寒さにやられていた。2日目の朝の寒さは忘れられない。寒さにこの先どう耐えるかが、当時の大きな問題であった。そして、新入生が持つであろう、同部屋の同期、先輩方とうまくやっていけるか、訓練でついていけるか、大学校の授業にしっかりついていけるかという不安もあるが、今は問題なく防大生活を過ごすことができている。部屋はとても明るく、笑いがたえず、やる時はしっかりやるとてもいい部屋に恵まれている。訓練では、皆の足を引っ張ることなく、同じようにしっかりついていけている。今後はさらに、勉学に力を入れて頑張っていきたい。
 前期終了まで残りわずか。最初の目標点の夏休みまで、さらに自らを高め、沖縄の家族、仲間に成長した姿を見せるため意識を高くして過ごす。

部屋の上級生とともに(左側が本人)

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