防大かわら版VOL.63

2015年11月24日

防大かわら版ロゴ

~推薦合格者へのアドバイス~

 平成27年10月30日(金)に防衛大学校第64期本科学生推薦採用試験の合格発表がありました。合格者の皆様へ、本科1学年の学生よりたくさんのアドバイスをいただきましたので掲載させていただきます。

なお入試の概要については防衛大学校HPの入試情報をご覧ください。

1学年 鍋谷 駿之介 私立高岡第一高等学校(富山県出身)

推薦採用試験を見事突破された皆さん、合格おめでとうございます。
 推薦採用試験の合格発表から防衛大学校入校までの半年間で、これはやっておいたほうがいいと思う事を2点紹介したいと思います。
 1点目は英語を継続して勉強することです。大学受験がやっと終わったのにまた勉強かと思う方は多いでしょう。しかし、英語の勉強は継続すれば上達しますが、止めてしまうと一気に語学力が落ちてしまいます。
 また、幹部自衛官となるべき者として英語ができることは必須です。よって、1日1時間でも英語を勉強することをお勧めします。
 2点目は体力錬成をすることです。1学年の生活は時間に追われ、毎日くたくたになると思います。その中でも常に全力で日々を過ごすためにはある程度の体力が必要になります。そのためにランニングをして体力を向上させておくことをお勧めします。
 最後に、皆さんが入校するまでの5か月間は長いようで短く、とても大切な期間です。入校に向けての準備だけではなく、やり残したことがないように有意義な高校生活を送ってください。
 入校後は辛い時や苦しい時に、志を同じくして防衛大学校に入校し互いに支え合う同期がいます。同期間の絆は宝物になります。4月に皆さんが着校するのを楽しみにしています。

夏季定期訓練にて(後方左から2人目が本人)

1学年 古林 潤也 私立麗澤瑞浪高等学校(徳島県出身)

推薦採用試験に合格された皆さんおめでとうございます。入校してから早半年が過ぎ、防大での生活を振り返ってみると、右も左も分からない入校当初が懐かしく感じます。さて、みなさんは防大を合格され、うれしさと期待、また不安でいっぱいであると思います。しかし、みなさんが残りの約半年間、いかに生活するかは、入校後の生活に大きく響いてくると思います。私の経験をもとに、この時期にやっておいた方が良い大切な事を3点アドバイスさせていただきます。
 1点目は、体力の向上です。おそらく、みなさんは1年間受験生として勉強に追われる日々を送られていたと思います。防大入校後、基礎体力がなければ訓練、体力検定、そして日々の生活が一苦労です。そのため、今のうちから基礎体力の向上させておくといいと思います。
 2点目は、勉学についてです。専門科目の勉強も大切ですが、理文共通して英語は重要です。防大には、海外留学制度があり、TOEICの点数が1つの選考基準となります。また、海外での任務が増えている自衛隊の幹部となる私たち防大生にとって英語力は必要不可欠な能力と考えられます。
 3点目は、運転免許、英検といった資格取得についてです。入校後は、日々の生活に追われるため、これらの資格を取得する時間を確保する事が困難になります。入校までの時間的余裕があるこの時期になるべく多くの資格を取得しておく事をお勧めします。
 桜が満開になる頃、皆さんが元気に入校してくる事を願い、私のアドバイスとさせていただきます。

学生舎(自習室)にて

1学年 中村 海星 私立真和高等学校(熊本県出身)

 こんにちは。先ずは、推薦合格者の皆さん、合格おめでとうございます。自分が防衛大学校に合格した日のことは、今でも鮮明に覚えています。あの感動を忘れることはないでしょう。
 ここでは、推薦合格者の皆さんに、この数か月間、是非やって頂きたいことを3点伝えたいと思います。
 1点目は、勉学です。推薦で合格された皆さんは、これから本格的な受験勉強はしないだろうと思います。私自身そうでした。しかし、防衛大学校学生の本分は、学業です。入校式においても「全力を尽くして学業に励むことを誓います」と宣誓します。日々勉強をする習慣は、なくさないようにしましょう。
 2点目は、基礎体力の向上です。防衛大学校では、入校してすぐに体力測定があります。これに落ちてしまうと、校友会(クラブ活動)の参加や休日の外出が制限されてしまいます。受験勉強でなまった体を元に戻しておきましょう。
 最後は、両親や親戚、友達としっかり会話をすることです。これが一番大事です。
 入校後は学生舎生活を送るため、両親に会うことはあまりできません。これまで当たり前のように日々会話していたことの大切さを痛感することでしょう。友達も同様です。親孝行や友人との交流に努めましょう。
 この3点を実践していただければ、防衛大学校に不安なく入校できると思います。合格者の皆さんは、まだ、入校まで期間があると思いますが、悔いの残らないようにこれからの生活を送ってください。
 皆さんが、防衛大学校に来ることを楽しみにしています。

秋季定期訓練にて(左が本人)

1学年 大塚 志成 国立大阪教育大学附属高等学校(大阪府出身)

推薦採用試験、合格おめでとうございます。
 合格発表を終えた今は希望と不安が入り混じった気持ちになっていると思います。特に、4月の入校までに何をしたらよいのだろうと悩むこともあると思います。そこで合格した皆さんにお勧めする着校までにするべき3つの事を紹介します。
 まず、1番お勧めするのは“高校の同級生等と懇親を深めること”です。地元の友達と思いっきり遊ぶことは非常に大事です。地元の友達はそれぞれの進路に進み、これから会える機会が少なくなります。この時期を大切に過ごしていなかったら後悔するし、大事に過ごすことでいい思い出ができ、辛いことがあっても乗り越えられると思います。高校生として同級生との付き合いは残り少ないので、思う存分楽しむといいと思います。
 2番目は“勉強”です。大学での勉強は高校の延長でもあるので難しい問題を解くのではなく、基礎を確実に固めておくことが大事です。特に英語は単語を覚える、英語に慣れておくといいです。英語ができると留学等の道も広がり自分の将来の選択肢が増えるので、英語の勉強はしておくべきです。
 最後に“運動”です。入校してから訓練や体育などで体を動かすことが多くなります。そこで体力がなかったら幹部自衛官となるための基礎作りができなくなるので放課後に運動するといいです。
 着校までの期間、高校生活を思う存分楽しんで、来年の4月に会えることを楽しみにしています。

自習室にて勉強中

防大かわら版