防大かわら版VOL.46

2014年06月06日

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前期学生隊学生長としての決意

4学年 宮川 啓一 私立室蘭大谷高校(北海道)
 こんにちは。前期学生隊学生長を務めさせていただく宮川啓一と申します。昨年度は、58期の方々を筆頭に、「原点回帰」という方針の下、勉学・校友会・学生舎に励んできました。そして、その結果、防衛大学校・各個々人が原点に帰り、それぞれを見つめ直すことができました。しかし、一方で様々な問題も浮き彫りになりました。したがって、それらの問題をしっかりと受け止め、反省をし、前に進んでいかなければなりません。学生一同、もう一度気を引き締め日々の生活に全力で頑張っていく所存であります。私は、「為すべきことを為し全力を尽くす」という私の方針を最後まで貫き、学生1人1人がより良い環境で勉学・校友会・学生舎に頑張れるように全力を尽くし、学生隊学生長としての重圧を誇りと喜びに変えてこの勤務を全うしていきたいと思います。応援していただければ幸いです。

(中央が本人)

2学年恒例 春の風物詩 カッター競技会を4月24日(木)実施しました!

”成績発表”

大隊の部

 優勝:2大隊, 2位:4大隊,3位:3大隊,4位:1大隊

中隊の部

 優勝:23中隊,2位:42中隊,3位:22中隊,4位:33中隊,5位:41中隊


 

カッター競技会参加の所感

2学年 溝田 平 私立柳川高校(福岡県)
 カッター競技会に向け、同期と共に金クルーという1つの目標を目指して臨んだ約1カ月。私はカッター期間と呼ばれるこの1カ月に多くのことを経験し学んだ。そのうち2つの事柄について述べたい。

1 力を合わせることの重要さと、その難しさ艇をより早く前に進めるには、乗員の息がぴったり合う必要がある。1人でいくら頑張っても艇はうまく進まない。全員が同じ目標に向かって一致団結するからこそ、何かを成し遂げられるのだと実感した。

2 自分に負けない心と、仲間を信じる心2000mを漕ぎきるのは辛い。各クルーは、体力だけでなく、自分に負けない心の強さや、仲間を信じ、励まし合うことが求められた。競技会本番、私は長坂学生と共に6番を漕いだ。ダブル漕法といい、本来なら1人で漕ぐオールを2人で漕ぐため、初めは息が合わず苦悩した。誰よりもお互いのことを理解しようとしたし、漕ぎ方も試行錯誤した。

辛く、何度も挫折しかけたがその度に仲間の声に励まされた。全クルー最後まで諦めず全力を尽くしたが、11クルーは敗者復活4位という結果に終わった。これほど悔しいことはなく、涙を飲んだが、どこか達成感があった。やはりそれは掛け替えのない仲間と共に1つの目標に向け努力し、自分の全力を出し切ったからではないかと思う。これまでの19年間、これほど何かに一生懸命になれたことはない。

カッター競技会本番の風景

(左が本人)

2学年 菊池 貴暁 私立加藤学園高校(静岡県
 防大の春の一大イベントといえば、カッター競技会と言っても過言ではありません。カッターとは、クルーがそれぞれの役割を果たしながら12本のオールを使って漕ぐボートのことです。訓練期間は約1ヶ月であり、その間に1学年の世話と訓練を並行して行わなければならないため、精神的にも体力的にも非常に厳しい1ヶ月となります。この競技会は、2学年のみが出場できることになっており、2学年になった私もこの競技会に参加し、私はこの1ヶ月で2つのことを学ぶことができました。

1つ目は、同期の間で協力することの大切さです。カッターとはポジションごとに役割を果たさなければ速く進むことができません。そのため各個人が自分の役割を認識して、チームに貢献しなければ決して勝つことはできません。私たちは、訓練後に互いに良かった点や悪かった点を指摘し合い、各々の漕ぎを少しずつ改善させ、記録を伸ばしていきました。

