防大かわら版VOL.54

2015年03月16日

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防大4年間の想い出、今後の抱負

4学年 ムハマド・コイルル・アリフィン   SMA TARUNA NUSANTARA (学校名)                              
                           (BOJONEGORO,INDONESIA)(所在地)

  こんにちは、インドネシアからの留学生ムハマド・コイルル・アリフィンと申します。5年間の防衛大学校生活において、日本語研修生から4年生までいろいろな経験が出来て、すごく感謝しています。まずその経験を3つに大きく分けたいと思います。まず、日本人と一緒に行った訓練の経験です。私は陸上要員として防衛大学校で陸上要員の訓練を学んできました。射撃や戦闘訓練などを実施しました。その中で今まで心に残った思い出は、4年生の夏季定期訓練です。私の宗教はイスラム教で、イスラム教には1年に1回ラマダン時期があり、その時期ちょうど夏季定期訓練と重なりました。ラマダン時期は、とにかく日が沈むまで飲食が出来ません。その際、北海道で訓練を行い、北海道の夏は日が出る時間が長くて、飲食時間が夜の2000から0230までしか出来ません。一ヵ月そういう断食をやりながら訓練をしました。訓練期間中4夜5日に及ぶ徒歩行進、前衛行進、偵察、攻撃及び防御訓練をやりました。徒歩行進の際は、飲食なしで行進しました。その際、すごく苦しい状態の中、同じ訓練班の同期が応援してくれました。一番印象残ったのは、その時に体が脱水症状になり、そのうえ水筒に水がなかった状況でした。しかし、私の同期の山下君が私の顔色が悪いことに気付き、すぐ彼が自らの水筒から水をくれました。その際、日本人の「同期を大切にする」という言葉の意味がよくわかりました。
 そして、学生舎の生活の経験です。4年生の中期に同部屋となった池上君とすごく仲が良くなりました。彼は、毎日一緒に遊んだり、笑ったり、勉強したり、ご飯を食べたり、話したりしてくれました。たまに私が日本語がわからない時、彼に聞くとすぐにわかりやすく答えてくれました。また日本語でのレポートや課題を正しい日本語に直してくれました。日本人のいい親友できてとても嬉しいです。
最後に、日本人の社会勉学の経験です。私たち防衛大学校の留学生は、ホストファミリ-がいます。私のホストファミリ-の名前は小林さんです。鎌倉の長谷というところに住んでいます。休暇や休みなど家に訪問し、暖かく歓迎してくれました。また、小林さんの奥さんの料理はすごくお美味しいので、沢山の量を申し訳なく食べました。
 5年間の思い出は沢山ありますが、今まで日本で学び得た様々な貴重な知識や経験をインドネシアに帰っても絶対に忘れません。 

フランス留学生との送別時にて (左が本人)

インドネシア留学生の集合写真にて (上段左から3番目が本人)

4学年 鹿島 良弥 覆正社高校(大阪府)

 
防衛大学校を卒業するにあたり4年間を振り返ってみると、これまでの人生の中で1番濃い期間であったと思います。その中でも特に印象に残っているのは、様々な組織の長に就けたことと、同期に恵まれたことです。学生舎生活においては、2~4学年時に学年をまとめる学生長付や学生長といった長期勤務学生を、私が所属していたアメリカンフットボール部では主将を勤めさせて頂きました。組織の長として、組織を運営していくことに慣れていない私でしたが、悩んだときや困ったときにはいつも同期が励まし助けてくれました。
 防衛大学校は辛いと感じることもありましたが、大変充実しており体力面・精神面共に鍛え上げることができたと思います。
 4年間の防衛大学校での生活を通じて感じたことは、厳しいことや苦手なことであっても、恐れず真剣に取り組めば、必ず自分の成長の糧になるということです。私を心身ともに強くし、また多くの同期たちとの絆を与えてくれた防衛大学校には感謝しています。
 今後の抱負としては、防衛大学校の4年間で学んだリーダーシップ・フォロワーシップを発揮するとともに、幹部候補生学校で幅広い視野や知識を涵養し、その後も努力を続け、幹部自衛官の名に恥じない自衛官になりたいと思います。
 

アメフト活の仲間と (前列右から3番目が本人)

学生舎の仲間と

4学年 宇佐美 勇輝 県立春日部東高校(埼玉県)

 防衛大学校は三本柱として勉学・学生舎・校友会の三つが掲げられています。この3つを真剣に取り組むことは我々幹部自衛官を目指す防大生にとって大切なことでありますが、この中で特に学んだことが多いと感じたのは学生舎生活と校友会活動です。
 学生舎生活では、定められた規則に従って1学年から4学年まで一緒に生活をしております。その中で、上級生から下級生、あるいは同じ学年間で指導が行われており、学生同士でよくない行いや、求められている基準に達していない場合は厳しく指導します。確かに、厳しいことを言われること自体は気持ちのよいものではありません。しかし、それはお互いを向上させ、幹部自衛官としてのあるべき姿を追求するためのものであります。学生舎は自分自身の改善するべき点に気付くことができ、さらに他の学生の考えや意見を取り入れて視野を広げることができる環境です。我々防大生は馴れ合いの関係ではなく、仲間であると同時に良きライバルでもあります。防大の仲間は友人とは少し違うものであります。
 校友会活動では、私は硬式野球部に所属しており、リーグ優勝および1部昇格を目標に日々練習に励んできました。私は選手としてではなく、学生コーチとして普段の練習においては選手の指導や練習内容の考案、試合においては選手の起用や攻撃面での作戦等、采配を取っていました。このようにチームを指揮する立場にあったのですが、野球経験は他のチームメイトと同じ程度であり、自分が特に優れていた点はありませんでした。従って、私から一方的に押し付けるようなやり方ではなく、選手が何を求めて何を必要と感じているのかを聞き、それを取り入れていくやり方が最良であると考え実施してきました。時には意見の対立や、コーチからはもちろん、選手からも厳しいことを言われることもありました。最後のリーグ戦では目標である優勝は達成できませんでしたが、準優勝という私が防大に入校してから最も良い成績を残すことができました。
 防衛大学校では、仲間とともに自分を成長させることができ、また真の意味での信頼関係を気付くことができました。私は3月に防衛大学校を卒業後、海上自衛隊幹部候補生として任官します。海上自衛官として勤務する上でも、仲間との信頼関係が重要であり、これが最終的には国益につながると確信しております。海上自衛隊幹部候補生学校でも、防大卒の仲間はもちろん、一般の大学から入隊してくる新たな仲間とともに切磋琢磨し、協力し合い、引き続き訓練や教務に励んで参ります。

護衛艦「ひゅうが」見学にて (最前列左から2番目が本人)

野球部の仲間と (前から2列目左から3番目が本人)

4学年 野村 直樹 県立越谷北高校(埼玉県)

 私の防大での4年間は筆舌に尽し難いほど数多くの経験から成っており、一言では言えませんが、どの経験にも共通しているのは「人との繋がり」です。
 着校当初、右も左も解らない私を導いて下さった上対番を初めとする上級生の方々、訓練2班、国際関係学科や同中隊の同期、また、至らない私に対して指導して下さった指導教官など様々な「人」との出会いを抜きにして、私の防大4年間を語ることはできません。特に同期に関しては、学科では定期試験の勉強や卒業論文の作成などでお互いに助け合い、私もまた大変御世話になりました。訓練では、傍に同期が居たからこそ苦しい事も乗り越えられたと確信しています。同期は皆、様々な個性を持っており、得意とする分野も様々であるので、大変良い刺激になったと共に、一緒に居て楽しかったというのが正直な心境です。私にとって数々の苦難を共に乗り越えてきた同期は、戦友のような存在であると思っています。
 卒業を迎え、進む道は違っても同期、特に12中隊の同期との繋がりは永久不滅です。幹部候補生学校でも同期を大切にして、勉学・訓練に邁進する所存です。3学年以下の皆さんは、残りの防大生活を意義あるものにして下さい。 
 益々の御健勝をお祈り致します。

12中隊同期会にて (左端が本人)

モンゴル旅行にて (左前が本人)

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