2つ目は、感謝の気持ちを持つことです。私たちクルーが最後までこの厳しい期間を乗り越えることができたのは、主に2学年を教育指導する3、4学年のスタッフの方々の支えがなければ不可能なことでした。本番のレースでは、自分たちが金メダルが欲しいから漕ぐのではなく、スタッフに金メダルを持って帰りたいという気持ちで漕ぎ続けました。約1ヶ月の訓練を終えて本番を迎え、全力で漕いだ結果は優勝でした。間違いなく人生の中で最も厳しい体験をし、自分の成長につながる経験であったと思います。逃げ出したくなることもありましたが、ここまで続けることができたのは、同期や3、4学年のスタッフの方々おかげです。今後は、この経験を糧にして、日々の生活を過ごしていきたいと考えています。

(左が本人)

2学年 渡邊 大介 都立大泉高校(東京都)
 カッター競技会の事前訓練は厳しいものであったが、その訓練から多くの事を学ぶことができた。私はクルーヘッドという役職に就き、クルー全体をまとめる立場であった。訓練の前半はお互いの事をあまり知らなかったため、個人で訓練をしているように感じた。しかし本番が近づくにつれて、クルーが「金クルー」という1つの目標に向かって団結し、艇も少しずつであったが速くなっていった。私はクルーヘッドとしてクルーに声をかけたり、クルーを盛り上げたりすることしか出来なかったが、自分の役目を果たすことができたと考える。 

金クルーを目標にして訓練してきたが、結果は予選3位で決勝にすら出ることができなかった。目標を達成できず大変悔しかったが、クルー全員が最後まで諦めずに漕いで、全力で勝とうとしていたことがとてもうれしかった。カッター訓練ではクルーだけでなく、指導官の方々、1学年、上級生、多くの方々に支えて頂いた。特にカッタースタッフの方々の指導のおかげで、最後まで誰も欠けることなく本番を迎えることができた。ありがとうございました。

(最前列右が本人)

2学年 吉田 智之 県立筑紫丘高校(福岡県)
 防衛大学校の競技会の中で、年度の最初にあるカッター競技会に参加したことで、同期の団結に関して多くのことを学びました。毎日の苦しい訓練、2学年になり新しく生活を共にする同期との連携など慣れない部分で戸惑うことや悩むことがたくさんありましたが、その中で自分も含めた同期全員が大きな成長を遂げることができたと思います。

カッター漕法は、1学年の訓練の際に少し体験したのみでほとんどが素人の状態でした。その中で私は「全力でやる」ことをクルーのテーマにして訓練に臨みました。漕ぎの技術と同期の団結心は練習を重ねる毎に向上し、皆で声を合わせて漕ぐことで艇のスピードは上がっていきました。訓練を通じて無意識のうちに同期で上手く連携できるようになりました。自分が何をすべきかなど自分で考えて行動するといった良い組織の在り方を本訓練で身をもって感じました。

そして、待ちに待ったカッター競技会当日、皆のモチベーションは最高の状態でレースに臨みました。しかし、予選レースでは2位という結果でした。レースが終わった後はもうだめだと思っていましたが、学生隊で4位のタイムを出していたことに心を励まされつつ敗者復活レースに望みを託しました。迎えた敗者復活レースでは全員が声を合わせ、自分の漕ぎに集中しつつも周りの同期を励ますなど、まさに理想的な雰囲気で、がむしゃらに漕いでいるうちにレースが終わりました。結果は1秒差でなんとか決勝に進出することができました。皆の頑張りが結果に出た瞬間でした。その後の決勝レースでは5位という結果で、決勝レースに出場した艇の中では一番遅かったですが、自分たちのベストタイムを最後に更新できたので悔いはありませんでした。優勝はできませんでしたが、すべてを出し切った私たちの心は達成感で満たされていました。この約一か月のカッター訓練を通じて得たものは、私の中で宝物であり今後、困難なことに挑戦する際の自信になると思います。

最後に、本訓練で学んだことを今後の学生舎生活に活かし、これからの競技会等で積極的に発揮していきたいと思います。残りの約3年間、しっかりと目標を定めて本訓練を新たなスタートラインとして前へ進んでいきたいと思います。

本番のレースの様子

レースを終えて挨拶をしている本人

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